8ーⅤ話 17歳 エジンバラ家の結婚式
8ーⅤ話です。
本日はめでたいスティーブ先輩ソフィー王女の結婚式です。
ブーケトスはシャルロット様に?
あれ、何故か皆さんが優しい?
8ーⅤ話
12月6日、吉日
エジンバラ家にソフィー第2王女の輿入れの日です。
冬晴れの王都にてあの儀式です。
〔この日の為に鍛えていた陛下(笑) 〕
王都は厳戒体制で街中には警備の騎士団憲兵隊、災防隊がウロウロしていてこそ泥が大量に捕まるのはデフォルトなのかな?
僕は王城にて花婿の到着を待っていた。
〔前回姉様、兄様の時は送迎までやってたからね(笑) 〕
今回の送迎は、マックが運転役で王城まで来る予定です。
ベル型(2号車、新車)をエジンバラ家に売って使っていた。
〔流石に使い回しは良くないので 〕
今回、僕は父上達と一緒に貴族側にて見学です。
エジンバラ卿は、流石に緊張してますね。
〔まぁそうなるよね。陛下の素振りを見てたらって、何故に今素振りを? 〕
先触れが来て、陛下に到着を知らせたね。
さて、スティーブ先輩のお手並み拝見!
〔大丈夫だろうけどね、タブン? 〕
スティーブ先輩が広間に堂々と入ってきたね。
うん、正に凛々しい騎士だよね。
〔マックもあのぐらいだったらね(笑) 〕
陛下の前まで来て"姫を頂きます!"って宣言していた。
そして始まる模擬戦………だよね。
〔前回の時も思ったけど、陛下は本気でやってる様に見えるんだけど、タブン楽しんでやってるんだよね? 〕
5分後………
陛下が剣を落としてスティーブ先輩が剣を首に添える所で終わりです。
〔この辺の動作までは、一応決まっているらしいです 〕
こうしてソフィー王女様と二人、バルコニーで「陛下から姫を奪い取ったゾォォォ! 」………とスティーブ先輩が叫んでいたよ!
民衆は大盛り上がり♪
〔ヤッパリ叫ぶんだよね(笑) 〕
次は教会での結婚式ですね。
王城から教会までは、ベル2号車でゆっくりとパレードです。
〔マックの奴、かなり緊張した顔で運転してるよ(笑) 〕
回りのはエジンバラ海軍海兵隊のルクスⅡが4両護衛で一緒に走ってる。
ま、その辺は兄様を参考にしたのかな?
〔間にはエジンバラ陸軍の騎兵も付いてきてるけどね 〕
教会での式が始まりました。
今回のベルガールはむーちゃんとファイちゃんとクララちゃんトリオにマリー嬢、シルク嬢達にお願いしました。
〔3回目となると流石に……… マリー嬢は大丈夫か? 〕
今回はファイちゃんが空から、むーちゃんとマリー嬢が通路に花びらを撒き、クララちゃんとシルク嬢がベールを持つ役だった。
流石にもうクララちゃんを抱えて飛びながら撒くのは無理だったファイちゃんだった。
〔3回目なので流石に……… あ、またマリー嬢が転びそう……… 〕
教会での結婚式も無事に終わって、今度はエジンバラ邸までパレードです。
マックはガチガチになってるぞ!
〔まぁしょうがないかな? 〕
エジンバラ邸に付いたけど、前に居るあの女性陣達は?
ものすごく殺気立ってるんですけど?
〔タブン貴腐人の会OB様達だよね? 〕
いよいよ、お待ちかねのブーケトスの時間になりました!
20人位の貴腐人様方々が、今か今かと待ってるよ。
〔怪我人………死人も出そうだよ! どうすんの? 〕
そして現れた夫妻に会場のボルテージがマックス……… ってあれ?
なんと貴婦人達の前にベルガール達を筆頭に小さな淑女達が並んだぞ!
〔顔がヒキツル貴腐人達。ニコニコのちびっ子淑女達! 〕
流石に危険だろうと思ったら籠を持ったソフィー夫人からお菓子かな? ちびっ子淑女達に配りだしたよ。
なるほど、これで牽制したな!
〔後ろの貴腐人の会の殺気が消えたよ! 〕
ちびっ子淑女達が離れてから本番です。
ん、シャルロット様とメルも参加ですか………
〔おい、大丈夫か? 〕
サファイヤちゃんは、クララちゃんと一緒にいるので安心してるね、貴腐人達は。
前回はソフィー夫人が見事にかっさらったからね。
〔お見事の一言って事になったそうです 〕
ソフィー夫人がブーケを持って後ろを向いて、後方に高く投げた!
え、なんだ、クララちゃんの獣魔のムーンちゃんがかっさらったって何!
〔いつの間にか現れたね。サファイヤちゃんは囮だった様な 〕
また貴腐人達からのブーイングの中、え~と………?
降りてきて、シャルロット様にブーケを渡していた。
〔クララちゃん達を使ってブーケを回収するとはね 〕
………あれ? ………何だ?
このプレッシャーは何だろう?
〔エ~ト、ナゼに皆さん僕の方を見ているの? 〕
この後、エジンバラ家の披露宴だったけど、僕に対して何で皆さん最初の一言が"頑張れ♪"って何?
スティーブ、ソフィー夫妻からも"頑張れ♪"って何が?
〔さっきから何故か、ものすごくプレッシャーが掛かってくるのは何で? 〕
そして披露宴も無事に終わってスティーブ、ソフィー夫妻は新婚旅行に向かいます。
行き先はフェローリゾートにて1週間ほど滞在してから、エジンバラ領に行くそうです。
〔エジンバラ雪まつりの時に、お披露目パレードをするそうです 〕
さて、色々と準備をしてエジンバラ領に向かいますか。
12月15日
現在、エジンバラ領に向かって海上を北に進むブルー辺境伯爵軍所属、揚陸艦シーライオン07に乗艦中のフリートです。
シーライオン07にはセイバー01~06まで搭載してエジンバラ港に向かっています。
〔当日は晴れると良いのですが……… 〕
一応演目を考えているが、実際何をやるのかはまだ決まってなかった。
晴天なら何でもいけるけど、曇天だとたいしたこともできないし、吹雪いたら基本中止になる。
〔ホント、当日は晴れてほしいよ! 〕
「それでマック、お前本当に飛ぶのか? 」
「当たり前だろ? 兄貴に良い所見せるんだよ♪ 」
「まぁ、良いけど……… ウ~ン、益々皆さんが欲しがるよな? 」
「え、何で? 」
「ただでさえ陛下達が欲しがってるのに先に息子達に渡したらどうなると思う? 」
「あ、納得した。確かに渡せないね! 」
「だからさ。それに結構引き合いが有って、困ってるんだよね 」
「確かにお手軽に空を飛んでる様に見えるしね? 」
「実際は大変なんだけどね! 」
航行中にシーライオン07を中央ステージに見立てて、最終リハーサルを何回かした。
夕刻にはインバネス軍港に入港した。
12月17日
天候:ドンヨリ気味の曇り時々雪
朝から曇っていて、時々雪が降ってきていた。
今日からエジンバラ雪まつりの準備が始まる。
〔訓練と称してエジンバラ軍と各海軍が協力して作ります 〕
恒例の中央ステージの建築と雪像の設置、スノーウォー会場の設営等の準備を1週間かけて作ります。
エジンバラ軍に売ったⅢ号改除雪運搬車が大活躍だった。
〔災防隊で活躍していたⅢ号輸送戦車グペックをベースに除雪特化タイプに改造して有人化 〕
街道の雪を除雪、固めて量産型Ⅲ号やトラックに載せて会場まで運び、会場で各兵士達が雪像やスノーウォー会場を作っていた。
中央ステージも作っていたが、いつものイングスランド王城ではなく、王都に有るアルテナ教会イングスランド大聖堂を作っていた。
〔王都ロンドンシティに有るウェストミンスター大聖堂っぽい大聖堂も初代国王様製だった 〕
ある程度完成した日、ステージ上で最終打ち合わせが有った。
当人達や演出の責任者………え、エジンバラ夫人が責任者だったの?
〔まさかの人選でした 〕
僕たちの出番に関しても天候次第だが高空での演技は無理っぽいので低空にてステージの後ろからスモークを出して飛び抜ける様に飛ぶ事になった。
まぁ地形的にはその方が良いかな?
〔後は当日の天候だよね 〕
12月21日
天候:曇りだが、雲が高く結構明るい
エジンバラ雪まつり初日になった。
今日は洋上にて待機です。
〔予定では13時に始まるらしい 〕
エジンバラ街の中央公園特設雪まつり会場は熱気に包まれていた。
噂では、王都にて初披露された航空機? と言う空飛ぶ魔導機械が現れ、次期当主夫妻を祝福すると!
〔誰が噂を………ってタブンねぇ(苦笑) 〕
エジンバラ城から特設会場までパレードが始まりました。
パレードは馬ソリに乗ったスティーブ、ソフィー夫妻が沿道の領民に手を振りながら通ります。
〔オープン馬ソリなので結構寒いけど、二人は熱々です(笑) 〕
会場にはⅧ号指揮通信車が通信機を搭載、地上での航空管制をする事になった。
実際はパレードを実況中継だった。
〔これでタイミングはバッチリのはず! 〕
馬ソリはゆっくりと会場に入ってステージの前に止まった。
上空で旋回待機している僕たちは合図を待っていた。
『こちら地上管制、特別航空隊へ、進入開始して下さい! 』
合図が来たので侵入開始です。
後方より5機編隊、高度300mで接近します。
ステージに上がったスティーブ、ソフィー夫妻は中央の魔導マイクの前に立っていた。
開会宣言をする為だった。
「「これよりエジンバラ雪まつりを始めます。皆さん楽しんで下さい! 」」
そして上空をカラフルな煙を引く5機編隊のセイバー戦闘機が広がりながら通過していった。
会場は割れんばかりの拍手と喚声が上がっていた。
〔まるでステージの上に後光が指した見たいになった! 〕
『こちら地上管制官より編隊各機、ミッションクリア! 1、2番機以外は帰投せよ。1、2番機は指定の位置に着陸してください! 』
今回、特別にステージの横にセイバーの駐機スペースが設けられていて初日から2日間、公開展示する事になっていた。
そして降りてきたセイバー戦闘機を見て驚き、2番機からマックが降りてきて驚き、1番機から僕が降りてきて驚いていた領民達だった。
〔あれ、僕も結構有名人? 〕
セイバーの駐機スペースの脇に休息用のスノーハウスが有って休息する事に。
そこにスティーブ次期当主夫妻が来て暫くお話する事に。
〔スティーブ次期当主にセイバーをオネダリされたがソフィー夫人が止めていた 〕
この後、サファイヤちゃんが飛来して全部持っていかれたが、今回の催しは成功したかな?
会場ではサファイヤちゃんのグルメ大会? って、何この企画?
〔エジンバラ夫人主催、サファイヤちゃん審査のお料理コンテストって? 〕
どうも王都でやってるサファイヤちゃん達の食べ歩きのエジンバラ辺境伯領バージョンらしい?
ちなみにちびっ子ワイバーン達は寒いのが嫌なのか今回は王都の屋敷でお留守番だった。
〔僕の屋敷の専用部屋にて専用暖炉の前から動かなかった 〕
気温が5℃以下になると飛びたくないらしい?
ワイバーンが火山地帯や温かい地域に多い理由がわかったよ。
〔基本爬虫類? と同じなのかな? 〕
上昇限度も大人の個体で5,000mなのもそのせいなのかな?
上空は寒いからね。
〔一度飛べば、平気みたいだが……… 飛ぶまでが大変なのかな? 〕
無事にエジンバラ雪まつりが無事に終わった。
王都に戻ると新年です。
〔18歳になります 〕
そう、本格的に南の防衛準備をしないといけないが、北の例の魔方陣も気になります。
一体何の為に作ったのだろう?
〔大分できていたが今の所は、基本ただの魔力放出するだけなのが気になります? 〕
聖国の聖都モスクワ近く、イルクーツクダンジョン近くのとある場所にて。
「おい、本当にあのウラル要塞を破壊できるんだな? 」
「そうだな。跡地を利用しないなら問題なく破壊できるぞ。もっともウラル要塞はガタガタになるがな 」
「………それはまぁ良い。それで何時出撃できるんだ? 」
「現在最終チェックと移動装置の最終点検と本体との岩石の接合作業中だ。魔力のチャージも順調だから後はそうだな、6ヶ月は欲しいな 」
「すると夏には破壊して、クスノヤルク領の奪還は可能なんだな? 」
「クスノヤルク街の奪還はそちらの仕事でしょう。私の方はこの城の建造だからねぇ 」
「まぁ、貴様は拾ってやったんだから精々立派な城を作ってほしいな 」
「教皇様には助けて頂いたご恩が有りますから心配なく 」
「なら良い。6ヶ月後が楽しみじゃ! ワ、ハ、ハ、ハ……… 」
この施設の責任者の司祭が部屋から出ていった。
誰も居なくなった研究室に一人佇む人物は………
「ヤレヤレ、果たしてどうだろうね……… 」
聖国は一体この地に何を作っているのか?
まだこの事は各国共に誰も気が付いてはいなかった。
8ーⅤ
エジンバラ領都で展示飛行です。
何とか様になって良かったです。
そして密かに始まっていた聖国の闇………
今回のネタは、たまたまブルーインパルスが長野五輪の際の展示飛行をドキメント(クイズ番組だったかな?)にした作品から思い付きました。
なので同じように展示飛行もレベルオープナーにしてみました♪
後、聖国が作っている物に付いては取り敢えずノーコメントですが、勘の良い人達は薄々気が付いているでしょうが内緒の方向でお願いしますね。
次の投稿は6月頭を予定してます。