5ーⅣ話 15歳 ポルトンダンジョンアタックⅡ
5ーⅣ話です。
さぁ、ボス戦ですが………あの噂は本当だった!?
5ーⅣ話
「フリート君、その島で学園の訓練で使えないか? 」
グリット教官が何か言ってきたが学園の生徒に無茶させないでほしい。
マホーニ教官が呆れていた。
〔島までどうやって行くの? 〕
学園では初等部の4年の時に最初、王都の近くの草原にて角兎狩りの授業というように、高学年になるほど訓練科目が増える様になっていた。
そして集大成で、ポルトンダンジョンにアタックする事になっていた。
〔まぁ、角兎は余程の油断さえしなければ余裕で倒せる魔物ですからね 〕
そして卒業前にそれまでの狩で獲った獲物で一番の討伐部位を提出する事になっていた。
ほとんどの皆さんはポルトンダンジョンアタック時の獲物を提出していた。
〔今までの卒業生のほとんどはポルトン産の討伐部位を提出していた 〕
過去には他人の狩った討伐部位を提出したバカ貴族様が居たが速効でバレていた。
流石にワイバーンの討伐部位を提出したらすぐにバレルよね?
〔ワイバーンが国内で出たら普通は騒ぎになるし、国内の討伐情報が無かったしね 〕
その為、中等部に上がると冒険ギルドに仮登録することが義務付されていた。
イングスランド王国冒険ギルドのカードには討伐すると自動で討伐記録が記録される機能が付いているらしい?
〔初代国王様製だって。もう驚かないよ! 井川君♪ 〕
こうして休息してから第9層に向かった。
第9層も難なく突破してすぐに第10層の階段を発見、降りる前に休息する事に。
〔カイルチームと交代で獲物を狩っていた為! 〕
いよいよ追い剥ぎウルフにご対面する所まで来ていた。
階段前で休憩して居ると後ろから付けてきた連中が現れた。
〔ほんとあれで隠れて追跡していたつもりなのかな? 〕
「おい、先に行っても良いよな! 」
空気の読めない方を思い出すよね(笑)
「なんだい? 僕たちのパーティーの後を付いて来ただけの尾行下手のチームって………あれ誰? 」
「え、フリート君知らないの? 確か空気の読めないジェームス君の取り巻きでE組の………え~と誰だっけ? 」
「おい、俺の名前はダニエル・フォン・リーズ だ。あんなバカと一緒にするな! 」
「え、あんたジェームス君の取り巻きだったろ? 良いのか、そんな事言っても? 」
「フン、あんな試験に落ちて高等部に進学できなかった奴のどこが取り巻きだって? 僕が仕切れば貴族派も安泰だからな! ワハハハハハ♪ 」
こいつ別の意味でバカボンだわ。
しかし無駄に金の掛かった装備だな………!
〔そうだ、あの噂が本当か試して見るかな(笑) 〕
「おい、後ろに付いてきてズルしといて何言ってるんだ! お前らは最後だよ! 」
「マァマァ、カイル君落ち着いて。別に良いけどね。ただし、僕たちは見てるけど助けないからね。それにお着きの冒険者達は危険なとき以外に戦ったらとばっちり受けるからね。因みに過去に助けに入ったは良いが11層の転移ポイントが使えなくなって来た道を必死に戻った後、二度とポルトンダンジョンに潜れなくなったってポルトン男爵が言ってたけどその話は本当か? 」
「「我々はそんなハイリスクの事はしないわ! 」」
どうやら本当の事らしい。
「そんな助けは必要ないわ! どうせ倒せるから問題ないわ!! 」
「ではどうぞ♪ ただ今回は校長が絡んでいるから不正するなよ! 特に"ボム"は使うなよ。壁や天上が崩れるかもね! 」
「な、何を言ってるんだ! そんな物持ってないわ! そこで見てろ! 」
そう言ってダニエルチームが10層への階段を降りていった。
「フリート、良いのか? 」
「マァマァ、では見学しますか 」
「え、マジで見学するの? って言うかできるの? 」
「聞いた話では確かこっちに………有った! ここから見れるって何で居るのクリート男爵? 」
「あれ、言ってなかった? ここに見学って言うか監視スペースを作っているんだよ。実際危険行為の監視でも有るね。まぁ"ボム"対策なんだよね 」
そこにはいかにも作業員って人達と救護班の人達がいた。
そして………
「それで校長が居るのは良いの? 確か出禁では? 」
「まぁ今回は特別ですよ。一応生徒の監督はしていただかないとね 」
どうもクリート男爵は、校長に監督させて動きを封じた様だね。
ただし、校長が逃げなければ………だが!
〔絶対消えるよね(笑) 〕
「お、始まるぞ! 」
そこにはダニエルチームが門を潜った所だった。
そして魔方陣が現れてビックワイルドウルフ(追い剥ぎウルフ)が7匹登場した。
〔うん、何か目がキラキラしてるね? 〕
そして始まった戦い? だったが………おい、偉そうな事言ってたけど何あの連中は?
壁役の2人が前に出たがウルフ達は完全無視して後ろの魔法を詠唱中の後衛連中に突撃していった!
〔ここのウルフ達は何か馴れてるね? 〕
「クリート男爵、ここのウルフさん戦いに馴れてるね? 何でですか? 」
「それだけここのダンジョンが成長してるんだよ。ウルフ達も倒される度にダンジョンコアが戦闘パターンを覚えて仕掛けるんだけど、ここのウルフ達はああゆう良い光り物装備を見ると欲しがると言うか………何故か剥ぎ取りに行くようになってね。何でだろう? ああやって剥ぎ取ると冒険者そっちのけでああやってカミカミしてるんだよね……… ? 」
勝負はいつの間にか終わっていて、何故かダニエルチームがボコボコにされて装備を剥ぎ取られほぼ裸状態に?
そしてウルフ達は装備をカミカミしながら装備を持って魔方陣の中に戻って行った!
〔そんなに美味しいのかな? 〕
こうしてダニエルチームは救助されたが………心が折れていた!
救助されたダニエルチームは、特別に9層に有る片道転移ポイントから地上に向かた。
〔確かに全く何もできずにボコボコにされたらねぇ………! 〕
「次はカイルチームが行く? 」
「え、良いのかい? 先に行っても? 」
「元々先に居たのはカイルチームだからね。だから良いんじゃないの? 」
「え、そうだけど………それじゃ先に行くけどね 」
こうしてカイルチームが先に突撃する事に。
カイルチームは前衛にカイル君とマウント君の騎士学科コンビ、後衛の魔法学科のイリスさんとエルザさん、中衛として商業学科のダラー君とミザリーさんのチームだった。
〔うん、中々バランスの良いチームだね 〕
ボス部屋に入ったカイルチームは無謀な突撃はせず、カウンター狙いで戦っていた。
ビックワイルドウルフ達は攻めづらいのか、攻め落とせずにいた。
〔カイルチームは手堅い戦法で戦ってますね 〕
そして………何とかカイルチームは手堅い戦法で勝った。
するとボス部屋の裏の扉が開いて転移ポイントが現れて、すぐ転移ポイントで登録して一旦地上に出る事になっていた。
〔これで初期目標クリアとなる 〕
「さて、次は僕たちのチームだね。クリート男爵、すぐに始められますか? 」
「後10分は待ってくれ。準備があるからね。そこを見て、修復してるだろ! 」
魔法が当たった所が修復していってた。
まぁそうだよね。
〔やはり修復が速いね。流石500年物のダンジョンだね 〕
10分たったので早速アタックしましょう。
さて、この勝負はドウシヨウ?
「どうする、あのワンコ? 難しく行く? 簡単に済ます? 」
「簡単にって、フリートは簡単に言うね? 」
「私は魔法が撃てれば良いわ♪ まだ戦って無いもの 」
「私は戦いたいわよ。何か不完全な感じ? 」
「シャルロット様もメルも落ち着いて。ちゃんとフリート君が考えてくれるよ………クレルヨネ? 」
「そうよね。フリート様ならね。クラフトはどうなのよ! 」
「え~と、それじゃ5頭は拘束しとくから中衛と後衛は魔法攻撃を、2頭は残すからそれをマックとメルで倒す………って作戦はどうでしょう? 一番の安全策です 」
結局、フリートの作戦で始まった戦いだったが………そう、呆気なく終った。
なにせフリートチームは全員フリート印の魔法武器を装備していた。
フリート :サウス9型改魔法槍杖(オリハルコン、ミスリル、ゴームトレント材製 本気仕様 )
シャルロット:イースト3型特殊魔法杖(ゴームトレント材とオリハルコン、ミスリル製)
マック :ノース2型両手剣(オリハルコン製)
メル :ノース4型片手剣(オリハルコン製)
クラフト :ウエスト3型特殊弓銃(ゴームトレント材、オリハルコン製クロスボウ+魔法銃)
トリス :イースト3型特殊魔法杖
〔フリートが製作した武器のクラス別け。サウスは槍と棍タイプ、ノースは剣、イーストは杖タイプ、ウエストは弓タイプの武器の総称です。詳細は下記に! 〕
そして全員海兵隊の戦闘服ベースの特殊戦闘服(学園生仕様)を着ていた。
勿論、全員同じデメンジョンバック(背袋タイプ)を背負っていた。
〔中身は5日分の食料、特殊ポーション等 〕
先ず、僕が闇魔法のバインド(初級)でビックワイルドウルフを5頭拘束。
その5頭は僕フリートが2頭、シャルロット様、クラフト、トリスは1頭づつ4人で倒す。
〔魔法効果が上がっていてトリスさんはビックリしてた 〕
残り2頭をマックとメルが、ガチンコで戦った。
勿論、フォロー(魔法支援(バフ掛け) )はしてるよ♪
〔特にメルにはね。マックは安定感有るからね 〕
こうして倒して見たが………上でクリート男爵のお口が開いていたよ。
うん、呆気なく倒したからね。
〔何か男爵に悪いことしたような? 〕
こうして第10層までのアタックは終った。
取り合えず地上に出ることに。
〔外は眩しいね! 〕
地上に出るとダンジョン前に臨時冒険ギルドの出張所がある。
出張所にて簡単なチェックとアイテムの買取りと換金ができる。
〔王都の冒険ギルドの計らいでもある 〕
終わったら自由行動で良いらしいのでポルトン街の散策に行こうとしたら姉様達からのお迎えでスティーブ先輩が来ていた?
どうも僕を巻き込みに来たらしいです。
〔あの姉様軍団結構結束が固いからなぁ……… 〕
結局、観光を諦めて皆で行く事に。
マックとメルは逃げようとしたがスティーブ先輩(兄)に捕まっていた。
クラフト君とトリスさんは基本関係ないので此処で別れてカイルチームと一緒にポルトン街を回るそうです。
〔僕も行きたいなぁ~ 〕
結局、時間一杯姉様達の相手をする羽目に。
何でこうなったの?
フリート製の武器
[サウス9型ランスロット(試作特殊槍杖)]
解説:[サウス5型ランスロット]の改良品
【モデルは前世旧日本軍の38式歩兵銃の銃剣付きタイプ 】
各種魔法弾を打てるように回転式シリンダーに各属性魔法弾体触媒をセット
回転させることで任意の魔法弾を発射できる(最大5種類)
魔法弾体触媒を変える事で魔法弾の種類も変えられる
追加で実体弾を発射出来るようにシリンダーの部分を改良
(ただし、特殊な専用弾装(5発)をセットして使用。ボトルアクションで装填 )
本体はオリハルコン、ミスリル製でストック部分はゴームトレント材を使用
先端に銃剣(オリハルコン製特殊ナイフ)が付いている
銃剣は取り外して使うこともできる
訓練用にゴームトレント材製の訓練用ナイフが有る
なお癖の強い武器なので、フリートしか使いこなせていない
本人魔力登録型なのでフリートにしか使用できない
[ノース4型ショートソード]
オリハルコンで製作した片手剣
魔力を流せば切れ味も上がるが剣自体にも強化がかかる
筋力、スピードの強化魔法の付与が付いている
〔使用者の魔力を吸収して発動する 〕
各種専用武器としてカスタマイズ可能
この剣は以前メモリに贈った片手剣
[イースト3型特殊魔法杖(量産試作型)]
解説:[イースト2型]を更に改良した試作魔法杖
素材をミスリル、オリハルコン、ゴームトレント材に改めて製作
長杖タイプに改め使いやすくした
魔法カートリッチも最低限(3種)にして使い勝手を良くした
また、魔法障壁を展開できる術式を内蔵させて防御力を上げた
各種専用武器としてカスタマイズ可能
この杖はシャルロット様には専用カスタムして贈った杖
トリスさんには量産型を友達価格で売却した物
[ウエスト3型特殊弓銃(試作型)]
解説:[ウエスト1型]をベースにボルトの連射機構と魔法弾発射機構を付けた
ボルト用のマガジン(6発装填)を上部にセットして使用
クロスボウ本体内に魔法弾発射機構を埋め込みボルトの装填が間に合わない場合や物理攻撃が効かない相手等には魔法弾を撃ち込む仕様
魔法弾はカートリッチ仕様でシリンダーに予めセットして使用
(基本はサウスシリーズと同じ )
各種専用武器としてカスタマイズ可能
このクロスボウはクラフト君用に専用カスタムして友達価格で売却した物
5ーⅣ
しかし光り物が好きな狼って………
ではさっさと終わらせますか(笑)
R2.1.24 武器の概要を追加修正