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8ーⅣ話 17歳 最後の文武祭の季節③ 魔闘部門決勝戦!

8ーⅣ話です。


いよいよ魔闘部門の決勝戦です。


そして奥の手を使うマックとフリート!

8ーⅣ話


『さぁ残すは決勝戦! 双方ともに学園の頂点の存在! 刮目せよ! 』


相変わらずのミリーさんの司会の元、いよいよ決勝戦の時が来た。


決勝戦

マキシムvsフリート


『今回の決勝戦は去年と同じ組合せです。先ずは昨年2位、本年も決勝戦に上がって来ました不屈の闘志の持ち主! 魔法の腕と学力の僅差で序列3位にいますが実力はトップクラス! 今度こそフリート君に勝つ宣言 3年S組の委員長! マキシム・フォン・エジンバラ君が東門より登場です! 』


マックは両手剣ノース7型両手剣(訓練用)を持って入場した。


『次に初年、去年のディフェンディングチャンピオンで現在2連覇中!

本年最後の魔闘大会で勝てば3連覇の快挙! 学園トップの実力者で入学当時からトップを独走! しかも在学中にブルー島ダンジョン攻略者でいつの間にか辺境伯爵様! 果たしてマキシム君は勝てるのか? 学園総代! フリート・アール・ブルー君が西門より登場です! 」


僕はサウス9(訓練用)を片手に持って登場です。


『解説のハリー校長、この勝負はどう見ますか? 』


『ホ、ホ、ホ、ワシにもわからんよ。その辺はグリッド教官の方が詳しいだろ? 』


『校長先生、早速の解説放棄ですか? 』


『ワシに魔法以外の事を聞かれても困るぞ! まぁ魔道具なら良いぞ。二人が使っている武器はな、フリートラボラトリ製の武器でそれぞれ専用の武器の訓練用だそうじゃ。実際はフリート君が作ったハンドメイドらしいのう 』


『校長先生、その情報は皆さん知ってますよ。今更ですね(笑) 』


『ウグ、なら聞くな! 早速始めたまえ! 』


しょうもないハリー校長の解説を会場中の笑いと共に中央に行き、マックと対峙する。


「フリート、また去年と同じ組合せだね 」


「マック、また強くなった? まさか首トンを見るとは思わなかったよ 」


「そうか? まぁ下手にお前の婚約者を傷でも付けたらヤバイだろ? いろんな意味で! 」


「………マック、お前気遣いができたんだ! 驚いたよ(笑) 」


「何気に酷いな。それぐらいできるわ! 」


「その割には妹の扱いが雑だよな? 」


「あれはあれで良いんだよ。もう手遅れだよ(笑) 」


「酷いなそれ。それでは始めるか! 」


「あぁ、今度こそ勝つ! 」


握手をして開始線まで下がる。


『審判はグリッド教官が勤めます! 』


「双方準備は良いか? 」


「「ハイ! 」」


「それでは魔闘部門、決勝戦を始める。試合開始! 」


試合が始まった!

僕はサウス9を射撃体制で構え、マックはノース7を上段で構えてにらみ合う。

〔お互いの出方は知ってるからね 〕


先に動いたのはマックだった。

マックはノース7を上段から降り下ろすと衝撃波と言うかフリートに向かって斬撃が飛んでいった!

〔ノース7の隠し能力だった 〕


フリートはサウス11でウインドカッター(風、中級強め)を放って相殺した。

その瞬間にはお互いに近付き両手剣と槍杖が交差した!


「相変わらずの腕だな、フリート! 」


「マックにはほんと驚かされるよ! 」


「だからって手を抜くなよ! 」


「あのな、これで手が抜ける奴いるのか? それじゃ面白い勝負をするか(ニヤリ♪) 」


「何をするの? 」


「こうするんだよ! アイスフィールド! (氷、特級) 」


魔法を発動させるとミルミル闘技場が凍りつく。

闘技場は氷のリンクになっていた。

〔周りもかなり冷え込んだ 〕


「フリート、寒いぞ! 」


「さて、問題です。ここで僕がエアストームを使ったらどうなるでしょうか? 」


「そりゃぁ、場外に落とされるとか? でも僕が先に使えば? 」


「その時はその時だよ。では、エアストーム! 」


風魔法のエアストームを放つとマックは避ける様に動いた………

え、滑ってる?


「マック、何で滑れるの? 」


「フリート、僕の出身を忘れたか。北のエジンバラ領の冬は氷の世界だぞ! 」


マックは小さい頃から氷の上の移動方法を仕込まれていた。

まぁ氷の上を素早く歩く方法なんだが、マックは独自に風魔法を利用した走行方を開発していた。

〔エジンバラ領では有名な話だが、フリートは知らなかった 〕


フリートは滑ってるマックをジット見てから一言?


「なるほど、氷の上を風魔法で加速してるのか。でもそれって止まれるのか? 」


「問題ないよ。こうやって滑ってる限りね 」


マックはまるでアイススケートみたいに滑ってる。

無駄に3回転していた?

〔ただし、氷が有ればだが! 〕


「ファイヤーストーム! (火、特級) 」


「ウワァ、熱い! ………オワァ。 (ズテン!)……………イテテテ 」


マックは派手に転んでいた。


「オイ、マック。何転けているんだよ? 」


「イテテテ。フリートひどいよ。気持ちよく滑ってたのに! 」


「イヤ、それは悪かった。気持ち良さそうに滑っていたからちょっとイラッとしただけだよ(笑) 」


「何気に酷いな。今度は此方から行くぞ! ウインドカッター 」


マックは横凪ぎに剣を降って特大の風の刃を放った!


「アブナ! ハイジャンプ! 」


「掛かったな! これで避けられないだろう! エアハンマー! (風、特級) 」


マックは風魔法で殴って来たが!

フリートは空間を蹴った様に動いて避けて消えた!


「ナニィ? 」


「すまんな、マック。予想済みだよ 」


フリートはマックの後ろに立って首にサウス9の刃(銃剣部分)を突き付けていた。


「で、どうするマック? 」


「……………参ったよ、フリート 」


「それまで。フリートの勝ち! 」


会場はいったい何が有ったのかわからず静かな状態に?


『ハリー校長、今のはどうなってるのですか? 』


『ほう、フリート君は極めてましたか。これはすごいのう 』


『あの~、ハリー校長? 皆さんにもわかるように解説をお願いします 』


『そうじゃのう。先ずは何故フリート君が何も無い空間を蹴ったかだが、あれは時空魔法のマジックシールドを応用してシールドを蹴ったのだろうね 』


『え、魔法を蹴った? 』


『正確には自分の足元にマジックシールドを生成してシールドを蹴ったんだろう。それで空中移動できたのだろう。何せマジックシールドは空間に固定できるからのう。違うか、フリート君? 』


校長、何ばらしてるのですか?

これは答えないとダメなのか?


『ハリー校長、良いのですか? そんな事言っても? 』


「校長、それは秘密にするんじゃ無かったの? 校長得意の落とし穴系の罠の応用だろう? 」


『え、いつの間にって………何で浮いてるの? 』


解説席の前にマジックシールドを展開して僕は空中に立っていた。


「だから校長の言った通りですよ。ただ、ここまでコントロールするのは難しいですけどね。じゃそう言う事で! 」


すぐに西門に飛んで戻る。

会場はやっと大歓声に包まれたよ!


『………ハ、文武祭魔闘部門優勝は3年S組のフリート君でした。この後表彰式が有りますので準備の為、暫くお待ち下さい 』


この後の表彰式で、陛下から3連覇の証としてミスリル製の大剣をもらったよ

ま、この剣も玄関に飾る事に。

〔陛下のムチャ振りを警戒したけど無かった? まぁ後ろで王妃様とノアールちゃんに睨まれてたらね 〕


こうして魔闘部門は終わった。

なお、屋台チームは歴代最高の売り上げを上げたらしく、余りの売り上げ金が有ったのでビビっていた。

〔どうすんのこれ? だった 〕


一応、お金はクラスで自由に使えるが、流石に金額が額なので僕が一旦預かって後日どうするかを決める事に………ってそれまで預かるのかよ!

まぁ、あ空間収納庫に入れといたけどね。

〔お金の臭いにハリー校長が投資してと来たが、せっかくなのでノアールちゃんを呼んで教官室まで引きずって連れていってもらった 〕


因みに後日のクラス会議で孤児院に全て寄贈する事になった。

校長に投資するよりよっぽど有益なので。

〔校長に投資しても帰って来た話しなど全く無いためだった(笑) 〕


教会も昨年から内部改革が進み、かなり風通しが良くなっていた。

ま、ライリー隊長と内情を調べて陛下の指示で、かなりのツッコミをした結果だった。

〔教会内の教皇派(教皇さんは真面目な人だった)中心の内部改革が効を奏し、不正神父の取り締まり(不正の温床の排除)をしたばかりで昔と比べてかなり良くはなったかな? 〕



こうして無事に文武祭は無事に終わった。




11月下旬

なんとか学期末のテストも無事に終わってホッとした一同だった。

〔ま、問題児はいつもの通りだったが(笑) 〕


セイバーへの魔石の組み込みも終わったので追加配備分13機を配備したので全体で19機配備となった。

ブルー島の飛行場を正式に航空基地として訓練部隊と初の実戦部隊の配備をした。

〔なんとか形になってきたかな? 〕


ブルー辺境伯爵軍は海軍(艦艇の運用)と海兵軍(離島防衛と陸軍の代わり)の2軍体制で運用していた。

セイバー航空隊は一応、海兵軍所属とした。

〔海兵軍航空隊第1航空大隊を発足した 〕


ブルー島航空隊基地には、第1航空大隊第1航空中隊(F-Ⅰセイバー戦闘機11機配備 )と訓練航空中隊(セイバー戦闘機6機配備)と辺境伯爵直轄隊(セイバー戦闘機2機配備)の体勢になった。

直轄隊は本人用(セイバー01)マック用(セイバー02)なんだけどね。

〔近い内に代わるけどね(笑) 〕


マザーバードも一応直轄隊所属です。

ただ、今の所は存在自体内緒です。

〔基本、機密の固まりなので資料等の記載は一切有りませんけどね 〕


セイバー戦闘機を兄様達に渡す話は無かったことになった。

流石に3人とも嫁、母上達に反対された。

〔無論、嫉妬で陛下、父上達にも反対されていた(笑) 〕


でも諦められない兄様達、極秘で訓練をしときたいとの依頼をしてきたが、速攻でバレてた。

だってブルー辺境伯爵軍(ウチ)にはライリー隊長の部下も出入りしてるのにね。

〔本当に自重してほしいです。(そこ、ブーメランって言うな! ) 〕




冬休み前日の深夜………


「よし、なんとか形になったな 」


フリートラボラトリのシークレット区画にて作っていた物が完成していた。

しかも同じ物が2機………


「マックとの約束で2機作ったが……… なんか渡したらヤバイような(笑) 」


「酷いなフリート。でもかっこいいね、これ! 」


「まぁそうだろう。最新の魔導航空機機関マギエアジェットスラスターを2基搭載して最高速度もセイバーの2倍は出るかな? タブン? 」


「そうなんだ! 早速試そうよ 」


「ダメだよ。昼間だとココは、兄様の手の者が外で見張ってるから無理だね。下手に飛ばしたらかえって騒がれるよ? 」


「そうかって、どうするの? 」


「簡単な方法は、ここからブルー島航空基地まで、夜間飛んで行く事かな? 」


「そうだね。………え、ここからブルー島までって大丈夫なの? 」


「夜中に出れば、頑張れば明日の朝までには着くかな? 」


「え~と、今から? 」


「だからこの時間に来てもらったんだけど? 基本の操縦はセイバーと同じだから、タブン問題ないはず? 」


「問題ないって言うな! 」


「一応ゴーレム制御だから、いきなり落ちはしないだろう(笑) タブン? 」


「タブンって言うな! 」


こうしてこの日、深夜に謎の音を出して夜の空に消えていった!

なお、次の日の朝、王都にて謎の音を聞いた人達の噂が飛び交っていたらしいです。

〔深夜に、"シュゴォォォォォ………… "って音が聞こえたらね? 〕


全く姿も見えず音だけでだったので、まるで幽霊が通り過ぎた様な? と噂が、王都内で飛び交っていた。

もっともこの日だけの事で、この後全く聞こえる事が無かったので、偶々突風が吹いたのでは? となっていた。

〔後日、ライリー隊長から聞いた話。隊長は疑ってるね? (バレてるね? ) 〕


後日、ブルー島上空を高速で飛び回る双発の航空機が目撃されるようになった。

訓練で、セイバー戦闘機を蹴散らす謎の戦闘機?(濃い蒼色迷彩の航空機) が目撃されることになった。

セイバー戦闘機より大きいからね。




12月にはエジンバラ家の結婚式ですね。

本当にやっても良いのかな?

〔その為の訓練は済ましました。後は本番です! 〕






フリート製の武器概要


[ノース7型両手剣(トゥーハンドソード)]

解説:ノース2型の後継両手剣(オリハルコン製)

一撃攻撃に特化しているが守りにも特化させている

魔力を流せば切れ味も上がるが剣自体にも強化がかかる

筋力、スピードの強化魔法の付与が付いている

〔使用者の魔力を吸収して発動する 〕

また、魔力の斬撃を飛ばすことができる

巨大な両手剣な為、取り扱いには注意が必要

各種専用武器としてカスタマイズ可能

なお、訓練用にゴームトレント製の訓練用が有る


今回登場のノース7はゴームトレント製の訓練用の物です




8ーⅣ

無事に魔闘部門も終わり、文武祭も無事に終了です。


屋台の売り上げも学園至上最高記録を更新!



深夜に飛び立つ機体は………内緒でね。


まぁ勘の良い方にはバレバレかな(笑)

内緒の方向でお願いしますね。



R2.2.4 ノース7の概要追加

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