5ーⅩⅡ話 15歳 文武祭高等部編④ 本選、準決勝戦です♪
5ーⅩⅡ話です。
本選準決勝です。
え~と、王子をボコっても問題ないよね?
5ーⅩⅡ話
次の日………
文武祭2日目になりました。
〔校内露店の売り上げが凄いことになってるらしい? 〕
何でもボリュームが有って価格も安く押さえた(1本10ポンド)にしていたので大繁盛になって作る側から売れるので供給が追い付かないらしいです。
その為フリート子爵家からも応援を頼んで何とか回してる状態だった。
〔本来はダメだがこの状態では大騒ぎになるので学園側が渋々認めていた 〕
来て貰った料理人、メイドさん達(5人)は屋台の裏でキャベジンを一生懸命にみじん切りにして、小麦粉と混ぜていた!
一応、5人までと学園側より言われたので応援に来てもらった。
〔料理人2人、メイドさん3人に来てもらいました 〕
表の鉄板の前には一生懸命に焼く作業を昨日トーナメントで負けた面々が次々に焼いていた。
そして売り子が出来立てを即販売していたが間に合っていなかった。
〔売り子にシャルロット様が居たので大盛況の原因でも有ったが(笑) 〕
そして本日のメイン、魔闘大会の準決勝、決勝が有ります。
午前中に準決勝、午後に決勝が行われる予定です。
〔インターバルが長いのは良いですね 〕
勿論、むさしちゃん、サファイヤちゃん、クララちゃんと母上、姉様ズも専用観客席に陣取って露店の食べ物をバク付いています。
今日は陛下もご臨席です。
〔そして騎士団が警備してます。あ、兄さまも居るね! 〕
そして何時もの如く………
あれ、司会者の様子がおかしいぞ?
『昨日に引き続き魔闘部門を始めます。本日は午前中に準決勝、午後から決勝戦が予定されてます。準決勝第1試合は驚異の1年総代、1、2回戦先輩方を倒しての準決勝進出。1年S組、フリート君 対 学園次席の王子様。1回戦は順当、2回戦は妹姫を本気で倒しての準決勝進出。3年S組、リチャード君の対決です。準決勝第2試合は両手剣一本で1、2回戦を戦いここまで来ました。同じ同級生でもあるフリート君の親友でも在りライバル。1年S組、マキシム君 対 完全無血のオール武器マスター。相手に合わせた武器を使用して相手を翻弄。今回はどの武器で登場か。本年度学園総代、3年S組、バスター君の対決です。………本日の司会進行は昨日に引き続き私、1年A組 エミリーと、解説はお馴染み ハリー校長先生でお送りします。ハリー校長先生、試合はどうなりますかね? ………ハリー校長先生、居ますよね。………え~と、ハリー校長先生? あれ、本当に居ないのですか? 』
どうも校長先生はブースには居ないようだった?
トイレにでも行ってるのかな?
『ピン・ポン・パン・ポン♪………ハリー校長先生、ハリー校長先生、至急放送ブースまでお越し下さい。試合が始められません。お急ぎ下さい! 」
『(フワァン!) エミリー君、ワシはここにいるのだがな? (汗だく!) 』
ハリー校長先生が現れたが、走って来たのがわかる位に汗だくだった。
『ハリー校長先生、一応聞きますが珍しく遅刻してましたが、何か有りました? 』
『何の事だ? それより随分とおとなしいのう、エミリー君? 』
『………それで何が有ったんですか、校長先生! 』
『ウグ………ミリー君の説教の後に脳筋軍団との話し合いで揉めただけじゃ! 』
『昨夜も遅くまで話し合っていたとか?………まさか朝からもですか? 』
『そうじゃ! 学園の闘技場や訓練所まで全てに設置しようとウルサイし、そんな一気に設置できる予算は無いと言っとるのに…………… 』
『はぁ? それは文武祭が終わってからの話では? 』
『………知らんが、ワシに何をさせる気なのかさっぱりじゃ? 」
ソリャ~、終わったら逃げるでしょう、校長先生。
ハリー校長が大金入手するには少し時間も掛かるだろうし………
〔普通に考えてもグリッド教官一派からの資金提供要請だろうね! 〕
『ハリー校長先生が要らしたので早速始めましょう。先ずは準決勝第1試合、東門からフリート君が、西門からリチャード君が登場です♪ 』
舞台中央に歩み寄る僕とリチャード先輩。
ガッチリ握手をして
「フリート君、正々堂々戦おう! 」
「リチャード先輩、本気で行きますのでよろしくお願いします 」
「お手柔らかに(笑) 」
僕はいつものサウス9(訓練用)を構える。
リチャード先輩は騎士剣と盾のオーソドックスな騎士装備だった。
『試合の審判はグリッド教官が引き続き行います! 』
「準決勝第1試合を始める。双方、準備は良いな! 」
「「ハイ! 」」
「それでは………始め! 」
リチャード先輩が盾を構えて突っ込んで来た!
行きなりの[シールドバッシュ]かな?
〔あれは基本、真っ直ぐにしか動けないんだよねぇ 〕
僕が余裕を持って避けたけど、なんと軌道修正して向かってくるリチャード先輩!
よく見ると風の魔法を纏っているではないか?
〔なるほど、風の魔法を纏って軌道修正しているのかな? しかも盾の表面にも風が纏っているよね? 〕
僕は仕方なく[縮地]で離れて間合いを取った。
「フリート君、何故避ける? かかって来ないのか? 」
「まさか軌道修正する[シールドバッシュ]は無いでしょう、リチャード先輩。あ、まさか[シールドチェイサー]? 」
「まぁそうかな(笑) ヤッパリばれていたか。初見では避けられないと思ったけど、まさか[縮地]で避けられるとはね 」
「まぁ風の魔法を纏っていた時点で警戒しますよ! でも先輩、使うタイミングが早すぎですよ! ギリギリ近づいてから使われたら初見では避けられないでしょうね 」
「そうだったか! ヤッパリかぁ~………ウイリアム先輩に聞いた通りだったな……… 」
「何兄さまに聞きに行ってるのですか! もう今度は私から行きますよ! 例え罠でもね 」
「え、何? 」
僕は先ずは水魔法でウォーターボールを大きく丸い状態(直径1m位)で低速で発射。
次に火魔法のファイヤーボールを高温状態(青くなる手前位)で発射する。
「何? ただのウォーターボール? しかもデカイけど遅くないか? 」
ウォーターボールの後ろからファイヤーボールが迫っていたがウォーターボールの影で見えなくリチャード先輩は気がつかない!
そしてウォーターボールにファイヤーボールがぶつかると………
"バシュン! "
「アチチチチチ! なんだこれは? 」
辺りを湯気が覆い何も見えなくなる!
しかしリチャード先輩に向かう影は辛うじて見えたので!
「そこだ! 」
その影を[シールドバッシュ]でカウンターで止めつつ長剣で切り裂く!
「[スラッシュ]! ………ナニィ! 岩だと!? 」
そう、リチャード先輩に向かって来た影の正体は土の塊だった。
「クソ、何処に行った? チィ、後ろか!? 」
後ろからも影が迫っていたが………
「後ろは囮。本命は上だぁ! 」
後ろから来る岩の塊の軌道を読んで避けて上から来る物をウインドカッターで迎撃していたが………
「何? 上も囮だと!? 」
「正解は後ろの岩の影ですよ♪ 」
「ナ、しまった! 」
僕は至近距離から風魔法を這わせたサウス9改でなぎ倒す勢いで当てる!
吹き飛ぶがギリギリ舞台の上に踏み止まるリチャード先輩!
〔ウン、あれで飛ばされないのは凄いね 〕
フラフラのリチャード先輩は辛うじて立っている様に見えた。
「先輩、大丈夫ですか? 」
「………あぁ、一応大丈夫と言いたいが………実線だったら胴体が真っ二つだったよ。フリート君、お前本気ではないだろう? 」
「先輩、そこの化け物と一緒にしないで下さいね。僕はまだ人ですからね(笑) 」
「そうかな? 十分に届くだろうね(笑) って事で参りました。後はバスターと戦ってくれ♪ 」
「え、良いのですか? まだ行けるよね? 」
「いや、無理だな。意外に結構キツイナコレ……………(バタン! )………… 」
「勝者、フリート! おい、救護班! 」
あ、王子ボコったけど大丈夫だよね?
リチャード先輩は気絶しただけだったので一応、タンカに載せられて運び出されていた。
〔ちょっと本気でやり過ぎたかな? 一応、結界は機能してるね (ホッ ) 〕
さて、次はマックとバスター先輩かな。
できればマックに勝ってほしいけどね。
〔難しいかな? 〕
闘技場の清掃も終わったので始まる様なので隅で見学です。
『お待たせしました。準決勝第2試合を始めます。東門からマキシム君が、西門からバスター君が登場です♪ 』
東西の門から二人が出てきたが………なんと二人とも両手剣装備だった!
『これは、二人とも両手剣ですね。ハリー校長先生、この勝負はどうなるでしょうか? 』
『そうじゃのう………ワシよりグリッドの方が詳しいのじゃが、全く読めんのう 』
『ハリー校長先生も読めない展開って? この勝負どうなるのでしょうか? 』
確かに読めないけど………バスター先輩は器用だからな?
マック、油断するなよ!
「マック君、正々堂々戦おうじゃないか! 」
「バスター先輩、今度は両手剣ですか! 一体何が得意な武器なんですか? 」
「え、なんだろうね? まぁ、良いじゃないか♪ 楽しい勝負をしようじゃないか(笑) 」
「だから戦闘凶は面倒なんですよ! 」
「準決勝第2試合を始める。双方、準備は良いな 」
「「ハイ! 」」
「それでは………始め! 」
"ガキィィィィィィン! "
ものすごい音と共に両手剣どうしを当てている二人。
そのままつばぜり合いになっていた。
「ウ~ン、流石フリート君の同級生。やはり強いね♪ 」
「だからって一緒にしないで下さいね。あんな化け物と! 」
おい、失礼だぞ! マック。
「後ろでフリート君が睨んでるぞ! 」
「え、そうなの? って言って油断させないで下さいよ、先輩! 」
「………まぁ良いけどね(笑) さて、どうしようかな! 」
マックの力押しをいなしてバックステップで離れるバスター先輩。
あえて追わずに構えるマック。
「先輩、今度は此方から行きますよ! 」
「よし来い。っておい!? 」
マックは両手剣をバスター先輩に向けると剣から土属性魔法の魔法弾(アースパレット?)が発射された。
そう、マックの両手剣はノース2型の訓練用剣なので魔法攻撃ができるのだ!
〔元々サウスの機能を付けられないかとマックからの要望で製作していた 〕
バスター先輩は発射されたアースパレットは狙いが荒いので当たらなかったが牽制にはなっていた。
「お、怖いな! まさかの遠距離攻撃ができるとわね♪ これは楽しいね(笑顔) 」
「そう言う割りには余裕ですね。何がかくし球でも有るのかな? 」
「有ったら良いね。さて、どうするかな! 」
「!? 何? 」
バスター先輩の姿がブレ、消えたと思ったらマックのすぐ側に現れた!
そして思いっきり斬りかかったが………
"ガキィィィィィィン! "
「危ないですよ! バスター先輩。何をするんですか! (危なかった! ) 」
「よく受け止めたね。流石だよ、マック君 」
「しかし先輩、今のは[縮地]ですか? いつの間に練習したのですか? 」
「まぁ、元々初等部1年総代になった時にウイリアム先輩が練習しているのを偶然見てね。少し教えてもらってからの自己練習有るのみだったよ 」
ウ~ン、兄さまは教え魔なのかな?
「僕はウイリアム先輩には到底追い付いて無いからね。日々練習だよ、マック君! 」
「そうですね、先輩! 」
この後は、物凄い打ち合いになって見応えが有ったが、しだいにマックの動きが鈍くなっていた。
「そろそろかな? 」
「(ハァハァ ) 先輩はタフですね! (ハァハァ ) 」
「ではトドメダネ! 」
「な、グァ! 」
マックが吹き飛ばされていた!
バスター先輩は縮地を2回連続使用してほぼ真横から凪ぎはらっていた!
〔まさか2回連続で使えるとはね。距離は10mかな? 〕
吹き飛ばされたマックはそのまま舞台から落ちていた。
あ、気絶してるね。
「勝者、バスター! 救護班を! 」
こうしてバスター先輩が勝ち上がった!
マックはタンカで運ばれて行った。
『………物凄い試合でした。これにて準決勝を終わります。午後より決勝戦が始まりますので今のうちにお昼とかトイレを済ましましょう。なお、露店街からの注意です。現在、大変込み合っていますので順番を守ってお買いもをしてくださいね。現在、王国騎士団による巡回警備が行われていますのでご注意下さい。続きまして中等部の魔法部門、武術部門の決勝戦が始まります。お楽しみに♪ 』
こうして残すは決勝戦になったが………
一応、気になって1年S組の露店に行く………と長い順番待ちの列が騎士団誘導の上で並んでいた。
〔何この人気? って最後尾のプラカード持ってるの兄さま? 〕
「ウイリアム兄さま、何してるの? 」
「よ、フリート。その様子なら決勝に進んだな。兄さんは嬉しいぞ♪ 」
「………それで何故プラカード? 」
「何、プラカード係りのメル君が花摘に行ってな。それまで変わっているんだが………遅いな? 」
「………今呼んできますね 」
「え? 」
この後すぐにメルを発見して兄様と交代させた。
単純にメルは食い歩きしていたよ!
〔全く迷惑な! 〕
午後の試合まで適当にお昼を取って準備することに。
まぁ、観客席には行けないね。
魔闘大会、準決勝戦結果
1.フリート⑦ ┓
[フリート ]┓
2.テスター② ┛ ┃
[フリート ]┓
3.マウント① ┓ ┃ ┃
[ダグラス ]┛ ┃
4.ダグラス⑥ ┛ ┃
[フリート]┓
5.シャルロット⑤┓ ┃ ┃
[シャルロット]┓ ┃ ┃
6.ジェーン③ ┛ ┃ ┃ ┃
[リチャード]┛ ┃
7.クリフ④ ┓ ┃ ┃
[リチャード]┛ ┃
8.リチャード⑦ ┛ ┃
優勝[ ]
9.マキシム⑦ ┓ ┃
[マキシム ]┓ ┃
10.マイケル⑥ ┛ ┃ ┃
[マキシム ]┓ ┃
11.カイル④ ┓ ┃ ┃ ┃
[カイル ]┛ ┃ ┃
12.イリス① ┛ ┃ ┃
[バスター]┛
13.エルザ③ ┓ ┃
[メモリ ]┓ ┃
14.メモリ⑤ ┛ ┃ ┃
[バスター ]┛
15.アイギス② ┓ ┃
[バスター ]┛
16.バスター⑦ ┛
5ーⅩⅡ
見事に王子をボコって勝ち上がったフリート君。
同じくマックをボコって勝ち上がったバスター先輩。
次はいよいよ決勝戦です!
間に合えば明日にも投稿しますが間に合わない場合は11月頭に投稿することになります。