よくある八十四話 ローブと風
テストがよーやく終わりましたああああああああ!!!!
「うわぁ……。」
「これは酷いな……。」
俺とメルンはネビューが死体を見つけた場所に来たんだが……、
「なんでこんなに兵士が死んでんだよ……。しかも兵士じゃないやつの死体まで……。」
そこにはさっき俺たちが見つけた死体と同じ鎧を身につけた兵士の死体が12人と、誰が見ても兵士に見えないローブを着た女の死体があった。
俺はこの死体達を見て疑問が出てきた。
「どうしてこいつら全員が風で切り刻まれて死んでるんだ……?」
ここにある13人全員が風で切り刻まれて死んでいる。しかも兵士12人は鎧ごと風でえぐられて死んでいる。さっきの兵士とは大違いの死に方だった。周りの木々も風で切り刻まれている。さっきの兵士の周りの木々は傷ひとつついてなかったのに。
「兵士の人達はこのローブの人を庇って死んだみたいですね……。」
「メルン、残念ながらそれは違う。」
「えっ?」
「なんでそう言い切れるんだ?」
「兵士をよく見ろ、全員ローブの女とは逆方向に頭を向けて仰向けで死んでいるじゃないか。それにローブの女の後ろに兵士の死体は一人もいない。」
「あっ!!」
「それがどうした?」
ネビュー、もっと頭を働かせろ……。
「つまりこのローブの女は後ろにいる誰かを兵士から護っていたと俺は考えている。」
「!!!!」
「ちょっと待て、その考えだと兵士達が死んでいる理由は分かるけどそれじゃあ誰がこの女の人を殺したんだ?」
「………………………それだけが分からん。」
それさえ分かったら全てが分かるんだがな……。
「けどこの人は誰を護ろうとしたんでしょう……。」
それも分からないな……。ローブは中々の高級品みたいだし旅の人とは思えない。
「もしかして護ろうとした相手に兵士ごと殺されたんじゃないのか?」
「ネビュー、この人の背中に傷はあるか?」
「あ……、ない……。」
こいつ……。
……………………………よし、
「メルン、ネビュー、俺は今からこの兵士達が着ていた鎧を持って首都に行く。」
俺は最初に見つけた兵士が着ていた鎧を持ち上げて言った。けっこう重いな……。
「首都に行ってどうするんですか?」
「ユーにこの事を報告する。あいつは王族出身だし俺達が分からないことも知ってると思う。さらにこの事件は下手したら国際問題になる可能性がかなりある。だから万が一のためにきちんと国に報告しないといけないんだ。」
本当下手したら戦争だな……。
「だから二人とも、今日の修業はこれで終わりだ。さっさと家に帰ってくれ。そしてネビュー、父さんと母さんにしばらく帰ってこないって伝えといてくれ。じゃあな、『飛行』!!」
俺は首都に向かって飛んだ。やっぱりこの鎧重い……。
「なぁメルンちゃん、帰り道知ってるか?」
「すみません、知りません……。」
「「………………………、」」
「「ま、まさかの遭難ですかああああああああああああ!!!!!??」」
次から首都編です。




