よくある十九話 模擬決闘とネビューの実力
午後の訓練です。
午後の訓練が始まった。
「今からの訓練は模擬決闘だ!!」
模擬決闘かよ……。俺決闘にいい思い出ないんだよな……。
「決闘のルールは一対一で、『飛行』禁止!!他の魔法は大丈夫だ!!勝敗はこちらの判断で決めさせてもらう!!降参はなしだ!!」
降参する奴はいないだろ……。
「説明は以上だ!!シン・ジャックルス!!前に出ろ!!」
「ちょっ、なんで俺が呼ばれるんですか!?」
俺なにもしてませんよ!!
「お前はシェント学園の学年首席だろ!!最初に決闘するのは当たり前だ!!」
マジかよ……。
「あの男がシェント学園の学年首席か……。」「凄い魔法使うんだろうな……。」「ちょっとカッコいいかも……。」「さっきメルンちゃんに魔法を教えていたよね。」「うん!!教えてもらったよ!!かなりいい人だったよ!!」
カーレルン学園の生徒達の視線が俺に……。
それとメルン褒めてくれてありがとな……。
「で、相手は誰ですか?」
ユーはないだろ……。この前勝ったし。誰が相手なんだ?
「ああ、それは今から決め「俺にやらせてください!!」ネビュー・ルーガンか……。よし、お前の相手はネビュー・ルーガンだ!!」
ネビュー!?俺の相手はネビューになるのか!?
「シン!!俺はお前に勝つ!!」
そういや俺ってネビューの実力知らないな……。強いのか?まぁ今からの決闘でわかることだけどな……。
「シンさん、ネビューさんは弱いですから大丈夫ですよ♪」
「………………シン、ボコボコにしてやれ。」
「シン、ネビューさんなんて簡単に蹴散らしてきてください。」
三人とも、ネビューの応援もしてやれよ……。
「シン君!!頑張れ!!」「ネビューなんてこてんぱんにしてやれ!!」「そしたらネビューの馬鹿が治るかもしれないからな!!」「ネビューは口だけだぞ!!」「帰れネビュー!!」
ネビュー…………。
「ネビュー、お前なにをしたんだ?なんでこんなに嫌われてるんだ?」
「五月蝿い……。主にお前とユーラインのせいだよ。」
なんで俺とユーが原因なんだよ……。
「ともかくお前を倒す!!全力でこいよシン!!」
なんかネビューが哀れに見えてきたよ……。
「…………わかった。」
「なんで俺をそんな目で見てるの!?」
「気のせいだよ……。先生。」
「う、うむ。では、決闘始め!!」
先生まで俺のように哀れな目を……。
「ちくしょう!!いくぞシン!!」
やけくそ気味だなネビュー……。
「こいよネビュー!!」
しかし、この決闘に負けるわけにはいかない!!本気でいくか!!
「喰らえ!!『光球』!!」
そうネビューが唱えると光輝く玉が出てきた。
ネビューの魔法属性は『光』なのか……。似合わん。
「『氷壁』。」
俺はネビューの魔法を氷の壁を出してあっさり防いだ。
「やるな!!さすがシンだな!!しかし、これで終わりだ!!」
ん?なにをしようとしてるんだ?
「いくぞ!!『光波』!!」
そう唱えると光輝く光線が出てきた。
「っ!!『雷氷壁』!!」
そう俺が唱えると雷を纏った氷の壁が出た。
ネビューの魔法と俺の魔法はぶつかった後、両方とも爆発した。
「ネビュー、その魔法は……。」
「ああ、中級魔法だ!!」
どうしてネビューが中級魔法を使えるんだ?
「いや、しかし。まさかダメ元で出した中級魔法がここまでの威力とはな……、これでシンに勝てるぞ!!」
なるほどな、偶然の産物だったのか……。まぁ午前の瞑想で魔力は上がってるから使うことは出来たんだな。
しかしネビューが最強の魔法を見せたんだ。俺も最強の魔法を見せないとな。
「ネビュー。」
「なんだよシン。まさかの降参か?」
お前が嫌われてる理由がわかった気がするよ……。
「いや、ただ注意したかっただけだ。」
「?」
この魔法は今の俺の状態での最強の魔法だからな。
「避けろよ。」
「は?」
「いくぞ!!『雷氷爪』!!」
そう俺が唱えると雷を纏った氷でできた龍の爪が飛び出した。
「な、なんだよそれ!!」
「俺の最強の魔法だ!!喰らえ!!」
本当は違うけどな。本当の最強の魔法は『黒き光』の魔法で、国を滅ぼせんじゃないかって思える位威力があるからな……。
「うわああああああ!!!!」
そしてネビューは防御魔法も使わずに棒立ちで俺の魔法を喰らった。なんか唱えろよ………。
「きゅ~………。」
お、無事だったみたいだな。まぁ俺が魔法を寸止めさせたから気絶だけですんだんだけどな。モロに喰らったら死んでたかもな……。
「…………はっ、そ、それまで!!この決闘、シン・ジャックルスの勝ち!!」
ちょっと先生が今、絶句してたよな。
「「「「「…………………………。」」」」」
みんなも絶句してるよ……。やり過ぎたなこりゃ……。
「シンさんってやっぱりすごかったんですね……。」
メルン、まだまだ強いぞ俺は。
「やっぱり私の目に狂いはありませんでした……。」
リン、お前は俺をどんな目で見ているんだ?取材の対象としてなのか?
「あんなのをあの決闘の時に使われてたら……。」
ユー、初対面の奴にこの魔法を使うと思ってんのか?
「……………。」
タイソン、なんかしゃべれよ……。
そうして俺とネビューの模擬決闘は俺の圧勝で終了した。
そしてこの模擬決闘から、みんなの俺を見る目がかなり変わってしまった。
なぜこうなった………。
以上、ネビューが噛ませ犬だったネビューVSシンでした。
ちなみに一属性の中級魔法だけ使えてもシードクラスには上がれません。二属性目の取得はかなり難しく、ネビューはこれからが大変なんです。
では、シンの融合魔法二つとネビューの使った中級魔法の説明です。●の部分は魔法属性が入ります。
『雷氷壁』:雷を纏った氷の壁を作る『雷』と『氷』の融合魔法。中級攻撃魔法位は防げる。
『●波』:中級攻撃魔法のなかで一番簡単な魔法。それでも使える人は少ない。魔法属性の光線を出す魔法。直線にしか進まないため、用途は次の攻撃のための牽制が一番多い。
『雷氷爪』:雷を纏った氷でできた龍の爪を出す『雷』と『氷』の融合魔法。威力は『●波』よりも高い。自分で動きを制御することも可能。
次は午後の訓練後の話です。




