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『 出会い 』

作者: 島人





あれはそう…

一年前のちょうど こんな雨の日の夜…







この街のどこからか聞こえてきた ギターの音







そこへ近づいてみると…







歌が聞こえてきた…


その歌は 悲しい恋の歌







ふと見ると…







その側で その歌に涙ぐんでいた女性がいた…







その女性の泣いている姿を見て…


なんだか愛しくって…


ただ

笑ってもらいたくて…


恋が始まった…







「どうしたの?」







声を掛けたのに 返事がない…







一緒にその歌を 聞くことにした…







その歌が終わり 周りに人がいなくなっても


まだ 泣いていた…







『何か 悲しい別れがあったんだ…』







そんなことを思いながら 彼女にまた 話しかけた…







「元気だしなよ しょげた顔なんかしないでさ


負けないで きっと乗り越えられるさ」






そう話しかけた







少しの沈黙の後…


彼女は

小さく うなずいた







顔を上げた彼女に


僕は 笑いかけた







すると彼女も


笑い返してくれた







それが 彼女と僕の出会い







その日 お互いの連絡先を交換し 連絡を取り合うようになった










二人でいろんな所へ行った







二人で行った 遊園地







いろいろ はしゃぎまわった後に乗った 観覧車







あの時見た夜景と…

彼女の笑顔は 今でも心に焼き付いている…







寄り添って生きてきた…


運命さえ感じてた…







季節が変わっても二人は


『ずっと一緒』だと 信じてた…







たしかにあの頃は


当たり前に思って…


なにもかも そのままにしてあった…










季節がめぐりめぐって…


少し大人になって…


今頃気付いたって…


無性に切なくって…







あの時は過ぎ…


二人とも変わった…







ただ それだけのこと…










帰り道 夜空を見上げた…


そこには 大きく広がる空…







大切な人が

そうじゃなくなるとか


大好きな人を嫌いになるなんてない…







そんなことを 考えながら


大空を見上げ…


君の名前を 胸のアルバムに そっとしまい込んだ…






『ありがとう』って


言葉にしたら…


君との思い出に 幸せが溢れ出す…







もしも…

二人が出会ったことが 運命なら…







今こうして 別れてることも運命なのかな…







…僕は そう信じる…




自分に必要だから

その人と出会って 恋をして…







そんな出会いを繰り返すことで 少しずつ大人になっていく…







自分に必要だから 人は出会いを求める…


いや 求めるとか そんなんじゃなく…







人と人との出会いは…




    『運命』なんだ…


「なぁ、いいこと教えてやろうか?」


友達のその一言から、今まで閉じ込めていた彼女への想いが、開かれることになった。




3・4ヶ月に一回のペースで開かれている、高校の時からの友達との飲み会に出席した。




仕事があり、あまり出席できてなかったので、その日の飲み会には出席しようと、休みをもらって出席した。




県外に就職していた友達も、その日はわざわざ帰って来て、出席してくれていた。




久しぶりに会う友達も、1ヶ月ぶりの友達も、昨日会った友達も、みんな変わっていなかった。




みんなが揃ったところで、予約していた居酒屋へ向かう。




久々の再会で、会話も弾む。




その日は僕も入れて、9人集まった。




各々話したいことを話し、食べたい物を食べ、酒を呑みながら楽しんでいた。

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