よくある四十八話 腕輪と恐怖
なんかアンパン●ンみたいな展開になってしまいました……。
決勝戦その三の話です。
ユーラインside
もうすぐ決勝戦ですわ!!
シンさんなら決勝進出できると信じてましたわ!!早速応援に……、ん?私の念話紙に反応?
『どうしたんですの?』
『ユーライン様!!』
王族の腕輪を探させてた騎士の人じゃないですか。となると、
『見つけれたんですね。』
『はい!!探すのに苦労しました!!』
良かったですわ。これでシンさんに渡せますわ!!
『それでいつ私のところに届きますの?』
『今すぐです!!』
はい?
『私はもう学園の正門まで来ています!!すぐに届けます!!』
行動が早いですね……。将来有望ですわね。
『分かりましたわ。今から取りに行きますから今どこにいるんですの?』
「ここです!!」
「うわぁ!!い、いつからそこに!?」
「今さっきからです!!」
本当に将来有望ですわねこの人……。
「これがユーライン様が付けていた『王族の腕輪』です!!受け取って下さい!!」
懐かしいですわね……。これが私が昔付けていた腕輪なんで「「「「ワアアアアアアア!!!!」」」」!!忘れていましたわもう決勝戦始まってますわ!!
「ありがとうございますわね!!後でお礼はたっぷりしますから帰らないで下さいよ!!」
「分かりました!!」
急がないと……、ってシンさんが倒れてますわ!?
『おおーっと!!シャルドネ選手の回し蹴りが決まったー!!あれは大きな岩をも砕くと言われるくらいの威力!!さすがにシン選手、倒れたまま動かない!!』
ヤバイですわ!!このままじゃあシンさんが負けてしまいますわ!!
そうだ!!この腕輪を今すぐに渡しましょう!!
「シンさん!!頼まれてた腕輪です!!受け取って下さい!!」
私は腕輪をシンさんの所に投げてシンさんはそれを取りました。なんか微妙な顔ですわね……。
サイズのことで困ってるんですか?
「サイズは変えられますから大丈夫です!!おそらくですけど勝つためには着ける必要があるんでしょう!?早く着けて下さい!!」
sideout
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シャルドネside
ボクはこの決勝戦、かなり満足できた。シンって言う一年生は想像以上に強かった。けど、私には敵わなかった。この男も同じかと思った。
けど、
「サイズは変えられますから大丈夫です!!おそらくですけど勝つためには着ける必要があるんでしょう!?早く着けて下さい!!」
どうやら彼には秘策があるらしい。それなら、
「それはなんなの?それを着けたらボクに勝てるようになるの?だったら早く着けて本気を出してよ。」
本気をみてみたい!!そして戦ってみたい!!ワクワクするなぁ♪どんな風になるのかな!!
彼はスルリと起き上がって、指輪らしきものを右の親指に着けた。
すると……、
彼の魔力が猫の額、もとい雀の涙以下まで下がった。
「え?」
これが本気?これが秘策?そうなら本当にがっかりだよ……。
私よりも、いや、おそらく奴隷以下くらいまで魔力を下げるなんて魔法に疎いボクでも考えられないよ……。
「ともかく、立ったんならやる気はあるんだよね?なんで魔力が下がったのかは知らないけど、容赦はしないよ!!」
ボクは彼を目指して突っ込んだ。ボクは何をフィニッシュ技にするか迷った。
(回し蹴り?それとも正拳突き?それとも……、)
そう思っていると、
「………『開放』。」
彼が何かを唱えた瞬間、
さっきまでの魔力とは比べ物にもならない、巨大な魔力が彼から飛び出した。
「!!!!!!??」
ど、どうゆうこと!?さっきまでの戦いの時の魔力と比べても比にならない巨大な魔力がなんで彼から!?
「ふぅ、こんなに強い魔力が出てるのに『アレ』は出てないみたいだな。」
アレ!?アレって一体なんですか!?
「こんなところで本気は出したくはないけど……、」
ボクは彼から何かを感じた。今まで感じたことのない何かを。
「仕方ない、ちょっとくらいならいいか。」
それは『恐怖』。今までボクが感じたことのなかった巨大な負の感情。
「ちょっと本気だすから覚悟しろよ格闘少女。」
ボクは今日死ぬかもしれない……。
sideout
次は決勝戦その四、もといシンの本気の実力(『黒き光』なし)が出る話です。




