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08 お風呂


 夕食も終わって、今はまったりお風呂タイム。


 モノカさんの家は、男風呂がやや小さめ。


 まあ、男女比が違いすぎますものね。



「ふぃー」


 今、この家に男は僕ひとり。


 ゆえに、男風呂も貸し切り状態。


 湯船の中で、最近の僕の流され具合を思案中。



 モノカさんと婚約しちゃいました。


 そのせいで、ユイさんのお兄さんのゼルサニア王子様が決闘しにくるかも。


 決闘の代理人をお願いすることになると、みんなに迷惑をかけちゃうのが、少し情けない。



 ニケルちゃんとも婚約した、のかな。


 これは時間が解決してくれそうな気がする。


 とにかく誠実に、だね。



 ヴァニシアさんは、たぶん大丈夫。


 本当は押しが強い人は苦手なんだけど、嫌いになれないところがヴァニシアさんらしい感じ。


 僕とは全然タイプが違うんだけど、どこかで通じ合ってるなんて考えちゃうのは思い込みなのかな。


 まずはロイさんと相談、だよね。



 とりあえずはこんな感じなんだけど、何よりも気掛かりなことがひとつ。


 男風呂、めっちゃ掃除したいです。


 汚れているわけじゃ無いんだけどね。


 なんて言いますか、あえて言うなら、職業病?



 防具は腰のタオル一丁で、武器にデッキブラシを装備。


 ごっしごっしと、洗いますっと。


 棍の修練を始めてから、ブラシ使いもかなり上達した気がするね。


 なんだか楽しすぎて、鼻歌が止まらないよっ。




「お風呂から聞こえる声。 カミスさんが、なにやらとても楽しそうですね、エルミナさん」


「きっとモノカさんとの婚約が嬉しくて仕方がないのですわ」


「……」


「うつむいたモノカがとっても乙女、なの」


「普段の乙女モードを遥かに凌駕するあの表情、つまりは恋する乙女モード!」


「からかっちゃ駄目、ノルシェ。 モノカの旦那様のことなら、私たちチームモノカの問題でもあるんだからっ」


「カミスパパとモノカママって、一緒に暮らさないのかな、マクラちゃんっ」


「モノカお母さんはとっても恥ずかしがり屋さんだから、暴れたり逃げたりしないように、ちゃんとふたりっきりにしないとねっ。 ハルシャちゃんっ」


「カミス君、頑張れっ」


「頑張って、モノカさんっ」


「まさかモノカが先にリア充しちゃうとは、このネルコ、一生の不覚」




 いろいろ問題山積みなんだけど、とりあえず、


「お風呂掃除、サイコー!」



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