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よくあるチート転生者の魔法学園物語  作者: Rei
第5章 一学年二学期嫉妬狂う聖炎祭
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よくある百六十六話 聖炎祭二日目その六とカンペ

その六。











ルッカスside




『ただ今から!!ミスシェント学園一次審査を開始します!!』

会場もミスターシェント学園の盛り上がりを受け継いでいてかなり盛り上がっている。

俺って表に出る仕事はあんまり好きじゃないんだよな……。

だが来年度の部費のためだ。

身を粉にして頑張らないとな!!

『さて、今回も絶世の美少女達がこのミスシェント学園を目指して参加してくれたぞ!!』

男達が歓声を上げている。

ん?カンペが出てるな……、え!?

前置きを少し伸ばしてくれ!?一人貧血で意識不明になっただと!?

ちょっ、いきなりのアクシデントだな!!

『えっと、会場の皆さん!!先程行われたミスターシェント学園よりも盛り上がっていきましょう!!』

クッソ、司会なんてやったことないから次の言葉が浮かばねぇ!!

だがここで踏み止まってはいけない!!

シェント学園新聞部部長の名にかけてこの大役を成し遂げてみせる!!


















☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆








「待て、何処に行くつもりだ。」

俺が殺人者を探そうと走り出そうとしたところをエリスが俺の右手を掴んで止めた。

「別に、俺を殺した奴を探しに行くだけだ。」

俺を殺した奴が今この学園にいるかもしれないんだぞ!!

ソイツをここに居させては危険だしそれに……、俺はソイツに復讐したい。俺の手で殺してやりたい!!

「話を聞け、まだお前を殺した奴がいると言う可能性があると言うだけだ。」

エリスは俺の右手を掴みながら続けた。

「先ずこの二週間、視線を感じたことはないか?」

俺はエリスにそう言われて俺はこの二週間を思い出した。

…………………うっわ言われてみるとかなり視線を感じる時があったぜ……。

「私もこの二週間この学園にいたんだが特にお前と一緒にいるときに視線を感じたんだ。そして昨日、お前とミーシャと一緒にいるときには殺気の混じった視線を感じた。つまり視線は私達転生者に向かっていると言うことだ。」

確かに昨日ミーシャとずっといたんだがかなり視線を感じたな……。

「つまり殺人者は俺達転生者を狙っている……とでも言いたいのか?」

俺はエリスが掴んでる手を右手をちょっと乱暴に振り離した。

「ああ、ともかくお前も用心しろ。不用意に視線の主を探そうとするな。ミーシャには私から伝えておく。もし相手からこちらにやって来たらこの念話紙に連絡してくれ。」

そう言ってエリスはジーンズのポケットから念話紙を取りだし俺に渡してくれた。

まぁミーシャとは朝のアレがあるからあんまり会いたくないからありがたい……。

「あとシン、これだけは覚えておけ。目の前で起きていることだけで物事を判断するな。分かったな。」

そう言ってエリスは何処に走って行ってしまった。

………………ご忠告どうも。でもお前を巻き込みたくない、勿論ミーシャも。

これは俺の手で終わらせないといけない。

だから、お前の力は借りない。

俺の手で殺人者を探しだし直ぐに殺す。

俺の力だけで、イケメンにやられてから病室でずっと試行錯誤した戦い方で、俺の新魔法で、殺人者を殺す。

俺は先程エリスに渡された念話紙を握り潰して近くにあったゴミ箱に捨てて殺人者を探しに走り出した。
















やっぱりシリアスは苦手です……。

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