6ーⅤ話 16歳 フリート君、ラチられる?
3月投稿です。
6ーⅤ話です。
フェローリゾートでゆっくり寛ぐフリートだった………が!?
突然現れた火竜に拐われた………のか?
そして初登場の………お婆様??
6ーⅤ話
フェローリゾートに着いて数日、のんびりしているフリートです。
いやぁ、こうしてのんびりするのも良いですね(笑)
〔何故か最近忙しいかった様な気がする? 何でだろう? 〕
皆は浜辺で遊んでいます。
野郎どもは遠泳と称して沖の結界装置までの往復レースを始めています。
〔ビリは皆に昼飯を奢るらしいです。皆にってサファイアちゃん達にも? 〕
女子チームは浜辺でビーチボール(魔ゴム製)で遊んでいます。
見た目ビーチバレーみたいになっています。
〔まぁネットとポールは僕が用意してルールも適当に教えておいたよ 〕
サファイアちゃん飛竜チームは洋上を編隊飛行していてレース中の遠泳組にチョッカイをしています。
最近サファイアちゃんが覚えた氷魔法でアイスボールを作ってはちびっ子ワイバーンに渡して遠泳組に向かって落として遊んでいます。
〔「邪魔するな! 」と叫んだマックは真っ先に狙われています(笑) 〕
ワイワイと遊んでいるのを優雅に椅子に座って見ているフリートだった。
流石に疲れていたのでゆっくりとさせてもらってます。
〔うん、ヤッパリしっかりと休まないとね 〕
結局、マックが邪魔された挙げ句にビリになっていたので浜辺の食堂(フリートプロデュース海の家風)でお昼を皆でご馳走になりました。
しれっと邪魔したサファイアちゃん達もしっかりと頂いていました。
〔マックの財布の中身が危機的に(笑) 〕
その時、むさしちゃんが!
「アレ、何かが来るね? 何だろう? 」
北東の方向を指差して何かが来ると言っていた。
ドレドレ………[神眼(万里眼)]………ン、何だあれは?
「ん、むさしちゃん。何が来たの? 」 シャルロット
「………みんな、何かが来たので避難を! トム、第1級警戒発令! すぐにだ! 」
「ハ! 皆様こちらに 」 トム小隊長
皆を避難させようとしたけど………
「フリート君、何が来るのかな? 」 マック
「そうよ、白状しなさい! 」 メル
「フリート君、君はどうするの? 」 カイル
「また何か企んでる? 」 クラフト
「何か楽しそうね♪ 」 イリス
「お兄ちゃん、何が来るの? 」 クララちゃん
「あの~避難しないの? 」
「「「「「「「「「「何で? 」」」」」」」」」」
あ、もうコイツら楽しんでるな!
………間に合わないか………
「まぁ外に出よう。もうすぐ見えるしね! 」
皆で外に出ると、沖の方から何かが飛んで来ていた。
良く見ると………赤い……………ドラゴン!
〔まさか、火竜? 〕
海岸には既にルクス2台にシータートル2台が展開していた。
ルクスは元々普通に海岸近くに展開していたが、シータートルは海の中に潜って待機させていた。
〔シータートルはゴーレムなのでできる裏ワザだった 〕
暫くして飛んで来たのはレッドドラゴンだった。
ん、足元に何かぶら下げてるね?
〔まるでコンテナ見たいな物………あ、まさか! 〕
火竜さんは回りを見回してから海岸にコンテナ? を降ろしてから着陸した。
コンテナ? のドアが開いて降りてきたのは………え、母上?
「ナ、母上が何故火竜様と一緒に? 」
「お母様、火竜さんの仲間なの? すごい♪ 」 クララちゃん
ん、何か様子が違う様な?
皆は火竜だけでも固まってるよ!
「貴方がフリートで貴女がクララちゃんね。私はアンでは有りませんよ。私はリンダ。アンは私の娘………そうねあなた達から見たらお婆ちゃんね(笑) 」
エ~ト、リンダお婆様だって!
どう見ても母上のお姉さんだよね!
「まぁ驚くのは当たり前だけど私は純粋なエルフだから見た目より年上よ♪ あ、年齢を聞いたらダメだからね! 」
エルフなら納得かな?
まぁ確かに女性に年齢を聞くのは地雷ですよね!
「え、お婆様? お姉ちゃんじゃないの? 」
「アラ~♪ 流石私の孫だわ。そうね、リンダお姉ちゃんで良いわよ♪ 」
流石に無理では………と言いたいが飲み込む。
地雷は踏みたく有りません。
『おい、そこの小僧。周りのゴーレムを大人しくさせろ! いつまで攻撃姿勢をさせている! 』
おっと、火竜様が警戒してるね。
すぐに第3級警戒(通常警戒)に戻しましょう。
〔アレ、何で僕がゴーレム達をコントロールしてるのがわかったのかな? 〕
「エ~ト、ルクス11、12は通常警戒に。シータートル19、20は上陸、海岸にて通常警戒にシフト! 火竜様、よろしいですか? 」
『まぁ良いだろう。それよりそこの水竜の子供はどうしたのだ? 』
「キュイ? (え、何? ) 」
「エ~ト、この子はサファイアちゃんと言いまして僕の仲間ですね 」
『ほう、仲間と? テイムしているようだが? 』
「まぁ、成り行きで。一応保護したと言うか……… 」
『………まぁ良い。なついておるしな。しかしドラゴンライダーとはな。親父を思い出すな 』
「そうね。ロイエを思い出すわね。あ、そうそう、フリートちゃんに来てもらいたい所が有ってね。今から行きますので♪ 」
ちゃんって………行きなり何か言ってきたぞ!
僕はバカンス中なんだけどね?
〔断れるのか? 〕
「あ、一応イングスランド王国陛下とアンには許可を取ってるからね。わかるわよね? フリートちゃん 」
ウグ、これは拒否権がない………
あ、だから母上と同じ………いえ、何でもないです!
「大丈夫よ。またここに送ってあげるからね 」
全く安心できないのは何でだろう?
ウ~ン困った、クララちゃん達をどうするかだよね。
〔まぁシャルロット様に預かってもらうか 〕
「………みんなはリゾートを楽しんでね。僕はちょっと行ってくるよ。クララちゃんはシャルロット様、お願いしますね 」
「は、ハイ。わかったわ。クララちゃんは預かるわ 」
「それと家のちびっ子達をお願いね、クララちゃん 」
「えぇ~、私も行きたいけど………わかった、お兄ちゃん。お世話任せてね 」
「クララちゃんも連れて行きたいけど………今回は無理ね。その内呼んだら来てね 」
『水竜の子と………その子は何だ? まるで魔力の固まりとはな! 何者だ? 』
火竜様がむさしちゃんに気付いた様だね。
「火竜様、その子はダンジョンコアの分体でございます 」
『なんとダンジョンコアだと! ………それなら納得だな 』
「詳しい話は後程。それで何時出発します? 火竜様もお疲れでしょう 」
「何言ってるの? すぐに出発しますよ。早く乗って! 」
リンダお婆様………リンダお姉様は急いでいるらしい?
『相変わらずの慌て者め。リンダ、少しは落ち着け 』
「エェ~、だってバーミンガム領沖でアンを拾うから急がないと間に合わないわよ! 」
『そうか、アンに会うのも久し振りだからな。わかった、急ごう 』
何故か僕の意見も聞かないままに決まる予定って………
こうしてリンダお姉様に強引にコンテナ? ドラゴンゴンドラにサファイアちゃんとむさしちゃんごと乗せられてみんなに見送られて出発したよ!
〔もう、荷物位取りに行かせてよ! まぁアイテムボックスに予備が有るけどね 〕
ラチられた僕たちはバーミンガム領沖で揚陸艦シーライオン01の甲板に一旦降りてアン母上とララさんを拾ってからすぐに飛び立った。
母上に行き先を聞くと、どうもエルフの村? に行くらしい?
〔何故僕が行かないといけないのかな? 〕
因みに火竜様の名前はロイフォさんと言ってロイエさんの息子らしい?
お昼過ぎに飛びったって現在、夜の9時………10時頃かな?
火竜様が高度を落としているので着いた様だね。
〔ドレドレ………ウ~ン、ここ何処だ? 〕
[神眼(万里眼)]で確認したら………あ、王太子領だよね、ここ?
エ~ト7時間で付いたのかよ!
〔以外と火竜様は速いな! 〕
暗くてわからなかったが何か結界を通り抜けた感じがしてすぐに着地したらしい。
母上達の後に続いてゴンドラから降りるとそこは………巨大な大木の麓に有る村? が有った。
〔アレ、この規模はもう町だろう? 〕
目の前には………何故いるの?
乳母車を持った陛下と王妃様、王太子夫妻にライリー隊長?
「ようこそ、ユグドラシル20村に。フリート卿 」
「エ~ト、何故ここにいるのですか? 陛下 」
「ナ~二、イングスランド王家は一族の新しい長候補が生まれたら世界樹様にお目にかける習わしでな。今回はアンドリューのお披露目だよ♪ 」
ウ~ン、お宮参りなのか?
まぁ王家一家は良いけど………何故いるライリー隊長?
〔ん、まさか? 〕
「それと何故ライリー隊長がいらっしゃるの? 」
「ハハハ、まぁ数日前に会っていましたしね。私もまぁ、関係者なんだけどね? 」
「まぁまぁフリートちゃん、その話は後でね。先ずは私の屋敷に行きましょうね 」
「お母様、フリートはもう16歳ですのでちゃん付けは……… 」
「アン、今まで会わせもしないで何を言ってるのかな? クララちゃんの事も最近じゃない! 後できっちりと説明してもらうわよ! 」
何か雲行きが………
「母上、先ずはお婆様の屋敷に行きましょう。それから色々と説明してもらいましょう。陛下も良いですよね? 」
「アラ、そうね。お母様、行きましょう! 」 母上
「おお、そうじゃな。では行こうか(ニヤニヤ♪) 」 陛下
「………で、お婆様の正体はなんなんです? ここは恐らく村長の家ですよね? 」
世界樹の麓の一番大きな屋敷に連れて行かれたのだが、どう考えても村長? の屋敷だよね?
「まぁそうね。私は前の村長の娘でね。一応現在の村長の妹よ♪ 」 リンダ
………ヤッパリそうなんだ!
「エ~ト、お婆様はここで何をしてるの? 」
「アラ、そうね。私は元冒険者って言っとくわ♪ 今は引退して今はここの守備隊の教官かしら? 」 リンダ
「リンダ、お前説明を端処理し過ぎているぞ! このお転婆リンダは里の生活が嫌で飛び出して王都の冒険ギルドで登録して活躍した元冒険ギルドAランクの猛者だろう 」
イケメンエルフが現れた。
彼がこの村の村長だろう?
「初めまして、私がこの村ユグドラシル20村 2代目の村長、インフォレです。ま、伯父さんでも良いぞ! 」
「全く何が伯父さんよ。所で兄さん、何の為にフリートちゃんを呼んだの? 」 リンダ
「伯父様、フリートに何の用なんです? 」 母上
「今説明する。単刀直入に言うとフリート君、聖樹様に会ってもらいたい! 」 村長
「………え! 聖樹様に? 」
「「「「「エェ~! 」」」」」
とてつもなくやな予感しかしないよ!
「エ~ト、何故なのですか? 」
「それは聖樹様に聞いてくれ。私は何も知らないんだ 」
明日の朝、聖樹様に会いに行くことになった。
6ーⅤ
突然現れた火竜様とお婆様
そして有無も言わせずに連れ拐われるフリートくん。
そして到着地にいた陛下???
それに何故いるライリー隊長?
今月は6話投稿予定です。