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5ーⅩⅢ話 15歳 文武祭高等部編⑤ 本選、決勝戦です!

5ーⅩⅢ話です。


とうとう決勝戦です。


フリート君は武器マニアに勝てるかな?

5ーⅩⅢ話


『大変長らくお待たせしました。ただ今より文武祭魔闘大会の決勝戦を行います♪ 』


"ワァ~♪、わぁ~♪ "


闘技場内は物凄い歓声です!


『今回の魔闘大会、物凄い試合でしたが今から始まる決勝戦、一体どうなるでしょうか? ハリー校長先生 』


『ホ、ホ、ホ、それこそわからんのう? 両者共にかなりの実力者だからのう 』


『よいよ始まります。それでは選手の入場です♪ 』


係りの人の合図で入場します。


『先ずは東門よりフリート君が入場してきました。この方、皆さんご存じのブルーダンジョン攻略者。噂では魔法も武術も凄く、魔法の師匠にはハリー校長先生と伝説の卒業生、閃光の魔女様と言う噂。武術の師匠には元、現騎士団長のご指導を受けてる武人です。今回もいつもの槍杖装備で登場です♪ 』


いつものサウス9(訓練用)を担いで入場です。


『対する西門よりバスター君の入場です。この方、当代の学園総代にて学園最強の1人。そして幼い頃より王都冒険ギルド職員に鍛え上げられていたと言うギルドマスターのご子息。その為か武器を何でも使いこなすウエポンマスターとして有名です。今回は………何ですか、あの武器は? 』


『ほう、珍しいのう。まさかハルバートとはな! しかも両刃仕様とは? 』


ハリー校長先生、惜しい。

あれは一種のラブリュスだろうね。

〔また凄い武器を持ってるなぁ~、流石武器マニア♪ 〕


『え、え~と武器管理人の魔道具学のロイド教官からです。「その武器はラブリュスと言う戦斧の一種で見た目は大型の両刃の斧です 」とご指摘が有りましたよ、校長先生 』


『ホ、ホ、ホ、ワシは魔法使いじゃぞ。武器に詳しい訳あるまいに? 』


『魔道具には詳しいですよね? それとコメントは続きます。「魔道具学的にこのラブリュスは、フリート君のサウス9改槍杖と同じ魔道具化されています。お互いに後でよく見せて下さいね♪ 」との伝言です 』


『またか、ロイド教官。本人達の了解を取ってからじゃぞ! 』


未だに前にあげた僕が作ったサウス5の魔法カートリッチも未だに解析中なのに大丈夫かな?

相変わらずのロイド教官だった。

〔また付きまとわれなければ良いけどね(笑) 〕


そして両者が中央で握手をする。


「フリート君、今日はよろしく♪ 」


「バスター先輩、よろしくお願いいたします。所でその斧何ですか? 結構大きいですね? 」


「そうだろう。このラブリュスは対フリート君用に考えて選んだ武器なんだ。まぁ、攻防両方に使えるしね♪ 」


「攻防両方にねぇ………。まさか魔法防御でもできる………なるほど、だからミスリル製なのですね? 」


このラブリュスは柄と斧本体はミスリルで刃の部分が木製(トレント材?)だった。


「え、何で解ったの? って言うか専門家だもの当たり前かな(笑) そしたらどうする? 」


「まぁ、他にも有りそうですけどそれは対決してからですね? 」


「まいったな、お手柔らかに♪ 」


「双方、開始位置に! 」


そしてお互いに構えた所で!


「それでは魔闘大会決勝戦を始める。双方、準備は良いか! 」


「「ハイ! 」」


「それでは決勝戦、………始め! 」


開始と同時に僕は槍杖を構えてファイヤーランスを3発放つ!


「うわ、危ない!! 」


と言いつつラブリュスを構えていた。

ファイヤーランスがラブリュスに着弾した途端、ファイヤーランスが霧散した!?

〔ん、このラブリュスは、魔法を無効化したのかな? それとも術式で魔法を中和させたのかな? 〕


「行きなり熱いぞ、フリート君! 」


「バスター先輩、その割りには余裕で防げましたね? 」


「まぁこのラブリュスはコピー品なんだけど、刃の部分以外は本物と一緒なんだよね! 」


「もしかしてダンジョン産の斧ですか? 」


「………そこは企業秘密でね。冒険ギルドのお抱え魔道具職人製で特別に作って貰ったんだ! 」


「………ヘェ~、スミスさんのお手製かぁ~ 」


「フリート君、何故スミスさんの事知ってるの? 」


「そりゃ~、魔道具造ってれば自然に会うよね? 」


「イヤイヤ、普通は会わないでしょう? 」


「本当はこの施設の魔道具を校長が売り込みに行った時に僕の事を言ったらしくて冒険ギルドマスターから呼び出しがかかってね。その時にギルマスから紹介されたんだよね、校長先生! 」


『ウグ、その話はここではしないでね! 』


「フリート、後で話を聞かせてほしいな! 」


「グリッド教官、今は試合中ですよ! 」


「おっとスマナイ。では試合再開! 」


「「教官! 」」


この後、僕とバスター先輩の攻防が凄かったらしい。

お互いに身体強化の魔法(無属性、中級) を使い斧と槍の攻防を見せていた?

〔夢中で試合ってたのでワカラナカッタヨ! 〕


いつの間にか会場も静かになっていた。

そして一旦双方離れて息を整えてた。


「(ハァハァ )先輩、流石武器マニアですよね。普通は1~3種類しか訓練しませんけど、実際先輩は何種類使いこなせるのですか? 」


「(ハァハァ )実際の所………投擲、魔法系武器以外なら今の所11~12種類かな? 」


「(ハァハァ )結構使いこなしていますね。その戦斧も結構使いこなしていますね 」


「(ハァハァ )まぁ、僕は元々こっち系(斧系)は得意だったしね 」


「(ハァ……… )ソロソロいきますよ! 先輩、斧は大丈夫ですか? 」


「(ハァ……… )何を言ってるのかな? フリート君………あ! 」


そう、バスター先輩のラブリュスの柄の部分に亀裂が入っていた!?

フリートはラブリュスの基部斧本体と柄の付け根をピンポイントで攻撃していた!


「いつの間に!? 」


「それに遠距離物理攻撃の方はどうかな! 」


「何! 」


"バァァン! "


サウス9改のシリンダーをある位置にセットして狙いを付けて引き金を引くとそれは発射された。

その弾はラブリュスに当たると衝撃で亀裂が拡がり柄が壊れて斧本体が床に落ちていた!


「………フリート君、今の何? 」


「それは内緒です♪ 」


実際は一発だけ作った実体弾なんだよね。

って言っても基本ウットチップ弾(ゴームトレント材製)だけどね!

〔ゴームトレント材で作った訓練弾だけど当たると衝撃が有るからね♪ 〕


「それでどうします、先輩? 」


「勿論、続けるさ! 」


「でも素手で? それとも背中の武器で? 」


「な~んだ、バレてるか。まぁ膨らみが有るからわかるよね 」


バスター先輩は、背中の物を出して構えた!?

背中から出したのはトンファーだった!


「おや、トンファーなんて珍しいですね 」


「フリート君は知っていたのか! まぁその槍杖作る位だから知ってるか 」


「まぁそのトンファーがスミスさん製ならね。また厄介な物を(笑) 」


「え~と、これまさか……… 」


「ン、スミスさんと共同製作のサブ武器候補だったかな? 」


実際に意気投合したフリートとスミスは第1弾としてこのトンファーを作っていた。

ある仕掛け付の特殊警棒扱いの物を!

〔衛兵さんや巡視隊のサブ武器として 〕


「アチャ~、そうすると対応策も……… 」


「………制作者に聞かないでください! 」


「そ、それじゃ行くぞ! 」


再開された試合だったがリーチの差も有るために防戦一方のバスター先輩は段々と不利に。

まぁ普通に槍対トンファーって初めて聞いたしね?

〔あれ、トンファーって格闘戦の武器だった様な? 〕


近づけば槍の突きが来るし、離れると魔法弾が飛んでくる。

トンファーで防御しつつも攻撃どころか仕掛けも使えなかった!

〔カウンター攻撃をしようとしても攻撃に行けなかった為だった! 〕


「ハァハァ、参ったな、攻撃ができないよ! 」


「ハァハァ、その割りには余裕ですね? 」


「ハァ………このトンファー、何のために作ったの? 」


「ハァ………まぁ町中での巡視隊用とか入出門番用のサブの武器と言うか拘束道具の意味も有ったかな? 」


実は捕縛用にある部分を相手に押し付けると電撃が流れる仕組みだった。

〔一種のスタンガンですけどね 〕


「そうなんだ! だからこんな仕掛けが有ったんだね。納得! 」


「すみませんがその仕掛けは使わせませんよ! ソロソロいきますよ! 」


「ク、さぁ来い! 」


そして僕は有る魔法を放つ!


「テンペストF3! (風、王級) 」


「ナニィィィ! 」


バスター先輩を巻き込んで竜巻が発生していた!?

しかも結構大きな竜巻だった!!

〔トルネードの上位魔法(王級)で最近できるようになった。もっとも今の所F3が限界(制御ができない為 ) 〕


そして木の葉の様に巻き上げられたバスター先輩は解除した瞬間、上から舞台上に墜落した!

そしてムクッと立ち上がった!?

〔………まさか効いてない? ン、何か服からバラバラ落ちてるね?〕


会場はザワザワ…………していた。


「イテテテテテ、行きなり王級魔法かよ! ってか使えたのかよ? 」


「………最近できるようになったので使ってみたのですが………何で立てるの? 」


「僕だってただの武器マニアじゃないしね。ヒントは僕は土と無魔法が使えるしね 」


「………あぁ、もしかして噂の[魔導甲胄]ですか? 始めて見ましたよ! 」


土と無魔法の複合魔法で周りの土を鎧の如く纏い、身体強化を鎧ごと掛けて動かす特殊魔法らしい?

確か王都のギルドマスターが使ってたはず………息子が使えて当たり前かな………ン?


「あれ、それだとゴーレムにならないかな? 」


「え、何で? 」


「だってそれだとゴーレムを着込んで動かしてる様な物でしょう? その辺はどうなのかな? 」


おや、グリッド教官が唸ってるね?

回りもザワついてるね?

〔確かにゴーレム生成術と似てるよね? 〕


『グリッド教官、今回の場合はどうなのじゃ? 』


「校長、規則ではゴーレムの使用は禁止なのですが………ゴーレムの定義は何ですか? 」


『ウ~ン、一応ゴーレム核を使用しての自律制御が一般的なんだが………どうする? 』


「………今回はゴーレム核を使ってませんしゴーレムと別物なのでは? 」


『そこなんだよね。実際にはゴーレム技術なのだろうが核自体を自らやってるのでゴーレム核とは言えないしのう……… 』


「………別に良いのでは? 」


「「『ハァ? 」」』


「ゴーレム核を使っているのがゴーレムで、他は………先輩のは魔導甲冑って事で?」


『良いのかね? フリート君 』


「良いのか? フリート 」


「フリート君、良いの? 」


「バスター先輩のは魔導甲冑、ギルマス直伝ので、それもとっておきの技術でしょう。見せてくれたお礼ですよ 」


「………僕の魔導甲冑は対魔法耐性もあるけど良いのかな? 」


「まぁ、ミスリル粉撒いてたのは見逃しますけどね。 一応、武器? 扱いだろうしね(笑) 」


「なんだ、気がついていたのか。目立たない様に黒く色まで付けてたのに(苦笑) 」


「普通にロックゴーレムやマッドゴーレムにもミスリル粉を混ぜると効率が良くなるけどその分費用が割高になりますしね 」


「専門家に見られるとバレバレになるなぁ。まぁそれじゃ遠慮なく、魔導甲冑! 」


するとバスター先輩の回りに辺りの土(ミスリル粉入り)が纏いちょっとした鎧になっていった!

え、フルフェイスの甲冑仕様ですか?

〔あれ、聞いた話ではギルマスの魔導甲冑は確か普通に軽装の鎧だった様な? 〕


「………先輩の甲冑って騎士鎧? 」


「あぁ、学園に有った騎士鎧を参考にしたんだよ 」


「………いや、ギルマスの魔導甲冑って軽装の鎧って聞いてたのでギャップが……… 」


「まぁそうだね。親父のは軽装の鎧をベースにした鎧だしね 」


「では、遠慮なく行きますよ! ブリザード(氷、特級)! 」


「今度は冷やすのかよ! 」


吹雪の竜巻がバスター先輩を襲う!

魔導甲冑の回りが凍り付き始めていた!


「ウワ、ヤバイ! 凍ってきたってどうして? 」


「そりゃ魔法耐性以上の魔力を込めて放てば………一応効きます! 」


「な! そんな方法がってフリート君の魔力って………… 」


そして1つの巨大な氷塊ができていた。

中にはバスター先輩が固まっていた!

〔中で小刻みに動いているようだった? 〕


「で、どうします? グリッド教官 」


「………そうだなぁ~、校長どうします? 」


『………グリッド君、君が決めなさい。ワシに聞かれても困るぞ! 』


『あ、そう言えば(パラパラ………)ルールブックには有りませんね。想定してなかったんですね、グリッド教官? 』


「ウグ、まさかこんな方法で相手を封づるとは思わないわ! 」


『あ、思い出した! 過去の魔法部門で氷漬けになっていった試合が有ったのう。その時は氷漬けになった選手の負けにして慌てて溶かしてたよ 』


何かどこかで聞いたことが有ったような?


「取り合えず今回はフリート君の勝利だな。フリート、悪いが溶かしてくれ! 」


「ハイ、わかりました! ファイヤーストーム! (火、特級、弱め)」


僕はファイヤーストームで氷を溶かしていった。

取り合えず氷を溶かして少し暖めておく。


「(ガチガチ………)フ、フリート君、寒いぞ! 」


「先輩すみません。こうもしないと先輩の魔導甲冑には勝てそうも無かったので(笑) 」


「………まぁそうだよな。マダマダだな、僕は。やっぱり魔導甲冑は改良するしかないのかな? 」


「まぁ、相談に乗りますよ。基本、ゴーレム生成術に近いみたいですしね 」


「………そうだな、後で話をしよう 」


"ワァ~♪ 、わぁ~♪ "


握手をした所で会場も我に返ったらしく歓声が起こっていた。

こうして文武祭魔闘大会が終った。


そして表彰式が始まったけどまさか陛下から直接表彰されるとは思わなかったよ!

陛下から第1回魔闘大会優勝と彫られたミスリル製の盾(スモールシールド)が贈られた。

〔何気に実戦でも使える盾だった。屋敷の玄関に飾って置くかな? 〕


そして陛下が小声で………


「フリート子爵、後で話が有るからね。明日王城に来なさい 」


………と言われた?

〔あれ、何かしたかな? 〕




そうそう、露店の売上なのだが…………とんでもない事になってた!

在庫の食材を全て使い、追加分も使い切って完売したとの事。

〔一体売上がドウナッタンダロウ? 〕


結果は全学年でぶっちぎりのトップだった。

初日でウマイ! と評判になり、2日目で凄いことになっていったらしい。

〔口コミ怖イワァ~! 〕


なお、売上は材料費を除き、そのクラスで好きに使って良いことになっていた。

我がクラスは儲け分全てアルテナ教会に寄付金として寄付していた。

〔孤児院の運営に回してもらってます 〕


そして観戦してたむさしちゃん、サファイヤちゃん、クララちゃんトリオと姉様ズは………結構食いまくっていたよ。

挨拶に行ったらトリオは轟沈(寝てた)し、姉様ズはまだ食べてるし、母上は王妃様と笑っていたよ。

〔護衛の女性騎士も一緒に食べまくっていたし………ってよく見たらキャロル姉様もですか! 〕




次の日に王城に向かったらとんでもない事になったよ。






文武祭魔闘大会結果!


1.フリート⑦  ┓

      [フリート ]┓

2.テスター②  ┛   ┃

           [フリート ]┓

3.マウント①  ┓   ┃    ┃

      [ダグラス ]┛    ┃

4.ダグラス⑥  ┛        ┃

               [フリート]┓

5.シャルロット⑤┓        ┃  ┃

     [シャルロット]┓    ┃  ┃

6.ジェーン③  ┛   ┃    ┃  ┃

           [リチャード]┛  ┃

7.クリフ④   ┓   ┃       ┃

      [リチャード]┛       ┃

8.リチャード⑦ ┛           ┃

                優勝[フリート]

9.マキシム⑦  ┓           ┃

      [マキシム ]┓       ┃

10.マイケル⑥ ┛   ┃       ┃

           [マキシム ]┓  ┃

11.カイル④  ┓   ┃    ┃  ┃

      [カイル  ]┛    ┃  ┃

12.イリス①  ┛        ┃  ┃

               [バスター]┛

13.エルザ③  ┓        ┃

      [メモリ  ]┓    ┃

14.メモリ⑤  ┛   ┃    ┃

           [バスター ]┛

15.アイギス② ┓   ┃

      [バスター ]┛

16.バスター⑦ ┛




5ーⅩⅢ

魔闘大会初代優勝者になったフリート君。


でもちょっとやり過ぎた様な?


そして露天もエライコトニ!?



何とか書けたので投稿しました。


次の投稿は11月頭に予定しています。


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