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9ーⅥ話 18歳 対ナンギン帝国紛争編⑥ 島船での攻防①

9ーⅥ話です。


敵の島船に突入です。


そして水竜達の救出ミッション!

9ーⅥ話


移動要塞艦ジークフリード(ブルー辺境伯軍識別ネーム:島船) 艦橋司令部


「一体どうなってるんだ! 我が軍の戦船は、一撃で沈む程の船なのか? 」 ジーク


「そんな事無いはずです。提督の話では大砲を5~6発喰らった位では沈まぬと 」 ベルン


「その提督はさっきの一撃で船と一緒に沈んだぞ! 」


「そんな事言われても……… グルーリンはどう思う? 」


「まぁ、情報部の怠慢………って言ってもしょうがないですね。私もまさかあの航空機? が実在してるって報告書をさっき確認しましたしね。それも2年前に報告が有っただそうですよ 」 グルーリン


「………あれだけ金を使っても情報を集められないとは……… 」


実際は諜報部の上層部自体が航空機の性能を見破れなく、よくわからない物としていたからだった。

まぁ興味も無く、専ら船(各種戦闘艦)の調査を優先させていた為だったが!


「まぁ、情報部の粛清は後で。敵はこの後どう出ますかね? 」


「恐らくは此方に接近して乗り移って来ますね 」


「狙いは私か? 」


「恐らくは……… 」


「大丈夫ですよ。この要塞艦には連れてきた殿下直属の近衛騎士団500人と船員だけでも500人、計1000人乗ってますからね。敵兵も乗り移って来ても、高々200人来ればよい方ではないでしょうか? 」


「まぁ確かに1隻あたり100人が限界でしょうに。それなら近衛騎士団だけでも大丈夫ですね。それなら敵艦に逆に侵入して乗っ取りましょう! 」


「よし、それでいこう。指揮はグルーリンに任せる! 」


「ハ! 直ちに準備します 」


グルーリンは配下の近衛騎士団の配置の為に出ていった。


「…………大丈夫だろうな? 」


「………いざとなったら陛下だけでも脱出してもらいます 」


「オイ、今のは聞かなかった事にしとくぞ、ベルン。敵に背を向けられるか! 」


「イエ、けしてその様な事は! 陛下には占領したフェロー本島に行ってもらい増援を編成して此方に救援をと……… 第4水竜デッキに水竜船を用意してあります 」


「お前はそう言う策士だったのを忘れていたよ。 わかっ"ドガァン!"た………なんだ! 今の爆発は!? 」


「報告します! 第4水竜デッキ付近にて爆発! 現在原因を確認中! 」 見張り兵


「何が起こったんだ? 」




少し前の第4水竜デッキにて


「これは酷いな! 」


「ギュゥ~ン! (何て事を!) 」 サファイア


「ギュイ~! (酷いぞ! ) 」 カイ


「キュリュ~~!! (みんな、助けに来たぞ!! ) 」 トール


「「「「「「……… 」」」」」」 水竜達


そこには傷付いても隷属の首輪のせいで鳴けず、一心不乱で引っ張ってる水竜達(5~6歳前後)の子達が6頭いた。

フリートは水中から飛び出してその辺に居る敵兵士(恐らくは隷属の首輪の登録主だろう? を含む)を20人程全員を氷魔法で瞬殺してサファイヤちゃん達がウォーターシュート(水鉄砲)(水魔法、中級)で海の中に落としていた?

〔アイスランスで突き刺して凍らせてそのまま海に叩き落としていった! 〕


《何て事を! フリート、早く解呪して治療を! 》フラウ


《ホウ、コレハヒドイナァ! 》 イフリート


大精霊達も怒っていた!


「わかってる。さて水竜の子達よ、今から助けるのでそこの皇帝オルカのカイ君に付いて行って脱出してくださいね 」


「キュイ♪ (僕に付いてきてね♪ ) 」 カイ


「キュリュ~~♪ (兄貴は君達を保護してくれるよ♪) 」 トール


「キュイ~ン♪ (お兄ちゃんの言うことは本当よ♪ ) 」サファイア


「「「「「「……… 」」」」」」 水竜達


水竜達は頷いてくれた。


「では[解呪(デスペル)(闇、特級)]&[エリアハイヒール(光、特級)] ! 」


フリートが魔法で解呪すると隷属の首輪が落ち、回復魔法で傷を治した!

すると!


「キュリュ~キュリュ~! (まだ仲間が居ます。助けて下さい! ) 」 水竜の内の1頭


テイムしてないので意思疏通ができないが、トール君とサファイアちゃんが通訳してくれたので助かる!


「わかってます。皆さんは、カイ君に付いて脱出して僕の船に乗って下さいね。そこで水竜の皆さんの治療と新しい住みかに案内しますので 」


そして水竜達は、カイに引き連られて近くに居る揚陸艦シーライオン07に向かって行った。

シーライオン07のドッグには揚陸挺を載せてなく、そこに水竜達を保護して、治療師が待機しているので治療する手筈だった。

〔シーライオン07は予備の着陸場としてセイバー隊の支援も兼ねていた 〕


「では次に行くか! ここは………上のバカに宣戦布告といこうか! イフリート、やるよ! 」


《マッテマシタ! 》 イフリート


《もう、私の出番も有るよね? フリート♪ 》 フラウ


「後で有るかな? ではいくよ! 」


「《エクスプローション・ファイヤー! (火、王級) 」》


そして第4水竜デッキを吹き飛ばした!




移動要塞艦ジークフリード 艦橋司令部


「どうした! 報告はまだか!! 」 ベルン


「落ち着け、ベルン。お前らしくない 」 ジーク


「第4デッキだけならまだ良いですよ! 他のデッキにも敵が侵入してたらどうするのですか? 」


「………お前は何の心配をしてるんだ? 我々が敗北でもするとでも? 」


「ソ、それは………(可能性が……… ) 」


「報告! 敵船が2隻、南北から突っ込んで来ます! このままだと右舷と左舷に突き刺さります! 」 見張り兵


「ホウ、それでは歓迎してやろう。砲撃用意! 目標、突っ込んで来る敵船! 」ジーク


「目標、敵戦闘艦! 南北同時に発射する! 」 艦長


「砲術長、南北の敵戦闘艦に砲撃用意 」 副長


「敵戦闘艦、南北共に射程内に入りました! 」 見張り兵


「よし、撃て! 」


「砲撃開始! 」


「砲撃開始! 撃てぇ~! 」


ドドドド…………ドドドドン!


要塞艦より大砲100門の一斉砲撃がブルー級2艦を襲う!

それぞれ50発づつブルーとホワイトに向かった………が!




強襲揚陸艦ブルー艦橋


「敵島船発砲! 」


「お、流石に近づいたから撃って来るよな? 」 艦長


「………敵弾弾着まで5、4、3、弾着~今! 」


ガンガン! ドガァァン!


「まぁ、あれだけ撃てば流石に2~3発は当たるよね。しかし残りは外れか………被害報告! 」 艦長


「前方突入デッキ甲板前方、後部に1発づつ命中後、跳ね返り爆発。船体に異常無し! なお、突入デッキより、"五月蝿いぞ! " との事です 」 通信兵


「確かに五月蝿いかぁ 」 副長


「突入デッキに連絡、"五月蝿いなら島船に突入して大砲も潰してこい! "と」 艦長


「了解! 伝えます 」


「全く、どうせ敵の丸弾では貫通しないからって連絡するまで砲撃するなって無茶を言うからな、フリート総司令は! 」




移動要塞艦ジークフリード 艦橋司令部


「敵艦、命中しましたが………効果なし! 弾が弾けました! 」


「何だと! 命中しても効果なしだと! 」 ジーク


「………ヤハリ鉄張りだけでは無いんだろうな。装甲は全金属だろうな 」 ベルン


「何だと! 敵艦は総金属製だと!? 」


「船に関しては報告書通りで間違い無いでしょう。敵艦は総金属製で基本装甲は魔鉄製だろうと 」


ナンギン帝国のスパイは良いところまで情報を拾っていた。


「アップシー港に来ている貨物船もか? 」


「恐らくは! もしかしたらミスリルやアマンダイドも使っているかも知れませんが? 」


実際は船体は魔鉄甲製で突入デッキや船首にはアマンダイド製装甲で固めて有った。

徐々に近づく敵戦闘艦を見て!


「いよいよだな! では私も此処で迎えるか。もっともここまで来れるかな? 」


「……… (不味いな) ………陛下、グルーリンをここに戻しましょう 」


「もう無理だろう。グルーリンの性格では恐らくは先頭に立って突っ込むだろうな。あの戦斧を持ってな! 」


「確かに。流石にワイバーンの上では使えない戦斧ですからね。大きすぎて! 」


「間もなく敵艦がぶつかります! 」 見張り兵


「全員、衝撃に備えよ! 」 艦長


「艦長、そんな衝撃有る訳が無いだ"ドガァン! "ワァァ! 」


ジークフリードは椅子から落ちていた。


「痛いぞ! なんだあの衝撃"ドガァン! " ワァァ! 」


立とうとしてまた転がったジークフリード


「一体どうなってるんだ! 」


ブルーが先に突っ込み、ホワイトが次に突っ込んで来た衝撃だった。

2艦共に先端部分から綺麗に突っ込んで船体の1/4程突っ込んでいた。


「報告! 敵艦2隻が艦首から我がジークフリードに突き刺さっています。敵兵がなだれ込んでいます! 」 見張り兵


「報告! グルーリン騎士団長が北側の敵船目掛けて突入するそうです。戦果を期待して下さいとの事です! 」 騎士団連絡兵



その後、第3、第2水竜デッキからも爆発するに至って第1水竜デッキを死守せよと命令した司令部だったが………


「報告! 敵は水中から攻撃している模様。特殊な鎧姿の兵士が水竜と一緒に攻撃しています 」


第2水竜デッキの様子を覗いてすぐに戻って来て報告した連絡兵だった。


「報告! 敵船より重歩兵を先頭に敵兵士が侵入! 敵重歩兵に魔法の効果なし! 剣での攻撃もダメージが通りません! 」連絡兵


「一体どうなってるんだ! 我が近衛騎士団は無敵ではないのか! グルーリンはどうした! 」




ちょっと前、要塞艦のワイバーン騎士団待機所にて


「さて、敵が来るぞ。準備は良いか? 」 グルーリン


「団長、敵は倒しても良いのですか? 」団員


「敵兵は構わないぞ! ただ、航海士や整備兵はなるべく捕虜にしろよ。敵艦を拿捕してから我々が運用するのだからな(笑) 」


「では敵兵を倒して敵艦を乗っ取りましょう! 」団員


「そうだ、敵艦の艦長を捕まえた奴には俺から報償金と男爵位の取り立ての推薦状を書いてやる。どうだ、やる気が出ただろう(ニヤ♪)


「「「「「「「「「「ハ! 」」」」」」」」」」


「ではソロソロかな? 」


「敵艦来ます! …………でかく無いか? 」


近くで外を見ていた騎士団兵士達が騒ぐ。

そして……… "ガジャドガァン! " と物凄い音と共に敵艦が突っ込んで来た。




強襲揚陸艦ブルー 艦橋


「フゥ~、何とかまともに突っ込めたな! 」 艦長


「艦長まだです! アンカーワイヤー発射! 」 副長


「アンカーワイヤー発射! 」 砲術長


ブルーの突入デッキ脇左右に付いている小砲塔からアンカーが射出して島船に突き刺さった!

アンカーに付いてるワイヤーを引っ張り船体を固定する。


「よし、突入デッキ開放! ルクスⅡを警戒配置、魔導兵を先頭に島船を占拠せよ! 」 艦長


「突入デッキ開放! 」 副長



強襲揚陸艦ブルー 突入デッキ


「よし、ルクスⅡを左右に展開、魔導装甲兵隊第1中隊前進! 」 中隊長


「よし、行くぞ! 第2小隊前へ!! 」 バスター第2小隊長


「「「「「「「「「「オウ! 」」」」」」」」」」



こうして移動要塞艦ジークフリード(ブルー辺境伯軍識別ネーム:島船 )内の攻防戦が始まった






魔導兵部隊の専用装備の概要


[魔導装甲騎士]

制式名称:魔導装甲騎士(量産型)

解説:ブルー辺境伯軍専用に製作した魔導鎧の完成品

外骨格型魔導鎧のブルー辺境伯軍魔導兵部隊専用装備

ミスリルフレーム製で魔鋼鉄/ミスリルの複合装甲で表面にシーサーペントの鱗を加工した物を張り付けて製作

関節部分もシーサーペント系の革を加工してシーサーペントの鱗を加工してカバーするように装着させているので関節攻撃にも多少は耐える事ができる

駆動系にはオートマトン系の人工筋肉技術を使用して機動性能を補佐しているので普通に動かせる

魔力タンクを追加した為、長時間の運用が可能に

機体各所に制御スラスター(風魔法利用)が付いていて多少の高速機動戦闘が可能に

脚部には水上、水中移動も可能な特殊装備付き

〔なので任意で浮き沈みができるようになった〕

各種武装ユニットを変える事でどんな場合でも対処可能に

普段、格納庫に並んだ装着専用コンテナに入っていて前に立って魔力を注入後、"装着"と唱えると自動的に装着できる

〔オプション兵装もその時に選択、換装可能に〕

この装備には高度な[隠遁]がかけて有るので多少の認識は回避できる

サブコントロール用に新開発の魔導コントロール機構(通称:魔導エンジン)を搭載、運用が多少楽になった

〔ただし、固有魔力でしか動かせないように魔力パターン登録型だった為に指定隊員専用機になっていた 〕


全高:2.4m

全重:0.7t

最大速度:地上30km/h(通常歩行時)

       70km/h(エアスラスター使用時)

     水上50km/h(同上+脚部浮遊装置使用時)

     水中20km/h(脚部ウォータージェット

     スラスター使用時)

稼働時間:魔力タンク(最大6h)使用後、装着者の

     魔力切れまで



9ーⅥ

護衛の敵ガレー船は沈んだ!

(全く出番の無かったナンギン帝国艦隊司令官! )


水竜達を救出するフリート君率いる特殊部隊?

(次いでにデッキを吹き飛ばす!? )


全く効かないナンギン帝国製大砲!

(先詰め丸弾式! )


ブルー級で突撃です!

(そして虎の子の魔導装甲騎士隊出撃です! )




明日も投稿します。


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