5ーⅩⅣ話 15歳 文武祭のその後
今月は3話投稿します。
(3話分しかストックが………… orz )
5ーⅩⅣ話です。
文武祭は無事に終わることができたが…………
次の日、色々と突っ込まれるフリート君だった(笑)
5ーⅩⅣ話
文武祭も無事に終わりました。
一応、魔闘大会も成功? の内に終った様な、終ったよね?
〔ルールブックの修正作業に入ったらしいグリッド教官一派(笑) 〕
試合の後、表彰式が終った瞬間にハリー校長は直ぐに消えて逃げた!
そして何故か学園内で大捜索が始まっていた?
〔しかもご丁寧に手配書までいつの間にか貼られていた。しかも懸賞金(1万ポンド)付きで〕
しかし懸賞金懸けるんだったらその分経費に使えば良いのに? と思ったけどね。
生徒を巻き込んでの大捜索だったがその日は見つからなかった。
因みに高等部1ーS組のお好み串の屋台の売上はとんでもない事になっていた。
しかも学園トップの売上になっていたらしい。
〔一応、クラフト君達商業学科組に資金管理は任せたが顔がニヤけていた! 〕
売上は、一応クラスの物だが全額アルテナ教会の孤児院に寄附することに。
僕とシャルロット様が提案したら皆了解してくれたよ。
〔まぁ、クラフト君に孤児院指定で寄附して会計報告書も出して貰う様に依頼した 〕
もっともこの後、お好み串のレシピを巡って商業ギルドで騒ぎになったけどほっといた。
別に隠す事もないし、その辺はケインさんに丸投げしといたよ!
〔勿論、普段お世話になっている学園内の食堂には無償提供しましたよ 〕
ケインさんは早速魔導鉄板(お好み串用)の量産をしていたよ。
後にこれもバカ売れしたらしい?
〔また儲かってしまった(笑) 〕
次の日………学園も休みなので早速王城に向かった。
到着するといつもの執事さんの案内でいつもの会議室に案内された。
〔あ、やな予感? 〕
暫く待っていると陛下とエドワード王太子、何故か父上にエジンバラ卿が入ってきた。
一体何だろうね。
「フリート卿、折角の休みにすまぬのう 」
「陛下、陛下の呼び出しに断れる方はいませんよ 」
「いや、そこの2人は過去に断った事が有ったぞ! 」
「陛下、あの時は無理でしょう。当時はどうやってもバーミンガム領から3日で来いって普通に無理でしょう? 」
「私なんかエジンバラ領から鉱石を持ってこいって当時の馬車移動だとたいして運べないし、船便は危険な賭けだったし大変でしたよ 」
「父上、いや陛下、無茶ぶりしてはダメでしょう。それに今はこの話じゃ無いでしょう 」
陛下は昔から無茶フリをする人なのかな?
「所でフリート卿、この度は文武祭での魔闘大会優勝おめでとう 」
「はい、ありがとうございます! 」
「フリート、おめでとう! 」 王太子
「フリート、おめでとう! 」 父上
「フリート卿、おめでとう! 」 エジンバラ卿
「ありがとうございます。殿下、父上、エジンバラ卿 」
………ウ~ン、なんだろうね?
「しかしビックリしたぞ。まさか王級魔法のテンペストを使えるとは! ビックリしたぞ! 」 陛下
「確かにビックリしましたよ。王級魔法なんて初めて見ましたよ! 」 王太子
「フリート、いつの間に王級魔法が使える様になったんだ? 」 父上
「フリート卿、忙しいのによく練習できたな? コツとか有るのかな? 」 エジンバラ卿
あ、これは色々と不味いな。
答え間違えるとえらいことになるな………
「え~と、元々トルネード(風、特級)が使えたので、魔力を込めたらできた様な? 」
「その割には魔力は大丈夫だったのか? よく持ったな? 戦闘中も身体強化は掛けてたんしゃろ? 」
「えぇ、お陰さまで。ルクスや装備を作るのに鍛治魔法を使っていたら結構魔力が増えたんですよ? 何ででしょうか? 」
「ほう、そんな事で増える物なのか? 」
「一応、ハリー校長先生と研究中なのでもう少しはっきりしたらご報告します 」
ハリー校長と魔力量を増やせないかと共同研究中。
実際に被験者(仲間内)でやってもらってチェック中です。
「ほう、研究中なのか。ではこの書物を参考に見てみなさい 」
「陛下、その書物は? 」
「これはな、初代国王であるアーサー・キング・イングスランド様の書いた書物でな、現在確認されている王級魔法以上の魔法書物らしいのだよ。見てみなさい 」
古い魔導書を渡してくる陛下。
「そんな貴重な魔導書物を見てもよろしいので? 」
「あぁ、構わんよ♪ 」
「では早速拝見させていただきます……… 」
一応、表題を見たが………え~とこれもしかして英語で書いて有るのかな?
表題には[Anyone can understand, magical book](誰でも解る、魔導書)と書いて有った。
〔ん、これは………試されてる? 〕
「陛下、お借りしてもよろしいですか? 書いて有る事の意味を調べたいのでできれば王立図書館の禁書エリアの閲覧許可を頂けませんか? あとハリー校長も巻き込んでよろしいですか? 」
王立図書館の禁書エリアはまだ調べて無いんだよね。
これはチャンスかな(笑)
「………だから言ったろう! こんな事でボロを出す訳が無いだろうと。エドワード、お前もマダマダだな(笑) 」
「陛下、一番間違いない方法だと仰ったのは陛下ですよね? 」
「確かに陛下が言いました 」
「確かに(笑) 」
「な、お前達裏切ったな(笑) 」
何だこの茶番劇?
「あの~陛下。一体どう言う事で? 」
「………これは初代国王様でもある、アーサー・キング・イングスランド様の予言と言うか遺言でも有るんだが。もし王級魔法を使う者が現れた場合、全力で保護せよ。転移者の可能性が有るので必ず保護せよ! との事なんだが確認するがフリート子爵は間違いなくジョージの息子だよね? 」
「その事、母上に報告しても? 」
「すまぬ、フリート卿。今のは無しで頼む! 」
「フリート、今のは陛下だけだぞ! 私は関係無いし自慢の息子なのは間違いないしな 」
「フリート卿、ちゃんとアンさんに報告しとけよ(笑) 」
「おい、ジョージ、アルホンス、お前ら裏切ったな! 」
「「巻き込まれたく無いので(笑) 」」
本当、楽しい幼馴染みですね(笑)
まぁ王党派のトップ勢は安泰かな?
「おほん、それでフリート卿は転移者では無いのだな? 」
「………何処を何して転移者何ですか? 流石に無理が有りますよ。まぁ偶々使えただけで転移者ってオカシイですよね? それに陛下、前に話された事だと初代国王様は17~19歳位に召喚された勇者なんですよね? そこは調べればもしかしたら今も何処かに居るかも知れませんが、私は転移者ではなくジョージ・アール・バーミンガムの息子です! 」
うん、これくらい強く言っておけばもう聞かれ無いだろうね。
多分?
「そうか………まぁ良い。本題を言おう。お前、転生者だな! 」
え、……………今なんて言った?
「………陛下、今何と言いました? 」
「転生者じゃないのかと聞いたんだが? 」
どうする?
誤魔化すか?
「陛下、転生者とは? 」
「まぁ、詳しくは知らないのだが魂のみこの世界に来て生まれ変わった存在だそうだ 」
「………陛下は何故その事を知ってるのですか? 」
「これは………まぁ良いか。初代様の残した日記が有ってな。そこに書いて有るのだよ。なので王族、特に継承権の有る者は初代様の言葉、日本語を覚えるのだよ。代々その時の王から次世代の王にな! 」
「………そうすると陛下は日本語を読めるのですか? 」
「まぁそうだな。もっとも漢字と言う文字は一部読めないがな(笑) 」
「私もこの事を陛下から聞いた時は驚いたよ。まさか本当に初代国王様が転移者だったとは思っても見なかったよ! 」 王太子
「我々もこの話を聞いた時は陛下の冗談だと思ったものだよ(笑) 」 父上
「確かに陛下は普段から冗談を言うから最初から信じていなかったよ♪ 」 エジンバラ卿
陛下は昔から冗談を言える仲間を集めて居たのかな?
「おほん、そこで日記には最後にこう書いて有るのだよ。【私の様に召喚された者が現れた場合は全力で保護せよ。大ロシーナ帝国………いや、ロシナ教の様に悪用させるものより保護して国内で自由に過ごさせよ。但し、イングスランド王国の国内法に従わない場合はそれまでで良い。処分は任せる。なお、転移者と違い可能性として転生者が来るかも知れない。転生者とは魂のみこの世界に来て生まれ変わった存在だ。しかも前世の記憶が残っている者も居るかも知れない。その者も動向を注意深く見守る事を推奨する。まぁ、この国がおかしな方向に向かっていたらその者に潰されても問題ないがな。そんな事にならないよう、その為にもこの日記を読むものは国民の為に、しっかりとした国作りを励むこと! 初代イングスランド王国国王、アーサー・キング・イングスランド こと 井川明彦 】 と書いて有るのだよ 」
井川君は本当に何者なんだろうね。
「まぁここまで言えばわかるだろう、フリート卿。今までお前の様子は監視させてもらって居たのだよ。もっとも屋外や学園内だけだがな(笑) その結果だよ。どうじゃ、驚いたろう 」
「因みに何時からですか? 」
「お前が初めてステータスプレートを作った時からじゃな。いくら高度な陰隠系のスキルを使っても使っている事自体が証拠になる仕組みなんだよ。ほら、これが証拠の報告書♪ 」
その書類を見ると………確かに[このステータスプレートは高度な陰隠系の阻害が掛かってます]と書いて有った。
あのステータスプレート製造機はそんな仕掛けも有ったんかよ!
〔参ったな。もう誤魔化せないかな? 〕
「それにフリート子爵、お前転移魔法も使えるだろう? 」
「どういう事ですか、父上。いや陛下? 」
「エドワード、もう少し落ち着きなさい。王たる者は冷静沈着でないといかんぞ! なぁ~にお前の所在が時々ブルー島で確認されていたのだがどうやって王都と往復できるのか、しかも日帰りじゃないと無理な状態とはどういう事なのかと不思議に思ってな。あぁ、その件はライリーの所からの報告じゃ♪ 」
ウ~ン、まさかライリー隊長の所からかぁ………
彼処の部隊は優秀過ぎるだろう!
「……………参りました。まさかライリー隊長の部下が居たとはね。もしかしてフルーツパラダイスで見られたのかな? 」
「「「「なんだ、フルーツパラダイスって? 」」」」
「ブルー島ダンジョン地下11層から20層までのゾーンでフルーツ取り放題の場所なんですが植物系の魔物を配置していて…………結構皆さん引っ掛かるので見てる分には笑えますよ♪ 」
「ほう、それは楽しそうじゃの。………そうじゃなくて転移魔法で移動しているのだな? 」
「はい、そうですが………… 今は僕と眷属の者しか使えませんよ。陛下、残念ですね? 」
本当はできるけどね(笑)
「陛下、まさか遊びに行くために調べていたのですか? 」王太子
「「あぁ、ヘンリーなら有り得るな! 」」
どうも前科有りですね。
「まぁよい。ではフリート卿は転生者で間違いないのだな。では本当のステータスプレートを見せてもらえるかな? 」
「陛下、流石にそれはいけませんよ! あくまでもステータスプレートは、ステータスの儀式の時に家族のみとの初代様の決まりが有りますでしょう 」 王太子
「そうですね。私も見たいが流石にそれは……… 」 エジンバラ卿
「私は息子のステータスプレートは見たが………まさか偽造されてたとはな(笑) もしかして魔法適正は全部王級………いやそれ以上なのか? 」 父上
「初代様のステータスは魔法適正が一部が神級だったらしい。フリート子爵、お前もその位であろう。何か見るのが怖くなったのでもう良い。それとやはりアルテナ女神様の加護を持っているだろう。それと前に聞いたむさしちゃんの使命も本当はお前が承った事だろう。違うか? 」
「……………はい、そうですね。特に急がれてはありませんが一応、色々と落ち着きましたら出掛けようと思います。その時は陛下、よろしくお願いします 」
「そうじゃのう。まぁ今のところは聖国と南の帝国位だからのう……… 」
「陛下、呑気に言ってますが双方とも扱いを間違えると大変な事になりますよ! 」
「うちの領地も近いので増援もしますが………王都の方からもお願いしますね! 」
「うちは遠いがなるべく助けを出すよ。マックが世話になってるしね! 」
「はい、ありがとうございます。兵も順調に増員できていますし、防衛用の艦艇も父上の協力で順調に増やす事ができています。現在、王国連合艦隊所属の第1建築工兵師団(ブルー子爵軍)、第2工兵大隊(王国海軍)、第3工兵大隊(バーミンガム海軍)の手によって専用港が各重要諸島にて建設が始まっています。全ての完成は2年後になりますが完成しますと防衛はとりあえず大丈夫かと! まぁ、時間稼ぎに12月のブルー子爵軍の閲兵式には恐らく帝国の間諜が見に来るように仕向けてますので(笑) 」
「あぁ、その件はライリーから聞いている。一応聞くが………何を出すのじゃ? 」
「それは見てのお楽しみでお願いします。間に合えば良いのですが(笑) 」
「フリート、やり過ぎるなよ! できれば事前に教えてほしい! 」 父上
「フリート卿、私にも事前に教えてほしいね。良いものならうちの領軍にも配備したいなぁ 」 エジンバラ卿
「ハァ、量産型の設計ができましたら回せる様にしますね。もっとも操縦法が難しいかも? 」
「何か聞くのが怖くなったぞ! ん、エドワード? どうした?? 」
「………もしかしてワイバーンの関係かなと? 」
「「「何の話だ? 」」」
「この前、偶々フリート卿に会った時に聞かれまして………ワイバーンの産地として何処が有名かと? 」
「「「産地と? 」」」
「普通は生息地と思うのですが……… 」
「あ、そうですね。生息地ですね(笑) 正確にはワイバーンの素材が欲しかったので……… 」
「………あれは酷かったらしいのう。ライリーがあきてた報告をしていた件だったなぁ~ 」
「陛下、どのような報告でした? 」
「あぁ、ワイバーンが降りた………いや、墜ちてきたらしい? どうやったかはわからなかったらしいのう? 」
これは、10月頭(約1ヶ月前)に演習と称してワイバーン狩りに行ったのだが………派手にルクス5台、ロンドンバス1台、輸送用コンテナトラック2台、試作Ⅶ号指揮装甲車改(試作連装対空砲搭載型)1台で中央山脈(王国直轄領、王太子領)に向かった。
勿論、王太子様と兄さまと一緒に行くことに。
〔ワイバーンの肉が欲しいと無理矢理付いて来たね。姉様達に食べさせたいと……… 〕
勿論、試作対空砲の餌食になってもらいましたけどね(笑)
それでワイバーンを13頭ほど仕留めて帰ってきましたけど何か?
〔基本、氷の槍(1m位の)が飛んで行って胴体や翼に刺さってそのまま凍りつきながら墜落してきただけですけどね 〕
「あれはフリート卿の開発した対空砲? と言う物で撃ち落としてから墜ちてきたワイバーンに止めを刺すのが仕事だったような? 回収の方が大変でしたね 」 王太子
「「「何をしているのだ? 」」」
息ぴったりだね。
「お陰で素材は集まりましたし、魔石もワイバーンの物を使えますので色々と進んでますね 」
「何をしているのか聞くのが怖くなったぞ! 一体何をするのだ? 」 陛下
「フリート、先に言っておいた方が安心………できるか? 」 父上
「私はよいわ。当日を楽しみにしとくぞ! 」 エジンバラ卿
「フリート子爵、約束は守れよ。もっとも何を作ったの? 」 王太子
「殿下、本気だったのですか? 多分陛下の許可が下りないと思いますよ。それだけ危険な物なんで(笑) 」
「それは許可ができないのう。わしが試してからかのう 」 陛下
「「だから何で陛下が試すのですか! 」」
本当に中が良いですね。
この後、観閲式の打ち合わせになったけど………結構、紛糾するかと思ったがすんなり決まったよ。
〔半分は陛下の悪乗りで決まったよ! 〕
なお、王家も巻き込む為に、何故かシャルロット様とエドワード先輩も参加させる事が決定って何で?
こき使っても良いと陛下が言うけど、後で知りませんよ!
〔後でばれて王妃様に……… 〕
そして12月のブルー子爵軍の観閲式では………
大変な騒ぎになる事になったよ。
5ーⅩⅣ
色々とバレてたフリート君(笑)
状況証拠は残したら駄目ですね。
しかし、井川くんはほんと何者?
明日も投稿します!
11/4 話の辻褄を合わせるためワイバーン狩りの編成変更
ルクス4台→5台
陸亀2台→無し