9ーⅢ話 18歳 対ナンギン帝国紛争編③ 空母ヒリュウ進水!
9ーⅢ話です。
とうとう作ってしまった航空母艦(擬き? )
そして次いでに病院船も!
おや、シャルロット様が照れてるね(笑)
9ーⅢ話
5月1日
ポーツマツ軍港造船所大型船健造ドックにて。
「これがホワイトね♪ うん、ブルーと同じね 」
明日の進水式の為にバーミンガム領、ポーツマツ軍港に来ていたフリート辺境伯爵とシャルロット王女御一行。
今、進水前のブルー改級強襲揚陸艦5番艦ホワイト(命名前)の見学に来ていた。
〔詳細は下記に!〕
なお、騎士団に入団したメルは、キャロル姉さまの居る王妃様直属の部隊に配置されて頑張っているそうです。
現在、地獄の訓練をしているそうです(笑)
〔一体何の部隊なのかな? 〕
「この船は基本、改装後のブルーと同じ構造だから乗員の訓練は既に終わって後は進水後に多少は訓練をすれば即、実践配備できるからね 」
「フゥ~ン、それじゃ私がお願いすればどこでも行けるのかな? 」
「………流石に軍艦を私用には……… 」
流石に軍艦を私物化はしないでほしいね。
そこ! ブーメランって言うな!
〔僕は仕事で使ってる………よね?〕
「あ、そうそう技師長! 例の船は出来そうですか? 」
「第3番ドックで建造中の奴ですか? 一応8月には進水予定ですが? 」
「え、フリート君何作ってるの? 」
「解りやすく言うと病院船かな? 今後必要になるかも知れないしね 」
20,000t級大型ドックでは、現在3隻の船を建造中だった。
明日進水式の1番ドックではホワイトを、2番ドックではヒリュウを建造、建造中の3番ドックでは10,000t級の大型揚陸艦型病院船を建造していた。
〔病院船は後から必要と考え、追加発注をしていた為に遅れていた。詳細は下記に! 〕
「一応、病院船の名は………シャルロット級1番艦シャルロットになる予定かな? 」
「ちょっと待って、フリート君? ………流石に恥ずかしいわ! 」
照れてるシャルロット王女殿下。
でもね………
「一応、王妃様の許可は出てるよ? 他にクイーン級貨客船をもう3隻、建造することになったしね 」
「エ!それならそっちが良いような? でも恥ずかしいわ 」
新造船建造の話をしてたら王妃様が来て決められたんだよね。
「もっともクイーン級のネームは歴代のクイン(王妃様)の名前ではなくてはならないと王妃様が言われてね。一応、4番艦がエルザ、5番艦がマーガレット、6番艦はアイリスと決まってるんだよ! 」
ちなみに初代王妃のエルザ様(井川くんの嫁)、2代目王妃のマーガレット様(井川くんの息子の嫁)、3代目王妃のアイリス様(井川くんの孫の嫁)だそうです。
「ねぇ、今から変えられない? ヤッパリ恥ずかしいわ 」
「ウ~ン、無理。もう登録してるしね 」
イングスランド王国では新規に建造した軍関係の艦艇は全て登録することが義務付けされていた。
まぁ王国統合連合艦隊司令部にて把握する為なんだけどね。
〔艦隊編成する時に便利だからね 〕
「エェ~! どうして私の名前を? 」
「ウ~ン、なんとなく………ではなくて、光魔法の達人のシャルロット様の名前と同じ船なら運ばれる怪我人も安心できるから?
」
「そ、そんな事無いでしょう! (照) 」
「それに病院船は最終的には守らないといけない船種だからかな? 」
顔が真っ赤になって照れてるシャルロット様。
護衛も造船所の職員も呆れて見てるよ!
〔そこ、"アマ~イ♪"って言うな! 〕
こうして見学会はホワイト、ヒリュウ、シャルロット(建造中)と見て回った。
次の日、ホワイトとヒリュウの進水式です。
今回はホワイトにはシャルロット様、ヒリュウには母上がワインの瓶を投げつけていた(笑)
〔この風習、ヤッパリ井川くんの仕業だった! 〕
母上は、義姉上と甥っ子のルイ君と一緒に来て式典に参加していた。
バーミンガム領都よりの高速鉄道バスで来ていた。
〔うん、やっと開通したよ 〕
ロンドンバスをベースに3連結の車両を作り、バーミンガム領都⇔ポーツマツ間を高架橋でつなぎ、運行できるようにした。
結果、片道6時間で繋いでしまった。
〔通常馬車だと途中一泊して進むので実質2日かかる所をだった! 〕
甥っ子のルイ君はこの列車がお気に入りで、僕が贈ったロンドンバス型の乗り物(乗って足で進むオモチャ? )に乗って毎日爆走しているらしいです。
なので今回も喜んでポーツマツに来たらしい。
〔だからってオモチャに乗ってそのまま来ないでよ(笑) お陰で見学に来ていた御用商人のケインさんに見つかって早速売り出すと騒いでたよ! 面倒だから内緒にしてたのに! 〕
勿論、王家にも納品済み。
王城離宮でアンドリュー王子がやっぱり爆走しているらしい。
〔そして後を追いかける侍従と陛下……… 〕
もっとも新都市交通の電車擬きを参考にしたかったが、前世1980年前には無かったのでロンドンバスをベースに試作車両を作ってテストしたよ。
構造は前世辛うじて覚えていたミニ四駆の構造を思い出して参考にして、ロンドンバスにガイドタイヤ付けて走らせてたり連結テスト車両に列車の連絡器擬き(基本オートマトンの腕?)で繋いで走らせたり各種テストをしてから、試作品共々開発製造をポーツマツ軍港工房に丸投げしたよ(笑)
〔重要機密部分はフリートファクトリーで、以外は基本丸投げです♪ 〕
そして去年の夏に完全開通して実証試験の後、正式に今年の4月運行開始したよ。
もっとも現在車両は3両編成で4台分しか無く、当初需要もたいして無いとの予想でバーミンガム領都⇔ポーツマツ街を1日5往復(累計)していた。
〔1日2車両1.5往復、2車両1往復計算 〕
ところが………開通してみたら、全席すぐに埋まるほどの人気に!?
それもワザワザ王都から乗りに来る強者まで居たね。
〔ビックリです! 物珍しいのはわかりますが何この行動力? 〕
王都にもと敷設計画は有るけど、土地の問題等が山積みらしいです。
エジンバラ領の建設の方が早いかもね。
〔現在建築中だそうです 〕
因みに王都の計画は王都外周の環状線と王都⇔ポルトン街と王都⇔クロイドン街の路線。
エジンバラ領の計画はエジンバラ領都⇔インバネス街の路線だった。
〔エジンバラ領の高架は積雪対策仕様での建築予定です 〕
テスト次第ではイングスランド横断鉄道の建設も視野に入れる可能性も有るかもね。
それだとヤッパリ魔導機関車を作る必要が有るかもね。
〔まぁ構想は有るんだけど費用が半端無いからどうなるやら? 〕
無事に進水式も終わり、正式に引き渡された2艦をブルー辺境伯爵軍所属の第1護衛艦隊(ガード級大型護衛艦×1隻、シールド級護衛艦×4隻)とシーライオン07が護衛してブルー島軍港に向けて出発した。
先ずは艦隊行動ができるように暫くはブルー島沖にて訓練ですね。
〔操船はブルーと基本同じなので問題ないかな? 〕
6月
この日から空母ヒリュウに艦載機の離着艦訓練が始まった。
着艦は特に問題は無いけど離艦(発艦)の方が大変かな?
〔まぁシーライオン07で散々訓練してたから着艦は問題ないかな? 〕
今回、発艦方法は2種類有って、1つは従来通りに少し浮いてからの発進!
新たにもう1つ、魔導カタパルトによる射出が有った!
〔蒸気カタパルトの魔導版かな? 〕
この魔導カタパルト、雷魔法の電気を使って磁気を発生させて押し出す? 引っ張る? 方法を採用した。
最初に爆発力(火魔法)で試したらカタパルト自体が吹き飛んだので磁気方式に変えて作ったよ!
〔これってリニア………だよね(笑) 〕
実際にセイバーで試したら最終的にmk.Ⅱ500kg通常爆弾(テストなので同じ重さの模擬弾)を3発ぶら下げて離陸に成功したよ!!
ただし、フラフラで飛んでたけどね(笑)
〔流石に重すぎた様だった。まぁ、最大積載量1tの所に1.5tは無理だよね。スピードも出ないし魔力もドカグイするし(笑) 〕
まぁお陰でファ…………何とか運用の目処も立ったしね。
後は増産の問題かな?
〔ワイバーン素材以外の素材が在ればねぇ……… 〕
しかしマックの奴には驚かされるよ!
まさか僕以外、一番にヒリュウの離着艦に慣れるって何?
〔あいつ本当に凄いな? 〕
入隊訓練後、マック本人の希望に添って航空隊に配属になったけど、既にエースパイロットだよな!
他にマトモに相手できるのが居ないって?
〔唯一相手できるのが僕って何? 〕
何とか艦載機の目処が立ち、ブルー辺境伯爵軍の体勢が何とかなった8月、とうとうナンギン帝国艦隊が動き始めた!
そして後に、イングスランド王国側では"ナンギン海賊艦隊殲滅戦"、ナンギン帝国側では"愚者の蛮行の艦隊戦"と言われる事になるブルー辺境伯爵領防衛戦が始まった。
今回登場の艦艇の仕様概要
[ブルー改級強襲揚陸艦 ホワイト]
解説:強襲揚陸艦ブルー級ブルー改の2番艦として健造
【前世、重巡洋艦(利根級)をベースに、後がドック型揚陸艦仕様になっている】
機関に戦艦艦用大型魔導ウォータージェットスラスター5基搭載
大型艦では異例の32ノットでの航行を可能にした
武装に両舷に5インチ連装魔導砲塔を左右2基づつ4基、2インチ魔導連装砲塔を左右3基づつ6基搭載している
船首に揚陸用に降車用スロープを配置して艦ごと港の岸壁に突っ込み、機械化部隊を直接上陸させる事ができる
その為に艦首側や格納庫の装甲にアマンダイド装甲を追加
船体、装甲板は総魔鉄鋼製で製作し艦首等は特に装甲を厚くしている為、多少の大砲攻撃は効かない設計
(3015年現在の帆船搭載砲では効果は無い! )
〔相手が木造船体ならラム戦で破壊撃沈可能! 〕
後部はドック型揚陸艦仕様になっていて、上陸舟艇を各種21隻、救難連絡挺×6隻搭載
(ランディングⅠ型×10隻、Ⅱ型×6隻、Ⅲ型×5隻、8m級救難連絡挺×6隻)
上陸舟艇搭載できる各種戦闘車両100台、基準コンテナ60個搭載可能
乗員120名、完全武装の海兵隊1.5個師団約900人搭乗可能
全長:212.8m
全幅:20.6m
排水量:20,000t
機関:戦艦艦用大型魔導ウォータージェット機関×5基
最大船速:32ノット
最大積載量:10,000t(標準コンテナ60個、戦闘車両100台等)
乗員:120人(最低10人で運航可能)
兵員:900人(1.5個師団)
搭載船舶:ランディングⅠ型揚陸挺×10隻
ランディングⅡ型揚陸挺×6隻
ランディングⅢ型揚陸挺×5隻
8m級救難連絡挺×6隻
[ヒリュウ級航空母艦 ヒリュウ]
解説:強襲揚陸艦ブルー級をベースに開発したF-1セイバー戦闘機等の航空機専用航空母艦
【前世、重巡洋艦(利根級)をベースに、巡洋艦改造空母伊吹と空母大鳳級を参考に設計した航空母艦 】
基本設計はブルー級と同じ
機関に戦艦艦用大型魔導ウォータージェットスラスター5基搭載
大型艦では異例の32ノットでの航行を可能にした
武装は自衛用に両舷に5インチ連装魔導砲を左右2基づつ搭載、対空/対艦両用連装25mm魔導機関砲を両舷に6基づつ12基搭載
上部を全通甲板(飛行甲板)にして平にして艦橋を進行方向右側に寄せた構造
艦橋前と後ろ側に開放型エレベーターが2ヶ所有り甲板下の格納庫にセイバー等を移動させられる
最大格納庫内に15機、甲板に10機セイバーを搭載可能
〔セイバータイプの機体なら最大25機運用可能〕
航空機の発艦用に魔導カタパルトを2基搭載
爆装したセイバー等を順次発艦可能
船尾には各種艦艇専用ドックがある
8m級連絡救難挺×8隻搭載
乗員120人、パイロットを含む航空兵を100人搭乗可能
全長:213.2m
全幅:20.8m
排水量:20,000t
機関:戦艦艦用大型魔導ウォータージェット機関×5基
最大船速:32ノット
最大積載量:10,000t
搭載機:FーⅠセイバー戦闘機×25機、他
乗員:120人(最低10人で運航可能)
航空兵員:100人(パイロットを含む)
搭載船舶:8m級救難連絡挺×8隻
[シャルロット級病院船 シャルロット]
ブルー級強襲揚陸艦や輸送艦の護衛を目的に作ったガード級大型護衛艦をベースに高速病院船として建造した
【前世、軽巡洋艦(鈴谷級)をベースに後部に小型船ドックを付けて設計した】
基本設計は大型護衛艦ガード級と同じ
病院船としての機能を生かすために武装を全廃、その替わりにキャパシティを最大にするために上部構造を大型化、船内に300人分のベッドを確保して怪我人の対応を可能に
【結果、前世豪華客船の様な形状になった】
更に難民等の輸送も考え、更に200人分のスペースも確保してある
その為に船体は真っ白に染められ四面に赤い十条の模様が書いてある
〔国際条約で攻撃してはならない決まりだそうです〕
〔初代国王様(井川君)が提案したそうです〕
大型魔導ウォータージェットスラスター3基搭載
軽量化の為に、最大船速35ノットでの航行が可能に
艦内には大型の保存庫が複数有り、各種治療薬(ポーション等)や非常食量等が保存可能で洋上で700人が1ヶ月分過ごせるだけの備蓄が可能に
自然災害等が有った場合、速やかに移動して海側よりの支援が可能に
船尾には各種艦艇専用ドックがある
8m級連絡救難挺×6隻搭載
乗員166名(内治療関係者100人)
乗客(要救助者)最大500人(内治療ベッド300人分)
全長:180.5m
全幅:18.0m
排水量:8,000t
機関:戦闘艦用大型魔導ウォータージェット機関×4基
最大船速:30ノット
武装:無し
最大積載量:2000t(標準コンテナ×10個)
搭載船舶:8m級小型救難連絡挺×6挺
乗員:66人(最低3人で運用可能)
衛生兵:100人
乗客(要救助者):500人(内治療ベッド300人分)
9ーⅢ
進水式の儀式(シャンパンのあれ)はやっぱり井川くんが広めたらしいです。
甥っ子ルイ君の爆走は続く!
ケインさんの爆走(暴走)も続く?
何故か既にエース級パイロットのマック?
おや、いよいよナンギン帝国の海賊が攻めて来るらしい(笑)
おもてなしは大事だよ!
明日も投稿します。
R2.2.5 各艦艇の詳細を修正