よくある七十三話 団らん?と暴走
シン一家の団らんの話です。シン母が暴走します。
「ねぇシン君。学校でいじめられてない?きちんとやってる?」
「大丈夫だよ……。」
俺は家に三ヶ月ぶりに帰ってきて、母さんに質問攻めを食らってる。
「お友達できた?」
「まぁできたよ。」
「何人?やっぱり貴族出身なの?」
「ん~と……、」
そう言えば俺って友達何人いるんだ?ユーとリンとネビューとタイソンとルナとジャスリーさんとメルンとシャル……は違うか。そんでルッカスさんも含めると、
「八人……かな?」
「全員貴族出身なの?」
「違うよ、他にも騎士出身や王族出身もいるよ。」
「王族!?と言うことはユーライン様と友達なの!?」
「あ、まぁ、うん。」
「凄いじゃない!!どうやって友達になったの!?」
なにこのテンションの上がりよう……。
「え~と……、」
「どうしたの?早く教えてよ!!」
言えない。俺が学年首席を取って、ユーが突っかかってきて、励まして、王様と首謀者を殺して命を救って仲良くなったなんて。
実は両親には俺のチート魔力や『黒き光』のことは言ってない。だってこの母親、周りに凄い言い触らすもん。シェント学園に合格出来た(親にはギリギリ合格と嘘を言った)ときも「シン君がシェント学園に合格したのよ~、凄いでしょ♪」なんてご近所に言い触らしたからシェント学園に出発する日まで町の平民達に盛大に褒め称えられた。すっげぇ恥ずかしかった……。
とにかく喋ってしまったら全て町の人達に知れ渡ってしまう。しかも事が事だから町の人達に知られたら……、ヤベェ考えただけでも鬱になってきた……。
「どうしたの?」
「いや、ちょっと考え事を……、」
「ユーライン様のこと?そんなに仲良しなん……、シン君、その指輪はなに?」
「ああ、これね。」
よし、これで話をうやむやにしよう。
「ユーがくれたんだ……ってどうしたんだよ母さん。目の輝きが消えてるんだけど……。」
母さんが勢いよく立ち上がった。その姿はまさに修羅だった。
「ちょっと母さん、首都に行ってくる。」
「何しに?」
「いや、王族を滅亡させるだけだけ「ちょっと待ったあああああ!!」ど、どうして止めるの!?」
「いやいやいや、なんでユーを殺しに行くんだよ!?」
「だってユーライン様はシン君を狙おうとしてるのよ!!私のシン君を取ろうとしてるのよ!!」
「なに言ってんだよ!!ユーとはただの友達だ!!シャルとは違うんだよ!!つーか私のシン君って俺はお前の所有物じゃねええええええ!!」
「シン君にお前って言われた!!だって指輪をあげるってユーライン様は確実にシン君に惚れ……、ねぇシン君。」
「?」
「シャルちゃんって誰?シャルとは違うって言ってたけど、そのシャルちゃんって子はシン君のことを狙ってるの?」
「あ、」
やば、墓穴掘った。
「どうなの?」
母さんが凄い威圧感をもって聞いてきた。怖ぇよ母さん……。
「ど・う・な・の?」
「はい、俺のことを婿殿と言ってます。」
「よし。その子、今すぐ殺しに行きましょう。待っててねシン君。」
さよならシャル、多分自業自得だ。
「さーて、行きます「ちょっとは落ち着け。」痛い!!」
父さんが颯爽と現れて母さんを止めた。
「父さんナイス。」
「どうして止めるの!?」
「いや、落ち着けよ……。さっき話に出てきたユーライン様とシャルちゃんはシンの友達なんだろ?友達殺されてシンが喜ぶと思ってんのか?」
「それはそうだけど……、」
「シンに嫌われるぞ。」
「うん、やめましょう。」
さっさとそうしろよ……。
「それにそろそろ夕飯の時間だろ?」
「!!!?それを早く言ってよ!!」
「いや、さっさから言ってたんだが……。」
「早く支度しないと!!」
そう言って母さんはすぐさま台所に向かった。
「ありがとう父さん。」
「いや、それよりも……、」
「?」
「お客さんが来ているぞ。」
「え?誰だろ……。」
俺は家のドアに向かった。そしてドアを開けた。するとそこには……、
「ようシン!!早速遊びに来たぜ!!」
バタン。
見なかったことにしよう。さて、夕飯まで荷物の整理をしよう……。
「いや、ちょっ、シン!!開けてくれー!!」
次はネビューが来た理由についての話です。




