冬の始まりは最後の冬
遠く青く
瞬く星に耳を澄ませて
光の消えた街に
君を探す
いつか昇った長い階段
踊り場の風を抱くと君の髪が揺れて
虚空を甲高く吹き抜けた透明な風が
凍る夜空を鏡のように磨き
冬の始まりを告げる星の下
ふたりのほか誰もいない世界は
見つめあう吐息が肌に触れ
ときめきとあこがれが心を照らした
互いの手を最後まで離さなかった
君の面影を求めて
今、きっと 君も見上げている
あの星に導かれるように
かすかな潮騒が聞こえる風と共に
白い坂道を越え
けれど探しているのは
思い出のかけらではなく
胸のポケットに
君への大切な言葉を入れたまま
明日の君が紡ぐ言葉に
目を澄ませて
君の瞳に宿る光をこそ
この胸にと
祈りながら
あたたかなその光を
いつまでも
抱きしめて
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