よくあるプロローグその4
プロローグ最終話です。
厨二病満点な名前の魔法を与えられそうな田村心です。しかし何でその名前なのか?という疑問はおいといて、
「その…その魔法はどういう魔法なんですか?」
これを聞いておかないと………。
「これから説明するぞ。まあ、文字通り黒い光を出す魔法なんじゃがのぅ。」
え?それだけ?ショボいなぁ…。
「しかしこの魔法はのぅ、今からいく世界にはない魔法なんじゃ。つまり世界でひとつしかない魔法なんじゃよ。」
それでもなぁ……。ショボい魔法は持ちたくないなぁ………。それならもっと知られていてもいいから強い魔法がいいなぁ………。
「誰がショボい魔法を与えようと思う?」
は?
「早とちりじゃのぅ。今から強さを説明するから少しは信用せんか。」
いや、それを早く言えよ。ショボい魔法かと思ったじゃねえか。
「黒き光は攻撃力は普通の攻撃魔法より少し高いぐらいなんじゃがのぅ、あらゆる防御魔法が効かないんじゃよ。」
はい?
「それでの、黒き光の防御魔法はパンチや剣などの物理攻撃はあまり防げぬが、あらゆる攻撃魔法をのみこんで防御するため攻撃魔法にはほぼ無敵なんじゃよ。」
マジで?
「そしての、黒き光は魔法がない、つまりお主が自分自身でどのような魔法にするか考えて創ることかできるのじゃよ。」
ウィイイイイイイイリャッッッホォオオオオオオオイ !!!!!!!すごいぞ!!!!すごいチートだぞ!!!!しかも自分で魔法を考えて創れるってすっばらしいぞおおおおおおお!!!!!
「き、気に入ってくれたようじゃの…。」
あ、やっべ神様ドン引きだよ、どうしよ…。
「あの~神様。」
「なんじゃ?」
「今からここで魔法を創ってもいいですか?」
「ダメじゃ。」
即答かよ。ケチな神様だなぁ。
「そういうことは向こうの世界でやってくれ。それじゃあ今から向こうの世界での生活についての注意点と忠告をしようかのぅ。」
注意点は解るけど忠告?
「注意点は向こうの世界はお主が今までいた世界とはかなり違う。文明は少し遅れているが、魔法が一般的なため不便ということはないじゃろう。しかしお主が向こうの世界に慣れるまで時間がかかるじゃろう。ちなみに『科学』というものはないぞ。」
いや、そこらへんは別に気にしないけど……。
「ここからは忠告じゃ。お主、むやみやたらに黒き光を出すんじゃないぞ。」
「どうしてですか?」
「簡単な話じゃ。世界にひとつしかない魔法じゃぞ。」
そうか。そうだったよな。国々が魔法技術で凌ぎを削っているんだったよな。こんなチートな魔法を持っていたってバレたら大変なことになるよな。
「だったらいつもはどんな魔法を使うんですか?」
「黒き光を使うには大量の魔力が必要じゃからの、だから多分ほとんどの魔法が使えると思うぞ。逆に黒き光はお主にしか使えんがの。」
「そうですか。」
「まあ、そういうことも向こうに行ってから考えるといいぞ。」
よ~し、不安もあるけど向こうに行くのが楽しみになってきたぞ♪
「最後に言っておくがの、別に向こうに行ってからの生き方はお主が自由に決めればいいんじゃからな。別に平凡な生き方でも誰も文句は言わんからの。好きにすればいい。」
「わかりました。いろいろとありがとうございました。」
「礼を言われるようなことはしてないぞ。それでは向こうの世界に送るぞ。」
「はい。」
これからのことは全然わからんがとにかく新しく始まる第二の人生を楽しむぞー!!
「それじゃあさらばだ!!次死んだときに会おう!!」
そう神様が言うと俺を中心とした半径10メートル位の底の見えない大穴が………え?
「ええええええええええええ!!!!!!!」
今日何回叫んだろう……。案の定俺はいきなり現れた大穴に落ちていった。
「なんだよこのベタなオチはあああああああああああ!!!!!!!!」
そう言いながら俺は落ちながら意識を失っていった。
次は主人公のキャラ設定です。