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8ーⅡ話 17歳 最後の文武祭の季節① 魔闘部門予選とクララちゃんの魔法戦

8ーⅡ話です。


さぁ始まった最後の文武祭!


先ずは予選とクララちゃんの試合かな?

8ーⅡ話


11月、文武祭の季節です。

今回は最後の文武祭ですが、生徒総代は文武祭実行委員会長も兼ねているので大変です。

〔特に魔闘大会関連の脳筋達の暴走関連で(笑) 〕


クラス的には何時ものお好み串も普通のボア肉入りと特別限定500串のワイバーンの肉入り焼きを登場させるので一悶着有ったけど何とかクリアした。

ワイバーン焼きの値段で揉めた位かな?

〔安いと言われてもね。自分で取ってきたから、基本肉代はタダだしねぇ 〕


今年も文武祭恒例の武闘大会、高等部魔闘部門はまたディフェンディングチャンピオンの為予選免除になっていた。

面倒が無いのは良いがいいのかよ?

〔この件に付いては、一切の文句が来てないってほんと? 〕


それで、予選会は、………え~とどうしてこうなったの?


予選A組:行きなりの本命マックの一人勝ち!

予選B組:シャルロット様の魔法無双(いきなり対戦者全員魔法で吹き飛ばしって? )

予選C組:順当にカイル君の一人勝ち?(最後の5人を同時に落とすって? )

予選D組:メルが狂戦士化(ただの暴走です)しての無双して勝利?

予選E組:唯一のA組トップのダイバー君の津波技で押し流して勝利?

予選F組:メルの次に脳筋のジュリアンさんの無双って?

予選G組:マウント君が順当に叩き落として勝ち上がり?


だった。


今年から予選は最後に残った1人が決勝に上がる方式に変更された。

初日の午前中に予選会をやって、2日目午後に決勝トーナメントを行う事になった。

〔なるほど、決勝トーナメントを円滑に行う為かな? 〕


そして組み合わせ抽選の結果、こうなった。

あれ?


[マキシム  ]┓

     [    ]┓

[マウント  ]┛  ┃

        [    ]┓

[シャルロット]┓  ┃  ┃

     [    ]┛  ┃

[ジュリアン ]┛     ┃

           [    ]

[カイル   ]┓     ┃

     [    ]┓  ┃

[ダイバー  ]┛  ┃  ┃

        [    ]┛

[メル    ]┓  ┃

     [    ]┛

[フリート  ]┛


いきなりメルの相手か………

バーサークする前に場外におとした方が良いかな?

〔長期戦は不味いと言うより面倒だよね(笑) 〕


兎に角明日は頑張るって事で午後の中初等部の魔法部門の試合を見よう。

初等部2年生の試合にクララちゃんが出てるしね。

〔クララちゃんは魔法特化タイプだからどうするのかな? 〕


クララちゃんは2回戦からの登場で初戦は………え~と、氷漬けって?

たぶん母上直伝の氷魔法の[アイスコヒン(氷結牢)(氷、特級)]だろうね。

〔あ、解説の校長がフリーズしてる? 〕


まぁ相手は気絶したからたぶん大丈夫だろうけどね。

ミリーさんの実況からだと、貴族派のボンボンらしくて金に物を言わせて作った魔法の杖を使ってたみたいだったが相手が悪いよ(笑)

〔あの無駄に金ピカの杖は魔法効率が悪すぎるねぇ 〕


因みにクララちゃんの魔法の杖は勿論、フリートラボラトリー製の杖をベースに作った特殊な杖なんだよね。

クララちゃん用にカスタマイズしたら別物になっていた。

〔性能は下記に記載だよ♪ 〕


しかし氷漬けって、兄様が氷漬けされてから久し振りに見たな(笑)

本当に母上はクララちゃんに何を教えたのかな?

〔校長まで様子がおかしいね? トラウマ? 〕



さぁ次は魔法部門、初等部2年生の決勝戦です。

さて、クララちゃんの相手は、2年A組のガーネットさんですか。

〔確かバーミンガム領のお隣のブリストル子爵家(王党派)の次女だったよね? 〕


あれ、ガーネットさんってバリバリの武闘派だった様な?

何故に魔法部門に?

〔確か去年は同じSクラスだったよね? アレ、成績落ちてた? 〕


ん、何か言ってるね。

なになに?


「貴女に今度こそ勝つ! 」


「だからって魔法部門に出なくても? 」


「それじゃ貴女が武術部門に出てよ! 」


「私武術は今一なのに? 」


「そんな事ないでしょう? 貴女の槍捌きはすごいわよ! 」


「あれはフリート兄さまに教えてもらっただけで、たいした事はないわよ! 」


「ちょと、あれでたいした事はないなんで言わないで! 」


あぁ~これは一度油断して負けてるね。

まぁクララちゃんには護身術程度に薙刀術を仕込んだけどまだまだなんだよね。

〔クララちゃんは[槍術(初級)]持ってたから教えたんだよね 〕


あ、校長から注意が入ったね。

勝負が始まるかな?



お、ガーネットさんは火属性なのかな?

ファイヤーボールを乱れ打ちって大丈夫か?

〔魔力持つのかな? 〕


対するクララちゃんは氷の壁を作って防いでるね。

そうそう、氷の壁を徐々に厚くしていくんだよ。

〔教えた通りにやってるね 〕


ガーネットさんは気が付いてないね。

回りが凍っているのに?

〔熱くなっていて回りが見えなくなるタイプかな? 〕


あ、肩で息してるね。

魔力が流石に切れたっぽいね。

〔あれだけの連射はすごいけど……… 〕


「………ガーネットさん、降参してください 」


「(ハァ、ハァ、ハァ) まだまだやれるわよ! 」


「でも、魔力はもう無いですよね? 無理をしたら危険ですよ! 」


「(ハァ、ハァ、ハァ) 私は負けてない! 」


「なら、回りをよく見て。貴女は包囲させてもらったわ。お願いだから降参してください 」


クララちゃんは優しいね。

相手に怪我させないようにしてるね。


「(ハァ、ハァ) エ、何時の間に回りに氷の壁が!? 」


ガーネットさんの回りは既に氷の壁で囲んでいて上にしか脱出できない状態だった。

ただし、その上には巨大な氷のボールが浮いていた!

〔既にガーネットさんは詰んでいた! 〕


『ガーネット君、どう挽回するのかね? その氷のボールが落ちたらそれで終わりじゃぞ! 』 校長


ハリー校長が助け船を出したね。


「………参りました……… 」ガーネット


ガーネットさんの降伏宣言で、クララちゃんの勝利が決まった。

周りの氷の壁を解除していたけど、上空の氷のボールはそのままだった。

〔クララちゃん、どうするのソレ? 〕


クララちゃんは氷のボール(特大)を上空にさらに打ち上げて破裂させた。

闘技場には季節外れの雪が降ってきた。

〔晴れてるので光の反射で綺麗に見えますね 〕


「キレイ……… 」


「上手くできたわ! お母様、綺麗にできた♪ 」


どうも母上が仕込んだらしい。

でもどうすんの、これ?

〔雪が舞っていてなかなか降りて来ないので暫くかかった 〕


無事にクララちゃんの試合も終わったので労いに行くと!


「クララさん、次こそは武術の勝負よ! 」


「その前にSクラスに戻ってね、ガーネットさん 」


「ウグ、わかってるわよ! 次の試験で返り咲いて勝負よ! 」


「わかったわ。その時に勝負しましょう! あ、お兄ちゃん♪ 」


「クララちゃん、優勝おめでとう。え~と、ガーネットさん? 大丈夫かい? 」


「あ、貴方はフリート様! ハイ、大丈夫です! 」


「そうなら良いけどね。では、クララちゃん。お昼をご馳走しよう。ガーネットさんも一緒にどうだい。勿論、僕の奢りだ 」


「うん、行こうお兄ちゃん♪ ガーネットさんも一緒に行こう! 」


「は、ハイ。よろしくお願いします! 」


この後、2人にとっといてもらったワイバーン肉入のお好み串をご馳走した。

ガーネットさんはビックリしてたけど喜んでいたよね?

〔ワイバーン肉は珍しいからね 〕


ご馳走していたら屋台チームからワイバーン肉が完売したと報告が?

早くないかと聞いたら………あ、と言う間に売れたらしい。

〔それだけ珍しいからね? 〕


それで明日の販売分を午後に出して明日の分を追加できないかと聞いてきたクラフト君?

不可能ではないが、明日の仕込みが大変ではと聞くと、暇な奴を捕まえて手伝ってもらえる事になったとか?

〔既に文武祭実行委員会の許可を取ったって聞いてないけど? 〕


クラフト君の実行力がスゴいのか、スンナリ通した実行委員会がスゴいのかって、何で実行委員長が知らないんだよ!

まぁ、許可はするけど………

〔何かスッキリしないね? 〕




初日終了後の教室にて。


「で、何処で下準備をするの? 」


「一応、食堂の厨房を借りようかと? 」


「それで、食堂にお願いしたの? 」


「他のクラスも使っていて空くのが20時過ぎ? 」


「………どうするの、クラフト君 」


「………(土下座して)フリート様お助けを! 」


「………お前な! 仕方がない、僕の屋敷の厨房を貸すよ。じゃないと無理だろう。材料も屋敷だしね 」


この後、外出許可を取って僕の屋敷に皆で向かう事に。

向かう途中、後ろから………


「それで校長、何故コソコソ後ろから付いてくるの? 」


「「「「エェ、後ろ? 」」」」」


「ホ、ホ、ホ、よく気付いた………まぁフリートじゃからな 」


ステルス魔法を解除して現れるハリー校長


「校長、ダメですよ。うちの屋敷に無断で入ろうとしても 」


「そうかのう。ちょっとはワシも絡ませて欲しいのう 」


「………いくらそんな事言ってもダメですよ。で、今回の狙いはなんですか? 」


「ウグ、ただワシはマジックバッグの出来栄えを知りたいだけじゃ! 」


「………それを奪って商業ギルドに駆け込んで登録すると? 」


「ソ、ソンナ事シナイヨ。ワシハ悪イ魔導師ジャナイヨ♪ 」


某スライムのセリフ見たいな事を言うハリー校長。

思わず吹き出すフリート。

〔何がおかしいのかわからない屋台チーム? 〕


「………ククク、校長は似合わない事を言わないで。それに僕の屋敷に不法侵入したら直ぐに捕まりますよ。何せ警備だけは優秀な子達も居ますしね 」


「え、優秀な子達って何? 」


「あぁ、確かにいるね 」 クラフト


「おや、お出迎えかな? 」


門の近くまで来たら門から3頭のワンコ達(体長50cm)が出てきた♪

ブルー辺境伯爵軍海軍憲兵隊警備部所属のブラックウルフ警備犬隊(候補犬)のワンコ達(子犬)だった。

〔警備部の人員でテイムの才能が有る人にブラックウルフをテイムしてもらい警備犬に育てていた。この3匹は5ヶ月前に生まれた警備犬候補犬だった 〕


「ウワ、狼だと! 」 校長


「校長のステルス魔法が万が一他のこそ泥が覚えた場合の対処で最近飼い始めたんですよ。まだ子供だからこれから訓練ですけどね 」


「「「カワイイ♪ 」」」 屋台チームの女の子3人


それぞれワンコ達を抱えて撫でて(モフッテ)いた。

ブラックウルフの子供は見た目もふもふだからね。

〔大人になると普通に狼になるんだよねぇ 〕


「あ、フリート様すみません。また脱走してしまいまして……… 」 担当調教師隊員


「大丈夫ですよ。特に問題は無いですよ。ただの出迎えでしょうね 」


「そう言っても……… 」


「仕方が無いでしょう、まだ5ヶ月の子犬なんですから。それに訓練は8ヶ月過ぎてからって言いましたしね。ま、彼らは優秀かもね(笑) 」


抱っこされていても子犬達は校長の方を見て唸っていた!

校長、ワンコ達に嫌われてる?

〔既に敵認定って(笑) 〕


この後は、屋敷にて下準備を料理人総出で手伝い午前200食、午後200食分のワイバーン肉の下準備を済ませた。

ただ、クラフト君はもう少し増やせないかと言っていたがそんなに出すと色々と問題になるからと言って諦めさせた。

〔何でワイバーン肉が簡単に? と言われかねない為だった。他にも有るだろう、肉は! 〕


皆を学園の寮まで送って行って今日は終わった。

ハリー校長は簀巻きにして引きずって!

〔あれほど言ったのにシークレットエリアに入ってからの罠起動→簀巻き→牢獄のコンボを決めるって? 〕



因みにバーミンガム邸やブルー邸で始まった警備犬だったが、意外にこそ泥対策として有効だったので、屋敷等で導入する貴族が増えた。

ただ、厳しい躾をしないといけないので後に専属の調教師の教育をする部隊を作る羽目になるバーミンガム、ブルー、両辺境伯爵軍だった。

〔最終的に父上に丸投げされてマスマス忙しくなるフリートだった 〕






クララちゃんの杖(フリート印)


[クララ専用魔法杖マジックステッキ]

(イースト7型改魔法杖 )

解説:元々製作していたイースト7型魔法杖をクララちゃん用にカスタマイズした専用杖

形状は杖の部分はゴームトレント製なのだが上部触媒部分に小型魔法銃(ミスリル製)が付いていた

【前世UZIを参考にグリップ部分に杖を付けたタイプ】

クララちゃんの属性(光、氷、風、火)を考慮した改造がしてある

魔力を予め貯めて置けば魔法銃での攻撃(初級パレット系の魔法弾)をばらまき牽制、その間に他の魔法を放てる

なお、光魔法のホーリーシールド(光、特級)を任意で展開可能にする為、魔力を強制的に取られる仕様になっている

《現在ホーリーシールドは封印中》

注意:魔力を取る場合は杖を触ってないと取れない

〔杖に触っていれば相手からも魔力をすいとる事が可能! 〕



随分エゲツナイ杖だった。

注意:クララちゃんはこの杖の本当の意味での使い方は、この時点では知りません。


シャルロット様の杖も基本同じです。

当人の属性が違うだけです。

〔シャルロット様にはちゃんとした使い方は指導済みです! 〕




8ーⅡ

魔闘部門の予選は………まぁこうなるよね?


………え~と、基本敵対者には容赦無いクララちゃん!


仲間には優しいクララちゃんでした。


しかしお好み串ワイバーン肉バージョンの売上が凄い事になりそうです。


そして懲りないハリー校長!


今回は4話投稿予定です。


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