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書は人の夢を見る  作者: ほしぎしほ
52/54

11 おまけ

アンドレアス

「今回もあとがき始めるよー!」

カトリーナ

「……それより、アンジューは落ち着いたの?」

アンジュー

「ああ……もう大丈夫だ」

アンドレアス

「アンジューはあまり動揺しないタイプかと思ったけどそうでもないんだねぇ」

カトリーナ

「生首が跳びはねてるのを見て動揺しない人間がいるはずないでしょうが」

アンドレアス

「そ、そんな! 友好を示すためにコミカルに動いてるのに!」

アンジュー

「生首はコミカルではないだろう」

アンドレアス

「……まあいいか。それじゃ、今回の登場人物を紹介しようか。アンジュー、自己紹介よろしくね!」

アンジュー

「わかった。アンジュー・ナイゲント。19歳の女だ。身長は163cm。エモ・イングニルフスム王国のヴェトラート出身。誕生日は3月23日だ」

アンドレアス

「瞳は赤くて髪は緑色。吊り目で上がり眉だから、初対面の人には怖い印象与えちゃうみたいだよ。ヴィクトルの元でフットマンとして過ごしてたから従者らしい格好をしてたみたい」

カトリーナ

「性格は冷静で、理屈っぽい。好物は炭酸水とパンケーキで、趣味はサイクリング、ね。あとラピュほどじゃないけど感情を表情に出さないわね」

アンジュー

「そうか? アニエスにはわかりやすいって言われてたけど」

アンドレアス

「好きな人にだけ見せる感じかもね。魔法はどんな感じ?」

アンジュー

「明かり魔法、炎魔法、身体強化魔法、浮遊魔法、沈黙魔法、透明魔法、すりぬけ魔法、跳ね返り魔法を覚えている。……実は魔法を駆使してアニエスが通ってた頃の学校に侵入している」

カトリーナ

「それは……いじめっ子をなんとかするために?」

アンジュー

「いや、アニエスを見るために」

カトリーナ

「……なかなかな子ね、あなた」

アンドレアス

「じゃあ次にアンジューのスピンの紹介するね。

 ヴィクトル・カルシット・ヴェトラート。45歳の男性で、身長177cm。誕生日は2月22日。薄墨色の瞳と紫色の髪を持った人だよ」

アンジュー

「頑固で不器用。そのくせ、人の頼みを断れない性格をしている。好物はかぼちゃとイチゴで、趣味は乗馬と狩猟だ」

カトリーナ

「一応スピンだったのでしょ? あまり特別に思ってないみたいに見えるわ」

アンジュー

「アニエスの父親ってだけの認識だな。スピンだってわかって、自分の魔法を奴らにかけるのに使えるから手を組んだだけだ」

アンドレアス

「ああ、スピンと一緒に使うと俺たちの魔法って強化できるからね」

アンジュー

「おかげであいつらに数年も傷を負わせることができた。それに関しては感謝してる」

カトリーナ

「そういえば、跳ね返り魔法って受けた傷を負わせた相手にも負わせるのでしょう? そうなると、主犯格が何も手を出してないと主犯格は無傷ってことにならない?」

アンジュー

「それは不思議なところで、主犯格が手を出してなくても「こうやれ」って指示していれば主犯格にも傷が負わせられるんだよね。だから、アニエスに酷い事をしろって指示したレニエは、酷い事に判断できることは全て身に負ってるよ」

アンドレアス

「……つまり、アニエスの負った傷の全てがレニエに?」

アンジュー

「そう。酷い事の判断は自分に委ねられているみたいだしね」

カトリーナ

「……恐ろしい能力ね」

アンジュー

「人を操れる能力と同じくらいじゃないか?」

アンドレアス

「さて、次はアニエスの紹介かな」

アンジュー

「アニエス・ハーゲルナイト。19歳の女性で、身長は153cm、誕生日は2月9日。出身は勿論ヴェトラート。薄墨色の瞳に金色の美しい髪を持っているよ。動きやすいように髪の長さはセミロング。ウェーブがかかっていて触り心地がとてもいい。垂れ目なところが可愛くて、性格は他人想い。でも臨機応変に対応できるところがある。好物はベリーとレモン。タルトにしてよく食べていたよ。趣味は編み物で、作ったものを売ったりもしていた。可愛らしい姿で、飲食店で働いていた時は旅人に可愛がられていて、人と人の関係を繋げるのが上手かったよ」

アンドレアス

「……めっちゃ語るやん」

アンジュー

「アニエスのことであれば自分に任せろ」

カトリーナ

「スピンと書人が特別な関係だから、好意を持つのがよくあるらしいけど、貴女は違うわよね」

アンジュー

「まあ、先にヴィクトルに会っていればそうだったかもしれないが、自分はアニエスと最初に会っていて、彼女の素晴らしさを知っていたからな。アニエスを迎えに来ないヴィクトルが悪いから好きじゃないだけで」

アンドレアス

「スピンとそんな関係もいいなー。スピンが全てだと俺みたいになっちゃうからね」

カトリーナ

「アンドレは特殊でしょう」

アンジュー

「カトリーナも聞いたらよっぽどでは?」

アンドレアス

「あれだね。ロプは特殊な経歴の書人を集めるのが趣味なんだね」

カトリーナ

「そういうわけでも……ないこともないのかもしれないわね」

アンジュー

「今の所そういう書人ばかりが集まっているからな。……そもそも、ロプが集める書人って決まってはいるみたいだが、目的の魔法で探しているのだろうか」

カトリーナ

「でも、中身を読まない様子もあるわよ?」

アンドレアス

「何かしら判断基準があるのかもしれないけど、それはまだロプにしかわからないみたいだよな。いつか判明はするんじゃないかな」

カトリーナ

「そうね。これでロプの集めた本も5冊。何冊集めるつもりかもわからないけど、大陸中を探している様子はないし、頼まれた本はそんなに数は無いんじゃないかしら」

アンジュー

「そうなると、もう少しで終わりが来る可能性があると」

アンドレアス

「俺らが集められた理由がわかるのかな。そう思うとちょっと楽しみだよね」

カトリーナ

「それは、そうだけど。怖いところもあるわよ。変なことに使われないかって」

アンドレアス

「ロプだから大丈夫だと思うけど」

アンジュー

「……ジュスティの夢を考えると本当に大丈夫かわからないぞ」

アンドレアス

「ああ、それは忘れてた。まあ、大丈夫大丈夫。なんとかなるよきっと。

 じゃあ、あとがきはここまで。また次回会おうねー」


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