よくある四十三話 嘘と勘違い
三回戦、もとい準々決勝の話です。
『さーて、魔法決闘も準々決勝、ベスト8まで揃ったぞ!!』
どうしてこうなった……。
自殺願望者の願いを叶えて、バカな男に制裁を加えてたらベスト8まで残ってしまったよ……。一年生はもちろん俺だけだ。(格闘少女は二回戦でシードだった。)
『準々決勝第一試合は男前対決だ!!一年A組シン・ジャックルス対三年D組ヤーン・ショウの対決だ!!』
男前対決って、確かに相手は男前だが俺はそんなに男前じゃないぞ?
しかも男前は不思議な笑みを浮かべているぞ……。
「うほっ、いい男♪」
ホモだった……。この学園に普通の人はいないのか?
「ヤーン×シン、なかなか良いかも!!」
観客席から腐女子の声も……。
『さあ、男前対決な第一試合、開始!!』
さっさと倒そう、こんなホモに構うくらいなら死んだほうがましだ……。
「シン・ジャックルス!!好きだ!!付き合ってくれ!!」
いきなりの告白です、観客が引いてるぞ……。
「俺の愛を受けとれええええええ!!!!」
ホモが俺に突っ込んできた。
「やめてくれええええええ!!!!」
逃げますとも!!怖いから!!
「なぜ逃げるんだ!!」
「あんたが男だからだ!!」
「愛に性別は関係ない!!」
「俺にそんな趣味はない!!」
「そんなことは愛で全て解決するさ♪」
「そんな愛は俺には必要ない!!」
「なぜ俺の愛を受け取らない!!」
仕方ない、こうしないと烈火祭が終わってからも付きまとわれる!!
「何故なら俺には好きな人がいるからだ!!」
嘘だけどな!!
「なん……だと……。」
「「「「「な、なんだってーー!!?」」」」」
しまった、観客がいるんだった……。
『なんと、シン・ジャックルスがものすごいカミングアウトをしてくれたぞ!!』
ヤバイ、これはヤバイ!!今の俺には好きな人はいないのに!!思いっきり勘違いされてるぞ!!俺の自業自得なんだけどな……。
「ちくしょー!!こうなったら君を殺して俺も死ぬ!!」
ヤンデレになったよ……。男なのに……。
「お願いだ!!俺のために死んでくれ!!『水剣』!!」
そう言って水の剣で切りかかってきた。
マジで殺す気ですか!?しかし、俺はこんなことで殺されたくない!!
「だが断る!!『雷氷装』!!」
素早くホモの後ろに回り込み、振り向いたところを思いっきり殴り飛ばした。
「ブフェハァ!!!?」
そしてホモはどこかにぶっ飛んだ。良かった、俺の貞操と命は助かった……。
『試合終了!!準々決勝第一試合は試合中大きなカミングアウトをしてくれたシン・ジャックルスの勝利だ!!』
多大な犠牲を払ってな……。
「まさかみんなの前であんな告白を……、嬉しいですわシンさん!!」
「良かったですねユーラインさん♪」
「やっぱりシンは私のことを……。」
「な、私のいった通りだったろ。(よし、これなら計画が完成する!!私の明るい人生が見えてきたぞ!!)」
「はっ!!今、シンさんからかなり嬉しいことを言われたような!?」
「なにいってるのメルン?」
モーレツに恋する乙女たちに勘違いされていることに俺は気づかなかった……。
ネタに挑戦してみました。一度やってみたかったんだよな……。
次は準決勝の話です。




