8ーⅠ話 17歳 続ワイバーン狩り!
8ーⅠ話です。
校長の天敵登場です。
久々のワイバーン狩りです。
あれ、ワイバーンって簡単に狩れるものなの?
8ーⅠ話
9月に入り2学期に入っても忙しいフリートです。
今日は北? 、明日は西? と本当飛び回っています。
〔あれ、何で忙しいんだ? 〕
2学期初日の恒例のハリー校長の全体攻撃は今回はスゴかった。
まさかの高等部寮玄関出たら空の旅からの闘技場の池ポチャって何?
〔池ポチャするとずぶ濡れになるよね 〕
何故か闘技場に池? プール? ができていて落ちた人は観客席に移動する様に指示の看板付きって何?
そして中等部以下の人達は校門から入ってすぐに落とし穴に落ちてからの空の旅後、エアクッションに落ちる仕様だった。
〔何気に高等部は厳しいですね 〕
今回高等部の皆は、僕以外の人達は簡単に引っ掛かっていた。
何せ、知らずに罠にはまって飛ばされて悲鳴→悲鳴を聞いた人が玄関を飛び出る→罠にはまって飛ばされて悲鳴→悲鳴を聞いた人が玄関を飛び出る…………の無限ループになっていた。
〔ま、僕は[神眼(鑑定)]や[危険予知]でハッキリと罠って分かるからね(笑) 〕
僕の後の人達は飛ばされずに済んでたが、珍しく早起きたメルが飛ばされていた。
そして………
「ハリー校長は何処だぁぁぁぁぁぁ! 」
と叫びながらメル達がずぶ濡れのまま寮に戻って来た。
僕がトラップの解除作業をしている所に。
〔校長、流石にやり過ぎだろう! 〕
戻って来たメル達に池ポチャの話を聞いてから着替える様に言って着替えさせた。
着替えて出て来たのでメル達に!
「たぶん、ハリー校長は校門で落とし穴に登校してきた生徒を突き落としてるよ! タブン? 」
校長のいるだろう場所を教え、ロープを渡しておく。
ロープを受け取ったメルは同じ被害者達を引き連れて校長狩りに向かった。
〔トラップの解除が終わってから校門前のトラップ解除に向かうと言っておく 〕
トラップを解除してから、校門前に向かうと、ハリー校長を必死に探すメル達と困惑した生徒達がいた。
お、生徒の有志で早速の落とし穴トラップの解除をしてますね。
〔クララちゃんもやってるね。そうそう慎重にね! 〕
さて、ハリー校長はたぶん………逃げたかな?
そこでクララちゃんにペットのワンコを呼んでもらう事に。
〔追跡にはワンコですよね! 〕
「お兄ちゃん、わかった♪ (ゴソゴソ)……それじゃ(フゥ~~♪ )………………… 」
前に作ってあげた犬笛を吹くクララちゃん。
しばらくすると………
…………トトト………ドドドドドド ズサ~!
「ワン♪ 」
青黒い大きな(体長3m程の)ワンコが来た。
正体はクララちゃんのペット、ナイトメアウルフ(D級)のノアールちゃん(3歳♀)だった。
〔全国的にいるブラックウルフ(E級)の上位種で結構レア種です 〕
この子は偶々仔犬の時に親とハグレてさ迷って街道に倒れていた所を、偶々通りかかったクララちゃんが見つけて保護。
テイムして育てていたら、ナイトメアウルフだったと。
〔最初はブラックウルフだと思って許可をした父上だったが、ある程度大きくなってからナイトメアウルフと気が付くって 〕
首輪と肩鎧にはバーミンガム家の警備隊紋章付き。
現在クララちゃんの専属警備犬扱いになっていた。
「ノアールちゃん、校長先生を探してね! 」
「ノアール、ハリー校長の臭いはこれだよ! 」
以前、念のために回収しておいたハリー校長の臭い付きハンカチを出してノアールちゃんに嗅がせる。
ノアール 「(クンクン………) ワン♪ 」
捜索を始めたノアールは……… お、早速見つけたらしい。
一目散にダッシュしていくノアールと、後を追うクララちゃんとメル達だった。
〔ステルス魔法でも流石に臭いや空気の流れまでは隠せないからね 〕
そして捕まるハリー校長!
乗り掛かって押さえ込むノアールちゃん。
〔尻尾をブンブン振ってる。誉めるクララちゃん 〕
「フリート君、狼は卑怯だろ! 」 校長
「だから言ったでしょう、ハリー校長。消える魔法の欠点は匂いだと! それとこの子はちょっと大きなワンコですよ? 」
「イヤ、こいつは狼、しかもレアなナイトメアウルフじゃないのか? 」
「この子はバーミンガム家の番犬です。クララちゃん専属の良い子です! (ニコリ♪) 」
「校長先生、ノアールちゃんです。大きなカワイイわんちゃんです! 」
ノアール 「ワン♪ (尻尾をブンブン振ってる♪ ) 」
「あ、はい。……… 」
質問をあきらめた校長だった。
何を言っても大きいワンコと言われてわねぇ~
〔クララちゃんに甘えるノアールちゃん 〕
この後、ハリー校長先生の引き回しの刑なのだが、今回はノアールちゃんに引いてもらうことに。
簀巻きにしてロープを長めにしてノアールちゃんに付けて早速校内を満遍なく5周しました。
〔その間、高等部のずぶ濡れ被害者や中初等部の女子生徒が石を(本気で)投げ付けてたり、初級水魔法をブツケタリしていた 〕
その後、何故か校門前に張り付けにされたハリー校長はその日1日立たされる事になったけど………次の日の朝までそのままだった。
一部の教官も被害に有ってたらしいです。
〔生徒も教官も職員も、みんな張り付けにしたのを忘れていた為だった。安心して下さい、この位で校長は死にません(笑) 〕
なお、この功績? でノアールちゃんは、学園内をフリーパスで何時でも入れるようになっていた。
教官、職員からの嘆願を陛下(学園理事長?)が許可をした為だった。
〔対校長の切り札として許可するとは! あ、陛下も当時、犠牲者だったね(笑) 〕
こうしてノアールちゃんの首輪と肩鎧には学園の紋章が追加された。
そしてたまに学園に現れては生徒達に可愛がられ、教官、職員達にも可愛がられて、校長には隠れていようが押さえ込み誰かを呼び誉めてもらうようになっていた。
〔ノアールちゃんの校長狩りは、クララちゃんが卒業するまで続く事に。校長の受難の始まり? になってた(笑) 〕
そんな校長のドMな所が発覚した(してないぞ! dyハリー校長)9月のある日、マックがやって来て、藪から棒に!
「フリート君、新しい飛行機はマダ? 」
「え、何の話? 」
「あの時の約束だよ! 」
「………あぁ、あの時ねって言って来るのが早すぎるぞ! 急かされてもすぐにはできないよ。簡単に言うな! 」
確かに基本構想は有ったがいまだ決めかねていた。
魔導航空機関の効率化の問題もあるが素材の確保も問題だった。
〔特にワイバーン素材の確保は難しいです 〕
「エェ~! じゃどうしたら作るの? 」
「忙しいからな、色々と。マックがワイバーン素材でも取って来れば助かるけど? 」
「良し、取ってくるよ………ってワイバーンなんか無理だよ! 」
「ウ~ン、マックは近接攻撃タイプだから無理かな(笑) 」
「そう言うフリートはどうやって狩ってきたの? 」
「ウ~ン、秘密? 」
暫くして………
10月頭………
「マック、明日ワイバーン狩りに行くけどどうする? 」
「行きなりだね。何処に? 」
「王太子領だよ。またハグレが出たらしい。今回は、9匹程の群れらしいね。どうする? 」
「勿論、行くよ! ワイバーンの素材が欲しいしね 」
「あ、ただし兄様達も来るけど良いかな? 」
「え、大丈夫だよね………たぶん? 」
「まぁ今回は王太子の護衛って事で行くから明日の朝、校門前で待っててね。拾って行くから 」
「わかった待ってるよ。………(何だろう、やな予感? ) 」
次の日………
門の前で待つマック………
そこにⅧ号装甲指揮車(試作対空砲搭載型)で乗り付けたフリート。
「お待たせ、マック。後ろから乗って! 」
後ろから乗ると中には王太子、ウィリアム先輩、何故かスティーブ兄上が乗っていた?
「スティーブ兄さん、何で居るの? 」
「マック、そりゃワイバーンを狩りにだよ? 」
「なぁ~に、スティーブは結婚式に出す料理にワイバーンの肉が欲しいんだと。偶然、ハグレワイバーンの群れが出たからな 」
「それで前回の実績も有るフリートに頼んだらマック君も良いかと言われてね。ま、大丈夫だろうから許可をしたよ 」
「でも兄さん、何でワザワザ結婚式を冬にするの? 」
「父上に言ってくれ! エジンバラ領都でのお披露目とエジンバラ雪まつりを一緒にやるって言い出してそのせいだよ! 」
エジンバラ卿も周りの迷惑関係なくやり通すのかな?
ま、こっちに飛び火しなければ良いけどね。
「それでフリート卿にもご協力をお願いしたいとエジンバラ卿からの依頼も有るんですよ 」
早速飛び火ですか(笑)
そう言って手紙を渡してきた。
「ものすごくやな予感がするけど………先ずは確認だな 」
手紙の封を開けて内容を一別。
……………エ?
「………この手紙の内容はご存知ですか、スティーブ先輩? 」
「イヤ、詳しくは知らないけど………何が書いてあるの? 」
黙って手紙を渡す。
「ドレドレ……………父上、何をやらせるの? 」
その手紙には、あの観閲式の時の様にエジンバラ雪まつりの時にステージでスティーブ先輩とソフィ先輩が並んで挨拶を始める前にセイバーで上空を煙を出して通過して欲しいと依頼してきた。
「スティーブ先輩、やりますか? 」
「ウ~ン………すまん、父上と相談しとく。後で連絡するよ 」
「それなら日付とタイミングの打ち合わせもしたいので11月の中頃までには連絡を。まぁその日の天候の件も有りますのでね 」
王都の貴族門の前には王国海兵隊のルクスⅡ型が5台、4t型(冷凍)コンテナトラックが2台、ロンドンバスが1台、Ⅸ号兵員装甲車が2台が待っていて僕たちが乗るⅧ号装甲指揮車が合流した。
「(カチ!)お待たせしました。それでは全車出発! 」
こうして僕たちは出発した。
そして王太子領に入って次の日の朝………
すぐにワイバーンの群れを発見した。
「おや、居ましたね。しかし何でワイバーンの群れは此方になぜ来るのかな? 」
「まぁそうだな。反対側には強い存在が居るのを知ってるから? 」
「え、………あぁそう言う事ですか。確かにそうですね(笑) 」
「「「強い存在って? 」」」
「ウ~ン、まぁ良いかな? ワイバーンより強い存在、レッドドラゴン様がいるからね 」
「「「レッドドラゴンだって!! 」」」
「そうだよ、マック。あの時のレッドドラゴン様だよ! 」
「あの時のって、フリートが連れ拐われた時の? 」
「「なんだその話? 」」
詳しくレッドドラゴンやお婆様の話をした。
「まさかお婆様が絡んでいたとは……… 」
「あの方は自由な方でしたからね。何せ自分の契約精霊を押し付ける位だし(笑) 」
「「「そうなの? 」」」
「あぁ、僕もその話を聞いた時は笑ったよ。マジかってね 」
「兎に角自由ですよ。精霊………大精霊様達は! 今もそこでお菓子を食べるし………兄様、その水筒にワインでも入れました? 」
「よくわかったな? それがどうした? 」
「………手遅れですけど、大精霊様が飲み干して空ですよ! 」
「え、マジか! ………(水筒を振って)………本当に空だよ!? 」
車内のテーブルの上のお菓子が消える一方、ワインの入った水筒が空になっていた。
僕が見るとお菓子を食べるフラウさんと酔っ払ったイフリートが居たよ。
〔本当に大精霊は自由ですよ! 〕
この後は………ワイバーンを対空砲で撃ち落としてからの皆で無双状態で確保していったよ。
連れてきた兵達は呆れながら倒したワイバーンを解体してコンテナに入れていきました。
〔その為に訓練中の新人王国海兵隊員達を連れて来てました。〕
そしてお楽しみのワイバーン肉の食べ放題をしました。
新人海兵隊員達は皆、争うように食べまくっていました。
〔滅多に食べれないからね 〕
マックもワイバーンの素材(魔石と鱗と肉が1匹分)が手に入ったので僕に"作ってね♪"と言って渡してきた。
でも今回の機体はワイバーン3匹分は要るよと言ったら兄様達に土下座していた。
〔マックの土下座でみんな引いていた(苦笑) 〕
でもマック、欲しい訳を兄さま達に言ったら駄目だろう!
案の定、兄さま達も欲しがったよ!
〔どうすんの、マック君。君のせいだぞ! 〕
兄さま達には、飛行訓練も必要ですが、王妃様&母上様達と姉様方の許可が要りますよ! と言って、報告もすると。
すると………兄さま達は、静になった。
〔どんだけ怖いんだか(笑) 〕
これでセイバーは3機ほど増やせることに。
この分を兄さま達に回しても良いかな?
〔果たして許可が出るのかな? 出なくても訓練機が増えると思えば良いかな? 〕
さて、マックにも作ってやるかな。
テストパイロットは居た方が良いよね(笑)
〔試作機は2機有ってもいいよね 〕
8ーⅠ
校長の恒例のトラップが過激に!
そして登場、対校長の天敵、捜索はお任せ♪ ノアールちゃん登場です。
こうして学園には平和が、校長には受難が訪れた?
え~と、ワイバーンってこんなに簡単に狩って良いものなの?
エジンバラ卿の依頼どうしようね。
今回の新型機はまだ内緒です。
勘の良い人はわかるでしょうから登場まで内緒でお願いします。
次の更新は5月頭予定です。