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7ーⅤ話 17歳 ウラジオストク要塞 偵察準備

7ーⅤ話です。


いよいよ登場です。


その前に訓練です。



7ーⅤ話


4月


僕フリートは高等部3年生になった。

クラスの面子も変わらずいつものメンバーだった。

〔勿論、トップなので………学園総代になってしまってた! 〕


初等部入学式も高等部入学式も無難にこなしました。

えぇ、代表挨拶はいつもと同じに短めにですよ!

〔だって考えるのが面倒なんだもん♪ 〕


そして恒例の生徒総代会議の為のお出迎えもこなしましたよ。

勿論、いつもの校長の性癖(イタズラ)とイタズラについての講義もしたよ!

〔本当は教えないのだが、去年の1年生(Aクラス以下)があまりにも可哀想な結果だったので 〕


途中、校長の乱入未遂が有ったけどトラップにて阻止して簀巻きにしといた。

問題なく今年度の生徒総代会議は終わった。

〔なんとか無事に終わったよ。………あ、校長簀巻きのままだけど良いかな? 〕




5月


ま、校長のいつもの全体攻撃があったけど被害を最小限にできたから良いかな?

さっそく校長を捕まえに行く事に。

〔ウ~ン、今年度から僕が引きずるのか? 〕


今回は念入りに各校舎を回り、1周だけにした。

一応被害も初等部1年生のみだった為です。

〔まぁ、馴れないと無理だよね。トラップ研修会やってるよって1年生に教えてあげる 〕




7月


無事に期末試験も終わって夏休みに突入!

宿題をさっさと終わらせてからブルー島の指令部に向かう。

〔ウラジオストク要塞の偵察作戦の会議の予定ですって言っても僕とライリー隊長だけだけどね(笑) 〕


場所はブルー島に新しくできたある建物の中の一室、そうECIDブルー島分室だった。


「それで準備の方はどうなりました? 」


「まぁそうですね。あとはカメラの精度と当日の天候位ですね。天候の予想は難しいですからね? 」


「まぁ確かに。それに付いては年間の気象の記録………と言っても最近1年の天候データしかありませんので 」


「まぁ充分ですよ。タイミング見ての突入って言っても気が付きませんよ 」


「そうですね。あの高度だと無理ですね。気付くのが(笑) 」


「あれを気が付いたら何らかのスキル持ちだけでしょうね? 」


「全くですよ。まさかあんなに大きいとは! 」


ライリー隊長に初めて見せたら驚いていたからね。


「今は偵察だけですが、本当は……… その時になったら教えますね 」


「ウ~ン、後のお楽しみにしときますよ 」


「あと、コレが今月分のワンタイ島の偵察写真です。写りは今少しとしか……… 」


「ほう、そうですか? 充分だと思いますが……… 」




偵察カメラの小型化を進めてはいますが小型化自体が難しく、ラボの専属担当も唸っていた。

今の所1m立方体まで小さくなったけどまだまだですね。

〔ウ~ン、肩乗せタイプまで小さくしないとね 〕


偵察用のカメラ機材は多少大きくても問題なかったが、問題は眼であるレンズの部分だった。

仕組みとしては魔石に加工した受像部からの映像を特殊な紙に転写していた。

〔この仕組みがメンドクサカッタ! 〕


そして高高度からの撮影だと普通のレンズでは目標がそのまま小さく写ってしまって対象がわからなかった。

その為に高高度用の望遠レンズが必要になった。

〔そう、特殊なレンズを作る事に 〕


最初、レンズをガラスで作ろうかと思ったが、もっと良いものがブルー島ダンジョンから産出した。

まさかの金剛石(ダイヤ)が出たよ!

〔しかも純度も高く、原石で最大50cmの塊って何?〕


でもあれだけの大きさの金剛石が何で出たんだろう?

あれって純炭素を高温高圧で……… ア、武蔵インパクト!

〔過去の武蔵墜落事件? 時の副産物なのかな? 〕


ともあれ金剛石を加工した特殊な望遠レンズができた。

そのレンズを付けた偵察カメラができたけど……… デカいな!

〔全長(レンズ部込み)2m、本体は1m四方だけどね 〕


ま、最初の試作カメラ(5m四方の大きさ)に比べたら小さくなったよね?

もっともカメラの受光、転写、制御用に魔石が各1個(B級クラス)が必要だったけどね。

〔何故かスケルトンナイト(闇、B級)を使ったらが相性が良かったのは何でだろう? そのせいで小さくできないんだよね。魔石だけで30cm有るしね。それを3つ使うとは 〕



カメラはある程度できたが、問題は偵察機の方だった。

セイバーには乗せられなかった。

〔最初の試作カメラは大きすぎた! 〕


今のタイプのカメラなら、単座にすれば積めないことはなかったが、問題はセイバー自体が高高度まで上がれなかった。

実際にテストしたが、高度8,000mが通常戦闘限界高度、勢いをつけてやっと最高高度15,000mが限界だった。

〔しかも魔素が濃いのか魔導エンジンがオーバーヒートしそうだった! 〕


しかも通常のゴーレム制御では細かい場所の撮影は無理だった。

場所の指定はやはり人が乗ってなければ撮影できなかった。

〔セイバー1に試験的に無理矢理カメラを乗せて無人でブルー島を撮影させてみたが、ブルー島がずれて写っていた。真ん中には寄せられなかった。ピントは合っていたけどね 〕



そこである目的で作っていた()()にカメラ機材を乗せて見ることになった。

元々はむさしちゃんの本体のある攻撃兵器のサブシステムでもあったけど元々高高度まで上がる為に作っていた機体だった。

〔高い所なら相手の攻撃は届かないはず? 〕


その機体の制御核でもある魔石には、あの洞窟に有ったがお蔵入りにしていたブルードラゴンの魔石(水 氷属性、SS級)を使うことにした。

流石ブルードラゴン、魔石も大きいがこの魔石だけでエンジンを含めて全ての制御が可能になった。

〔ワイバーンの魔石(A級)だと魔導エンジン1基だけで1個必要だったけどね 〕


魔導エンジンはオートマトン技術を流用して専用大型魔導エンジンを作り、高高度対応ができるように魔素取り込み口を可変構造にしてみた。

そのエンジンを4基作って取り付けた。


そしてできた機体が[BR-Ⅰ]だった。

その姿は前世の超音速低高度侵入爆撃機Bー1Aランサーだった。

〔ムサシちゃん用のサブシステムを組み込む為に大きくなった結果だった! 〕


[BR-Ⅰ]なら余裕でカメラ機材を複数載せられるし、無人でも撮影が可能だった。

ただ、予想外は初飛行の時に起こった。


「では出発するかな。ブレイン、ハッチを開放してくれ。偽装も忘れるなよ! 」


『マスター了解。メインゲートオープン。現在付近には艦艇、漁船共にいません。発進どうぞ! 』


「[BR-Ⅰ]発進! 」


『発進? 』


ン、何だ?

ゴーレム核にはまだ言語機能は入れてないはず?

〔後で調べるかぁぁぁぁぁぁ! 〕


ドッグからギリギリ海面上に滑り出て、そのまま急上昇して一気に高度10,000mまで上がった。

結構なGがかかったが何とか乗り切り、まずは機体のチェックを始めた時だった。


「ん、何だ? この感覚は? 」


操縦に違和感が出てきたと思っていたら、行きなり勝手に飛び始めた!


「いったい何が? 」


『私・・・・ココ・・・・何故・・・ 』


ン、この声は………


「おい、聞こえてるなら返事をしろ! BR-Ⅰ。イヤ、ブルードラゴン! 」


『・・・ナニヲ・・・私・・・ハ、私ハブルードラゴンの・・・・、此処ハ何処ダ! 何故飛ンデル? 』


「……… すまないが体のコントロールするのを止めてくれ。此方でコントロールするからその後で説明する! 」


『…………… ワカリマシタ。オ願イシマス…………… 』


「一旦戻るか 」


一旦ブルー島ドッグに戻る事に。

戻ってから早速の機体チェックした後に言語機能の回路を急遽追加した。

〔これでお話しができるはず 〕


「よし、これである程度喋れる筈だ。君は誰だ? 」


『………私ハ、ブルードラゴン。水を司るドラゴンです。此処は? この身体は? あ、卵は! 』


「慌てない。卵は無事に孵って元気に遊んで………今は寝てるかな? 」


『………ソウデスカ。ソレデ私ハ死ンダハズ? コノ体ノ状態ハ? 』


「貴女は確かに死んでました。状態も魔石と骨、鱗のみ残った状態で。今の姿は私が作った飛行機と言う魔導機械ですね。そのコントロール核に貴女の魔石を使わせて貰いました 」


『………ソレデ体ニ違和感ガアッタノデスネ……… 』


「貴女が何故あの入り江で亡くなって居たかは聞きません。ただ、貴女はこれからどうしたいのですか? 」


『………私ハ………既ニ元ノ体ニハ戻レマセンシモシヨケレバ貴方ノ配下ニシテクダサイ 』


「それは構わないが………どうする、娘に会いますか? 」


『アラ、女ノ子デシタカ。名ハ何ト付ケテイタダキマシタ? 』


「僕がサファイアと付けて育ててますよ。今は2m越えましたよ 」


『会イタイケド、良イワ。私ハ死ンデマスシ……… 』


「わかった。会いたくなったら連れて来よう 」


『………アリガトウ……… 』


この後、僕はこの機体に[マザーバード]と名を付けた。

マザーの要望で機体の改良をしつつ、ナンギン帝国本土とワンタイ島等の偵察をする事に。

〔機体自体ベースのBー1Aに比べてかなり変わってしまったが! ………羽ばたきたいって何で? 〕




「………それで検討しましたが、ライリー隊長も一緒に乗って行きますか? 」


「一緒にって………え? 」


こうしてウラジオストク要塞高空偵察作戦が決定した。

航空偵察兵(カメラマン)としてライリー隊長の参加が決定した。

〔ライリー隊長は、航空兵訓練をすることになった! 〕






マザーバードの概要


[BRR-1 マザーバード 爆撃()/?????兵装()/偵察()機 ]


解説:偶然手に入れたブルードラゴンの魔石等の素材をベースに開発した爆撃()?????兵装()(概要はまだ内緒)偵察()航空機

【前世アメリカ軍の戦略爆撃機Bー1Aランサーをベースに開発した】

最初機の機体は可変翼の巨大な機体でブルードラゴンの魔石(水、氷属性、SS級)1個で全てのコントロールが可能になった!

(機体の制御から魔導エンジン、武装までのコントロール全てが可能に 以後はBDコアと呼称 )

ブルードラゴンの鱗を利用した浮遊装置付きの為に[FーⅠセイバー]と同じに離着陸が可能だったが滞空できる高度は500mが限界だった

(恐らくはブルードラゴンの鱗の特性かも? )

BDコアのコントロールの元、オートマトン技術系から製作した新型の特殊特大魔導エンジンを4基搭載して魔力の確保、推力を維持して、離陸後はそのまま高度20,000mまで一気に駆け上がる事ができる事になった

機内にはシーサーペントの魔石(水属性、B級)を使った魔力タンクが24個(エンジン1基に付き6個)搭載してあり、万が一魔素供給が無くなっても2時間は飛行可能

胴体中央にはウエポンベイが在り、そこにはmk.Ⅳ5t特殊貫通爆弾(バンカーバスター)6発か、mk.Ⅰ~Ⅳ通常爆弾(各種通常爆弾)か、むさしちゃん用のAMR-Ⅰ(特殊防御兵装)を搭載する

偵察任務が追加され、偵察カメラを搭載する事に

機首の所には特殊高高度対応カメラを搭載して高高度航空偵察機としても使える仕様

なお、無人でも撮影ができるようにBDコアにてできるが写りが今一だった

(被写体の指定ができない為だったが )

初飛行時にブルードラゴンの自我が目覚めた為、名を[マザーバード]と名付け、特殊ゴーレム爆撃/??/偵察機となった

[マザーバード]の意思に答えるために機体は大幅に改造したが、もはや別物になっていた

①可変翼の根元で翼が折れ曲がる構造を追加して羽ばたく事ができる様になった?

②ランデングギアは後輪着陸脚部分が、何故か鉤爪付きのドラゴン脚? 足の様になった?

(車輪付き? 爆弾ラック取り付け可? )

③翼の前部にドラゴンアームが収納状態で有り、展開して使用可能になった?

④尾翼の下の部分が延びて尻尾の様に限定的に振り回せる様になった?

⑤機首の所(コックピット前)にはゴーレム(アイ)が付き機首|(顔)がドラゴンっぽくなり、完全無人飛行が可能になった?

………等の改造後、見た目がブルー系の迷彩塗装された巨大な怪鳥? ドラゴン? 風になっていた

基本、固定武装は無い


乗員:最大4人(無人でも飛行運用可)

全長:55.55m

全幅:可変最大時45.67m

   可変後退時24.68m

全高:11.12m

最大速度:1,470km/h(約マッハ1.2)

最大実用上昇高度:20,000m

偵察装備:偵察用高高度撮影カメラ×3台

最大搭載量:47t(機内32t、機外(脚部)15t )

搭載可能兵装

爆撃装備:①mk.Ⅰ 250kg通常爆弾×84発(機内)

     +24発(機外)

     ②mk.Ⅱ 500kg通常爆弾×42発(機内)

     +18発(機外)

     ③mk.Ⅲ 1t通常爆弾×25発(機内)

     +8発(機外)

     ④mk.Ⅳ 5t特殊貫通爆弾(バンカーバスター)×6発(機内)

     +2発(機外)

特殊装備:⑤MMRⅠ?????兵装×1基



[MMRⅠ]に付いてはまだ内緒です。

予想はできるかな?



7ーⅤ

マザーの正体がブルードラゴンだったとは!


B-1戦略爆撃機をベースに魔改造って何?


さぁ、訓練ですよ、ライリー隊長♪




今回の航空機は後に登場する特殊兵装の運用の為、大きな航空機となったので色々と検討した結果、B-1にしました。

候補としてはB-70、B-1、バルカンB.1の3機種だったんですがヤッパリ鳥っぽい形って事でB-1にしてみました。

まぁ結局魔改造してる設定けどね(笑)


今回は5話投稿予定です。


R2.2.3 マザーバードの概要追加修正


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