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6ーⅥ話 16歳 精霊と精霊魔法

6ーⅥ話です。


精霊樹様にお会いします。


エ~ト、大精霊って?

6ーⅥ話


「エェ、ライリー隊長ってエルフ族だったんだ? 」


予想通りライリー隊長は変身の魔道具によって人族に変身していた様だった。

まぁいつも会う度に容姿が少し変わっていたからね。

〔前に一度[神眼]で見てエルフだって知ってたのは内緒 〕


一度人化の魔道具を外してもらったら本当にエルフ族になったよ!

しかも見た目30代だけど聞いたら180歳って!

〔ほんとエルフ族は長生きですね。聞いたら平均寿命は300歳だそうです 〕


「そりゃそうだろう。エルフだってバレたら大変だからな。まぁ男なら問題は………ないか? 女性だとバカな人族が居るからな! 」


エルフ族の女性は美しい人(エルフ補正の人)ばかりだそうです。


「エ、それだとリンダお婆様は大丈夫だったんですか? 」


「当たり前よ! 人化の魔道具は初代国王様のアーサー様が複数作ってくれましたしね 」


ヘェ~、井川君は魔道具を作ったんだ。

まぁマジックバッグを作ったから余裕かな?


「それを勝手に持ち出して王都の冒険ギルドに行ったのは誰だったかな? 」


「何よ! いいじゃないの。どうせ余ってたんだし? 」


「それで先代の村長が慌てて私達に追いかけさせたけど捕まらなかったんじゃないですか! 」 ライリー


「それは私が逃げるのが上手かったからよ♪ 」


「そのせいで私は王国にて貴女の監視までしなくてはならなくなったのには? 」


「別に監視した振りでもしていれば良いじゃないの? それに妹と精霊に監視を任せていたのは誰よ! 」


「ウグ、その妹を懐柔して精霊をお菓子で買収したのは誰だよ! 」


アァ~、お婆様はほんと自由なエルフなんだなぁ~と思ったよ。

しかしまさかのライリー隊長の妹がララさんだったとはね。

〔だから若々しいんだね………あ、ナンデモナイデス 〕


精霊もまさかの甘いもの好きってどうなってるの?

しかも精霊ってお菓子で買収できるものなの?

〔あ、精霊で監視って………あぁ! 〕


「ライリー隊長の部隊が優秀なのは()()()()()()情報を集めてるから? 」


「あ! ………まぁ良いかな? 陛下、教えても? 」


「そうだな。ライリーを隊長としたエルフ族、人族混成部隊、イングスランド王()家直属中央情報部(CID)ECIDの室長ことラルフ長官だ 」


「改めまして、イングスランド王家直属中央情報部ECIDのラルフです。以後お見知りおきを 」ライリー改めラルフ


「まぁ今更だったな。これでフリート卿もラルフに協力してもらいたい。その前にあの絵はどうやって作ったのかな? 」陛下


「ライリー隊長、見せたのですか! 」


「いやぁ~、………すまん、フリート卿。陛下に偶然見られてしつこかったので………ほんとすまん! 」


いつものアンドリュー王子と乳母車散歩をしていた次いでに軍部の作戦部で報告会を覗いた陛下が写真を見てラルフ長官を問い詰めたらしい。

その後にいつもの様に王妃様に引きずられて行ったらしいですが(笑)

〔そんな所にアンドリュー王子を連れて行ったら怒られるのは当たり前ですよ! 〕


「フリート卿、私もあの絵には興味がありましてよ。どうやって描いたのかな? 」 王妃様


「あら、フリート? 後で私も知りたいわね 」 母上


ラルフ長官も一番教えてはいけない人達に教えて!

この後、王妃様と母上よりの無言の圧力に負けて白状させられたけど………本体が大きく大型冷蔵庫3つ分で小型簡易版(肩乗せビデオカメラサイズの小型カメラ)が完成次第王家とバーミンガム家に贈るお約束をされてしまった。

〔そうなるだろうね。完成を急がないとヤバイかな……… 〕


ラルフ長官とは今後もライリー隊長としてお互い協力していく事になった。

この後、ECIDの分室をブルー島に作る事になった。





次の日………


世界樹様に会いに行くことに。

インフォレ村長の案内で世界樹様の麓に向かいます。

〔本当に空気が綺麗な所だよね 〕


そこは大樹の袂に在る大きな祠の様な所だった。

案内されるがままに中央の祭壇みたいな所まで進む。


『ようこそいらっしゃいました。フリート卿 』


何か声が聞こえたと思ったら目の前に人? が現れた!

容姿は20代女性っぽいが神々しくもあった。


「これは聖樹様。具現されるとは珍しいですな 」


『インフォレも久しいのう。里も順調のようじゃのう 』


「いえ、これも聖樹様のお陰です 」


世界樹様の具現された時の姿らしい。

暫くインフォレ村長との会話が続くと思っていたら。


『フリート卿、貴方にお願いが有ります 』


「………エ~ト、何でしょうか。僕にできる事ですか? 』


『実は………… 』


《ソノ件ハ私ガ話ソウ 》


行きなり炎の塊が現れたと思ったら炎が人型になっていった。


《私ガ名ハ炎ノ精霊、イフリート! フリート、我ト契ヤ《ちょっと待ちなさい! 》クハ! ………… 》


炎の人型が脇に現れた氷の彫像(幼女型)に飛び蹴り? されて吹き飛んで行った?


《もう抜け駆けは、許さないんだから! 》


『あらあら、イフリートが飛んで行くなんて(笑) フラウさん、もう少し淑やかになりませんの? 』聖樹様


エ~ト、何この寸劇?

それにあの炎の精霊イフリートって名のっていたけど高位の精霊で確か初代国王様が契約してたんじゃないのかな?

〔アレ、そのイフリートさんを蹴飛ばしたこの子もまさかの大精霊? 〕


「エ~ト、聖樹様? 結局僕は何をお願いされるのですか? 」


『そうそう、今ここに炎と氷の大精霊が居ます。この2人の精霊と契約してほしいのです 』


「なんと大精霊様2人とですと!? 」 インフォレ


「それは………別に構いませんが、僕はエルフ族では無いですがよろしいのですか? 」


『私をこの地に運んでくれました初代イングスランド国王アーサーは当時の私の姉、ナインテーン(19)からイフリートを紹介されて契約しました。そしてアーサーが亡くなった後、イフリートはこの地にて守護をしていました。それから約1000年、貴方が生まれたので安心してイフリートの()()()をしてもらえそうなので 』


エ~ト、それは厄介払いって言いません?


『それにフラウも一緒にお願いしますね。フラウは氷の大精霊で元々リンダと契約していたの。所がリンダは里に帰ってからあまり外に出なくなってフラウも寂しいようで。そしたらリンダが「フリートちゃんに付いていけば面白いわよ♪ 」と言ったらしいのよ 』


リンダお婆様はどうもフラウさんを押し付けるつもりの様だね。


《だって、ここだと美味しいお菓子も無いんだもん! 》


エ、お菓子って?

精霊の甘いもの好きは本当らしいですね(笑)

〔それで外に出たいって何? あ、だから買収できたんだ(笑) 〕


「エ~ト、フラウさん。本当に僕と契約します? 」


《貴方なら良いわよ♪ いろんなお菓子を食べさせてくれるなら助けてあげるわよ♪ 》


《マテ、我ガ先二声ヲ掛ケタノダカラ私ガ優先サレルノガ筋ダロウ! 》


ん、どうゆう事?


「聖樹様、これは? 」


『精霊、特に大精霊は序列に拘りが有るのよ。先に契約した方が優先されるって。イフリートはアーサーとの契約で味を占めたのよね 』 聖樹様


《ソンナ事ナイゾ! 我ハ暴レタイダケジャ!! 》


《そんな事言ってるからアーサーの息子や孫達とも契約できないのよ! 》


《違ウ、アーサーノ子孫ハ何故カ適正ガ無カッタノダ! ソシテヤット適正者ガ現レタ。ソウ君ダヨ、フリート 》


まぁ実際にバーミンガム家の先祖はアーサー国王様の血筋だけどね。

でも何で契約できなかったのだろう?


「(ボソッと)本当は、イフリートさんの方に問題が有ったりして? 」


《ナ! ソンナ事ナイゾ!! 》


《本当は契約者候補の固有魔力量が低くて契約できなかっただけでしょう♪ 》


《ソンナコト………アァソウダヨ! 軟弱者バカリデ困ッテタンダヨ! 》


『あらあら、イフリートはもう少し魔力の摂取を抑えれば良いのに。そんな事だから契約できないのよ(笑) 』


《ダ・カ・ラ! 炎ノ精霊魔法ハ"バーン! "ト放ッテ"ドガン! "ト攻撃スルモノナンダカラ魔力が沢山アッタ方ガ良イニ決マッテルダロウ! 》


イフリートさんは感覚系の精霊?


《だから貴方はアーサーにたまにしか使われなかったのよ! 威力が大きすぎるし燃費も悪いから! 》


『ウフフ、そうね。アーサーも困っていたわね(笑) 』


《ナンデダヨ! ア、フリート……… ソウデモナイカラ………ネエ、契約シヨウ………アノ~ ……… 》


何故か残念な精霊に見えてきたイフリートさん………

ウ~ン、ここは聖樹様に丸投げしとこう。

〔聖樹様が決めたなら丸く収まるよね? 〕


「聖樹様、僕的には序列に拘りは無いですけど………聖樹様はどう思います? 」


『あら、私が決めても? 』


頷いておく。


『それなら………フラウ、貴女が先で。イフリートは次ね 』聖樹


《やった~♪ 私が一番♪ 》


《ナンダッテ!! ソンナ~ ……… 》


orzしているイフリートさんだった。

この後、無事に契約したフリートだった。

〔本当に良いのかな? 〕


一応、契約精霊序列は………


序列1位 フラウ  

(氷の大精霊 元リンダお婆様の契約精霊)

序列2位 イフリート

(炎の大精霊 元アーサー国王の契約精霊)


になっていた。


こうしてフリートは精霊魔法(氷、炎)が使える様になったとさ。

でもこの精霊魔法って使い所有るかな?

〔基本、戦闘以外は使えないような? 〕


「聖樹様、他には無いですよね? 」


『まぁ無いわね。その内呼んだらまた来て下さいね 』


それ絶対数年以内に呼び出しますよね?

それも厄介事を!

〔絶対有るよね! 絶対………(フラグ? ) 〕




無事に聖樹様とのお話し合いも無事に終わり、次はアンドリュー王子の洗礼ですね。

あの祠で行うらしい。

〔ほんとお宮参り? 〕


ブッチャゲルと新しい王家の者に精霊の洗礼(適合試験? )をしているらしいですね。

もっとも洗礼をして精霊魔法を取得できた人はいなかったらしい。

〔例外はアーサー国王様と僕らしい。過去には惜しい人も居たらしいけど………え、陛下が? (イフリートさん情報) 〕


アンドリュー王子の結果は…………ウ~ン、良いのかな?

中位の火の精霊(手のひらサイズの大きさ?)が契約したいと言ってきたらしい?

〔イフリートさんが通訳してわかった? 〕


元々王家の血筋には精霊魔法の適正は有ったが下位の精霊が精一杯だったらしい。

しかも高位の大精霊が立ち会わないと契約自体無理らしい。

〔フラウさん情報です。因みに大精霊との契約は各大精霊別に条件が異なるそうです。大精霊の気まぐれ? 〕


アンドリュー王子の場合、王家の血筋とバーミンガム家(母方)の血筋が合わさった為に適合率が上がったので今回は火の中級精霊と契約しやすくなったらしい。

元々の適合+母上のエルフ補正での結果だった。

〔ん、そうするとルイくんも契約できるかも? 〕


ルイくんの事を母上に話したら………アレ、何故か悩んでるね?

訳を聞くと実はルイくんも、クララちゃんも適正が有るらしい。

クララちゃんはステータスの儀式で、ルイくんの場合は母上の精霊(なんと氷と光の上級精霊だった!)が教えてくれたそうです。

〔知らなかった! 因みに兄様、姉様達は適正が無かったそうです 〕


アンドリュー王子の精霊さんは、取り合えずアーサー国王様の遺言通り10歳までは本契約はさせないで精霊さんは聖樹様が預り。

10歳に成ったらここで本契約となった。

〔ルイくんは10歳になってからここに一緒に連れて来てからだそうです 〕


まぁそれまでアーサー王子とルイくんの教育が………ま、恐らくはエリザベス王妃様と母上2人かかりでの教育かな?

絶対に陛下は絡めないよね(笑)

〔ウ~ン、陛下が邪魔して王妃様が……… 言えないね(笑) 〕


こうして今回のエルフの村、ユグドラシル20村での用事は終わった。

僕は2人の大精霊を連れてフェローリゾートに戻る事に。

〔ロイフォさんに送ってもらう事に 〕




6ーⅥ

ライリー隊長はエルフだったけどララさんあんたもか!


そして無事に精霊樹様に押し付けられた大精霊2人って何?


フリートは精霊魔法(氷、炎)を使える様に?


使い所に困るね(笑)




5/26 大精霊の会話の表記変更! 『 』から《 》に。

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