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ゼロの敵  作者: 春夏秋冬
第一章 冬の大陸 科学基地編
3/6

研究者の謀略

侍との戦闘を終え、基地へと再び向かう。

新たな敵に対抗するための新しい能力があらわになる.....

 いつのまにか眠っていた。横には侍が寝ていたのだがなぜか何もない。おそらく基地へと戻っていったのであろう。再び侍として刀を交える時があるかもしれない。とりあえず今は6期を倒すことを考えなくては。そう思い吸血鬼にたずねることにした。

私「あなたから入った順番で期が決められていることは聞いたけど、単純な戦闘力ではかるとするなら順番はどうなるの?」

吸血鬼「この大陸のみとするなら、おそらく2期と5期が一番強いかも。順番でいうなら強い順に2期、5期、6期、4期、3期みたいな感じかな。」

私「1期は入っていないの?」

吸血鬼「1期は単独行動が多くて強さは未知数。それに一人は司令部にいるの。司令部は戦闘を操るから一番重要かも。」

私「...わかった。あと一応確認だけど、その言い方を聞いた感じ、すべての大陸に組織の人間がいる。そうでしょ?」

吸血鬼「うん....冬の大陸には大きくJPと呼ばれる人たち、夏の大陸にはENと呼ばれる人たち、秋の大陸にはIDと呼ばれる人たちがいる。あなたを敵視している0期は春の大陸。最後の場所にいる。」

私「まずは目の前のものから終わらせなきゃ。ほらいくよ。」

吸血鬼「...私はいかない...」

私「どうして?」

吸血鬼「今の私では絶対に足手まといになるから。」

私「ならないよ。」

吸血鬼「自分でももうわかってる。だから私はいけない。」

私「...........そう思うのもわかる。でもあなたは今殺されるかもしれない状況だから。置いていくわけにはいかない。私だって足手まといだと思いながらあなたを守ってる訳じゃない。」

吸血鬼「...ならあなたは私を守らなくていい。自分の身は自分で守る。」

私「...わかった。」

二人の間にすこしだけピリついた空気が流れるものの、二人は共に基地へと再び向かった。



基地のある一室。ベッドで寝ている暗殺者、侍とそこで静かに座っている白衣の研究者がいた。二人が目を覚ます前に研究者は部屋を出ていった。行き先は無論基地を攻撃する二人のもとであろう。



私と吸血鬼再び基地へと足を運んだ。基地にはトラップがなかった。何かの拍子に機能しなくなっているのか、機能しなくしているのか....いずれにせよ手間が省けた。基地の奥へまた奥へと進むが人の気配はない。突如遠くからガラスの割れる音がする。急いで突き当たりを右へ進むと、そこには人はおらず、青と黄色の色がついた液体が割れた瓶から流れ出ていた。

私「....逃げて!」

あることに気づいた私は吸血鬼にすぐに伝えるも、判断が遅かった。

二つの色の液体がふれあった瞬間、爆発が起きたのだ。私は吹き飛ばされた際に吸血鬼をかばった。

私「この爆発...おそらく反応ではなく融合...」

私がそういいかけると奥から白衣を着た研究者が現れた。右手にはまた違う薬品を持っている。私は吸血鬼を後ろに立たせ、研究者と対峙した。

研究者「私のスキルは薬。爆発から回復まで全ての力を使うことができる。」

私「スキルが薬ならあなたは遠距離攻撃しかできない。私は近距離、あなたは圧倒的に不利。」

研究者「それは違うよ。」

私が一瞬で距離を詰め、突きを繰り出すと研究者は攻撃を一瞬でかわし、カウンターを繰り出した。その一撃は研究者でありながら強すぎた。私は一瞬のうちに研究者の戦いかたに気づいた。

私「この力...自分にもスキルをかけている...力とスピードの上昇...」

研究者「見破られちゃったぁ。知ったらもう死ぬしかないよね。」

研究者はガラス瓶を飛ばし、ガラス瓶は地面に落ち、割れた瞬間炎が吹き出した。

私は反応できずに攻撃を受けてしまった。私の体が炎に包まれる。研究者は笑って言った。

研究者「二人が負けるぐらいだから強いと思ったのにがっかり。」



 燃え盛る炎をよけて研究者は吸血鬼の始末へとかかる。研究者が吸血鬼の目の前で話しかける。

研究者「なんで裏切ったの?もうあなたを守っているものはないよ。」

吸血鬼「.....」

吸血鬼は目の前の恐怖と自らを守る人を失った絶望で動けなくなり、喋れなくなっていた。

研究者「何かいってよぉ...面白くないじゃん。もういいよ。」

研究者はさっき投げた炎のガラス瓶を地面へと投げようとする。吸血鬼は死を悟り、自ら目を閉じた。


 研究者がガラス瓶を投げた。その瓶は地面へと落下していった...


 吸血鬼も一瞬で炎に包まれた。




 吸血鬼が目を覚ますとそこは炎の中だった。吸血鬼の目の前には燃える炎とそれを遮る氷が映っていた。吸血鬼は死んでいなかった。なぜ氷に包まれているのか理解できなかった。

しかしすぐに理由は判明した。

 研究者が背中を向けようとした瞬間研究者の両腕に氷の稲妻が飛び、研究者の両腕は凍って動かせなくなった。

研究者「何これ!?」

研究者が混乱しているなか、二つの炎が氷に変わった。氷の中からは無傷の二人が出てきていた。

研究者「あの炎は強力なものなのに....氷じゃ簡単には防げないのに....なんで...」

私「私の氷はすべて防げる。私のスキルは氷と水が出せる。私を止めるには氷以外ない。」

研究者「あの二人が負けるぐらいってのは間違いじゃなかった....ね」

私は研究者の目の前で短刀を取り出した。彼女は死を受け入れていた。目の前の短刀に物怖じもせずただじっと待っている。

 私は彼女に向かって....短刀ではなく...氷の拘束をほどく魔法を飛ばした。私は横を通って奥へと歩いていった。

私「私の氷魔法は拘束に使えば相手は動けなくなる。でも長くは続かない。魔法がとけたらあの二人のもとへいって看病してあげて。」

研究者「あなたは何がしたいの...私たちを狙いに来ているのにあの二人を殺さず、私には二人を看病しろといって....何が狙いなの...?」

私「あなたたちを殺したとて、私に利益はない。私はただあなたたちの一番上言うならば0期の5人と会いたいだけだから。」

私は歩いていった。

研究者「待って。私たちのリーダーがいる場所を教えてあげる。リーダーいや総帥と直接話をしてくればいい。」

私「わかった...ありがとう。」


二人は6期の総帥のもとへと向かう...

6期の5人中3人との戦闘が終わったわけですが....未だに戦闘は終わりません。

なぜ研究者が自ら情報を提供したのか....その真意はまだわかりません。

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