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G×G 神様と私  作者: むあ
12/17

故意に広がる距離

 




 翌朝。

 遙はいってきます、と朝早くに家を出た。



「え?なんでこんな朝早いのー?」



 後ろから尋ねられる、遙は嘘に対する罪悪感を隠した笑みで、学校で勉強する、と答えた。

 境内の、木の上にいる烏摩に気づきながらもあえて挨拶を交わすことなく。



 バス停にバスはない。

 古びた自転車を一歩一歩と漕ぎ出す。

 今はまだ朝早く。



 でも、遙はもう、あの想いを自覚してしまった彼の前で、普通に振舞える自身がなかった。

 儀式まであと2日。









 烏摩も、必要以上に遙に近づくことはなくなった。

 彼自身、理性を保つのは至難の業だと悟った。






 そして、儀式まであと1日。

 儀式直前の、夜。












「寝ましょう、烏摩さま」

「そ、だな」



 最後になるかもしれない、その夜がとうとうやってきた。




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