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1ーⅣ話 6歳 王都でのお披露目会 生涯の友

1ーⅣ話です。


フリート、社交界デビュー戦です。


そこで生涯の友に会う。

1ーⅣ話


いよいよ今日はお城でお披露目会が始まります。

朝から皆さんソワソワしながら準備です。

〔うん、屋敷の中で母上だけが余裕ですね 〕


この日の為に数日かけて作った衣装です。

この日の為に"母上と姉様達! "が選んで頂きました。

〔連れ回され、ほぼ人形状態で疲れました………(遠い目)……… 〕


そしていよいよ両親と一緒にお城に向かいました。

お城[イングスランド城]の大ホールではいろんな人達が沢山いました。

〔今年度は参加者子供30人、付き添いの親が倍以上の約60人、王族関係者が1組 回りに護衛の王国騎士多数 〕


先ずは陛下と王妃様、そして主役の第三王女様に順番にご挨拶状です。

位の高い順に挨拶をしていきます。

〔ちなみに我がバーミンガム家は2番目です 〕


最初に王都に近く東北のマンチェスター侯爵領(青森を除く東北5県をくっつけた位の大きさ)の、エドワード・マーキス・マンチェスター侯爵家の三男坊のジェームズ・フォン・マンチェスター君か………ウ~ン、ウザイ?

何故か王女様が明らかに不機嫌な顔になってますね。

〔既に何かしらやらかしたのかジェームズ君? 〕


………しかも挨拶が長いぞ! って王さまの眉間にシワが………

あ、親が気づいてひきはなしに掛かったかな。

〔流石に不味いと思ったのかな? 〕


もっともマンチェスター家は建国当時からの名門貴族で、王さま達が中心の王党派ではなく貴族派と言われているグループの筆頭株らしい。

何でも王さまは飾りで自分達こそ国の方針を決めるべきたと言っている貴族至上主義のおバカさんのグループだと父上が言ってました。

〔国民が居ての貴族だとわかっていないグループらしいです。因みに父上は王党派です♪ 〕


そして僕の番になった。

うん、ここは手短にいきますかね。

〔僕も長いのは嫌です(笑) 〕


「陛下、王女殿下、ご機嫌麗しゅうございます。ジョージ・アール・バーミンガムでございます。此方にいるのが我が息子でありバーミンガム家の次男のフリート・フォン・バーミンガムでございます 」


「陛下、王女殿下、お初にお目にかかります。ジョージ・アール・バーミンガムの息子のフリート・フォン・バーミンガムでございます。以後お見知りおきを 」


「ほう、君か()()フリート君か。ジョージ、優秀な息子が2人も居てバーミンガム家も安泰よの。これからも勉学に励めよ。アハハハハ……… 」


………ウ~ン、何故かやな予感が有るのは何でだろう。

おや、父上も笑ってる?

〔ま、後で聞けば良いかな? 〕


「私はシャルロット・オブ・イングスランドです。お見知りおきを 」


シャルロット殿下がモジモジしながら挨拶を返してくれました。

おや、陛下がニヤケてますね。


「おやシャルロット、珍しいのう。挨拶をするとはのう。(ニヤニヤ! ) 」


………何だろうな、やな予感がヒシヒシ感じてるのは?

ん、この感じはまるで見られてる様な魔力は?

〔ほう、陛下は[鑑定]スキル持ちですか。もっとも今見えてるのは偽装済みですよ(笑) 〕


「ほう、これは………今日は楽しんでいきたまえ。ジョージ、後でな…………♪ 」


謁見は終わったみたいだけど………何だ? このプレッシャーは?

スゴスゴと下がり次の人が挨拶をしています。


「父上、陛下と親しいみたいですが? 」


「まぁ、陛下………ヘンリーとは同じ学園の同期でな、私とヘンリーは、まぁ良きライバルでもあるかな? 」


何と! 父上と国王様が同級生だったとは、驚きです!

………ん、まさか?


「まさかと思いますが、母上とは? 」


「まぁ、アンは魔法トップで総合4位だったからな。もっとも王妃様と初等部からの親友でアンは第一王妃エリザベス様の紹介で出会ったのだよ。因みに第一王妃様は総合3位、陛下は総合2位だったよ 」


何と! 母上は、魔法でトップで総合4位でしたか。

しかも第一王妃様と昵懇だったとは!

〔そうすると父上はラッキーだったのかな? 〕


「もっとも私もアンもエリザベス様もケインも振り回されたからなぁ………(遠い目)……… 」


………何かこれ以上は聞いてはいけないような気がするのは何故だろうって、ケインさんも?

ちなみにケインさんは総合10位だったそうです。

〔何か過去にものすごい事が有ったのかな? 〕


こうしてご挨拶も無事? 終わって次は立食パーティです。

父上には適当に飯でも食べてなさいと言われてしまったよ。

〔お腹がすいたのでそうする事に 〕



「ウ~ン………何このカオスは? 」


僕はお腹がすいたのでお皿に食べ物(肉はいいぞ状態♪ )をたんまり載せてさっさと隅に行ってパクつきます。

うん、流石王城の料理は美味いぞ♪

〔勿論、軽く[陰隠]をかけておきます 〕


王女様はお友達かな? 他の女の子とお話中かな?

それを取り巻くジェームズ君筆頭にオタオタしているモブ軍団(笑)

〔ここは近づかないのが吉だよね〕


因みに父上はというと………王様と数人で何やらお話中?

母上は、………これまた王妃様達と歓談中? って何気に親密ぶりが半端ないです。

〔ほんと、昔は何をしてたのやら? ………聞いたら………怖いかも? 〕


お腹も一杯になった時に………おや、ジェームズ君と取り巻き軍団(笑)かな?

5人程で何故か王女様の所に突撃するのかな?

〔王女様の前で膝ま付いてますね。王女さまとお友達は、物凄く嫌な顔になってますね 〕


おや、父上と国王様が僕を睨んできてますね。

何だろうなぁ?

〔アレ、[陰隠]かけてたのに見つかってる? 〕


………あぁ、王女様を助けろと言いたいのかな?

まさか彼処に行けと?

〔凄く否なのですが……… 〕


僕が目線で王女様を見てから王様と父上を見たら………思いっきり頷かれたよ!

参ったな、面倒な事はしたくないのに………

〔母上達は何故かにこやかに見ていますが………(ゾク!)………怖いです……… 〕


もう、ここは腹を括って王女様の救助に行くしかないな!

そして現在、一生懸命に話しかけていたジェームズ君をほっといてさっさと王女様を移動させましょう。

〔方膝をつけて俯き一生懸命に喋っている隙に行きましょう♪ 〕


「殿下、先程はどうもです。ここは空気が悪いのであちらに移動しましょう(笑) 」


「あ、………はい、行きましょう♪ 」


そして5人ほど膝まずいて何やら喋っているおバカさんをほっといて王女様とお友達を救出、そのままテラス席に誘導しました。

ミッションコンプリートです。

〔王様と父上の方を確認すると二人で右腕の親指を立てていました? 母上達は笑ってました 〕


「はぁ~全く父上も陛下も面倒な事を……… 」


「あの~、フリート様、面倒な所を助けて頂きましてありがとうございました 」


「あぁ、殿下、私は家臣の息子です。呼び捨てで構いませんよ 」


「それならフリート君と呼ばせてもらいますので、私の事はシャルロットとお呼び下さい 」


「………いえいえ恐れ多い。流石に呼び捨てはできません。ご容赦の程を……… 」


「………あの~、………できれば………お友達になって欲しいのですが………なので普通に話してはもらえませんか? 」


ん、………何このかわいい子は?

いかんイカン、ここは先ずお友達コースですね。


「………わかりました。それでは、シャルロット様とお呼びします。これからもよろしくお願いいたします 」


「良かったわ。これでお友達3人目ですわ♪ 」


「それではシャルロット様、そちらのお友達も紹介して下さい 」


「そうでしたわ、こちらは北のエジンバラ辺境伯爵家の長女で……… 」


「メモリ・オブ・エジンバラです。以後お見知りおきを。後、もう一人は私の弟なんですが………もう、どこに行ったのよ! 」


物陰から男の子が出て来た。


「ここにいるよ。失礼、私は次男のマキシム・フォン・エジンバラです。こいつの双子の兄です。ヨロシク、フリート君。次男同士仲良くしよう♪ 」


確か、僕の次に挨拶をしていた、北のエジンバラ辺境伯爵領(位置は北海道と青森をたした大きさ)の方ですか。


「もう、マック君、どこに行ってたのよ! またウザいのが来てたのに! 」


「ん、あのバカは、まだあそこで自分の世界に入ってるからすぐに無視して移動すればいいんだよ。いつもの事なんだろう。姫様 」


「私の事は姫と呼ばないでと言いましたわよね! 」


「あ、そうでしたね、シャルロット様。メルも人にドリンクを取りに行かせて何言ってるの! 」


「え、そうだった? まぁ良いじゃない♪ 」


「………ヨロシク、マキシム君。シャルロット様もメモリ様も落ち着いて。さぁ、そこのテーブルで話しましょう 」


「そうね。あ、そうそう私の事はメルで良いわよ。様付けは似合わないし 」


「それなら僕の事もマックと呼んでね。親の爵位も同じ辺境伯爵家だしね 」


「ワカッタヨ。それじゃメルにマック、シャルロット様もここで飲み物でも飲んでお話しよう 」



……………しばらくして……………



「………そうするとみんな一緒に学園に通うことになるのかな? 」


「そうね。同じクラスになると良いわね 」


「そうするとメルは勉強頑張らないと不味いよね(笑) 」


「ソンナコトハナイワヨ! ………何よ、二人してにやけてるの? 」


「いや、実際どうなのかな? っと思っただけだよ(笑) 」


「私は………信じてますよ、メル。お互い頑張りましょう! 」



シャルロット様達と楽しく歓談していると………



「王女様、何故挨拶の途中でいなくなるのですか! 」


「「「「え? 」」」」


そこには空気の読めないジェームズ君が真っ赤な顔して立っていた。


「え~と、さっきお芝居をしていたジェームズ君? 評価して欲しいの? 」


「フリート、それは………ププ♪ 」


「フリート君、確かにお芝居? ………プププ♪ 」


「二人とも、ジェームズ君に失礼だぞ!………ププ♪ 」


「………! 貴様、何か芝居だと! 失礼ではないか! 」


「え、てっきり今城下でやっていた初代国王様の芝居のシーンかと思ったよ? 」


現在、王都の劇場では初代国王様の建国物語が絶賛公演中だった。


「あら、フリート君はあのお芝居を見に行かれましたの? 」


「はい、姉様達に連れて行ってもらいました。何でも一度は見た方が良いとか? 」


「私も見に行こうかしら? 本物の芝居は見てないので評価ができませんわ 」


「確かに。見ないでは、評価は出来ない話ね(笑) 」


「僕も見に行くべきだろうか? ウ~ン、どうしよう(笑) 」


「おい、芝居って何だ! そもそも「ストップ」 おま………! 」


「ワザワザ芝居って事にしてあげてるのにわからない? 回りをよく見てから話そうか? 」


「何を! …………………… 」


そう、ジェームズ君は注目されていた。周りの皆に!

状況がわかったのかみるみる青くなっていくジェームズ君!

〔取巻き軍団はとっくに逃げているよ(笑) 〕


「だから今日は引いた方が良いですよ。お互い跡取りでは無いのですからね 」


「ウグ……………失礼、気分が悪くなったので失礼する。また、その内に………失礼! 」


ジェームズ君は何故か下がってくれた?

〔こいつ、バカボンかと思ったら以外に冷静な所も有るのかな? 要注意だな! 〕


「………アッサリ引きましたね? 」


「いつもは邪魔されると「僕の父上は侯爵家の者だぞ! 」って威張るのに? 」


「それこそドラゴンの威を借りたオークかな? 」


「オーク? ゴブリンじゃなくて? 」


「あ、そう言う事か! フリート君、結構腹黒? 」


「失礼な! 誰が腹黒だって! 親切に教えてあげただけなのに……… 」


アハハハ………と笑ってその場は収まった。

まぁ、僕が矢面に立ってた方が良いからね。

〔もっとも近隣の領地にいるメルとマック達に何らかの嫌がらせを防ぐ為だったのはお節介だったかな? 〕



そして暫くして、音楽が流れてダンスの時間になりました。

そして王女様に上目使いで見られたらお誘いするしか無いよね。

〔此方からお誘いしないと不味いよね? 〕


僕からお誘いしましたよ。

顔を赤く染められたシャルロット様と踊ったよ。

〔どうも母上達にはめられた様だった。確かに必要になるからって練習させられたよな……… 〕


1曲踊っただけだがもうシャルロット様が喜んで頂ければ良いでしょう。

この後、メルとも1曲踊ったが足を踏まれまくったけど何とかガマンしたよ。

〔メルは謝ってたが。それでマックは逃げたんだな……… 〕


こうしてお披露目会と言う名の社交界デビュー戦は終った。

フリート君は生涯の友を得られた様です。



1ーⅣ

こおしてフリート君生涯のお友達(悪友? )ができました。


アレ? 姫はもしかして………?


注意:主人公の朴念人疑惑が………



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