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偽善者の語り部  作者: テト
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第10話 旅は道連れお涙頂戴?

「くうくう・・・」


「すうすう・・・」


「ふむ・・・どうするべきかな?」

今私の隣には二人の姉弟・・・エルとアルが寝息を立ている。



この二人はどうやらこの近くにある一軒家でお爺さんお婆さんの4人で暮らしていたらしい。だけど、突然家が魔物に襲われてお爺さんお婆さんが身を呈して

この二人を逃したそうだ。そして森を彷徨っている時に私の焚き火の灯りを見つけて今の現状というわけである。・・・うん、おかしいよね?なんで魔物が出る危険な森で暮らしてたのかな?とか、お父さんお母さんはどこ?って話だよね。でも、聞いてみても、話をうまく逸らされてしまい、結局まともには聞けなかった。なんとか聞けた事は二人の名前と年齢くらいである。名前は姉がエルで弟がアルだそうだ。年齢は

エルが14歳アルが13歳である。


まあ、いっか。私もあまり人に事情を話せるような

ものではないしね。

私があげた食料を食べて物語を語った後、疲れていたんだろすっかり眠ってしまってるしね。

さて、この後の事はどうしよかな?

この後というのはぶっちゃけこの二人をどうしよかという事である。まあ、考えてはあるんだけどこの二人の了承得ない事には始まらないし、とりあえず私も寝るかー。



ミコトはそう考えながら深い深い闇の中に落ちていくような感じで眠りについたのでした。




翌朝・・・



「ふぁ〜・・・」


ミコトは起きるとまず背伸びをし大きく欠伸をする。

しかしまだ姉弟はまだ眠っていた。



「仕方ない、まだ寝かせておいてやるか・・・」



そう言うと朝食の準備をはじめるミコト、ガサゴソと荷物を漁っていると後ろから不意に欠伸が聞こえた。



「「ふぁぁぁ〜〜」」



随分と大きな欠伸だ事、とミコトは苦笑しながら二人に声をかけるのでした。



「二人ともご飯食べるか?」


「え!?いいの?」


「あ、ありがとうございます!!」


そしてご飯を食べ終わり姉弟は随分とお腹いっぱいご飯が食べられたのが幸せなのか顔が綻んでいた。

そんな時にミコトは二人にある質問をしました。



「なあ、これから先何かあてはあるのか?」



そう聞くと幸せそうな顔が一変、気まずい顔になる

二人・・・するとエルが弱々しく返してくれました


「・・・いえ、特には無くてこれからどうしよかと

思っているしだいです・・・」


「なら・・・さ、私と一緒に旅をしないか?」


「「え!?」」


声のハモる二人にミコトはまた苦笑しつつも、二人に問いかける



「いやね、君たちがもしも何処にも行くあてが無いのなら私と一緒に旅をしてくれないかなーって思ってしまってね。私は一人で旅をするのが退屈で仕方なかったから、よかったらなんだけど?」



するとエルが泣き出してしまいました。

ポロポロと・・・



「え!?あれ!?どうしたの私何かまずい事いった!!」


いきなり泣き出したエルを見てミコトは半ば混乱していまい、あわあわしている、いや?はわはわというべきかな(笑)



「いえ、すいません。外の人たちはみんな自分の事しか考えていない人達しかいない、そんな人たちが手を差し伸べる事はない。だから、絶対に信用するな。

そう祖父からよく言われてました。でも、語り部さんの物語を聞いたり語り部さんと一緒にいたらとても

楽しかったので、もっと一緒にいたいとアルと一緒に考えていたんです。だから語り部さんからそう言って下さった事がとても嬉しくてついつい泣いてしまったんです」



な、な、なんで健気な子達なんや!!!こんな

優しい子達私なんか勿体無いよ!!いいのかな?

だからか昨日物語を語っている時も時たま震えて時があったから何かと思ったけど怖がってたからか・・・

てか、本当はお爺さんが言ってたような人物って私のような人の事じゃないのかな?



「いいの?私なんかで?」


聞かずには入られませんでした。



「はい、お願い致します」

というとエルとアルは二人揃って頭を私に向け下げてきた。そんな健気な行為をする二人を微笑ましく思い私はそっと二人を抱き寄せてこう言いました。


「よろしくね・・・二人とも・・・」




こうしてミコトに新たな旅の仲間ができました。


そうして三人は手早く荷物をまとめて近くの町を目指し歩きはじめました、そこにはあの人が居るとも知らずに・・・



****



とまあ、話が進んでいくわけだが、ふむ・・・怪しね!!ぶっちゃけ。ミコトはなんとも思ってないみたいだけど、この二人組み怪しよねとあなた方は

そうお思いしますよね・・・大丈夫ですよ。私が保証します。因みに今回も介入させてもらいました。

謎の語り部さんAです。まあその辺の通行人とでも思ってくだい(笑)


今回はミコトの能力について軽く触れようと思います

まず、この世界には生まれつきスキルというものを一つ持ち生まれてくるそうです。そしてそのスキルの

殆どは戦闘系のスキルだそうです。しかし極たまに

ミコトのような戦闘には全く使えないスキルを身につけたものが生まれ来るという・・・



実はそんなのはデタラメなんですがね( ´ ▽ ` )ノ

なんでそんな事がわかるかって?それは冒険者組合が

使っている水晶と関係しています。

通常スキルには表と裏の説明があるのです。

例えばそうですね・・・剣を使うスキルがあると仮定します。表の説明は(剣技に長ける)と書いてありますが、裏になると(剣を使い、剣の技で敵を討ち、己を守る力)と事細か本当スキルの意味が書いてあるのが

裏の説明です。しかし、残念な事に冒険者組合が使っている水晶では表の説明しか読めず、本当の意味での自分の能力を理解で来ない人はたくさんいるのです。



そして先程言った通りこの世界において戦闘において使えないスキルを持っていない人なんていなのです。



じゃあ?ミコトの持っているスキルは何なの?って話になりますよね・・・ふふ



教えるわけないじゃないですか(笑)

でもまあいつかはわかるかもしれませんね

まあ、わかった時には大抵手遅れというのが相場ってもんでしょうが・・・




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