漫才「はじめてのおつかい」
漫才2作目です。
ボ「 ちょっと相談があるんですけど・・・・」
ツ「なんでしょうか?いきなり?」
ボ「はじめてのおつかいを依頼したいんです!」
ツ「ちょっと待て、いきなり過ぎるね。 依頼したい?」
ボ「自分の子供に、はじめてのおつかいを依頼したいんです!」
ツ「子供いないのに?」
ボ「だから子供役をお願いします!」
ツ「いきなりだな・・・ じゃあお母さん役?できるの?」
ボ「大丈夫だよ!俺、本物のお母さん会ったことあるもん!」
ツ「ちょっと言い方おかしいな、複雑な家庭環境が垣間見えるけど」
ボ「おやじが最近連れてくる、あの女の事は母とは呼びたくないんだ・・・・」
ツ「複雑、複雑!」
ボ「あとは一生懸命買ってきた我が子に、頑張ったね! ウーバーイーツ並みね! って言ってあげたい」
ツ「ウーバーイーツ?それいる?っていうか、何頼むの?」
ボ「トンコツラーメン」
ツ「ムリムリムリ! 違う違う! 麺伸びるし!」
ボ「じゃあバリカタで」
ツ「そこじゃない」
(女口調で)
ボ「えー役に立たないなーアンターー じゃあもう、タバコとビールだけ買ってきて、あとおつまみも適当に、お釣りあげるから、ハイ5千円」
ツ「荒れてるな!お母さん! 子供に頼むおつかいじゃないよ?それ」
ボ「もうーうるさいなー お母さんこのあと大事な人と会うんだから、化粧の邪魔しないで、早く行ってきて!」
ツ「うわ! 急に最悪な母親・・・」
ボ「生意気言うんじゃないよ!本当に! なんでアンタなんか産んだんだろアタシ」
ツ「え・・・悲しい・・・何コレ・・・」
ボ「ほら!早くおつかい行ってきて! 早く! あの人が、あの人が迎えに来るんだから!私の邪魔しないで!」
ツ「行きたくなーーーーーい!そんな重たいおつかいある?! お母さん絶対男と出ていく流れじゃん!」
ボ「 さあ! はじめてのおつかい! 大冒険の始まりだ!」
ツ「別の涙出るわ! 悲しーーーい涙が!」
ボ「感動するだろ?」
ツ「ダメダメダメ、違うおつかいにして、これはイカンよ」
ツ「食材とか、買ってくるお手伝いで、その具材使って子どもの大好きな料理作ったりするんだろ?」
ボ「じゃあ・・・」
(女口調で)
ボ「スーパーに行って、山芋とウナギ、それからスッポンを買ってきてくれる?」
ツ「そうそう、そういう感じで」
ボ「あと薬局で、マムシドリンクと亜鉛のサプリメントね!」
ツ「精力付きそうなモノばっかり!」
ボ「弟作ってあげるから!!」
ツ「違う!そういうのはダメ!いらない!」
ボ「さあ! はじめてのおつかい! 大冒険の始まりだ!」
ツ「どんな番組!? 深夜?深夜番組?」
ツ「ダメダメダメ! ちょっと変われ、俺が依頼するから、子供やって!」
ボ「えー・・・良いけど、できる?」
ツ「お前よりはマシ!絶対に! しっかり聞いておけ!」
ボ「わかった」
(女口調で)
ツ「今日はね! 大好きなカレーライスを作るから、おつかいをお願いするね!」
ボ「了解! ではインドへ行ってまいります!」
ツ「待て待て待て待て、どこ行くのよ!」
ボ「本場へ・・・」
ツ「そこはスーパーの具材で良いの! おフクロの味で良いの! 本場とかいらないの!」
ボ「わかった」
(女口調で)
ツ「今日はね! 大好きなカレーライスを作るから、おつかいをお願いするね!」
ボ「やったーカレーだーカレーだー! フクロのカレーだー袋に入ったカレーだー」
ツ「待て待て待て、レトルトカレーになってる、レトルトに!」
ボ「でも俺、カレーと言えば袋入りのカレーなんだけど・・・」
ツ「複雑!複雑!家庭環境を垣間見せるな そういうのもダメ!やり直し!」
(女口調で)
ツ「今日はね! 大好きなカレーライスを作るから、おつかいをお願いするね!」
ボ「やったーカレーだカレーだー!」
ツ「お肉と、じゃがいも、あとにんじん、タマネギも買ってきて!」
ボ「やったーカレーだカレーだー!」
ツ「ちょっと聞いてる?お肉とじゃがいもと・・・」
ボ「やったーカレーだカレーだー!」
ツ「ちゃんと聞いて頂戴・・・おつかいして欲しいの!」
ボ「やったーカレーだカレーだー!」
ツ「もう!ちゃんと聞きなさい!」
ボ「やったーカレーだ! お父さんが、お父さんが大好きだったカレーだ・・・お父さんが・・・」
ツ「・・・・そうね・・・お野菜ゴロゴロのカレーお父さん、大好きだったね。」
ボ「僕! お父さんと同じ辛さで食べたい! もう食べれる!」
ツ「まぁ!大丈夫~! まだ早いんじゃないかな~ 泣いても知らないぞーー!」
ボ「大丈夫!僕、大きくなったもん! お父さんみたいに強いもん!」
ツ「・・・・グスン、・・・・グスン、 もう! たっくん!泣かさないで!」
ボ「ママが泣いてる~! なんでー! ツライの? 辛いと辛いは同じだけど、一本足せば幸せだよ?」
ツ「また複雑! いい加減にしろ!」
調子に乗って、書きました。
ブラックユーモアになっているかどうか。
表現が難しい、相変わらず。