4ーⅠ話 10歳 ダンジョン攻略後
4ーⅠ話です。
ダンジョン攻略した後………何でこうなったの?
4ーⅠ話
魔の島のダンジョン探検が終ってほっとしているフリートです。
………嘘です、おいかけっこが終わってほっとしているフリートです。
〔誰だよ! 酒代を捕まえろ! 酒が飲めなくなるぞって、どういう意味だよ? 〕
エ、むさしちゃん達の事をどう説明したかって?
正直にダンジョンコアの分体とブルードラゴンの幼体と言ってますよ?
〔勿論、真の本当の事を言える訳ないでしょう 〕
とりあえずは、むさしちゃんのコアはダンジョン内に在ることにしておきましたよ。
そう言えば魔の島の正式な島名は何て言うのかな?
〔そう言えば皆さん魔の島ってしか言ってませんね? 〕
ハイ、名前が無い事が判明しました。
何でもトク爺はおろかシード島の住民も誰も知らなかったらしい。
〔皆さん、魔の島で通じた為だった 〕
ン、そう言えばダンジョンコアが起きたのが確か100年前って言ってたよな?
その前はどうしていたのかな?
〔シード島から20kmなら発見されててもおかしくないよね? 〕
【それは、当時の島自体が小さく、小島(直径約0.5km位)だったのがダンジョンコアが活性化して今の大きさになったのよ。参考までに♥ byアルテナ 】
はい、早速の[天言]ありがとうございます。
そうすると島の名前をつけた方が良いかな?
流石に勝手に付けてもね?
王都の王国地理院(国内のあらゆる地域の地図を扱っている国王直属の機関)に確認しないとね。
〔でも、そもそも載ってるのかな? 〕
今は単にブルー島(仮)になった。
ブルードラゴンが居たからと、シャルロット様が命名しましたよ。
〔良いのかな? 魔の島よりは良いかな? 〕
シード島に戻ってからも大変でした。
姉様軍団に2人が見つかり問い詰められる事に。
〔見た目が、カワイイ幼女とちびっ子ドラゴンだからね 〕
早速捕まって着せ替え人形の如く服を着させられるむさしちゃんとサファイアちゃん。
いつの間にか服を作れるとは、姉さま達のスキル[裁縫]のレベルは?
〔恐らくはかなりの高レベル? 執念のレベリングの結果? 〕
その騒ぎの隣で、アラン師匠、トク爺、マック、リチャード先輩、バスター先輩の説教を受けてる僕が居た。
もっとも、トク爺、リチャード先輩、バスター先輩は、オリハルコン製の武具が欲しいらしいが(笑)。
〔マックもアラン師匠も背負ってるからね。目立つ目立つ! 〕
後にフリートが折れてオリハルコン製の武具を作ると約束させられる事に。
トク爺にはソードシールド、リチャード先輩、バスター先輩にはロングソードを贈ることに。
〔一応、表面に偽装用に純鉄でカバーしときました。純鉄だと加工もしやすいし、錆びにも強いしね♪ 〕
アラン師匠とマックの武器もカバーする事にしました。
目立つのと余計な方々に知られないようにするためです。
〔それでもバレそうな予感? 〕
後、姉様軍団に、早速バレました。
杖(剣)が欲しいとのリクエストが有りました。
〔結局、卒業記念に作って送る事を約束させられましたよ! 〕
勿論、シャルロット様とメルにも作る事になった。
シャルロット様には杖を、メルには剣のリクエストが有りました。
〔シャルロット様の杖はわかるけど、メルは剣で良いのかな? 〕
こうして、シード島での、騒ぎが収まっていたけど、第2、第3ラウンドが待ち構えているとはこの時のフリートは、気が付かなかった。
次の日にポーツマツ街まで戻ると早速、早馬にてバーミンガムと王都に情報が送られていた。
〔勿論、僕には内緒で………ってどうして? 〕
その結果……………
領都バーミンガムに戻るとお祭り騒ぎになっていた?
しかも街中って何で?
〔若様万歳! って何で? 〕
バーミンガム城に居た母上に聞くと………
「ポルトン迷宮が発見されて管理ダンジョン化されて447年、新たなダンジョンが発見、しかも10歳の少年が攻略したとなればそれは凄いことでしょう♪ 」
………と、どや顔で言われてしまった。
しかもクララちゃんまで喜んでるよ。
〔クララちゃん、わかって無いでしょう? しかし参ったな、これではスローライフができなくなるかも? 〕
【オマユウ(笑) 今更何いってるのかな? byアルテナより♥ 】
はい、女神様のツッコミ、ありがとうございます。
もう、どうしようかな?
〔ほっとくか。………あれ、何か忘れてる様な? 〕
あ、ここでこの騒ぎだと………
まさかね。
「心配ご無用。王都のには即、連絡を送りましたから、問題なく♪ 」 王国騎士団員
アァー、忘れてたよ!
王国海軍兵団の研修生と王女の護衛の騎士団の存在を!
〔もう、腹を括るしか無いのかな? 〕
そして数日後、王都から召喚状がきたよ。
何々、要するに【8月20日までには、王都に来なさい。ヘンリー・キング・イングスランド 】だそうです。
〔逃げたい……… 面倒な臭いがプンプンします! 〕
結局は、19日ロンドン到着予定の新造貨客船、クイーン・メアリーで王都ロンドンまで行くことに。
そして、クイーン・メアリーで王都ロンドン港に付くと、何この騒ぎはだった。
そう、ロンドン級貨物船で初めて王都ロンドンに着たときみたいに。
〔なんかデジャブ? あ、国王様と父上が立っているよ 〕
船から降りようとしたらまた王様の執事さんが来て指示が出ます。
え~と、何で………、はぁ~、またですか?
〔執事が来る=厄介後が付いてくる? の方程式ができたね(笑) 〕
仕方がない、それでは降りましょうか。
先ずは、リチャード先輩から姫様軍団、マックとメルにバスター先輩が先に降ります。
そして母上とクララちゃんが降りて、挨拶もソコソコに(あれ、国王様も父上も何故かビビってるぞ? )、颯爽と王城方面に向かった様だった。
〔たぶん今回の件での母の会(会長エリザベス王妃、副会長母上? )で何かしらの話し合いだろうね? 〕
そして最後に、僕とシャルロット様が一緒に降ります。
むさしちゃんを間に入れて、サファイアちゃんは僕が肩車している様に背中に貼り付いています。
〔うん、見た目仲が良い兄妹だよね? あれ、現れた瞬間に静かになったな。どうしたのかな? 〕
サファイアちゃんは、群衆にビビって僕の頭をギュ~とつかんでくる。
むさしちゃんは………うん、目を白黒させてるね。
〔2人? 共に緊張してるね。頭は地味に痛いのですけどね 〕
手を繋いで3人+1頭? が降りて、国王様に挨拶をして?
あれ、王様がフリーズしてるね。
〔陛下はどうしたんだろう? 〕
すると父上が?
「フリート、頭に載ってるのはもしかして、ドラゴンかな? 」
「はい、そうです父上。ブルードラゴンのサファイアちゃんです。サファイアちゃん、ご挨拶を 」
「キュイ♪ (よろしく♪ ) 」
可愛く、片手を上げて挨拶をするサファイアちゃん。
すると、国王さまから。
「………その子はどうしたのか? テイムしているのか? 」
「ハイ? してますよ。カワイイでしょう♪ 」
ン、国王様は[鑑定]で見てるね。
「………ハ、何とフリート君は、ドラゴンライダーの資質があったのか! これはめでたい! 」
「陛下、ドラゴンライダーとは? 」
ドラゴンライダーって何?
「その話は後でじゃな。今日はめでたいのう。ジョージ、式典は27日に行うのでそのつもりでな 」
「ハ、準備いたします 」
この後、家に帰ってから父上から説明があったのですが。
とんでもない事になっていた!
①先ず、僕のダンジョン男爵への昇爵が決まっていた。
②そしてあの島の領有が決まった。
③ドラゴンをテイムしている為、その功績? で更に子爵に昇爵する事になる?
④次いでに更に南西にある王家直轄領のフェロー諸島(沖縄諸島? ほぼ無人島)の開発をさせようとしている?
⑤成功後、正式に伯爵(又は辺境伯爵)に昇爵させて統治させようと企んでいるらしい?
⑥まだ、有るらしいが父上は知らないらしい?
………とすごく面倒な事になっていた。
もっとも、④⑤⑥は高等部卒業後、正式に勅命を出してからでも良いそうです。
なので25日の謁見では、①②③が発表されるそうです。
〔正直、メンドクサイデス! 〕
それと父上よりダンジョン男爵いや、子爵になってから、正式にシード島も譲渡するそうです。
これでダンジョン子爵? として領地経営も安心だろうとね。
〔父上の優しさが………ン、何かが変だな? 〕
「父上、何か隠してません? 」
「いや、隠し事など無いぞ………(汗タラタラ;)………なんにも無いぞ! 」
「………ハァ~、それならよいのですが。そう言えば母上、王城に行きましたけど何か有るんですかね? 」
「しまった! アンは王城に行ったのか! ………マズイ、もしかしたら今頃は……… 」
うん、王様詰んでるね。王妃様と母上の関係からして。
あれ、父上も詰んでるよね?
〔御愁傷様ですね 〕
父上が隠した事は、フェロー諸島の開発に伴うバーミンガム領や王都内のスラムの人を移住させて、王都とバーミンガム領の治安の改善とフェロー諸島の人口を増やして開発を滞りなく行う為らしい。
まぁ、フェロー諸島の防衛も絡んでいるとか?
〔おそらくはナンギン帝国系の海賊の件かな? 〕
それから……………
案の定、母上が王城から帰ってくると夕食後、寝室の方に父上を引きずって行った。
〔何かが聞こえた様な気がしたけど? マァ、クララちゃんはお兄ちゃんが預かってますよ♪ 〕
次の日、父上は青白い顔をしていました。(説教がネェ~ )
母上は、"さぁ、準備よ! "とのかけ声でメイド長のララさんと張り切って準備をしだした。
〔父上にはHP/STポーションを内緒で渡しときましょう 〕
こうして27日までしっかりと準備が行われる事に。
主にむさしちゃんとサファイヤちゃんの衣装の準備って何で?
〔バーミンガム邸に御忍びで採寸に来るステファニー王女と一緒に製作するカリーナ姉様が夢中で製作していたよ 〕
そして、27日になりました。
その間外はお祭り騒ぎに、僕は登城の準備で忙しかった。
〔何せこの制度が決まって2人目のダンジョン攻略者だからだそうです? 〕
今回の登城には、ダンジョンアタックをした時の服装でとの事でバーミンガム特殊海兵隊の戦闘服で行くことに。
何でもダンジョン攻略者はどんなにボロボロでも、その時の衣裳で謁見しないといけないらしい?
〔因みにむさしちゃん達は、姉様ズに捕まりただ今おめかし中だったりして 〕
衣裳に着替え終って暫く時間まで応接室で待ちましょう。
お、むさしちゃんもおめかしができた見たいですね。
〔うん、かわいいけど………何故真っ白ゴスロリ衣裳? 〕
何故かクララちゃんもお揃いの純白のゴスロリ衣装で良いのかな?
見た目姉妹に見えるのは良いのだけど………本当に良いの?
〔かわいいから良いのかな?〕
サファイアちゃんも衣裳って良いの?
しかも白のワンピって?
〔本当に良いの? 〕
え~と、3人の服がまさかのステファニー王女殿下とカリーナ姉様合作のお手製だって!
………ま、かわいいけど良いのかな?
〔王城で聞けば良いかな? 〕
時間になったので、早速馬車にて王城に行きましょう。
父上、母上、僕、クララちゃん、むさしちゃん、サファイアちゃんと馬車に乗り込み、出発します。
〔因みに姉様ズは、お留守番です。一緒に行きたかったらしいが仕方が有りません 〕
こうして王城に向かって出発した。
4ーⅠ
この騒ぎは何ででしょう?
そして王都にてダンジョン攻略式典が始まった。