よくある九十三話 死屍累々と国立図書館
しかしシャルドネファミリーを書くのは楽しいな……。
「あぅ……、ここは……?」
確かナセルさんとクイルさんに絡まれてたんだっけ……。
二人からお酒を飲まされそうになったけどお酌をやりまくって難を逃れたんだよな……。
そして俺はふと周りを見ると、
「ううっ……酒は……どこだ……。」
「あ……頭が……。」
「オロロロロロロロ、」
死屍累々だった。つーか全員倒れてるし。しかもなんか吐いてる人もいるし。
これ大丈夫なの!?まさかこれがいつものことなの!?この道場の行く末が凄く不安だ……。
でも今なら逃げれる!!
俺は静かに宴会場から抜け出し、廊下に出た。しかし、
「婿殿、どこに行こうとしてるの?」
シャルがエプロンを着けて現れた。
ふっ、まだシャルだけなら逃げれる!!
「さらば!!もう二度と来ないからな!!」
俺は全速力で廊下を走り出した。
「ちょっと婿殿!!せっかく作ったこの朝ごはんはどうするのー!!」
何も聞こえない!!俺は何も聞いてないぞ!!
「よ、ようやくあの道場から抜け出せたな……。疲れたぜ……。」
あの道場なんであんなに廊下が長いんだよ……。しかも出口を探すのに手間取ったしシャルに追い付かれて逃げるはめになったり……。もう二度とあそこには行かないぞ……。
と、ともかくあの道場から抜け出せたんだからようやく行きたい場所に行けるぜ……。
「さて、国立図書館に行くか。」
腹減ってるけどな……。やっぱり道場で食っていけばよかったかな……、いや、もしそんなことしたらまた抜け出せなったかもしれないな……。
「ふうっ、ここも3ヶ月振りか……。」
ようやくあの兵士達を殺した魔法について調べられるな……。
俺はそのまま図書館に入った。すると、
「あら、どこかで見たような……、」
そこには3ヶ月前に見た長髪で優しそうな人がいた。この人がルナの母親か……。
次はルナの母が登場です。




