よくある五十六話 試験とズレ
逃げ込んだ図書室での話です。
安全地帯である図書室に着いたぞ!!疲れた……。
「また来たのね……。ほら、お水。」
「ありがとう。」
ルナは今の俺の事情にとても同情してて、いつも図書室で俺のことを匿ってくれるのだ。
ちなみにお礼は烈火祭の次の日に言った。なぜか首を痛そうにしながら「これで貸し借りなしね。」と言ってた。烈火祭で何があったのか?そう言えばユーとリンも同じように首を痛そうにしていたな……。あ、ユーにもお礼は言ったぞ。なんか顔を真っ赤にしながら「べ、別にお礼を言われるようなことじゃありませんわ!!///」と言ってたな……。俺ってユーに嫌われてんのか?
「今日もシャルちゃんとホモの人に?」
「ああ、二人とも走るの早いから疲れるんだよ。」
「災難ね……。」
本当そうだよ……。なぜ俺がこんな目に……。
「きちんと試験勉強できてるの?なんなら教えてあげるけど……。」
もうすぐ筆記での試験が始まる。
この学園では筆記の試験と実技の試験を分けて行うのだ。筆記の科目はは前世とほとんど同じで国語、数学、歴史、地理、そして魔法学の五つだ。実技は勿論魔法の試験なのだが、毎回内容が違うらしい。
まぁ実技の方はチート魔力でなんとかなるとして、筆記の方は……、
「お願いします。教えてください。」
「何について?」
「魔法学です……。」
俺は前世では勉強はそれなりにできていた。数学は前世の中1レベルだから問題なくできる。国語、歴史、地理もそれなりにはできる。だが魔法学だけはできないのだ。
「どうして魔法学なの?」
「苦手だからです……。」
「それはわかるけど、どうして苦手なの?」
「言えません……。」
だって前世の知識ほとんど関係無いから苦手なんて言えるはずかない!!
「まぁ理由はどうでもいいけど……、どの程度できるの?」
俺は魔法学の小テストを取り出した。
「!!?これでできないって言うの!?」
「へ?」
「だってこの小テスト、84点じゃない!!」
「悪いでしょ?」
「ちょっと待って、シン。あなたってどうゆう基準でテストの良し悪しを決めてるの?」
「80点が最低限、90点が普通くらいかな?」
「…………………………。」
「どうした?」
そういや前世でもこれを話したら友達全員にドン引きされたな……。どうしてだ?
「シン、感覚がスゴくズレてるわよ……。」
「そうか?」
「うん。平凡とは程遠いくらい。」
そこまでなのか?そこまでズレてはいないだろ……。
「ともかく教えることはなにもないわ。試験頑張りなさい。それだけよ。」
「そうかよ……。」
「そろそろ出ても大丈夫なんじゃないの?」
「ああ、じゃあな。多分明日も来るだろうがな……。」
さて、今日も魔法学の勉強をしますか。目指せ!!全教科100点!!
なぜシンのテストの良し悪しを決める感覚がズレてるのかは、後々書きます。
次はメルンの手紙の話です。




