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8ーⅦ話 18歳 イングスランド王国王立学園 卒業式② 卒業模擬試合 の前に②

8ーⅦ話です。


そして始まったシャルロット様vsクララちゃんの魔法戦。


はたして勝敗は?



8ーⅦ話


「それでは魔法戦、始め! 」


こうして初めての魔法戦が始まった。


「ウォーターウォール! 」


「アイスウォール! 」


お互い先ずは防御からかな?

お互いウォーターウオールとアイスウオールで判定ボールにカバーしてからの攻撃かな?

〔二人とも見事だね 〕


そしてお互いに魔法を撃ち込むのだが、シャルロット様がエアランスやホーリーランスを、クララちゃんはエアランスやアイスランスを撃つが途中で双殺されて届かなかった。

暫くこの状態が続く事に。

〔お互いに初めての魔法戦の為に様子見してるのかな? 〕


暫く魔砲撃戦が続くと思ったが、ここでクララちゃんがエアカッター(風、初級)をあさっての方向に放っていた?

そのエアカッターは突然方向を変えてシャルロット様の判定ボールに命中っとは行かす、ウォーターウオールに阻まれていた!?

〔シャルロット様は判定ボールを囲うようにウォーターウオールを展開していた! 〕


『………え~と、ハリー校長、エアカッターって曲がるんですか? 』


『ほう、懐かしいのう。閃光の魔女も、よくエアカッターを変則的に曲げて当ててきていたのう 』


クララちゃんは、確実に母上からの英才教育されてますね。

ただね、シャルロット様も負けてないんだよね。


「サン・レーザー! (光、特級) 」


シャルロット様が放ったサン・レーザーが真っ直ぐに判定ボールに向かって行った!

エアカッターに集中していたクララちゃんは対応できなかった!


"バシュー "


氷の壁が溶けて穴が空きそのまま判定ボールにヒットした。

判定ボールの色が黄色から赤に代わる途中までになっていた!


『お~と! シャルロット君のサン・レーザーが決まった! やはり経験の差が出たのか、様子をよく見ていたシャルロット君がクララ君の隙を見逃さず攻撃! 見事にヒットしました! 』


『ほう、シャルロット君の攻撃が当たりましたね。しかもクララ君本人に当てないように上の方を狙ってですか。後一撃で判定ボールは赤になるのでもう当てられると不味いですよ、クララ君 』


するとクララちゃんも!


「サン・レーザー! 」


なんとクララちゃんもサン・レーザーを放ってきた!?


「ナ! アクアシールド! ホーリーシールド! 」


シャルロット様は水と光のシールド(中級)を2重掛けしていた!

そしてクララちゃんのサン・レーザーを受け止めていた!

〔水の壁で勢いを殺して光の壁で止めてた! 〕


『ほう、流石シャルロット君だのう。2重掛けして防ぐとはのう……… 』


『ハリー校長? 特級魔法のサン・レーザーって防御できたんですか? 』


『そこは創意工夫じゃろう? 今回は水壁で威力を押さえて光の壁で止めたんじゃろう? 例えば氷壁と土壁でも可能じゃろう? 』


まぁ不可能では無いけどね。

ただ相性の問題も有るけどね?

〔そこは創意工夫しないとね! 〕


『て言うか魔法の2重掛け? いや判定ボールにはまだウォーターウオールがかかってるから3重掛け? そんな事できるのですか? 』


『ホ、ホ、ホ、そこは努力じゃろう? 』


実際、シャルロット様は見た目に依らず結構な努力家で、あの閃光の魔女の修行にも付いていける逸材だった。

まぁそこはクララちゃんと一緒だが、年期が違ってるからね(笑)

〔クララちゃんが生まれる前からの付き合いだからね! 〕


『まもなく制限時間の5分です! 』


この後、クララちゃんの攻撃を尽く防いで時間切れでシャルロット様の勝ちになった。


「シャルロットお姉様、流石です! 」


「何言ってるのかな? クララちゃんもサン・レーザーを撃ってきて驚きましたよ 」


「でも、お姉様は防いでいました。クララは防げなかったです。それに魔法の2重掛け? が今一よくわかりません 」


「その辺はクララちゃんの優しいお兄様に聞いてみたら? 」


「え、もしかしてお兄ちゃんに教えてもらったの? ズルイ! 」


え、何か僕のせいになってないか?


「クララ、残念だったわね。まぁ、格上の人に挑んだのだからしょうがないわね(笑) 」 アン母上


「まぁ、クララちゃんはこれからですからね。しかしシャルロットは強くなりましたね 」 エリザベス様


「ハァ~、何でうちの娘は脳筋になったのかしら? シャルロットさんやクララちゃんみたく可愛く育って欲しかったわ 」 ミーア様


「「旦那のせいよ(笑) 」」


「やっぱりそうよね(笑) 」


『………え~と、そろそろ次の試合の準備が有りますので、すみませんが続きは控え室か観覧席にてお願いします 』


「「あなた達も来なさい 」」


「「ハイ、お母様! 」」


こうして王妃様御一行達は特別観覧席に向かった。

会場ではせっせと後片付けが行われていた。

〔さて、僕も最終準備でもしましょうか! でも本当に良いのかな? 〕




『それでは卒業模擬試合、卒業生フリート君対グリッド教官の試合を始めます。東門よりフリート君、西門よりグリッド教官の登場です! 』


僕はサウス9(訓練用)ではなく実戦仕様のサウス11Sと本来は学園指定の制服(勿論、指定の特殊な防護制服)ではなく、ブルー辺境伯爵軍指定の戦闘服(海兵隊仕様)で登場した。

僕の戦闘服は基本、ミスリル繊維を編み込んだスパイダーシルク(蜘蛛の糸)製の生地を加工したツナギ風の下地に上に銅鎧(ミスリルと蟹甲羅製)と手袋の上に特殊ガントレット(ミスリル製)と特殊ヘルメット(ミスリル製)と特殊ブーツ(仕掛け有り)の軽装鎧風だった。

〔ブルー辺境伯軍海兵軍専用装備で基本、上級士官から兵まで同じ仕様の戦闘装備だった(サイズは各々違うけどね) 〕


対するグリッド教官はいつもの大剣……ではなく両手剣(たぶん本気用? )と王国騎士団の騎士鎧姿で現れた。

こちらも王国騎士団標準装備の騎士鎧を装備して………って何あの騎士鎧は!

〔ミスリル製の騎士鎧初めて見たよ? ン、あの騎士鎧は何だ? 〕


双方、試合舞台の中央に進みお互いに開始線の上まで来て相手を見ていた。

観客はザワツキ、収拾が付かない状態に?

〔ザワツク観客達とおやつタイム中の王妃様御一行と何時来た陛下? と御一行(護衛の兄様達? ) 〕


『………え~と、双方の姿は良いのでしょうか? 』


『それに関して陛下よりのお言葉がある様だぞ。では陛下、お言葉を! 』


『………(もう良いのか? ) ウッホン! イングスランド王国国王ヘンリー・キング・イングスランドである 』


陛下の登場で皆さん跪きます。


『あぁ良い、皆の者ここは闘技場なれども今日は建前上お忍びじゃ(笑) それに純粋に今日の試合を観たいだけだからのう。この話を聞いた時にワシは思ったのじゃよ。双方の本気の勝負をさせるのに学園の制服での勝負で良いのであろうかとな? 』


まぁ確かにこの話は裏に一旦引っ込んだ時にあの執事さんが現れた時点で諦めたよ!

それに此方の方が動き易いしね。


『方や王国最強と云われた歴代最強の元騎士団長! 』


かつてグリッド教官は王国一の騎士として騎士団を率いていたが、たまたま学園文武祭を見に行ったら、余りにも低レベルの試合を見せられてガッカリしたらしい。

思い起こせば最近入った学園卒業生の体たらく。

〔その為の再教育が当時大変だったらしい? 〕


怒りを覚えて当時の陛下(先代)に自分を騎士団長の任を解いて学園の武術の底上げに派遣させて欲しいと直訴!

先代の陛下はグリッド騎士団長に後任を指名(当時の副団長の一人の現騎士団長)させて騎士団長との訓練試合をやらせて本気度を見るつもりだった。

〔普通の試合には成らなかった 〕


結果は引き分けだったが副団長に花を持たせた格好に!

ただ、双方主力を尽くしての戦いだったので誰も文句は出なかった。

〔それほど酷い(本気の)試合だったらしいです! 〕


こうして陛下からの推挙でグリッド武術教官として赴任する事になった。


『方やブルーダンジョンを攻略、そして数々の武具から民間魔道具を開発、他にも色々と有るが、当学園至上最強の一角の生徒であろうブルー辺境伯爵。各々最強の武装で勝負させた方が面白いだろう 』


フ~ン、面白いだろうねぇ………

陛下、後ろで2名様ほど鬼の形相になってますよ!

〔あれ、兄様達はブルってるね? 何でだろう? 〕


『((ブル、何だこの寒気は? ))) ………それにワシは本気のグリッドとフリート卿の試合が観たいのじゃ! 』


観客席は大騒ぎになっているよ!

陛下からそんな事言われたら………

〔色々と言いたいが今はグリッド教官だな! 〕


「参ったな、フリート卿。本気で殺るのも難しいな(笑) 」


「………グリッド教官。ここでは僕は生徒ですよ。今日は教官との試合をしに来ただけですよ。最後のご指導お願いします! 」


「その意気は良し。所でフリート、その鎧で良いのか? 」


まぁ見た目が確かに騎士鎧に比べると弱そうに見えるよね。


「ご心配なく。これでもうちの軍の標準装備ですからね。もっとも他にも有りますが基本卑怯(ヒキョウ)って言われそうな防具も有りますから……… 」


「ほう、例の魔導鎧かな? 」


「な! 何でその事を? 」


「メモリ君が言ってたぞ。何でもあの鎧、固くてムカつくって言ってたぞ 」


メルのアホが戦闘狂に何を教えてるんだよ!

後でその鎧で相手しないといけないかもねぇ………

〔もっともグリッド教官のその鎧も違和感が……… 〕


『双方の準備はよろしいですか? 』


「フリート、良いのか? 」


「良いですよ。所で審判は? 」


『………ほ、ほ、ほ、ワシが行おう(笑) 』


『え、校長が? 』


『何じゃ不満か? あの二人の戦闘では競技場一杯使うだろうから基本審判役には酷だろう。だから此処からでも問題ない! 』


「別に良いですよ。ちゃんと仕事してくれればね? 」


「まぁ校長、逃げるなよ! 」


『………グリッド、どう言う意味じゃ? 』


『あ、たぶんヤバくなっても止めないから? 』


『こんな真剣勝負でそんな事できるか! 』


「逃げても逃げ切れないでしょうね(笑) 」


「………それもそうか(笑) 」


『ウグ、さっさと始めなさい! 』


『………え~と、これ以上お待たせするのも失礼ですよね(笑) では今回のルールは武器は………え本物? を使用。ただし、致死の攻撃や相手が倒れてからの追い撃ち等の攻撃禁止。それ以外は何でも有りのガチンコ対決! って本当に良いのですか? 校長! 』


『ホ、ホ、ホ、心配なかろう。お互いそれなりにできるからのう。ただし! ワシが止めたら止まれよ! 』


校長、責任はとれよ!

戦闘狂にそれが通じれば良いけどな!


「なぁ~にその辺は大丈夫だろう。そこまで柔な訓練をした覚えも無いしな! 」


「そう言えばそうですよね。毎回、回りの見学者がドン引きしてますからね 」


何故か参加させられてる騎士学科の授業での訓練と言うシゴキに付いて行けるのは僕、マックとカイル君位だろうね。

他の生徒はビビって訓練になってなかったな(笑)

〔だからってメッタ打ちは酷いだろう? 〕


『それでは卒業生模範試合、フリート卒業生vsグリッド武術教官の特別試合を行う! 双方準備は良いかな? 』


「はい、よろしくお願いします! 」


「フリート、本気でコイ! 」


『それでは………始め! 』


こうして僕とグリッド教官の死闘が始まった!




8ーⅦ

やはり経験の差が出ましたね。


一方、まさかの陛下のお戯れって何?


あ、あの鎧は?


でも良いのかな? 本物使って??


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