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4ーⅩⅠ話 15歳 忙しいフリート子爵⑤ 高等部入試

4ーⅩⅠ話です。


いよいよ高等部の入学試験です。


脳筋試験官には、まいりました♪

4ーⅩⅠ話


3015年3月


高等部の入学試験の日がやって来ました。

流石に緊張します。

〔ヤッパリナレナイヨネ、この雰囲気は! 〕


昨日からムーちゃんファイちゃんとお泊まりしていたクララちゃんが朝、出掛ける時に………


「おにいたま、いってらっしゃい♪ 」


かわいいお手手を降って見送ってくれた。

うん、今日は頑張るぞ!

〔結構単純なフリートだった 〕


いつもの道を歩いてイングスランド王国王立学園に到着です。

毎年、地方の中等部から優秀な方達が集まるので今日は人が一杯です。

〔そして皆さん狭き門に挑みます! 〕


勝手知ったる学園内、高等部の試験会場にむかいます。

案内板は昨日の内にチェック済みですが、まぁ確認をしますか(笑)。

〔[神眼]で確認して、特に変更なしの様です 〕


早速、試験会場の教室に向かいます。

おや、あそこに空気の読めない方がいますけど、まぁ無視で!

〔大丈夫なのかな? あの学力と腕で? 〕


席に付いて試験開始を待ちます。

高等部では魔法学科を選択予定です。

〔騎士学科、魔法学科、商業学科のいずれかを選択します 〕


え、騎士学科じゃないのかって?

もう既に僕騎士団の教育受けてますけど何か?

〔何でも魔法学科をってハリー校長が薦めてくるし、何故か母上が魔法学科一本でって推してきてるし、父上は母上には逆らえないみたいだね 〕


1日目………

筆記試験(国語、算術、歴史、動植物(魔物)学、魔法学 魔導具学)だった。

〔基礎中の基礎だよね? 〕


筆記試験終了♪

え、筆記試験の何を書くの?

〔いつもの様にさっさと終わらせた(笑) 〕


2日目………

武術試験と魔法試験のハズですけど………

〔会場は物凄い殺気に満ちていたって? 〕


マックと話してると空気の読めない方が近づいて来たが流石に何も言って来なかった。

向こうも話し掛けて来る事もなかった。

〔下手に絡んで来ていたら不味いよね(笑) 〕


まぁ試験は爵位のある僕からで次に彼らしいですね。

その後にマックかな?

〔まぁ不正はできないだろうね。相手がねぇ……… 〕


午前の武術試験にまたしても出て来たグリット教官が!

そして順番はまさかのトップバッターでした。

〔グリット教官が企んだ様だな……… 〕


「さぁ、1番目の受験者は誰かな? 」


「………何を言ってるんですか、グリット教官殿。普通は最後がお約束では? 」


お楽しみを最後にするタイプでは無かったからな、グリッド教官殿は!


「何を言ってるのかわからんのう、フリート子爵殿。本気でやるのに疲れたら詰まらんだろう 」


「グリット教官、僕は選択科目で魔法学科に進むのに何で武術試験で本気にやるのですか? 」


「フン、それはな………後で教えようかのう(笑) 」


木剣(両手剣)を構えるグリット教官。


「………本当は自分が楽しみたいからでしょう。もう、脳筋武術教官は、これは試験ですよ! 」


そう言って今日の為に用意したサウス9槍杖(訓練用)を構える僕フリート。

高等部の試験では自ら選んで用意した武器(訓練用)を使います。

〔勿論、事前に申告した物を使います。学園で用意してある武器を使っても良いのですけどね 〕


「では始めようか♪ 」


「よろしくお願いします! 」


こうして始まった試験という模擬戦? 修行? 苦行?

剣と槍? の攻防を呆気に取られて見ている他の受験生!

〔ウン、何この次元の違う闘い? 〕


周りの地方の中等部出身の人達が騒いでいた!

"王都の学園はナンテレベルなんだ! "と!

〔コレが普通と思わないでほしいです 〕


結局、攻防は5分間続き何とか引き分けに終わったように見えるが………フリートの完敗だった。

兄様に教えてもらった[縮地]まで使ったのにしっかりと受け止められたよ!

〔もう、この化け物をどうやったらマジに倒せるんだよ! 〕


スッキリした顔のグリット教官は、"次! "と言って空気の読めないジェームズ君が挑んだが………

アッサリ試合が終わったよ。

〔どうもさっさと終らせてマックと試合がしたいらしいのと、ジェームズ君が弱過ぎた為につまらないと終わらせたらしい 〕


次にすぐにマックを上げて試合を始めたよ。

ハイテンションのグリット教官はマックを順調にボコっていたよ。

〔テンションが下がらないグリット教官。何かすまんマック……… 〕


次に午後の魔法試験ですけど1番目の受験者なので会場を吹き飛ばそうかな………(ケシテ午前ノ憂サ晴ラシノ為ジャナイヨ♪ )……… をしようと思ったら魔法担当の方に止められて、「あなたは魔法試験免除です。詳しくは校長室にて校長が説明します 」と言われてしまった。

早速校長室に向かいます。

〔この鬱憤をどうしましょう? 〕


校長室に行くとハリー校長が試験会場を吹き飛ばそうとしただろうと突っ込まれた!

何でバレたんだろう?

〔それだけ殺気を出してたら判るわ! と校長に言われてしまった。あれ、漏れてた?〕


因みにシャルロット様もマックもメルも魔法試験に合格した様です。

空気の読めない方は魔法を撃つも(ファイヤーランスかな?)全く威力が無かった。

〔さすがに魔力タンクは使えないからね 〕



3日後、試験結果も問題なく、総合トップで合格していた。

まぁ、実力通りですね(笑)

〔ほんと、よく受かったよ! 良かった良かった! 〕


希望通り魔法学科を選択するが、騎士学科の授業も出ることになってるって何?

裏で校長とグリット教官が何やらやってた(裏取引? )らしいです。

〔どうもグリット教官は修行のレベルを上げたいらしいです。ウン、迷惑です! 〕


因みにマックとメルは騎士学科、シャルロット様は魔法学科、クラフト君は商業学科を選択したそうです。

因みにマックはブルー子爵軍に入りたいそうで、クラフト君はブルー子爵領の金庫番になってもらう為、取り込む予定です。

〔マックは次男坊なので家を継がなくても問題なし。クラフト君は長男だけど、家の方は弟君が継ぐ様に僕の母上の家教のお陰で現在中等部1年で次席にいます! 〕


こうして僕は晴れて高等部1ーS首席で総合でもトップを維持してます。

まぁ、総合順位も替わってませんけどね。

〔本当、替わらないね(笑) 〕


あ、高等部の寮に入らないといけないのでは? と思ったが特別に屋敷と寮から通える事に。

次の日が学園の場合は寮に、他のお仕事の時は屋敷からになった。

〔校長が配慮してくれた様です 〕


こうして無事? に高等部に進学しました。

まぁ何時ものごとくローテーションは維持されるって………

〔仕方が無い………って何とかなりません? 〕



因みに、空気の読めない方は案の定 試験に落ちてました。

しかも地方の庶民にも負けてました………勉学も剣術も魔法も………。

〔まさかのあそこまでバカボンだったとはね。Eクラスに落ちた時点でアウトだったんでしょうね 〕


あの侯爵家はどうなるのかな?

噂では近々宰相様指導での大がかりの査察が在るとか無いとか?

〔ウ~ン、どうなるやら? ………要注意かな? 〕




3015年4月


イングスランド王国王立学園高等部の入学式です。

今回の入試は庶民の比率が特に高くなったそうです。

〔まぁ貴族派の子弟が軒並落ちたらしいです。遊んでいるからですよ! 〕


そして入学式は何時ものごとく長いお話との戦いでもあります。

そして負けそうなメル君。

〔うん、何時もの風景です 〕


学園総代、バスター先輩の挨拶もソコソコ(長いよ! )僕も高等部新入生代表で挨拶したよ。

勿論、手短にね(笑)

〔僕には長いお話は無理です 〕


ハリー校長も最近は短い方が良いと思ったのか短くまとめたら多方面から色々と言われたらしいです。

解せぬ……と言ってました。

〔やはり威厳が無いとか言われてるらしいです。校長に威厳? (笑) 〕


陛下も挨拶では文武に励むように特に強く言ってましたが………

やはり国際情勢が流動的になっているらしいです。

〔まぁ、この件は国民には今の所内緒になってるけどね 〕



そしてその海外の状況は、静かなものだった。

今の所、ソビエ聖国が大人しいらしい。

〔思ったより回復が遅れている? 〕


情報によると、どうもウラル公国がソビエ聖国が弱っている所を攻めてある程度の領土を取って要塞化して楔を打ち込んだらしい。

ぼう、ウラル公国も勇者召喚に反対だったので聖国に対立していたらしいけど………中々やりますね。

〔しかし何処からの情報なのか………絶対に有るよね、情報部? 〕



そしてもう一つの懸念材料の例の侯爵様ですが、相変わらずの搾取っプリらしいです。

農村は酷いことになっていて密かに村を捨てて北のエジンバラ辺境伯爵領や南のレスター子爵領に難民となって流れているようです。

〔迷惑な話ですが、無下にもできず。こっそりと保護はしてるらしいです 〕


王国でも問題になり始めたので焦った侯爵様は、エジンバラ領とレスター領に向かうルートに領軍を駐屯させて脱出者を捕まえようとしたがそれ以上の装備で固めたエジンバラ、レスター領軍(陸軍)に見張られて思うように取り締まりができなかった。

もっとも侯爵軍の中にもマトモな方もいるみたいで見逃している部隊もいるようだ。

〔民衆の虐待を良しとしない人が居たのは良いことだが………現場を見られると後が大変だからね 〕


結局、民衆を蔑ろにしていたツケが貯まって来ている様だった。

どうするのかな? 王国………陛下達は?

〔例の計画を本気でやるつもりかな? 〕



来週はカリーナ姉様の結婚式です。

はりきってお祝いをしましょう。






イングスランド王国王立学園高等部入学試験について。


全国の中等部卒業の優秀な人材を集めて試験を行う。

基本は初等部の試験と同じ手法で行う。


① 筆記試験を行い勉学の実力を見る。

② 武術、魔法実技試験を行って実力を計る

③ ①、②の成績から総合順位を決める

 (総合順位212位までが合格ライン)

④ 総合順位順に、S、A、B、C、D、Eクラスになる

⑤ 本人の希望により選択科目が決めれる

(騎士、魔法、商業科目を選択できる。人数制限は無いので、あくまでも本人の希望通りに決められる )

⑥合格者は入学式から寮に入る事になる

(寮には前日までに私物荷物を搬入しておかなければならない )

勿論、上位の方は個室、順位が落ちる度に2人、4人部屋とランクダウン!

(Sクラスの人は個室、A、Bクラスは2人部屋、C、D、Eクラスは4人部屋 )

⑦入学すると選択科目を選べる

選択科目は、騎士学科、魔法学科、商業学科のどれかを選ばなければならない

・騎士学科を選ぶ人は領主の卵、騎士団や冒険ギルドに入る希望の人が多い。

〔領主の長男、騎士団に入りたい貴族や庶民の子弟、冒険ギルドに入りたい子弟等が多い 〕

・魔法学科を選ぶ人は魔法師団や各地方の魔法師団、冒険ギルド等の民間魔法使いになりたい方が多い。

〔魔法師団等に入りたい貴族や庶民の子弟、冒険ギルドに入りたい子弟等が多い 〕

・商業学科を選ぶ人は主に王城の文官や地方の文官、商家等に入りたい方が多い。

〔王城の文官になりたい貴族や庶民の子弟、有名な商家に入りたい方が多い 〕




4ーⅩⅠ

まぁ余裕で合格するフリート子爵だった。


次回、カリーナ姉様の結婚式と………

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