よくある五十四話 保健室とどぱっちり
保健室の話です。
三人称side
「これにて烈火祭を終了致します!!」
波乱万丈だった烈火祭が終わった。だが、
「終わりました♪」
「早く行きましょう!!」
「待っててね、婿殿!!」
「早くシンの元に行こう……。」
少女達の戦いはこれからだ。そう、保健室にいる想い人の元へ行くための争いだ(約一名は違う)。上からリン、ユーライン、シャルドネ、ルナの順番だ。
四人はすぐに保健室に向かうため走り出した。
そしてすぐに保健室の扉の前まで来た。おそらくシンが『雷氷装』を出している時の速さくらいで。恋する乙女は恐ろしい(繰り返すが約一名は違う)。
そして、
「なんですか?」
「それはこっちのセリフだよ?」
「二人とも何処かに行って……。」
四人同時に鉢合わせした。そして今はユーライン、シャルドネ、ルナの三人が扉の前で睨み合いをしてて、
「((;゜Д゜)ガクガクブルブル」
リンは三人が放つ説明不可能で巨大なオーラに震えていた。
災難である。
「あなた達、何処かに消えてもらえませんか?今から私はシンさんのお見舞いに行くんです。」
「そっちこそ退いてくれない?ボクは婿殿のお見舞いをしたいんだけど。」
「殺されたくないなら二人とも消え失せろ……。」
「((;゜Д゜)ガクガクブルブル」
ユーラインとシャルドネが扉の前で争っていて、ルナは体格が小さいため扉の前まで行けずにいるが二人を保健室の扉ごとぶっ飛ばすために魔法の準備をしている。そしてリンは隅で震えていた。逃げろよ。
「退けと言ってるの!!」
体術で勝るシャルドネがユーラインを押しどけて保健室に入ろうとした。すると、
「なにをしているの?」
怒り顔の保健室の先生が扉を開けた。実はこの保健室の先生、普段は優しいのだが、怒らしたらこの学園最強(シンを除く)であり、国屈指の魔法使いである学園長が土下座するらしい。シンが本気で戦ったら勝てるだろうが無傷では勝てないだろう……。
「退いてください保健室の先生。」
その事をこの場で知らないのはユーラインだけであり(リンは自分で調べて知った)、歯向かってしまった。
「ユーラインさん!!ダメです!!」
「退くのはあなた達のほうです。」
ゴキッ!!
「うっ……。」
リンの忠告もむなしくユーラインは保健室の先生に首を刈られた。そしてピクリとも動かなくなった。これが保健室の先生の伝家の宝刀『首刈り』である。
「先生……。」
シャルドネも恐れて顔が真っ青になっていた。
「あなた達も同罪です。保健室の前で五月蝿くしないでください。」
「そんな……、私はただシンのお見舞いに来ただけなのに……。」
ルナもヤンデレモードから元に戻って、シャルドネと同じく顔を真っ青にした。
「ルナさん。あなた、生徒会の仕事はどうしたの?」
「それは……、」
「ジャスリーさんみたいにサボって来たの?」
保健室の先生が指を指した。その先には、首を刈られて気絶したジャスリーがいた。
「なんで……?」
「ともかく二人とも。ちょっと調子に乗りすぎです。だからお仕置きの時間です。」
「待ってください!!シンは今どうしてますか!?」
ルナは必死に叫んだ。シンが助け船を出してくれることを信じて。しかし、
「シン君はもう自分の部屋に行ってます。軽い窒息とちょっとしたケガだけでしたからね。」
「そんな……。」
万事休す。
「じゃあおやすみなさい。二人とも。」
ゴキッ!!ゴキッ!!
シャルドネとルナも首を刈られた。
リンは隙を見て逃げようとしたが、
「どこへ行こうとしてるんですか?」
「いや、私はただここにいただけなのに、」
「同罪です。」
「イヤーーー!!」
ゴキッ!!
リンも首を刈られた。ただシンを取材しにきただけなのに、三人のオーラに震え、首を刈られると言う災難にあってしまった。
今日厄日なのはシンだけではなかったらしい。
怒ると怖い人って絶対に居ますよね。
次はエピローグです。




