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5ーⅡ話 15歳 マンチェスター侯爵領の査察!

5ーⅡ話です。


隣で火事です。

ルクス隊出動♪


陛下に呼び出されて………

で、隣のおっさんは誰?


王国は先手を打つことに。


しかし20年も前からねぇ………

5ーⅡ話


3015年5月22日深夜3時頃


僕の屋敷の隣近所の某男爵邸(貴族派)の屋敷から出火?

瞬く間に燃え広がって飛び火しそうな勢いだった。

〔兄様の結婚式の後、ゆっくりしてたのに? 〕


ウ~ンおかしい?

何故、ファイヤーボールの魔法(初級)が飛んでくる?

〔まるで燃えてる屋敷から飛び火の様に飛んできて魔法障壁にぶつかって芝生を焼いてるよ! 〕


屋敷は魔法障壁(無属性、上級)の結界装置(屋敷の壁に付いていて効果範囲は壁面から10m)が付いているので問題ないけど………

折角、芝生を植えたのに台無しです。

〔お庭でむーちゃん、ファイちゃん、クララちゃんが遊べる様に作ったのに……… 〕


これはブルー子爵家に対する攻撃と見た!

ならば此方も攻撃しても問題無いよね?

〔まったく何考えてるんだ? 〕


先ずは庭の芝生火災を屋敷の執事指揮させて消火させます。

屋敷には専用の魔導式水消火器(大量のウォーターボールの魔法(初級)弾が魔力タンクの魔力が無くなるまで(約60発)撃てる仕様)です。

〔近々売り出す予定の魔法消火器(笑)です。テスト次いでに屋敷に配備していた 〕


そして隣の火事だが………一応消しとくか?

僕はルクス02~05に隣の火災を止めるように命令した。

〔ルクス隊出動♪ 〕


ルクス02~05は、西側の格納庫から西門経由で隣の火災現場の間の道に展開して燃えてる屋敷に向かってウォーターランスの魔法弾を連続して撃ち込みます。

次いでに屋敷にファイヤーボールの魔法を撃ち込んでいたバカに当てていきます。

〔屋敷を攻撃していた魔法使いは、ウォーターランスが当たって倒れていたよ 〕


ルクス隊が出動して約5分、隣の火災も消えていたよ。

その頃になって騎士団憲兵隊が到着、失火元に突入していった。

〔周辺を封鎖しての調査が始まってたね! 〕



22日朝、本来なら騎士団の訓練日なのだが何故か陛下のお呼び出しが有って登城する事に。

何時ものごとく執事さんに案内されたのが何時もの会議室だった。

〔ヤッパリ厄介事ですね。執事さんが絡むと(笑) 〕


会議室に入ると陛下、父上、王太子、宰相、そして新顔のおっさん? がいた。

僕が挨拶もそこそこに陛下からの話になったよ。

〔何だろう? それよりそこのおっさんは誰? 〕


「フリート子爵、22日深夜いや早朝になるか? 大変だったな 」


「は、陛下。何とか鎮火しましたし、屋敷も芝が焦げただけなので問題ありません。ちょっと眠いですけどね(笑) 」


「報告は聞いている。その件で……… 」


「陛下、私から説明させていただきます。よろしいですか? 」


宰相様からの説明で、何でもルクス隊の活躍が良かったらしく、王都に配備できないかと聞いてきた!

何でも出火元の男爵邸からの事情聴取によると男爵一家は偶々? 領地の街に戻っていて留守で家令の話だと盗賊? が押し入ってきて屋敷を放火、残っていた使用人達は何とか逃げて無事だったが屋敷は半焼したそうな。

〔使用人達が無事なら良かったよ! 〕


問題は、その屋敷から飛び火に見せてファイヤーボールを撃ち込んでいた盗賊? だったが、ルクス君の放水? で気絶していた所を騎士団に逮捕されて現在取り調べ中だそうです。

騎士団長直々に立ち会っているそうです。

〔あ、かなりの殺気を放ってる騎士団長の立ち会いって………怖いな! 〕


「まぁ私の出番はその後ですのであまり()()を使い物にならないレベルで引き渡してほしいですね 」


おっさんが行きなり喋りだしたよ!

本当に誰だよ?


「そうだった、フリート子爵は知らなんだな。自己紹介がまだだったな。この者は我が国の諜報を司る王家直轄の部署の………まぁ隊長のライリーと紹介しておこう 」


「陛下、………今更言ってもね。私が諜報部門を統括してますライリーです。まぁ気軽にライリー隊長って言って下さい。今後ともよろしくお願いします、フリート子爵 」


「あ、はいライリー隊長。因みに部隊の正式名は? 」


「機密なので流石に教える事はできません。申し訳ありません 」


ライリー隊長の話によると、どうも僕を狙った海賊スペクターの仕業らしい。

何でも男爵邸を襲ったのは見せしめの意味が有ったらしいです。

〔その男爵の街は例の侯爵領の東北端ランカスター街(三沢辺りの位置)でエジンバラ領との境に有って、そこから領民を脱出させていたらしいです。エジンバラ辺境伯爵様との合意の上で! 〕


現在、男爵自体はランカスター街に居るが男爵一家はエジンバラ辺境伯爵様が保護しているそうです。

そしてエジンバラ領エルギン街(八戸辺りの位置)にエジンバラ陸軍部隊を展開して何時でも男爵を救助できる体制になっているそうです。

〔ランカスター街の近くにマンチェスター侯爵軍が駐屯している為! 〕


「そこでだ、フリート子爵。例の査察を来月6月に行う事が決定した。海軍にも協力をお願いしたい 」


「それは良いですが……… 直接海軍司令部に言って下さい。私に言われても……… 」


「既に伝えている。フリート子爵には普段道理に過ごして欲しいのじゃ 」


「………つまり囮ですか? 」


僕は餌では無いですよ!


「そう言う事で。まぁ気軽にいてくれれば良い。………ん、どうした? 」


「皆さん忘れていらっしゃる様なので………6月には学園の行事で……… 」


「「「「「「あ! 」」」」」」


こうしてお話し合いは終った。

なお、宰相様からの依頼の件は王都に火災消火の専門部隊を作る事になったよ。

〔消防庁みたいな組織を作る事に! 〕




6月


6月に入ってすぐに東北地域各諸般に激震が走った。

宰相様の特別監査チームがマンチェスター侯爵領の特別監査に入る事になった。

〔これは元々計画されていた行動だった 〕


6月1日、マンチェスター侯爵を王城に呼び出して国王直々に当人に査察を行う旨を申し渡す。

マンチェスター侯爵は王都の屋敷にて軟禁状態に。

〔屋敷の回りには王国騎士団が見張っている状態 〕


宰相様の特別監査チームが王国騎士団、王国陸軍、王国海軍連合統合艦隊の支援の元査察に入ったが、領都マンチェスター街以外の地域がすでに酷いことになっていた。

特に東側の村レベルだともう酷かったとしか言えない惨状だった。

〔民衆は痩せ細り、予想より危険な状態に! 〕


早急に対策と言って宰相様の判断で緊急援助として王国から食料備蓄分を開放、取りあえずは飢餓の心配は無くなった。

元々備蓄はしていたが、早速役に立った形に。

〔本当に何をしてたのかな、侯爵様は? 〕


次にマンチェスター街の領主館の査察をして見ると、出るわ出るは不正経理の山が!

一体どうやったらこうなるの? のレベルだった。

〔この量は……… 20年前(現マンチェスター侯爵が就任してから)からの経理操作って何? 〕


この情報は自身と家族の身柄の保護を条件に、マンチェスター家の執事さん筆頭に家臣達がマンチェスター侯爵家の経理簿等を提出した為にスムーズに査察が行えた。

これは今まで安月給で散々コキ使い、もみ消しまでやらされた家臣達が、我が身や家族の保身の為に主人を売った為だった。

〔まぁ、お陰で全部の資料を精査するのに2ヶ月程しか掛からなかったらしいですが! 〕


今回は厳重警告と伯爵への降格、王国から特別監査官が付いて暫く領内の経費関係の修正をする事になった。

それとマンチェスター侯爵領を分割、東側半分をシフィールド王家直轄領にして領内の立て直しをする事になった。

〔分かりやすく言うと、マンチェスター侯爵領は青森を除く東北地域でまん中の山脈で東西に分ける形に。秋田と山形、福島の西半分をマンチェスター()()()として、岩手と宮城、福島の東半分をシフィールド王家直轄領に別けた格好になった 〕


元々農地的には西側の方が耕作地も多く東側はシフィールド街付近以外は山地が多く複数の小さな魔境も在って開発が遅れていたそうな。

その小さな魔境を押さえるのが領軍のはずなのに………何のために軍備を整えているやら?

〔まぁ、クーデター要員なんだろうけどね 〕



そして王国から送り込まれたシフィールド王家直轄領の代官に、ロジャー・ナイト・ムーアー2等書記官が就任してちょっとした騒ぎに。

なにせロジャー先輩は元々マンチェスター侯爵の息子だった人だから領民の反応が冷やかだった。

〔まぁ、親父が親父だしね 〕


この決定にマンチェスター侯爵婦人が激昂していたが後の祭り、マンチェスター街に居た婦人は王都の屋敷に送られる事に。

まぁ、あれだけ贅沢三昧してたから誰も同情している人はいないけどね。

〔王都に送られた時は、道中物凄い騒ぎながらの移動になっていたらしいけど、王都に着く頃には大人しくなっていたとか? 〕



この後、5年間ロジャー先輩は頑張ってシフィールド王家直轄領の開拓をしていました。

全くの手付かず状態の東部地域だったので開拓するしか無かった。

〔基本は王家からの予算内での遣り繰りになるが……… 〕


手始めに王家直轄領都シフィールド街(仙台市の辺り)に大規模なシフィールド港を作って水産業や他の領地と交易を始めた。

山間部の魔境も全て把握させて近くに砦を設けて監視と間引きの為、冒険ギルドに出張所を開設してもらったり、林業を確立させたりといろんな改革をしていった。

〔まぁ、裏で色々と助言(援助)はしたよ。特に港関係はね。後輩のよしみでね♪ 〕


移民も受け入れていたら何故かマンチェスター領側からの移民が多かった?

しかも旧マンチェスター家の執事さんが何故か文民団を連れて来たのは驚いた?

〔査察時に保護した執事さん達でした。元々少数派のロジャー先輩派の方達らしいですが……… 〕


何でもやりたい放題の長男と三男の後始末に嫌気が差したので正式に辞めて馳せ参じたらしいです。

まぁ、あの人達ではマンチェスター家は詰むだろうと思っていたらしいです。

〔確かに! とかしか言えないよね。〕


ロジャー先輩も彼らは顔馴染み(色々と助けてくれたらしいです)なので即採用して領内の整備事業等のサポートをしてもらう事に。

彼らはこれまでになく生き生きと仕事をしていった。

〔あの親子の後始末よりは遥かに待遇も良いし、給料も良かったらしい? ………家臣の給料もケチっていたのかよ! 〕


その後、何とか領地を軌道に載せた腕前は賞賛に値しますよ!

5年後、功績により昇爵して正式にシフィールド子爵になるとこの時のロジャー先輩は思っても見てなかったらしい。

〔まぁ、優秀な方が治めた方が領民の為ですしね 〕


なお、侯爵(現在伯爵)の他の息子2人が行方不明になっていた。

勿論、マンチェスター領や全国の貴族派の所を探したが見つからなかった。

〔どうも国外(恐らくは聖国ウラジオストク要塞辺り)に逃げたらしい? (未確認) 〕


どうも海賊スペクター(裏には聖国)が、脱出させたらしい。

さて、聖国はどう動くかな?

〔使い物になるのかな? 〕






そこ頃僕は学園のある行事に参加していた。






イングスランド王国の爵位


公爵(デューク):王家の一族(現在は1家のみ )

侯爵(マーキス):王家以外ではトップの爵位 過去に王国に対しての功績で賜った爵位(最後の1家だった)

伯爵、辺境伯爵(アール):基本は侯爵と同列 領地を持つ

子爵(ヴァイカウント):伯爵領より小さな領地を持つ

男爵(バロン):基本は子爵以上の領地の街を治めている

准男爵(バロネット):基本は一代の名誉爵位 功績により男爵になれる

騎士爵(ナイト):あくまでも一代名誉爵位 代官等や騎士団のトップが任命される


基本は王国(陛下)が任命する。

出世すれば侯爵も夢ではないが、やらかすと降格又はお取り潰しになる。


今回のマンチェスター侯爵は色々とやっていたので取り敢えずは領地を半分にして伯爵に降格させていた。

元々広い領地だったので半分にして改善するか少し様子を見ることに。

〔当初、宰相様は監察官にロジャー2等書記官を送ろうとしたが、流石に反発が強そうなのでシフィールド王家直轄領の代官に任命する事になった 〕




5ーⅡ

ヤッパリいたよ! 諜報部隊!!


ギリギリ間に合った様です。


そして出世が見込まれてるロジャー先輩?



R2.1.24 時系列等内容を若干変更

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