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8ーⅧ話 18歳 イングスランド王国王立学園卒業式③ 卒業模擬試合 フリートvsグリッド

8ーⅧ話です。


始まったフリートvsグリッド教官。


アレ、その鎧は………



8ーⅧ話


『それでは………始め! 』


校長の合図と共に双方突撃して行った!

にしても騎士鎧で加速しているグリッド教官って!

〔騎士団長の騎士鎧はミスリル製の特製で見た目より普通の騎士鎧よりは軽いがそれでも普通に重かったはず? 〕


双方が中央で激突した!


「ほう、防いだか! 」


「グリッド教官、これぐらいは普段の訓練でやってるでしょう? しかし重い一撃だなぁ! 」


「その一撃を普通に受け止めたフリートも凄いけどな? 相変わらずの性能の良い武器だな? 」


「だからって例の剣は駄目ですよ。貴方は現役ではないですしね! 」


「そこは黙ってくれるのが良い生徒だろう? 」


「だから何で必要もない武器を欲しがるの? 」


「良い武器は欲しいわ! 」


………脳筋は武器マニアでも有るか………


「よし、ワシが勝ったら騎士団長と同じオリハルコンツゥーハンドソード(両手剣)を貰うぞ! 」


だから何でそうなる!


「断固拒否しますって言っても無駄か! 教官、本気で行きます! お覚悟を! 」


「ほう、ならワシも本気で行くぞ! 」


僕は切り飛ばしながら距離を取りつつサウス11Sでアイスランスを連続でぶっぱなす!

グリッド教官は両手剣でアイスランスを切り捨てながら接近してくる!


「しつこい! [ブリザード(氷、特級)]! 」


距離を取ろうとして放ったブリザードをグリッド教官は何とぶった斬った!?


「嘘だろう! まさか斬るか!? ン? 」


「何を驚いてる? フリートも斬ってるだろう? 」


「いや、規模が……… あ、その剣のせいか! ミスリル製の両手剣ですね? 」


「ほう、良く解ったな………この剣は当時、騎士団長専用で作った剣でな、自慢の剣だったがイグニス(現騎士団長、マックの叔父)の奴がオリハルコン製の両手剣を自慢しよって! 」


あ、あんたかイグニス騎士団長!

よりによってグリッド教官に自慢して!

〔一番ヤバイ人に自慢するな! 〕


「それなら………トルネードF3(風、王級)! 」


巨大な竜巻が発生したが!


「なんの! [王の盾]! 」


両手剣を地面に刺して防御体勢になったと思ったら丸いシールド状の結界? が発生してグリッド教官を護っていた?

シールド? 結界? はどうも王級………いや、帝級クラスの防御力がありそうだった!


「何ですか! そのシールド? 結界? は? 」


「これはこの鎧に刻まれた王国唯一の防御魔道具[王の盾]だ。初代国王様が作った現存する魔道具ではこの鎧が3セット有るだけの物だよ! 」


初代国王様が子孫を護る為に作った鎧魔防具らしい?

何気に[神眼(鑑定)]で見たら時空魔法系の結界魔法らしい?

〔しかも帝級って! 井川君って……… あれ? 〕


「ちょっと待って下さい? 何故グリッド教官が持ってるの? その鎧は普通、騎士団長と副団長の装備でしょう? 」


「な~に、言ったろう。陛下に借りたんだよ。今回の為にな! 」


陛下の方を見ると目を反らされた!

あ、王妃様と母上の目が据わってらっしゃる!

〔あ、コレが終わったら陛下は……… 〕


仕方がない、あれを使うか………


「…………はぁ~、そんな鎧を借りたってグリッド教官は随分大人気ないですね。………まぁ良いかな。陛下、校長、グリッド教官がアレなので新装備を試しても? 」


「ちょっと待て。新装備ってなんだ? 」グリッド


『待て、新装備って何だ? 説明して………いや良いぞ………(汗ダラダラ) 』 陛下


隣に移ってきた王妃様がニッコリとしていた。


『フリート君、すぐに準備ができるのか? 』 ハリー校長


「エェ、まだ試作品ですけどね。では、"アームド! " 」


僕が叫ぶと僕の後ろから四角い箱が現れた。

あ空間収納から出した風に演出したよ。

〔まぁ、アイテムBOXから出したんだけどね(笑) 〕


そして箱が左右に開いて展開したら、中に謎の甲冑? 騎士鎧? 見たいなフリート君より一回り大きな人型の物が出てきた?

そしてその物が更に開いたと思ったらフリートを取り込んでいた。

〔見ていた陛下達、校長達、観客も何が起こったか理解できずに固まっていた 〕


そしてマスクの部分が光ってその物が動き出した!


「さて、武器は………"タイプSEセット! " 」


そう聞こえたと同時に箱から大きな槍(薙刀? )が出て来て装備していた!

そう、そこには大きな槍(薙刀? )を持った謎の甲冑が立っていた。

〔ちょっとカッコ付けに振り回してみます(笑) 〕


「さて、チョット待たせましたが、今回は試作魔導装甲騎士? 魔竜騎士(マリュウキシ)で相手をさせてもらいます 」


「待てフリート、ゴーレムはイカンだろう! 」 グリッド教官


「イエ、これはゴーレムではなく魔導鎧の僕専用の物ですよ? それが何か? 」


この鎧は現在ブルー辺境伯爵軍にて試験運用中の魔装甲部隊が使っている魔導鎧の僕専用の試作品だった。

実際は魔装甲部隊のはミスリル装甲にシーサーペントの鱗で加工されてるけど、僕のはオリハルコン/ミスリル/アマンダイド複合装甲に余ったブルードラゴンの鱗を特殊加工した物だった。

〔エェ、自重しませんでしたよ。勿論、高度の[隠遁]が付いてますよ! 〕


オートマトン系の駆動(人工筋肉系)で機動性能を上げて普通? に動けるし、外骨格で体を覆っているので多少の衝撃にも強い。

関節にはワイバーン系の革を加工して強度を持たせた上にブルードラゴンの鱗を加工してカバーとして使っているので多少の斬撃にも強い。

〔大きさの割に動き(機動性)は良い方? 〕


動かすにはフルコントロールする必要が有るが僕も魔力量なら問題なかった。

魔装甲部隊の魔導鎧は背中に補助コントロール専用のゴーレム核が有るので普通の兵士でも運用可能だった。

〔ただし、訓練しないとマトモには動かせなかった 〕


「………エェ~とフリート、それ卑怯じゃ無いのか? 」


「エェ~? 騎士団長専用鎧を使った時点でそれを言います? お陰で、取って置きを使う羽目になるとはね(笑) 」


『フリート君、それは大丈夫なのか? まぁグリッド教官の鎧は、ほぼ反則だから良いかな(笑) 』


『た、確かにあんな防御魔法付きの鎧使われたら攻撃できませんよね? あれ、普通だとフリート君詰んでる? 』


『フ、フ、フ、確かに攻撃はできんがグリッドは攻撃できるのか? 』


『ア、もしかして防御魔法を使用中は動けない? 』


『そうするとだ、どうだろう? 双方が良ければフリート君がグリッド教官の[王の盾]を突破したらフリート君の勝ち、できなかったらグリッド教官の勝ちではどうかな? 』


また面倒な事を言ってますよ、ハリー校長が!

普通に禁止にすれば良いものを!


『オォ、それは良いな! フリート卿それで良いな! 』 陛下


ン? 陛下は何をさせるの?

隣の王妃様の目が据わってますよ!

〔あ、母上の目も据わってますよ! 近くに居た護衛のウイリアム兄様がビビって震えてるよ! 〕


「俺は良いぞ! フリート、全力で来い! (ニヤリ♪) 」 グリッド


おや、防げると思っていますね。


「それで勝ってもあげませんよ! 他人の力で勝ってもね! 」


「ク、勝ちは勝ちなんだからくれ! 」


本当、メンドクサイグリッド教官(脳筋)!


「………グリッド教官、………死なないでね(ニコリ♪) 」


「ナ、何をするのかな? フリート君……… [王の盾]! 」


僕は薙刀(実は専用で作ったサウス13SE)を構える。

グリッド教官は慌てて[王の盾]を展開する。

〔サウス13SEが光始めたらねぇ……… 〕


「では行きますよ。来い! イフリート! 」


《待ッテマシタ♪ 》 イフリート


そして現れた炎の大精霊イフリート!

会場は突然現れた人形の炎に騒然としていた!

〔まぁ普通に大精霊が現れたら知らないと何者状態だよね? 〕


『………校長、あの炎の人形は何ですか? 』


『………まさかフリート君はせ………精霊魔法を使えるのか! ………あ、不味いぞグリッド! [王の盾]でもヤバイぞ! 』


『ハリー校長、精霊魔法って何ですか? 』


『今はそれどころじゃ………… 結果が出てから説明しよう! 』


《フリート、アレヲヤルノカ? 》


そうだよ。

あれをやりますよ(笑)


「では行くぞ! [ファイヤースクリュードライバーバースト]! 」


イフリートがサウス13SEの宝玉の中に入ると、サウス13SEの回りに炎がまとわり付いて回転始めると段々と大きく青白く光出した!

炎の精霊魔法を普通に撃つとエライコトニなるので考え出した攻撃魔法だった。

〔まぁ普通に攻撃ができないから苦肉の策でも有った 〕


「イフリート、威力は帝級位に抑えて! 」


《ン、ソレグライデ良イノカ? 》


イフリートが本気を出したら会場が吹き飛ぶでしょうが!


「フリート君、その攻撃はなんなんだ! 」


「………対防壁破壊魔法かな? 丁度良いテストができて良かったですよ! 」


ほんと、威力が威力だから試せなかっただよね!


「だからって俺で試すな! 」


「では教官、行きますよ! ソリャ! 」


おもいっきり[王の盾]に突き刺すと大爆発した!

[王の盾]とサウス13SEに展開していた魔法の槍が吹き飛んだ形になった?

〔ウ~ン、[王の盾]はもしかしたら最大以上の攻撃を受けると自ら崩壊して攻撃を相殺して術者を護る仕様なのかな? 〕


煙が晴れると僕がグリッド教官に槍(薙刀? )を突きつけてる状態に見えていた!

ただし、サウス13SEの刃の部分はボロボロで刃が欠けていたが!?

〔ウ~ン、やはりオリハルコン製でも刃が持たないか……… 〕


『………ハリー校長、この状態は!? 』 エミリー


『ウ~ン、この勝負はフリート君の勝ちかな? 何せ防御魔法を破壊してるしね。もっともフリート君の槍もボロボロだかね(笑) 』 ハリー校長


『それでは? 』


『この勝負はフリート君の勝ちだな! 』


ワァァァァ!


歓声が凄いな!

しかしオリハルコン製の刃でも持たないか………

〔もう少し要研究だな(笑) 〕


「まさか、あの[王の盾]が破られるとはな……… 」


「そうですか? 破られたと言うより相殺したって感じですね。良かったですね、[王の盾]の弱点がわかって? 」


「………なるほど、だから常に2名で陛下を守れと………初代様はわかっていたのか? 」


「まぁそうでしょうね。破られたら次の者が即[王の盾]を展開すれば問題ないしね 」


それで予備を含めて3組有るのかな?

流石井川君って所かな?

〔しかしとんでもない結界魔法だな! [王の盾]って 〕


こうして無事? に卒業試合が終わったけど………

エミリー嬢が精霊魔法って何? と校長に質問して、ハリー校長が曖昧に答えていたけど………合ってる様な合ってない様な答だった。

〔まぁ、適正が無いと取得は無理だけどね 〕


この後………陛下が王妃様に、グリッド教官が母上とエジンバラ夫人に捕まって引きずられて王城に向かったらしいです。

2人共氷浸けでって何で?

〔ウイリアム兄様率いる護衛隊の人達が運んで(引きずって)いたけどね 〕



次の日、卒業式です。

恙無く卒業式も無事に終わり、恒例の門までの儀式だけとなりました。

〔陛下が鼻声で祝辞を言ってたのには……… 〕


卒業式場を出ると………

うん、沢山の水玉が浮いてますね。

〔いつの間にか名物に成った物だよね 〕


ん、ちょっと待て?

何故か一際大きな氷の玉が浮いてるような?

〔下で頑張っていらっしゃるクララちゃん(笑) 〕


「え~と、クララちゃんは何をしてるのかな? 」


「お兄様、シャルロット姉様、おまけのマック様、メル姉様、ご卒業おめでとうございます。先ずはこれを見てお楽しみ下さい 」


「「おまけって言うな(笑) 」」


そう言うと上空に展開していた魔法を発動させたクララちゃん。

大きな氷の玉が破裂して雪が降ってきた。

〔あ、あの試合(文武祭の魔法戦)の再現だな! 〕


「綺麗………クララちゃんありがとう♪ 」 シャルロット


「クララちゃんすごいね。ありがとう! 」 マック


「ほんと綺麗。クララちゃんありがとう♪ 」 メル


「………クララちゃんありがとう。頑張って校長を氷らせる位にはなれよ(笑) 」


「はい、お兄様。ではみんな! 水をかけましょう♪ 」


「フリート様、こちらでお願いします 」 シルク


そう、僕と水かぶりをしたい人達が並んで居て順番に水を被って行ったよ。

まぁ最後は仲良し4人組で水を被って校門まで押し流されたよ(笑)

〔最後に総代が門まで押し流されるのが伝統になりそうだな(笑) 〕


こうして無事? に僕たちはイングスランド王国王立学園を卒業した。

さぁ、明日から暫くはゆっくりまったり過ごすぞ!


「フリート卿、明日王城にて会議が有りますので登城してください 」 いつもの陛下の執事さん


ずぶ濡れの僕に笑顔の執事さんが知らせに来てくれた………

あぁ、マダマダ忙しい日々が続くのね。

〔本当にどうしてこうなった! 〕


【貴方が自重しないからよ(笑) 卒業おめでとう、フリート 】


アルテナ女神様から久し振りの[天言]だった。






フリート君が使った魔導鎧と武器の概要


[試作魔導装甲騎士]

魔竜騎士マリュウキシ

フリートが自ら用に製作した魔導鎧の試作品

外骨格型魔導鎧の試作専用鎧(フリート専用)

オリハルコン/アマンダイド/ミスリルの複合装甲で表面にはブルードラゴンの鱗を加工して製作

関節部分もワイバーン系の革を加工してブルードラゴンの鱗を加工してカバーするように装着させているので関節攻撃にも多少は耐える事ができる

駆動系にはオートマトン系の人工筋肉技術を使用して機動性能を補佐しているので普通に動かせる

機体各所に制御スラスター(風魔法利用)が付いていて多少の高速機動戦闘が可能に

脚部には水上移動も可能な特殊装備付き(なので任意では沈みません)

各種武装ユニットを変える事でどんな場合でも対処可能に(今の所、タイプA~Dまで武装ユニットが有る)

魔竜騎士は普段、フリートのアイテムボックスの中に専用格納庫(アームドBOX)に入っていてキーワード"アームド"で現れて自動的に装着できる

この装備には高度な[隠遁]が付与されていて普通には[鑑定]されない使用です

ただし、量産型魔導鎧(ブルー辺境伯軍仕様)とは違いサブコントロール用ゴーレム核が付いて無く動かすには直接フルコントロールする必要が有り今の所フリートしか動かせない


全高:2.5m

全重:0.5t

最大速度:30km(通常時)/80km(スラスター使用時)

稼働時間:装着者の魔力切れまで



[サウス13(SE/SF)型特殊魔導槍(試作精霊槍)]

解説:魔竜騎士専用に作った武器の一つ

【前世戦国時代に使われていたと言う朱槍と薙刀をベースに魔竜騎士仕様で製作】

刃の部分はオリハルコン製で柄の部分にはオリハルコン/アマンダイドで製作してミスリルを表面にコーティング

刃と柄の間には特殊加工した精霊石(精霊さんが作った魔石)を組み込む事で精霊の力を使うことができる

なお、精霊魔法を使用する場合、双方の同意が無いと使用でいない

同意できればオリジナルの精霊魔法を使う事が可能になる


サウス13SE型には炎の大精霊イフリートが作った精霊石が使われているので炎の大精霊専用武器となっている

サウス13SF型には氷の大精霊フラウが作った精霊石が使われているので氷の大精霊専用武器となっている




8ーⅧ

まさかの井川君製の防御鎧だったとは!!


ならば僕も専用の鎧使っても良いよね♪


そして氷浸けの陛下とグリッド教官が連れて行かれた(笑)


こうして無事に? 卒業できたフリート君達だった。




この後、後日談的な話の後にいよいよ本格的な戦闘話になるかな?


次の投稿予定は7月上旬予定です。



R2.2.5 武器の概要を修正

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