2ーⅡ話 8歳 入学前実力テスト② と その結果♪
2ーⅡ話です。
魔法試験はヤラカシマシタ♪
後悔はしてないよ!
そして結果は………
2ーⅡ話
さてと………やるか。
と、その前に(笑)
「教官殿に質問が有りますがよろしいですか? 」
「何だね? いくら貴族と言えども………まぁいいか、試験前だしね。何だね? 」
「この杖壊れそうなんですがそのまま使っても良いのですか? 」
「何を言ってるのかね、君は? その杖は学校指定の杖で新品ですよ! 何を言ってるのかね? 」
確かに普通ならね。
「まぁ良いですけど。それと、的は破壊しても問題ないですよね? もう一つ、ここの結界はどのくらいの強度ですか? 」
「破壊できるならしても構いません。結界は一応特急クラスの魔法は防げますので思いっきりやっても大丈夫ですよ 」
この杖を渡してくれた教官はピクピク顔を青くしながら言ってきましたよ。
さて、言質は取ったしやりますか。
〔マック、笑いすぎだぞ! ジェームス君も笑ってたな? 〕
「では、やらせて頂きます! ……………ファイヤーランス! 」
勿論、ただの魔法ではないよ♪
色が違いますよ!
〔青い炎のランスでしかも高速回転してますよ♪ 〕
的に当たるとそのまま貫通して的は爆散!? して後ろの結界障壁に衝突。
障壁を壊して壁に衝突、破壊して燃えだした。
〔だから言ったのに………面倒だな! 〕
「だから言ったのに! もう、アイスランス! 」
僕はすぐにアイスランスを打ち込んで凍らせて炎を消したよ(笑)
マック、笑いすぎだぞ!
〔消したからいいよね? 〕
おや、担当教官もジェームス君も口がパクパクしてますよ?
まぁ、いきなり2属性も魔法使ったからね。
〔まさか普通は火と氷の魔法が使えるとは思わないよね? 〕
結局は、結界が壊れたので会場の変更の為、試験は中断。
僕は校長室にお呼びだしを受けたよ。
〔行きたくねぇ~けど、行くしかないよね 〕
校長室に入るといかにも校長ですって人と、さっき後ろで見ていた教官が居た。
「君がフリート君かね。私の名はハリー、このイングスランド王国王立学園の校長である 」
「ハリー校長、初めまして。フリート・フォン・バーミンガムです 」
「早速だが君は何をしたのかね? 特急の魔法結界を壊す中級魔法とは何だね? 」
まぁそうだよね。
特急の魔法障壁を貫通してたしね。
「あれですか? ………魔法使いが手の内を見せても良いのですか? 」
「………やはり閃光の魔女の息子だけの事ではあるな 」
おや、校長は母上の事をご存知で?
「校長は母をご存知で? 」
「こう見えてもワシの教え子だったからな。で何故破壊したのか? 」
あら、校長の教え子でしたか。
「いえ、この杖を渡してくれた教官が言いましたよね? 「破壊できるならしても構いません。結界は一応特急クラスの魔法は防げますので思いっきりやっても大丈夫ですよ 」って。そこの教官殿、間違ってはいませんよね? 」
後ろにいた教官に言うと静かにうなずいていた。
そして杖を校長に渡すと………
〔あ、校長も鑑定スキルを持ってるね 〕
「なんじゃこの杖は? おい、この杖を渡したって教官をすぐに拘束、ワシが直々に取り締まるかの 」
「私の友人にも同じ杖を渡していましたから2本在りますね。ハリー校長はどうしますか? 」
さて、どうするのかな?
「わかった、今回の破壊した件は不問とするが………全くあの魔女は最後にとんでもない息子を送って来るとは………ククク、暫くは愉快じゃのう 」
本当母上は何をしてたのかな?
それに最後では無いけど黙ってよう。
「母が何をしたのか気になりますが、ハリー校長! これからもよろしくお願いいたします 」
「では、戻りたまえ。見ていくのだろ? 」
「そうですね。友人達の様子も見たいので。失礼いたしました! 」
フリートが校長室からでた後………
「全く、とんでもない化け物を作りよって、あの魔女は! 」
「校長、そのわりには楽しそうですね 」
「しかもこの杖で試験場を破壊したとなると………これは予算案を変えないといかんかのう? 」
「その杖がどうしました? どんな仕掛けが? 」
「この杖はのう、威力が1/10になるように魔法触媒に細工がしてあったよ! 全く 」
「え、1/10ですって! ちょっと待って下さい、それでは! 」
「そう言う事だ! 全く、あの魔女は息子に何を仕込んだのか? 」
「そう言えば昨日の試験もトップは彼ですし、彼のお友だち達……………も上位を占めてますから今年は豊作ですね♪ 」
「そうかのう? それより不正をしたバカはどうした? 」
「はい、すでに拘束済みです。全く、あのバカは! 」
「では、行こうかのう 」
後に不正をした教官は、ある貴族に頼まれたと自供したが………
そのある貴族は、取り巻きの1人をスケープゴートにして逃げたらしい?
〔取り巻きが勝手にやったと言って? って言い訳苦しくないか? 〕
この後、試験会場を変更して再開した試験では、無事にマックの杖も交換されて上々な結果を残していた。
しかもマックは風の中級魔法、エアランスをぶっぱなして的を破壊したよ。
〔貫通させずに爆散させてたよ。うん、良く訓練してたね 〕
勿論、シャルロット様は余裕で的に大穴開けて、メルは的を倒して? いたよ?
シャルロット様は光の中級魔法、ホーリーランスで的に風穴を開けて、メルは水の中級魔法、アクアランスを放ってやはり的に穴を開けようとして的を倒していたよ!
〔的は基本倒れないように地面に突き刺さっていたけど支柱が折れて倒れた様だった? 〕
こうして入学前実力テストが終わったよ。
この後、屋敷に帰って父上に報告したら、そうかと言って何やら思案中だった。
〔勿論、母上に報告したら、笑ってましたよ。閃光の魔女様が(笑) 〕
そして3日後、晴れてイングスランド王国王立学園初等部の入学式です。
ドキドキしながら馬車で向かいます。
〔勿論、両親と一緒に行きました………って母上大丈夫ですか? 〕
門前で降りて歩いて入るのがしきたり? らしい。
母上と父上とは門の前で別れて父上達は保護者専用駐車場に馬車ごと向かい、僕は歩いて門を潜り順位、クラス分けが掲げられている場所に向かう。
〔場所は初等部の建物の生徒出入り口の脇に有ったよ♪ 〕
早速クラス分けの名前の書いてあるボードの前に行きましょう。
取りあえずは真ん中から上に向かって探しましょう。
〔ウ~ン、名前在るよね? 〕
名前を探していると不意に肩を叩かれた!
振り向くとマックが立っていた。
「フリート、どこ見てるんだよ? 」
「なんだマック、真ん中から上に向かって名簿を見てたよ。それが何か? 」
「もう、結果はわかってるだろう? こっちだよ! 」
「おい、引っ張るなって! 」
連れて行かれた先にはシャルロット様とメルが待っていたよ。
ニコニコしながら?
「シャルロット様とメル、どうした? 特にメル、試験は大丈夫だったか? 」
「何よ! フリート、私はSクラスに入ったわよ! 」
おぉ、これはめでたいね(笑)
「え、………おめでとう。マックの言い分だとヤバイって感じだったから心配だったよ 」
「………マック、後でOHANASIしようね♪ 」
「何でそうなる! 」
「フフフ、私もSクラスですよ、フリート君 」
「シャルロット様は余裕でしょうから大丈夫でしょうね。所で僕はまだ確認してないが何処に名前が有るのかな? 」
「………お前な! まぁ、トップから見てみろよ! 」
そう言われてトップからみ……………アレ?
トップノナマエガ………僕?
「そう、首席入学おめでとうございます、フリート君♪ 」
「おめでとう、フリート。流石だよ♪ 」
「フリート、おめでとう♪ 」
まさかのトップの成績だったとはね………
皆の順位は?
「………あぁ、ありがとう。まさか首席だったとはね。しかも次席はシャルロット様で3席がマックだとはね。……………え~とメルは…………お、ギリギリ11席じゃないか! 落ちるなよ(笑) 」
「な、何気にフリートがひどいんですけど! シャルロットはどう思う? 」
「メル、一緒にお勉強を頑張りましょうね。解らないところは皆で教えましょう♪ 」
「………シャルロット、貴方もですか! もう、こうなったらマックを蹴落としても這い上がってやるわよ!! 」
「何故蹴落とされるかわからんが勉強はしっかりと教えてやろう 」
「もう何よ、上から目線は! ………兎に角助けてよ、フリート 」
全くメルは………
あ、そうだ!
「ハイハイ、先ずは夏休み前の試験かな? 落ちたら補習らしいからね………そうだ、補習になったらアレは無しにしよう、そうしよう♪ 」
「それは良いですわ、私のお友達はそれくらいは余裕でしょうからね? 」
「確かに。勉強はしっかりとやらないとね! 」
「わかったわよ! 夏休みはアレで遊ぶんだから……… 」
「さぁ、先ずは教室に行こうか 」
僕たちはSクラスの教室に向かった。
「お、ここだよ! 」
廊下を歩く仲良し4人組。
Sクラスの教室に入ると、何故かいる空気の読めないジェームズ君?
〔え、何で居るの、ジェームズ君は? 〕
「これは姫、やはり貴方も同じクラスですね。流石です! 」
え~とこいつの名前有ったか?
皆を見ると首を降っていた?
〔こいつまさかと思うが……… 〕
「………え~と、空気の読めないジェームズ君? 君クラスが違うよ? 」
「また貴様か! 私が学園のトップで間違いないのだからこのクラスで良いのだよ! 貴様こそ間違えているだろうに! 」
「………確認するけど、クラス分けのボードを見たか? 」
「そんなもの見なくても私が学園トップであることには変わらない! わかったか!! 」
駄目だこいつ、自分の実力が解ってないタイプだ!
しかも思い込みが激しい様だね。
〔空気も読めないし(笑) 〕
他のクラスメートもザワザワしていたら………
「(バン! ) よおし、揃ってるな………ン、13人いるな? 誰だ! クラス間違えてるのは? 」
「教官、彼が間違えてるのですが………」
シャルロット様が指摘しても………
「そんな事はない! 私が学園のトップで間違いないのだから! 」
全く話を聞かないジェームズ君。
「なんだ? 今回のトップはフリートという名だったはずだが貴様の名は誰だ! 」
「私の名はジェームズ・フォン・マンチェスターだ、無礼者! 」
「………また貴族様ねぇ、君の名前はこのクラス名簿には無いぞ! ちゃんと確認したのかね? 」
「そんなはずは………貴様こそ本当に教官か! 」
おいおい、教官に失礼だろう。
もっとも教官も馴れてるみたいな?
「(バン! )おっとここに居たかジェームズ! 皆さんすみませんね。私はBクラスの担任のレイナです。皆さんとは武術担当教官として後程、挨拶をしますので。さて、ジェームス君、君は総合順位は45位で残念ながら僅かに届かずBクラスのトップだよ。なので(ひょい)すぐに戻るぞ! では皆さんご迷惑をおかけしました! 」
「何をする! 放せ、はな………………… 」
レイナ教官はジェームズ君を軽々担いで連れ去って行った。
え、あの巨漢? を担ぐって………
「………何かスゴいものを見たような? 」
「「「確かに……… 」」」
こうして邪魔者は居なくなった。
イングスランド王国王立学園のクラスについて
各学年には6クラスが有り当然、上からS、A、B、C、D、Eの6組在ります。
大体1クラス30人位なのだが、Sクラスのみ12人だった。
〔その年により入学者の人数が変わるため 〕
基本、勉強や武術、魔法等の適正を7年間で伸ばして上げて高等部に進学する時にはそれぞれの長所(適正)を見極める意味もある。
そのためのランキング制度も有り、基本は50位までは公表される。
因みに序列は………
1位 フリート Sクラス
2位 シャルロット Sクラス
3位 マックス Sクラス
:
:
11位 メモリ Sクラス
:
:
:
:
45位 ジェームス Bクラス
………でした。
流石に勉強は多少はできたらしいジェームス君だった。
〔でも実技がアレでは……… 〕
2ーⅡ
ウ~ン、色々と有るよね。
母上の恩師が校長? だったらしい。
そして何故か首席合格のフリートだった。
そして空気の読めないジェームズ君が………教官に担がれて退場って………よく持ち上がったよ?
今日から朝6時の1日1話投稿していきます。
次の投稿は明日6時の予定です。
7/7 ジェームズ君の総合順位を45位に変更。
Sクラス12人、Aクラス32人、以下32人づつのクラス編成なので。