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03 企み


 モノカさん宅への道を、子どもたちのペースで、のんびりと。


 今日の夕飯は、お庭でバーベキューの予定。


 ゆっくり城下町を散策してきてねと送り出されてきましたが、予想外のハプニングで、やや早めのお帰り。



「すみません、モノカさん。 ご迷惑でしたよね」


「いえ、こちらこそご迷惑を……」


 いつもの武人モードでも乙女モードでも無く、もちろん駄目駄目モードでも無いモノカさん。


 とっても女の子モードなので、こちらも意識しちゃうわけで。



『モノカお母さんとカミスお兄さんが結婚すると、ハルシャちゃんと家族になれちゃうんだよね』


『マクラちゃんがお姉さんになってくれると、うれしいな』


『いいな、ふたりとも。 私も家族になりたいな』



 小声でも、聞こえちゃってるんですけど、お三人さま。


 そして多分聞こえちゃっているんであろうモノカさん、とても真剣な表情なのです。


 こりゃいかんどころじゃ無いぞ、僕。


 何とかせねばと気ばかりアセるけど、いかんせんこの手の経験値が少なすぎるのです。


 そうこうしているうちに、モノカさん宅へ、到着。



「おかえりなさい、早かったのですね」


 ただいま、エルミナ。


 ハプニングの件、相談した方が良いのかな。



「カミスさん、大事なお話しがあるのですが、少しよろしいですか」


 モノカさんから、真剣なまなざしで、告げられました。


 もちろん断れません。


 ふたり、連れ立って、モノカさんのお部屋へ。




 モノカさんの私室にて、ふたりきり。


 初めて入ったモノカさんのお部屋は、なんて言いますか、質実剛健な感じ。


 装飾品的な品物は、おそらくマクラちゃんが描いたのであろうチームモノカ全員集合の絵、一枚のみ。



「これからカミスさんにお願いするのは、大変に重大な事柄なのです」


 すごいなモノカさんの眼力、全く動けないよ。



「その、ぜひ、私と、結婚していただきたいと……」


 ……どうしよう、上手く言葉が出てこないよ。



「クリスさんとのこと、ご本人からもライクァさんからも聞きました」


 ライクァさん、どうしよう。



「クリスさんとの生活を『お互いが相手のことを深く知るための準備期間』として、とても大切にしてくれているとか」


 そうですね、太ももの上に乗っかられたくらいで、指一本ふれてないです。



「私も、その、クリスさんと同じように求婚やら何やらで、大変困っておりまして」


 ?



「立場上無下にも出来ず、その都度ツァイシャ女王様にご相談して、今までは事なきを得ていたのですが」


 ??



「これ以上周りの方々にご迷惑をお掛けするくらいなら、いっそ身を固めてしまおうかと」


 それって、



「偽装結婚をお願いするなど、カミスさんには大変に失礼な事だと思うのですが、何とぞお願いしたく……」


 なるほど、そういう事ですか。


 でも、それってどうなんだろう。



「いかがでしょうか」


「モノカさんみたいな女の子には、結婚ってかなりの重大事だと思うのですが」



「私との結婚は、偽装でもお嫌でしょうか」


「とんでもないです。 ただ、こればっかりはしっかりとお互いの気持ちを確かめた上でないといけないかなと」


 見つめ合うふたり。



「……」


 ピンと閃きました。


 良し悪しはともかく、解決策でも無いけど、ちょっと良いアイデア。



「婚約って、どうでしょう」


「婚約している女性に変に執着してくるようなヤツなら、モノカさんも遠慮なくやっちゃうことが出来ますよね」


「もしモノカさんが運命の人と出会えたら、その時こそ、その人と本当に結婚するってことで」


 我ながら、なかなかの考えかと。



「ありがとう、カミスさん」


「それで、この話はどこまで秘密にしておくべきでしょうか。 偽装であることを知らせて良いのは誰なのかを、しっかりと決めなきゃいけませんね」



 そして、ふたりで謀り事。



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