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6ーⅦ話 16歳 バカンスの続き?

6ーⅦ話です。


無事に精霊魔法も習得したフリートはフェローリゾートに戻る事に。


そして容赦ない突っ込みをする人達。


夜中に秘密ドックで話し合いです。

6ーⅦ話


無事、精霊さんと契約できたフリートです。

実際は強制契約の様な………

〔気にしたら負けだよ(笑顔) by聖樹様と愉快な大精霊達 〕


まぁ今まで何か光り物が飛んでる風に見えていたのが精霊達だったとはね。

気にして見るようにしたらハッキリ見えるようになったよ!

〔ウ~ン、[神眼]でも意識しないと見えないらしい? 〕


本来は精霊達と契約した時にスキル[精霊眼]が付くらしいけどね。

[精霊眼]は普段から精霊を見聞きできる様になるらしい。

〔[精霊眼]は[神眼]に統合されたよ。お陰で精霊達の言葉が解る様になった 〕




真夜中にリンダお婆様とロイフォさんに送ってもらいました。

何でもあまり目立ちたく無いそうです。

〔アレ、来たときは目立ってませんでした? 〕


夕刻、陛下達に見送られた撲は一路フェロー島に向かって飛んで行きます。

母上は陛下達と一緒に王都ロンドンまで行くそうです。

〔孫を見ながら王妃様と一緒に帰るらしいですね。〕


約7時間後………


フェロー島の軍港地区に降ろしてもらう事になった。

此所なら外部から隔離してるし目立たないからね。

〔実は中央区にセイバー用の滑走路(1000m)が有ったりして 〕


僕が降りるとそこにはルクスⅡ型に乗った兵士達が驚いた顔してこっちを見ていた。

あ、連絡してないや(笑)

〔滑走路に連絡も無く突然降りたら驚くよね 〕


この後、リンダお婆様にお土産(フェロー島名物フルーツ&ドライフルーツ盛合せ)をドラゴンコンテナに詰めて、無事に帰って行った。

見送った後、後ろを振り返るとフェロー島守備隊隊長が鬼の形相で此方を見ていたので逃げる事に。

〔逃げ切れる訳でもなく直ぐに捕まり怒られました。即謝りました(笑) 〕




この件を切っ掛け? で魔導無線機を作る事になった。

現在、魔導有線機(有線電話機)は完成していて既にフェロー島からブルー島間に海底ケーブルを埋設してテストしていた。

〔勿論、ブルー島、フェロー島内には連絡用回線は配置済み 〕


どうやって作ろうかと思ってたけど解決方法は有った。

大陸のダンジョンで出て奇跡的にコピーできた魔導具が過去に存在したらしい?

〔なんとオリジナルは超長距離(約100km)通信ができたらしい? 大きさも約20cmの対の水晶玉(オーブ)らしい? しかも映像付きって本当? 〕


この情報は冒険ギルドマスターのライルギルドマスターから教えてもらった。

その後、冒険ギルド専属魔導具職人スミスさんとあーでもないこーでもないと言い合いながら試作品(リュックタイプ)はできたけどね。

〔もっとも最初の試作品は通話距離10mが限界だったけどね。〕


現在は距離をどうやって延ばすかの研究中だった。

実際今の通話距離は何とか1kmになったけど………魔導無線機の大きさが軽く大型冷蔵庫(2×1×1m)並に………

〔この手の物を作ると何故か大きくなってしまうのは何故? 〕


後は魔力波の送受信の関係でアンナを付ける場合は高い所に付けた方が良いらしい。

結果、最初のプロトタイプ無線機は艦艇用の船舶無線になった。

〔最初の量産品は第1護衛艦隊に付けてテストしてみた 〕


大きさは大きい鉄の箱(業務用冷蔵庫(2×3×1m)の大きさ)になった。

最大通話距離3kmだった。

〔冷蔵庫1個×1kmって感じになった? ただコレが今の所、限界だった 〕


テストの結果が良かったので後に全ブルー辺境伯爵軍艦艇には先に取り付けた。

後にイングスランド王国海軍全体に広がって行った。



航空機(F-1セイバー)にも無線機を付けたかったが、無線機自体が大きいし重かった。

小型化したいが方法がなかなか見出だせなかった。

〔小さく作るにはできるだけ品質の良い魔石(A級以上)が必要らしいが手に入らなかった 〕


しかし抜け道が有った。

送受信しないで受信だけなら小型化ができた。

〔そう、ラジオ(受信専用機)だったら小型化(昔の大きなラジカセサイズ)ができた。送信(専用)機は相変わらず大きくなっていたけど 〕


この受信専用機をセイバーに取り付けてテストしたら問題なく使えた。

セイバー側からの連絡はできなかったが航空管制は何とかできそうだった。

〔意思疏通が一方通行だが連絡は出来た 〕


そしてそれはルクス隊でも使えた。

Ⅷ号指揮装甲車に1km送受信機を積んで各Ⅱ号戦車ルクスⅡに受信機を載せれば連携が簡単にできるようになった。

〔テストは良好で有人タイプの車両には搭載する事に 〕


この魔導通信機の開発は後(3025年)にラジオ放送局、開局の元になった。

元々ブルー辺境伯爵領が離島が多く連絡が困難だった為の苦肉の策だったが、魔導ラジオ受信機はわりと安く作れたので最初は緊急連絡用に各島の駐屯地に配備、偶々その魔導ラジオを見た村長がフリート卿に嘆願して村長宅に設置したのが始まりだった。

〔最初は緊急連絡用だったけどね 〕


そのうちに送信テスト代わりに音楽を流したら島民の間で好評になって放送を嘆願するまでに。

元々娯楽が少ないこの世界、領民には好評だったらしい。

〔最終的には陛下の指示の元、全国の主要都市に1局づつラジオ局を開局する羽目になるんだよね。まぁ丸投げしたけどね(笑) 〕




戻ってきて皆と合流してしっかりとバカンスの続きを楽しもう………と思っていた撲は悪くは無いよね?

何故か戻ったばっかりの僕を取り囲んで説明を求めるって何?

〔皆さん目が恐いですよ! ………ハイ、説明させて下さい 〕


レッドドラゴンの事、お婆様の事をぼかして説明しておきました。

そして精霊さんの話になってクララちゃんが!


「お兄様の両肩に乗ってる小さい光が精霊さん? 」


なんとクララちゃんは見えていた!

他の人達は何の事と首を傾げているけどね。


《ホウ、コノ娘ハ我々ノ姿ガ見エルラシイノウ 》 イフリート


《アラ、かわいい♪ 精霊に好かれやすい………と言うより生き物に好かれやすいが正解かな? ほんとエルザを思い出すわ♪ 》 フラウ


フラウさん、貴女はエルザ初代王妃様も知ってるのかい?

クララちゃんが精霊達と契約できることが確実となった様だった。


「ねえねえお兄様? 精霊さんは何て言ってるの? 」


教えて良いのかわからないので………


「ウ~ン、精霊さんが10歳になるまで内緒にだって 」


「えぇ~! 教えてよぉ~♪ 」


「そうだねぇ、母上に聞いてからね 」


《フリート、教シエテモ良イノデハ? 》 イフリート


《それは教えない方が良いわよ。精霊契約に齟齬が出るかも知れないしね♪ 》 フラウ


あぶな!

教えると契約できない可能性が有ったとは!

〔迂闊に教えない方が良いらしい 〕


《イフリート、貴方は後で説教ね♪ フリート、クララちゃんは10歳になったら聖樹様の所に連れて行きましょう 》


『ナ、何デダヨ! 』


《貴方、クララちゃんに火の精霊を付けるつもりね? 駄目よ、この子は氷と光の適正が強いから諦めなさい♪ 》 フラウ


《………チェ、ほんともっと火の精霊達に自由になってもらいたいのに 》 イフリート


《あら、私だって氷の精霊達に自由にして貰いたいわよ 》フラウ


ん、以外に精霊さんって制約が有るのかな?

後で話し合いかな?



話が途中、脱線したがお話し合いは終った。

もっとも精霊さんが本当にいるのかわからないと言うので実際にお菓子を精霊2人に渡したらお菓子が持った瞬間、消えたので驚いていた。

〔何か女の子達がお菓子を後で食べようとしたら無くなってるのは精霊さんのせい? と昔から言い伝えと言うか言われていたらしい。都市伝説かよ(笑) 〕


《う~ん、………間違いでの無いような? 》


フラウさん、貴女は身に覚えが有りますね?

………ここは精霊さん達の名誉のために黙っておこう。


《俺ハ酒ノ方ガ良イナ。フリート、後デ頼ムゾ! 》


イフリートはお菓子より酒だった。

酒精アルコールが強い物程良いらしい。

〔よく燃えるかららしい? って、エ~ト燃料? 〕



フェローリゾートでのバカンスも楽しんだ御一行であったが大変な事になっていた人達がいた。

イングスランド王国王立学園では、夏休みには必ず宿題が出ていた。

〔まぁそれは普通だよね? 多分 〕


僕はいつも出たら即終らせてから夏休みを楽しむ事にしていた。

まぁ、前世での反省からですけどね。

〔皆さん、身に覚えが無いですか? 〕


そう、メルは元々そうだがなんとマックまで忘れていたらしい。

しかもクラスの半分が終ってないことに今更ながら気が付いたと!

〔エ~ト、皆さん浮かれすぎたのでは? 〕


まさかと思いクララちゃん達はと聞いたら終わっているそうだった。

ちゃんとお兄様の言うことを聞いて前日までに終わらせたそうです。

〔うん、偉い偉い♪ 〕


さて、このダメ人間達をどうしようかと思ったら泣き付いてきたよ!

ボクは優しいのでコイツらに場所を提供してあげた。

〔え、手伝いませんよ? ちゃんとした場所を貸してあげたよ 〕


で、残りの期間中、宿題終わっていた組が外で遊んでいる声を聞きながら涼しい室内で黙々と宿題をこなす問題児達だった。

ん、何か聞こえた様な気がしたがなんだろうね?

〔メルが叫んだらしい? 理不尽だと? 忘れる方が悪いよ(笑) 〕




深夜、ブルー島秘密ドック内にて………


「ブレイン、どうなった? 」


『一応、改修は終わりました。航続距離も魔素次第ですが上空に上がれば問題ありませんので 』


「しかしデカイな。まさかこんなに大きくしないといけないとは……… 」


『でもあの装備の大きさを考えると妥当な大きさですよ? 』


「それで()()の意識は在るのかな? 」


『私も驚きましたがまさか自我が芽生えるとは。しかも元の意識が有るとは! 』


「まぁ、これを拾った時にまさかと思ったが今考えるとあり得たって事だな 」


『確かにそうですが………ほぼ奇跡ですね 』


「お陰で形状を若干変える事になるとはね 」


『それは………まぁそうですが 』


「さて、聞こえるか、マザー? 」


『………ハイ、フリート様 』


「ボディーの具合はどうかな? 」


『コノボディーハ良イ物デス 』


「でだ、次のミッションが決まった。マザーはここより北東に2,200kmの所に有る場所の撮影を頼む事になった。まぁ、マザーが気付かれる事は無いだろうが作戦発動時には一応、万が一の為にシーライオン07で支援をするよう待機させておくから 」


『デハ作戦ハ何時ノ予定デ? 』


「まだ未定だよ。一応、王都側の確認がいるからね。それまではワンタイ島の偵察と例のワイバーンライダー部隊の様子見だね。それで改修した今の機体を慣らしてほしい 」


『ワカリマシタ 』


「………サファイヤちゃんには会わなくて、良いのかい? 」


『………今ノ私ノ姿ヲ見テモ多分ワカラナイデショウネ。フリート様、アノ子ヲ オ願イシマス 』


「………わかったマザー。無理はするなよ 」


『エェ、私ハ天空カラ見守レマスカラ……… 』


そのスカイブルー迷彩で塗られた巨大な航空機? は時々ブルー島を飛び立って偵察してはまた戻るミッションをしていた。

ブルー辺境伯爵軍の上層部には存在を知らせてはいたが、流石に末端には知らせてはいないので『ブルー島には巨大な怪鳥がいる」との噂が聞こえてきた。

〔いくら光学迷彩魔法で離発着を隠していても何となく見た一部の目撃隊員達の噂が広まっていた 〕


もっとも僕が噂を肯定も否定もしなかったので噂が噂を呼び、尾ひれ背鰭が付いて訳のワカラナイ噂になっていった。

一番ひどい噂は、「フリート卿が魔法と装備でサファイヤちゃんに特殊な装備を作ってテストしている? 」だった。

〔流石にその噂は否定したよ。だって人間の争いにサファイヤちゃんを参加させる気はないからね 〕




6ーⅦ

色々と突っ込まれるフリート君。


まさかのクララちゃんの精霊魔法適正!?


そして発覚した宿題の呪い(笑)


そして深夜の保護者の話し合いですね。


一応マザーの正体は、まだ秘密です。

ま、勘の良い方はわかってしまいそうですね。

なので黙っていて下さいね♪




5/26 大精霊の会話の表記変更! 『 』から《 》に。

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