よくある八十三話 絶叫と泣き顔
畜生、テストなんて嫌いだ……。
「つまりこの男は、この兵士は……、この国の住人、つまりこの国の軍隊の兵士じゃない可能性が極めて高いんだ。」
「で、ですがシンさん、なぜ他国の兵士がこんな辺境の町外れの森で倒れているんですか?」
「分からない、けど一つだけ確定してることがある。」
「それは……?」
「それは、こいつの仲間の兵士とこいつを殺した術師がまだこの辺りにいるってことだ。」
こいつが襲われてまだ時間が経ってないみたいだしな……。
しかしなぜ俺はこの事に気づけなかったんだ……。まぁここは修業場所からかなり離れているみたいだし気づいても間に合わなかっただろうがな……。
「!!!?それじゃあ!!」
メルンは慌てて立ち上がり周りを見渡した。
「そいつらにネビューが襲われている可能性がある。」
「そ、それならすぐにネビューさんを探さないと!!」
「ダメだ、やみくもに探しても迷うだけだ。しかも俺たちが兵士や術師に出会ってしまう可能性もある。」
「どうして、どうしてシンさんはそんな冷静でいられるんですか!?早くしないとネビューさんが殺されるかもしれないんですよ!!」
「分かってるよそんなこと!!だが冷静にならないと状況は悪くなるばかりだろ!!」
くそっ、ネビューの実力じゃあどちらが相手でも歯が立たないだろう。まぁ兵士の方なら時間を稼ぐことは出来るだろうが術師の方だったら……。
「とにかく探しにいかないと……、」
メルンがあてもなくネビューを探しに走ろうとしたその時、
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
と絶叫しながらネビューがこっちに走ってきた。顔は泣いていてぐしゃぐしゃだった。キメェよネビュー……。
「シン!!よかった~助かった、ってここにも死体が!?」
「ネビューさん!!生きてたんですね!!」
「さらっと酷いなメルンちゃん……。」
「つーかお前が修業から逃げたからこうなったんだろ……。」
ん?こいつなんか重要なこと言わなかったか?
「ネビュー、今さっきなんて言った?」
「え?さらっと酷いなメルンちゃんって言ったけど……。」
「その前だ。」
「え~と、ここにも死体が?」
「!!!?シンさん!!」
メルンがこっちを慌てて見た。分かってるって……。
「ネビュー、これ以外にも死体があったのか?」
「あ、ああ……。」
ネビューは戸惑いながらも言った。
「ネビュー、今すぐその場所に案内しろ、今すぐにだ。」
さて、どんな死体があるんだろうか……。
シリアスって書きにくい……。




