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7ーⅣ話 17歳 安全な航空機?

7ーⅣ話です。


素材が揃ってしまった………


陛下用の航空機の製作をしないとなぁ………

7ーⅣ話


無事にワイバーン素材をゲットしたフリートです。

一応、あの後に王都の冒険ギルドに行ってギルマスとの話になった。

〔ギルマスには迷惑をかけたしね 〕


そしたら、いきなり冒険者ランクをA級にするって言われたよ!?

理由を聞いたらワイバーンを単独で狩れる奴がBランクのままはおかしいと言っていた。

〔アレ、冒険者ランクは偽装でしょう? 〕


どうも冒険者スクリューは僕用の冒険ギルドカードで、本物のカードだったらしい。

実際の実力もポルトンダンジョンでスケルトンナイトを狩ってるし実力も問題無しとなったらしい。

〔学生カードはフリートのままで有るけどね 〕


たまに貴族が身分を隠して冒険者として活動する場合が有るためその為のカードらしい。

実際に武道派の貴族がダンジョンに潜って訓練する時に使うカードらしい。

〔王家からの指示らしい。ライリー隊長が手配したのかな? 〕


これで晴れてA級冒険者スクリューとして活動できますよってなってしまった!?

まぁ、バスター先輩もA級冒険者クリスとして活動できるそうです。

〔まぁ、ほぼ無いけどね。有れば便利って事にしとこ(笑) 〕



さて、材料も揃ってしまったので陛下専用航空機をどうするか悩む?

一応、陛下以外の方々の意見を聞いたら………


リチャード王太子→セイバーで良いんじゃないの?

宰相様→速度の出なくて墜落しずらい物?

バーミンガム卿(父上)→セイバーでも良いがスピードが出ない安全な機体

エジンバラ卿→脱走(逃亡)予防で陛下より王妃様の言うことを聞くゴーレム航空機?


………だった。

ウ~ン、エジンバラ卿と宰相様の意見を重視した方が良いような?

〔安全性重視でね 〕



王都に有るフリートラボラトリですが、例の焼け落ちた隣の男爵邸の跡地を買い取ってそこに新たに工房を建てました。

今回の建物は敷地ギリギリまで寄せて作った城壁みたいな囲い作りの5階建ての外窓が無い建物だった。

〔現在の航空機工場みたいな作りの建物だった 〕


フリートラボラトリにて現在製作しようと材料は揃っているけど………本当どうしよう?

現在、頭の中で地球の航空機のデータとニラメッコ中です。

〔何か良いもの無いかな………… 〕


いきなりセイバー戦闘機を見せたのが不味かったかと今更思ってもね。

何か無いかな……………ん、そうだよ、あれが有ったよ♪

〔これなら問題は無いよね? 〕


早速製作にかかりましょう。

現在、フリートラボラトリには専属の職員として50人の職人を雇っています。

〔身分はブルー辺境伯爵家の家臣扱いです 〕


バーミンガム領や王都で実力の有った鍛治職人や魔道具職人をヘッドハンテングして採用しました。

副所長にはあの学園の魔法具学のロイド教官の親父さん、ドワーフ鍛治職人兼魔道具職人のドガンさんを雇った。

〔ロイド教官に紹介してもらってお話したら意気投合した結果です 〕


ドガンさんは元々冒険者だったが怪我をしたので引退、実家が鍛治工房だったので職人になって実家を引き継いだ。

奥さんも元々一緒に冒険者をしていたが、夫が怪我をして引退したので一緒に店を始める為に冒険者を引退して店の手伝いをしていた。

〔ドガンさんは斧戦士、奥さんは魔法職だったらしいです 〕


大手の商会や冒険者に剣や杖、ちょっとした魔道具を売っていたらしいが、結構頑固で色々と問題の有る人だったらしい。

ただ、腕は確かなので発注する人は結構居たらしいけど、気に入らない相手にはけして作らなかった。

〔ま、俗に言う頑固親父だった 〕


ロイド教官に紹介してもらって会いに行った時、最初は子供だと相手にされなかったけど、奥さんに渡しておいた発売前の温水器(魔導ポット)を見たドガンさんはビックリして追いかけてきてそのまま工房に引きずり込まれました。

〔一瞬の出来事でお供の護衛が対応できず、慌てて追いかけて来たよ 〕


その後は、魔道具と武具の話になって意気投合、フリートラボラトリの副所長に就任する事になった。

現在ドガン副所長は、冒険ギルドの魔道具職人スミスさんと共同で冒険者向けの武具の開発をしてます。

〔冒険者の為の簡易魔導鎧や属性剣等の開発ですね 〕


本当はスミスさんも引き抜きたかったけどギルマスがやめてと懇願したので断念したけどスミスさんは満更でもなかったそうです。

一応スミスさんは所外役員待遇になってます。

〔一応給料も出勤した時分は出してます 〕



3月下旬………


現在陛下専用の航空機? が一応完成したけど………予想よりちと大きくなったね。

まさか気嚢部分が結構大きくなってしまった。

〔うん、何を作ったかわかったよね 〕


そう、今回陛下専用の航空機とは、飛行船だった。

ゴンドラ部分は全長20mで基本乗員乗客合わせて10人乗りだが、気嚢部分が全長65m程になってしまった。

〔そうしないと浮かなかった 詳細は下記に!〕



1月下旬、一応本体はできたが問題は中の気嚢に入れる気体だった。

この世界にはヘリュウムが無かった。

〔探したが無かった。イヤ発見されて無いだけかも? 〕


水素なら水を電気分解すれば手には入るけど流石に危険すぎた。

その為ヘリュウムの代用品探しになったんだけど………呆気なく見つかった。

〔ほぼまぐれ当たり(笑) 〕


悩んでいたらドガンさんが、浮かんだ袋を持ってきた!

中身を聞いたら………え、魔素(エーテル)だって?

〔魔素とは空気中に有る魔力の元で、特に魔法を使う為に取り込んで魔素から魔力に変換して魔法を使う 〕


実際に空気中の魔素を取り込んで魔石で魔力に変換して魔法機関を動かしているんだよね。

これはゴーレム技術やオートマトン技術の応用で現在のイングスランド王国の艦艇やルクス等の車両、セイバー戦闘機等の航空機の機関は概ね同じ仕様だった。

〔まぁそうなんだよね 〕


しかし魔素が軽いとは思わなかったよ。

あ、そう言えばマザーが高空だと魔素が濃いのか効率が良すぎるって言ってた様な?

〔魔素が軽いから上空に貯まってる? 〕


ただ、ドガンさん曰く、この位の袋の量ではこの袋の重さしか持ち上がらないらしい?

もっともこの袋には魔素を抽出させた物を入れてるから中の魔素濃度比率としては4~50%濃度らしい。

〔ん、4~50%!? 〕


ならばと魔素の製造方法を聞いて、色々と問題を解決していき

魔素濃度を80%以上にする事に成功、専用の魔素抽出濃縮保存装置の開発に成功したのが2月下旬だった。

〔あ、もうすぐ期末試験なのに何をやってるんだろう? 〕


3月上旬、学期末試験も無事に終ったので早速1/100のゴーレム模型飛行船でテストをした。

釣り合い調整して比重を調整して………お、浮かんだよ!

〔一応、ゴーレム飛行船は問題ないけど……… 〕


3月中旬、沖合いでの魔導飛行船(仮)の飛行テストをする事に。

このテストは安全対策としてブルー島からシーライオン07にセイバー2機を乗せて呼び寄せ、洋上でテストする事に。

〔墜落しても海の上なら問題ないでしょう。街の上では無理だしね 〕


早速甲板上で飛行船の魔素袋に魔素を供給したら………浮かんだよ!

一応、初飛行なので最初は5m程で止めたけど問題が無いのでそのまま魔素を入れて高度を上げた。

〔シーライオン07の甲板上からロープで繋がったままだけどね 〕



そして3月下旬………

卒業式です。


前日の卒業演舞はまた僕が指名されて学園総代のクリフ先輩との模擬戦になったよ。

勿論、僕が無事に勝ったけど何か?

〔何故僕を指名するのだろう? 〕


次の日、卒業式も無事に終った。

クリフ先輩もジェーン先輩も無事に卒業しました。

〔そして盛大な水掛け祭りをして、追い出しました(笑) 〕



3月30日


とうとう陛下に機体をお見せすることに。

本当はもう少しテストしてからだったんだけど、陛下にせっつかれてこの日、お披露目になった。

〔もっとも王妃様の監視付きですけどね 〕


先ずは王城前広場〔王門前〕に飛行船を降ろす事に。

沖合から来る飛行船はセイバー2機の護衛の元………遠くから向かってきたので最初は小さく見えたが………王城の上に来たときはかなり大きいため関係各位の皆さん驚いていた!!

〔陛下の顔がヒキツッテルね。アレ、王妃様は何故かにこやかですね? 〕


「………フリート卿、大き過ぎるのでは? 」 陛下


「………陛下の安全を考えたらこんなに大きくなってしまいました。何か問題でも? 」


「………(ゾク!?)………イ、イヤそうでもない。素晴らしく大きく立派な………これはなんと言うのか? 」 陛下


「一応、飛行船と言う種類ですが、名前はまだつけていませんので陛下がつけて下さい 」


一応、陛下に名前を付けて貰おうとしたら………


「あら、私がつけてもよろしくて? 」 王妃様


「………陛下? 」


「………ワシは………(ゾク!)………エリザベス、ワシが名を付けた………イヤ何でも無いぞ! 」


陛下………


「そうですわね。これは空を飛ぶ船ですよね? ウ~ン、見た目がキングホエール見たいですね………そう、ホエール! ホエールにしましょう♪ 」 王妃様


こうして飛行船ホエール級[ホエール]が誕生した。

ちなみにキングホエールとはイングスランド王国の東側の海、大平洋を回遊している超大型のクジラで、大きい個体だと長さが250mの巨体らしい。

〔基本ノンアクティブなのだが、気に入らない相手(船等)を見ると体当たりして来るらしいですね? 〕


最初に陛下、王妃様、父上、母上、エジンバラ卿夫妻、騎士団長が乗り込み出発した。

今回はエリザベス王妃様の希望で、ロンドンシティの全貌が見渡せる位置と高度の場所まで行くことに。

〔一応、海側と陸側両方見たいとのリクエストだった 〕


この[ホエール]は今回の為に特別仕様の遊覧用の窓が大きくなっている所が有って床が特殊硬化ガラス張りになっている場所が有った。

最初、その場所を教えたら、陛下達男性陣はかなりビビっていたが、王妃様達女性陣はしっかりと踏み入み、下を見ていた。

〔………何この差は? イングスランド王国の女性は強いって事? 〕


無事に王城前に戻って来た。

次に王太子夫婦と兄上夫妻、そしてスティーブ先輩とソフィ王女の婚約者コンビを乗せて同じコースを飛行した。

〔甥っ子コンビはまだ小さいのでお爺ちゃん達と一緒にいます 〕


戻ってきてから早速の会議です?

この飛行船を量産できないかとの事だった?

〔何故に? 〕


この飛行船は一応10人乗りだが陛下は50人乗りにすれば長距離航空輸送ができないかと事だった。

つまり旅客機ですか?

〔ウ~ン、まさかそこまで考えてるとは? 〕


今回の[ホエール]はまだまだ未完成で簡易装甲(ただの特殊布地3重構造)仕様だった。

本来はミスリル特殊装甲を気嚢部分を覆う全面装甲仕様にする予定だった。

〔万が一の為の対魔法装甲仕様にする予定です 〕


その為のセイバーの護衛だった。

乗員乗客10人だったが………


「エ~ト、50人乗りだと………単純計算で全長300mで全高が60m級になりますね? 」


「そうなのか? そこまで大きいと駐機場は広く取らないといけないのか? 」 宰相様


「それに格納庫もその規格の大きさが必要かと? 」


点検の為に最低でも格納して点検ができる設備が整った格納庫も必用だった。

もっとも格納庫=空港として整備すれば………

〔あ、でも大きさが! 場所が! 予算が! と宰相様が頭を抱えてたよ 〕


現在、整備場としての場所はブルー島とフリートラボラトリにしかなく、最終偽装はシーライオン07に乗せてブルー島に持って行いってからだった。


「フリート卿、それなら簡易装甲にして重量を軽くすれば良いのでは? 」 騎士団長


「それだと防御が弱く、もしワイバーンクラスの魔獣が襲って来た場合は、間違いなく落ちますね、余裕で! 」


ワイバーン種は攻撃で風魔法系の攻撃をしてきていた。

これはワンタイ島にての経験からだった。

〔いきなりウインドカッター(方翼の大きさの)を撃ってきた時は焦ったよ! 〕


結局は今後の研究でとの事になった。

もう少し魔素濃縮保存装置の効率が良くなれば可能かも知れないがまだ内緒にしとこう。

〔95%以上になればだが、もうこれ以上は忙しくなりたく有りません 〕


こうして飛行船騒ぎは終わったのか?

まだまだ引きずるだろうね?

〔マジで大型飛行船は作りたくありませんが、無理かな? 〕


こうして4月、僕は高等部3年生、学園最終年の時を迎えた。






ホエール級の仕様書(完全版)


[ホエール級試作飛行船]

解説:陛下の要望? により製作した世界初の飛行船

【前世の各種飛行船のデータを参考に異世界仕様に改良】

基本のゴンドラ吊り下げ式の飛行船

ゴンドラの上部に流線形の気嚢部分を取り付け船体を浮かせる

気嚢内は細分化してあるため万が一貫通ダメージを受けても魔素漏れは最小限になるようになっている

ゴンドラ、気嚢部分にはミスリル特殊装甲で覆い対弾、対魔法の防御装甲とした

ゴンドラに機動用の魔導ターボプロップエンジンを左右2基づつ4基搭載(基本はプロペレ推進)

ゴーレム制御方式を採用している為、無人航行が可能

緊急時にはゴンドラが外れて安全に降下するための魔導パラシュート付き

短時間ならプロペラを上に向けて安全に降下可能

基本操縦も可能ですが、ゴーレム制御方式を採用してあり無人でも飛行可能

搭乗員は最大10人


全長:65m

全高:20m

全幅:15m

機関:MAZ-TP1 マギエア(ターボ)(プロップ)エンジンTP1型×4

最大速度:75km/h

実用上昇高度:8,000m

乗員乗客:最大10名

最大重量:5t

最大積載量:1.5t



なお、[ホエール級]を元に拡大発展、乗客50人乗りの大型飛行船[キングホエール級]が開発される予定かも知れない?

〔う~ん、無理なような? 〕




7ーⅣ

そして飛行船が飛んでいた。


ま、安全に墜落するよね? たぶん??


そして王妃様の命名でホエールとなりました。



[ホエール級]について


今回は飛行船にしましたが、候補としてヘリコプターも有りました。

ただ、やはり安全に墜落? と考えると飛行船になってしまいました。

〔いくらエンジンが壊れてオートローテーションでも降りられてもペラがやられたら落ちるしね 〕

飛行船の大きさも取り合えず現有の飛行船を参考にしました。

流石にヘリュウムガス設定も考えましたがあえて魔素設定にしました。

この世界の魔素設定は地球の空気中の0.1%ほど有る? ヘリュウムガス替わりに魔素って設定にしました。

勿論、高度が高い位置には魔素濃度の濃い魔素雲が有る設定ですがまだ出ません。

〔その内に話に出るかもね(笑) 〕



次は4月頭に投稿します。


3/24 フリートラボラトリを屋敷の隣に建てた事に。

飛行船の建造、その他の為に。

今後の話を合わせるために。


R2.2.2 [ホエール]の解説を一部変更

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