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7ーⅢ話 16歳 通りすがりの冒険者です?

7ーⅢ話です。


やっとテンプレ発生!


おや、報告とちょっと違うかな?


7ーⅢ話


次の日

ナンタイ町に戻って、ホクタイ街に向かって出発した途中………


「アレ、なんだろう? 」


窓から何となく[神眼(万里眼)]で先を見てたら………


「どうした、スクリュー君 」


「いえね、この先1km先に待ち構えてる集団? が居るんですよ? 」


グラムさんには[遠視]のスキルを持ってるのは話していたので報告しておいた。

丸太を転がして道を塞ぎ、その前に6人、左右の茂みに3人づつ隠れて居ると。


「ほう、そいつらってもしかして昨日の冒険ギルドに居た連中かな? 」


「あぁ、あの絡んできたバカか。確か、ワイバーンの素材を寄越せって突っかかってきてグラムさんに睨まれてスゴスゴと逃げた連中かな? 」


「ウ~ン、恐らくは? 冒険ギルドの受付のオッサンが言ってた盗賊モドキかな? 」


「あぁ、他人の素材を奪って街で売って豪遊してるバカが居るって言ってたね? 」


「しかもご丁寧にこの島の領主の関係者だって噂の? アレ、もし盗賊として処分したらヤバくねぇ? 」


「ま、その時は島から出れなくなって追われるかも? さて、そろそろかな? 御者さんと同乗者がグルだと面倒なんだけど……… 」


話を聞いていた同乗者のオッサン2人はビックリしていた。

馬車は急ブレーキをかけた様に止まった。


「だ 旦那方、盗賊です。道を塞いでます 」 御者


「ヘェ~、この島に盗賊居たんだ? 」


「エ、ア、ハイ。最近、この道すがらに出没する盗賊が居るんですよ。どうします、旦那方? 」


「私たちが殲滅しますよ。一応私はA級冒険者ですし、残りもB級冒険者だからね。大陸なら常識ですよね、返り討ち位? で、同乗者のお2方はどうします? 」


「「エ~ト、私達は冒険者じゃ無いので………すみません 」」


「まぁ商人ならしょうがないですね。馬車から出ないで下さいね 」


「さて、言い分でも聞いてやるかな? 」


外に出て見ると、丸太の前に昨日の6人の冒険者? が居た。


「おい、お前ら。金目の物を置いていけ! 別に抵抗しても良いけど、その時はワイバーンの餌さだからな(ニアニア) 」 盗賊1


「ほう、お前らは昨日冒険ギルドで絡んだバカか。何を言ってるのかな? ま、盗賊なら討伐するのが冒険者だがな 」


「な、お前らは昨日の!? 丁度いい、ワイバーン素材を寄越せ! 俺達が討伐した事にしてやるわ(ニアニア) 」 盗賊2


「………コイツらバカですね? 」


「確かに。何のために冒険ギルド出張所に行ったか知らないらしいね 」


討伐した事を報告しておく理由は、その討伐部位に刻印を押して記録を残す為だった。

こうする事で不正を防止するためだった。


「まぁ、低ランクの碌に仕事もしないなんちゃって冒険者だからな。あのオッサンの言ってた通りだったな(笑) 」 クリス


「あのオッサン、ただ者じゃ無いよね? 」


「あぁ。恐らくは……… 」


「おい、こっちを無視するな! 」 盗賊3


「あ、悪いね。後辺りに隠れてるのも仲間だろ? 出てきても良いんだよ? 」


「な、気がついていたのか? ………おい、出てこい。コイツら死にたいらしいぞ! 」 盗賊4


ゾロゾロと出てきた盗賊6人。

合計12人になって余裕な態度を見せる盗賊?


「では、スクリュー君、クリス君、この場合どう対処するべきか? 」


「はい、面倒なので倒せるなら倒す! 駄目なら逃げる(笑) 」


「物騒ですね、クリスさん。捕まえられるなら捕まえてアジトを吐かせる。情報を冒険ギルドか領軍に知らせるでしょう? 」


「まぁスクリュー君正解。クリス君、それは最後の手段的な事だぞ! 」


「おい、さっさと素材を寄越せ! 」 盗賊5


「ウルサイ! (ファイヤーボール(火、初級) ) 」


無詠唱でファイヤーボールを端っこで五月蝿かったバカに投げる!


「アッチィー! 」 盗賊5


火だるまになった盗賊5

のたうち回って何とか火を消してた。


「オイオイ、スクリュー君。火だるまにしてどうするの? 」


「別に情報は1人から取れれば問題無いでしょう? 残りは討伐部位(冒険者カード)を回収してギルドに提出すればOK? 」


「ま、そうだな。で、お前らのリーダーは誰だ? 」


盗賊達はビビってお互いを見ていたが、一人の人物を見ていた。


「ほう、お前がリーダーか? 若いな(笑) 」


「う、ウルサイ! お前ら、一斉にかかれ! 」 盗賊リーダー


盗賊達は一斉にかかって来たが………


「温いですね 」


「(軍の)訓練に比べたら確かに温いですね 」


「ま、こんなもんだろう。で、盗賊の小僧! どうする? 」


盗賊のリーダー以外を速攻で倒して(気絶させて)無力化、リーダーを囲んでどうするか見ていた。


「で、降伏でもします? 」


「何を! ………だが少し遅かったな(ニヤ!) 」 盗賊リーダー


何を言ってるのかなと思ったら後ろから騎士の一団が来ていた。

あ、ナンタイ町に居た巡視隊の人達だった。


「おい、そこの馬車の者達、どうしました? 」 巡視隊長


「実は盗賊に襲われまして……… 」


「おい、そこの騎士ども! 私を誰だかわかるか! 」 盗賊リーダー


突然、叫ぶ盗賊リーダー?


「何を………あなた様は!? 」 巡視隊長


「そうだ! 私は領主の息子のガレオン様だ! おい、お前らコイツらを不敬罪で切り捨てろ! 」


何とこの盗賊リーダーは領主の息子だったらしい?

でも何でこんな事してるんだろう?

〔アレ、領軍の人達、呆れてるね? 〕


「おや、貴方は元領主の息子で3男坊の我が儘ボウズで、領軍にも入れて貰えずに廃嫡されて冒険者になったD級冒険者ガレオン君ではないかな? 」 受付のオッサン?


何故か領軍と一緒に居た、冒険ギルド出張所の受付のオッサン?

あんた、何故居るの?

〔まさかねぇ……… 〕


「イヤァ~、まさか本当に盗賊になってるとわね。お父様が困ってますよ。冒険ギルドとしても盗賊なら処分しますよって言ったらかなり悩んでいましたが海軍の手前、貴方の処分を依頼されてね。で、鉱山送りとガレー船の漕ぎ手と処刑、どれが良い? 名誉を選ぶなら処刑だけどね 」 受付のオッサン?


あ、なんか利用されたみたいな?

この後、盗賊リーダーのバカボンと仲間の盗賊達は領軍に捕まってその後は知らなかったし教えてもらう事もしなかった。

〔興味も無いしね 〕


この後、領軍に事情聴取を受けてすぐに開放されたが………


「で、あんた何者? 」


ストレートに聞いてみた。


「ま、そうだよね。私はワンタイ島冒険ギルドマスターのオウリンです。今回はご協力感謝します。グラムさん 」


「オウリン、よそよそしいぞ。まさか受付に居たときには笑いを堪えるのに大変だったぞ! (ニアニア) 」


まさかのこの島のギルドマスターでした。

今回は事が事なのでギルドマスターが直接動いたらしいです。

〔そして何となく対応していたグラムさんだった 〕


この後、領軍と途中まで一緒に進み、領軍は領都ワンタイ街に僕達とギルマスはホクタイ街に向かった。

この島の領主は結構マトモな方なのかな?

〔意外に領軍のレベルが高い様な? これは見方を変えた方が良いね? 〕


道すがら一緒に来たオウリン ギルマスに色々と質問した。

ワンタイ島は現在、非常事態になりかけているらしいです。

〔主に海軍の横暴や森林破壊等、色々と 〕


領主さんは領民の為に頑張っているらしいが、息子2人(長男と次男)が海軍の上層部近くにいて半ば人質みたいで良いようにワンタイ島を利用しているらしい。

なのでワンタイ島領主は大変らしい。

〔廃嫡させた3男は素行不良と言うか海軍の影響らしかった。丁度問題を起こしたので廃嫡させたらしい 〕


アレ、事前情報だと海軍と昵懇だったのでは?

これはライリー隊長との話し合いかな?

〔恐らくは……… ま、それはライリー隊長の仕事だね 〕


ワンタイ島の事を色々と聞いたりして夕刻にホクタイ街に到着した。

早速冒険ギルドホクタイ支部に向かい、褒賞等の手続きをした。

〔盗賊の褒賞金(1人500帝国G)はたいした金額ではなかった 〕


宿に1泊して次の日、ホクタイ港からアップシー港行の船に乗って出港した。

海賊に襲われる事も無く夕刻には無事にアップシー港に着いた。

〔途中、ナンギン帝国海軍艦艇(ガレー船)が偶然通ったけどそれだけだった 〕


着いてから冒険ギルドに向かい手続きをしてたら、何処からともなく現れるフェイク君。

フェイク君に誘われるがままに宿屋港亭に向かう。

〔まぁ、何かしらの要求でも有るのかな? 〕


宿屋の2階、部屋の中でフェイク君との商談です(笑)


「………で、どうでした? ワンタイ島は? 」


「まぁ、良い所ではありますが……… 」


「………海軍の横暴な所? 」


「イヤ、ワンタイ島領主と領軍の優秀さですかね? 」


「ほう、そんなに凄かった? 」


「まぁ、相手はしたくないですね。海軍の方は何とかなりますけどワンタイ島はねぇ……… 」


「フリート卿は何を狙ってるの? 」


「え、来たら返り討ち位ですけど? それに第2王子が踏み倒した場合の対処方? 」


「これは手厳しい。まぁ、兄貴の海軍はもう暫くは来ないでしょう。行くとしたら………後2年後かな? 」


「それはまた何で? 」


「ガレー船の残りの建造と例の船の完成と兵員の増員が2年後になりそうですね 」


流石に材料の木材等が近隣からの採取が不可能になっていた。

本土の方から持って来るしかなかったらしい。

〔人員もすぐには揃えられないらしい 〕


「ほう、そうなのですか? ………良いのですか? 僕に教えても?? 」


「別に。僕的には南部のバカ貴族が軒並み共倒れしてくれた方が都合が良いけど。でも民衆には被害が……… 」


「それは今更無理では? 実際既にワンタイ島では民衆は迷惑状態でしたよ。特に物価上昇ですね。海軍が買い占めてるから? 」


「痛い所突かれたな! 確かにそうなんですが……… そうですか、民衆までに……… 」


「ま、これ以上は内政干渉みたいで言うのは止めましょう 」


「そうですね。一体どうすれば良いのか 」


「ま、君が今すぐ皇帝になれば? 」


「え、僕が? 」


「僕としては不可侵条約を組んでくれるなら君を押すけどね 」


「アハハ、それはいいね。君がこの国の貴族だったら迷わず腹心にしたいよ! 」


「ま、褒め言葉だと思っておきますよ。 それで……… 」


この後、お互いに話し合っていった。

この様子を見ていたバスター先輩は後に………


「あれはタヌキの化かし合い? を見ている様だった。お互いに手の内を見せずに交渉って何だよね? それで最後には色々と同意してたのには驚いたけどね 」


………と言っていた。

この時の同意内容はお互いに誰にも話さなかったので内容は闇の中だった。

〔この時の同意事項は実際に守られる事に 〕


この後にしっかりとワイバーン素材をタカられたフリートだった。

ガイアス君は宿の地下倉庫に1匹分の皮と肉を出して売ってもらいほくほくだった。

〔もっとも後30匹分有るのは内緒(笑) 〕


そしておまけですとワイバーンの卵を1個あげたら驚いていた。

今回も3個程確保した内の1個だったけどね。

〔しかも有精卵ですよ♪ 〕



後にガイアスはもらったワイバーンの卵を孵して育てていた!

自ら育てたワイバーンに乗ってワイバーン騎士になっていた。

〔生まれて暫くは肩に乗せて可愛がっていたらしい 〕


羽化したちびっ子ワイバーンの様子を見ていた皇帝直属のワイバーン騎士部隊員の多くが第2王子派になった。

そしてガイアス君にワイバーンの扱い等の教育をする事になった。

〔まぁ、なついているワイバーン持ってればね(笑) 〕


後に即位したガイアス新皇帝はワイバーン騎士王としても有名になっていった。

自らワイバーンに乗って兵士達を激励していたらしい。

〔兵士の受けも良いよね♪ 〕


即位してから数年後、ガイアス新皇帝と他国の辺境伯爵が、過去紛争をした国同士なのに、お互いの立場を気にせずに友人として友誼を組んでいたのにはお互いの国の関係者が驚いていたとか?

しかも最初の外遊先にフェローリゾートに来たのには関係各国が驚いていた!

〔本当に息抜きで来ていた新皇帝だった(笑) 〕



こうしてワンタイ島観光ツアー(冒険ギルドのA級昇格試験? )が終わった。

そして年末年始のパーティー等で、一体何処に行ってたのか友人達にシツコイ程に聞かれたフリートだった。

〔丸々3週間程、居なかった(行方不明)からね 〕


そして新年になって僕は17歳になった。




7ーⅢ

王子vs辺境伯爵………の交渉術?


ウ~ン、何この展開は?


敵の敵? に塩を送るフリート君?




急遽、明日1話追加します。

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