よくある十二話 魔素と合同宿泊訓練
繋ぎ話です。
あの日から三日がたった。あれから魔導書に書いてあった魔法を試しているが、『黒き光』を封印しながら魔力をしぼませない魔法はまだ見つかってない。
今俺は教室で宿泊訓練の説明を受けている。
「…………と言うことでお前達一学年の生徒は『ライバ山』に登って4日間訓練をするのだ!!」
ふーん……、
「明後日に出発する!!各々準備を怠らないように!!以上だ!!」
もっと早く連絡してくれよ……。ん?そういえば、
「『ライバ山』ってなんだ?」
「「「「えええっ!!?」」」」
ユー達四人が一緒に驚いた。なんで?
「当たり前ですわ!!『ライバ山』はこの国一番の霊峰なんですわよ!!」
知らないってそんなこと……。
「シンさん……。あなたって人は……。」
リン、失礼だな。なんで俺がそんなに幻滅されないといけないんだ。
「…………それは当たり前。」
タイソンまで……。
「シン……、お前馬鹿だろ。」
ネビューにまで馬鹿って言われた………orz。
「さて、馬鹿は放っといて準備を開始するか!!」
「ええ。」
「そうですね。」
「…………ネビューが仕切るなんて珍しい。」
「五月蝿いぞタイソン!!」
待ってくれ……。あれ?そういえば……、
「宿泊訓練の日程はどうしたんだ?全然知らされなかったけど……。」
「ほんとなにも知らないんですね……。」
ううっ、仕方ないだろ!!俺平民出身なんだよ!!
「しょうがないですわね……。お教えしますわ。宿泊訓練の日程はこの学園の伝統で教えないようにしているらしいんですよ。」
なんてはた迷惑な伝統だよ……。
「諦めて準備を開始しましょう♪シンさん♪」
はぁ……、ん?そういえばルナは二年生だったよな……。よし!!
「俺ちょっと図書室に行ってから準備するよ!!じゃあまた!!」
ルナに聞きにいこう!!ちなみにルナのことはコイツらには秘密だ。
「あっ、待てよシン!!」
待つかよネビュー。
図書室に突入!!
少年移動中(走って)…………。
図書室に来たぞ!!よし、ルナ発見!!
「ルナ!!」
「!!?///」
あっ、びっくりさせちゃったかな……。
「な、なに……?」
そういえば先に謝っておくか……。
「えと、この前はすまん!!」
「え……?あれは私が気絶したせいなのに……。」
「そんなことないよ。あれは俺が本を読むのに夢中で遅くなったから、俺が悪いんだ。」
「けど………。」
「謝らなくていいよ。あれは俺が悪いんだから。」
「そう……、で、用事はそれだけ……?」
あっ、危うく忘れるところだった。
「ああ、実は……。」
少年説明中………。
「と言うわけで宿泊訓練の日程を教えてくれないか?」
ダメかな……?
「いいわ……。そのくらいなら……。大丈夫だと思う……。」
「ありがとう!!」
「だって日程は無いようなものだから……。」
は?
「宿泊訓練の日程はまず『ライバ山』を登って4日間山の中でキャンプしながら訓練するだけだから……。」
そうなのかよ………。
「なんでそんなに簡単なんだ?」
「シンは『魔素』って知ってる……?」
「知ってるよそんなこと……。『魔素』は人の魔力を上げるために必要な成分だよな。」
常識だよ……。
「そう……。『ライバ山』にはその『魔素』が沢山あるから登ってキャンプするだけで魔力が上がるからこんなに簡単な日程になってるの……。私も知ったときにはびっくりした……。」
なるほどね……。いままでの基礎ばっかりの授業はこの宿泊訓練でより魔力を上げるための授業だったのか……。
「で、用事はそれだけ……?」
「ああ、ありがとうなルナ。助かったよ。ほんと助けられてばっかりだな……。」
「お礼を言われるようなことはしていない……。」
「いや、してるよ。俺にとってはね、ありがとう。」
「う、うん……。///」
体質なのかな…。また顔真っ赤になっちゃったよ……。
「じゃあ俺は準備するから帰るな。」
「うん……。またね……。///」
そう言って俺は図書室を出た。
『魔素』が多いなら『黒き光』の封印が成功するかもしれない!!
よーし、頑張るぞ!!
次は出発するときの話です。




