13 おまけ
アンドレアス
「おまけ始めるよ! 今回は新しい書人が参上だね!」
アンジュー
「落ち着いた?」
イザ
「……なんとかね。なんであんた達は生首にそんなに落ち着いてるの?」
カトリーナ
「慣れ」
アンジュー
「うん、慣れ。心臓潰された子もなかなかではあるけれど」
カトリーナ
「そういえば一応生きている判定なの? 魔導書も傷つけはされたのに」
アンドレアス
「中の文字が読めるならまだ魔導書のままっていう判定らしいよ。ザントみたいな損傷はもう魔導書でも書人でもないけれどね。とりあえず自己紹介お願いしていい?」
イザ
「わかったわよ。私はイザ・ヴォルストユング。インデュトリア出身の十一歳。身長は140cm。変身している時は二十歳の姿よ」
カトリーナ
「あれって魔法の効果なの?」
イザ
「そう。変身魔法を覚えているの。それで陛下の好みそうな見た目と性格を演じて近づいたの」
カトリーナ
「ちょっと楽しそうね」
イザ
「瞳の色は淡い紅色、髪は青紫よ。好きなのはトマトジュース」
アンドレアス
「そういえば、ライルのこと好きだったの? 本編では特に言及してなかったけど」
イザ
「カットされちゃったのよね、その話。最後にライルくんが言っていたけど、私はカシラをスピンとする書人だってわかってからはずっと他の書人と干渉しないように閉じ込められてたの。その時にかくれんぼしてたライルくんに見つけられて、出れない私の為に花とか持ってきたり話をしてくれたの。それからライルくんのことが好きだったわ。サンライユを処刑したかったのも、主を無くしたライルくんを側におけると思ったからなんだけどね」
カトリーナ
「貴女もなかなか傲慢よね。民衆を下に見ているし」
イザ
「そりゃ、下でしょ? 魔法も使えない人間達なんだし」
カトリーナ
「あー……、魔族の影響かしら」
アンドレアス
「今回判明したことだね。司書様は魔族だったって。もっと詳しい事はまだ秘密らしいけれど」
アンジュー
「書人は皆魔族に育てられたってことだからなかなかショックだな。魔族である魔王を倒す勇者を憧れてたのに、自分たちを育てたのが敵の魔族だったなんて」
カトリーナ
「でも、勇者の書人の話は図書院では必ず読み聞かせされてるんでしょ? 魔族の司書がそんな話を読むなんて複雑じゃないのかしら」
アンジュー
「それは確かに。そこらへんも今後に期待か」
アンドレアス
「それじゃあ、他の登場人物の紹介していくよ。イザの主であるカシラ。この名前は個人の名前じゃなくて、司書が受け継いでいる名前らしいよ。カタカナ表記にしてるけど、『魁』って漢字表記が正しいみたい。本名はアスモ・サラ・アエーシュ。四十四歳の男で、身長は175cm。瞳は薄紫色で、髪は青みがかった鼠色だよ。
人数多いからどんどんいこうか。
次はライル・ツォンイデン。まだ8歳の書人で、124㎝。水色の瞳を持った、まだ髪が白い書人。好物はサンドイッチ。怒りっぽい性格で行動力がある子だよ。魔法で特徴的なのは呪炎魔法だね。憎んでいる相手にしか害を与えない炎って便利そうだよね。
そしてもう一人の書人、ザント・トレークフライ。8歳で身長は122㎝。瞳は赤くて、髪はまだ白いよ。好物はドーナッツ。用心深いタイプで、ライルの抑える役という感じだね。特徴的な魔法はどんな薬でも作れる薬魔法かな。でも最後に使った爆発魔法もシンプルながら恐ろしいよね。ザントのカシラたちに対する怒りが分かる気がするよ。
ザントの主だったのがステファヌ・チューライト・インデュトリア。ラウデ王国の王様だね。25歳の男性で身長は178cm。薄いオレンジ色の瞳に紅色の髪を持っているよ。好物は海鮮。人を信じやすいけれど直感が働きやすくて、本当は疑わしい人をすぐに判断できるような人だったそうだよ。
ライルの主だったのがサンライユ・トゥーレ。26歳の身長は165㎝。低身長は気にしてるみたいだけど、それで不利にならないように懸命に体力や筋力を作ってきたみたい。淡い紅色の瞳に灰色がかった青色の髪を持ってるよ。好物はブロッコリー。洞察力があるタイプで、小柄ながら成人男性三人を抱えて全速力で走れるぐらいの力はあるみたい。
実は最後まで女性にするかどうか考えていたみたい」
カトリーナ
「こうやってみると、今回は登場人物が多かったわね」
アンドレアス
「そもそも書人がこの13話だけで五人もいるってのは過密だよねー」
アンジュー
「今この空間も書人が増えてはいるけどな」
イザ
「さらに増えるのここ?」
アンドレアス
「そんなには増えないらしいよ。せいぜい後一人ってところみたい」
カトリーナ
「あら、じゃあもう終わりが近いのね」
アンドレアス
「そういうこと。俺らが集められた理由も、求めてられている理由もそろそろわかるんだね」
カトリーナ
「ちょっと怖いところはあるわね。ジュスティの夢のこともあるんでしょう? 焚書にされたりしないかしら?」
アンジュー
「ロプが許さないような気もするが……。そもそも燃やすなら見つけた段階でされているだろうし」
アンドレアス
「その辺も楽しみだね。ロプ達は魔国を向かうみたいだし、知らない知識が増えそうで嬉しいよ」
イザ
「のんきな者ね」
カトリーナ
「……まあ、アンドレが楽しみにしてるならそれでいいんじゃないかしら」
アンジュー
「そうだな」
イザ
「やけにこいつに対して優しいのね」
アンジュー
「一緒に過ごしていれば理由はわかるさ。嫌でもな」




