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トラウマ
あたしには幼い頃の愛されていたという記憶がない。
父親はあたしを気分次第で殴り、蹴り、母はそれを黙って見てた。いないもののように扱われてそれでも言うことを聞きつづけた。
でも、そんなあたしに暴力よりも残る傷ができる。
あたしは父親に犯された。
だからだろうか。
あたしは未だに愛する人に抱かれても絶頂を迎えることはない。
小学高学年にもなると周りはお小遣いをもらったり、服装に気をつかうようになる。しかし、当然のようにそんなことは許されなくていつまでも小汚い格好をしていた。
そんな子供は当たり前のようにいじめられる。
学生時代永遠のように続いたイジメ。
おそらくこれがすべての始まりだったんだろう。
誰かにいじめられるんじゃないか、そう思って周りに気を遣えば遣うほどそれが裏目に出た。
もう嫌になってた。
生きることにも疲れて、毎日死にたいと思いながら生活をしていた。
そんな中出会ったあたしの中の小さな楽しみ……