よくある七十九話 修業とタイプ
修業その一です。
俺は三人分の昼飯をちゃっちゃと作り、ちゃっちゃと食った。
「中々旨かったぜ!!」
「そりゃどうも、ってメルン!?どうしてそんなどんよりとしてるんだ!?」
「な、なんでもないです……。(どうして私よりも料理ができるんですか……?多分そこら辺の料理屋でも普通にイチオシメニューとして出せるレベルでしたよ……。女の子として普通に落ち込みます……。)」
料理が口に合わなかったのか?まぁそんなことより、
「おいシン、さっさと外に出て修業しようぜ!!」
俺の台詞を盗るな……。
「そうだな、とっとと修業場所に行こう。」
「えっ?修業場所ってどこですか?」
「ちょっと離れてるけど良い場所があるんだよ。メルン、さっさと行こう。」
「はい!!」
そして俺たちは家を出た。
「へー、広いな……。」
俺は昔から修業場所として使っている森に来た。俺が昔、自作魔法を使ってクレーターを作ってしまった場所だ。ちなみに作ってしまった次の日にすぐ埋めて無くしたがな。
「なんか穴が空いてたような痕があるんですが……。」
「ははは……、気のせいさ……。それよりさっさと修業を始めるぞ。」
「ああ!!」「はい!!」
「まず自分のタイプにあった魔法の練習だ。」
「タイプ?」
メルンならともかくなぜネビューが首をかしげる……。
「シンさん、タイプってなんですか?」
「そうだな、ネビューも授業で習ったのになぜか覚えてないみたいだから説明しよう。」
「え?習ったっけ?」
お前は授業中何をしてるんだ……。
「習ったぞ。そんじゃあ説明するぞ。まず魔法で戦う人には三つのタイプがある。一つは一番多い『術師』。デカイ大魔法を後方から撃ち、前方は他の人に任せるタイプだ。メリットは火力が三タイプの中で一番高く、安定感もバツグンな点。デメリットは一人で他の二タイプと戦うときに弱いことと、元々の魔力が高くないと役に立てないこと、そして強くなるためには大量の魔法を覚えないといけないことだ。」
「ふ~ん。」
「二つ目のタイプは『戦士』。身体強化魔法を使い、己の肉体と武器か武器系魔法で前方で戦うタイプだ。メリットは一人で戦うときでも戦えることと、覚えないといけない魔法が少ないこと。デメリットは火力があまり強くないのと、手数が少ないこと、そして大人数で戦うときにあまり役に立てないことだ。」
「へ~。」
「三つ目のタイプは一番少ない『魔法戦士』。『術師』と『戦士』を合わせたタイプだ。メリットは前方でも後方でも戦えるから臨機応変に対応できること、二つのタイプを合わせたタイプだから戦う面でのデメリットがほとんどないことだ。デメリットは『術師』と『戦士』の両方を極めないと戦えないことと、だからといって中途半端だと全くもって役立たずになることだ。とりあえず説明は以上だ。なにか質問は?」
「シンさんはどのタイプなんですか?」
「実際ある程度のレベルまでいくとタイプなんて関係無くなるんだが、強いて言うなら俺のタイプは『魔法戦士』だ。」
「ある程度のレベルって?」
「まぁライドクラスぐらいかな?言っとくけど二人とも、『魔法戦士』はまだ止めとけ。中途半端になっちまうからな。」
「ちっ。」
ネビューめ、絶対『魔法戦士』にするつもりだったな……。
「私は『術師』がいいです!!」
「俺は『戦士』かな?魔法覚えんの面倒くさいし。」
ネビュー、お前ってやつは……。
「よし、タイプも決まったことだし、修業を始めるぞ。」
「おう!!」「はい!!」
さて、どうなることやら……。
次も修業です。




