3ーⅢ話 10歳 ダンジョンアタック① スケルトンダンジョン?
3ーⅢ話です。
ダンジョンを探しま………何故かすぐに発見できたよ?
何このダンジョン?
3ーⅢ話
ダンジョン捜索3日目………
目覚めるとそこは、魔の島だった♪
夜の内に襲ってきた蟹を朝食にして探検の準備をします。
〔新鮮な蟹は美味しいですね 〕
増援の海兵隊員が着たようですね。
上陸舟艇2、3号挺が到着しました。
〔今日は桟橋と追加の宿舎の建築ですね 〕
今回の探検隊は4チームに別れての探索です。
①フリートチーム フリートとマック、トク爺、海兵隊1個小隊でダンジョンの捜索。
②王子様チーム リチャード殿下とバスター先輩、アラン総司令と海兵隊1個小隊で島の回りのチェック。
③王女様チーム シャルロット殿下とメル、海兵隊1個小隊(女性海兵隊員中心の特別小隊)で海岸と港予定地の調査(遠目に海兵隊1個小隊の護衛付き)
④本部中隊 増援の海兵隊と工兵隊で砦と港の建設と信号弾が上がった時の探検隊への増援要員
こうして探検が始まったんだけど………
「若、これは……… 」
「うん、みんな思ってるよね。こんなにあっさりと見つかるのかと? 」
朝出発して約3時間、道無き道を真っ直ぐ山に向かって行ってたら中腹付近にていきなりの城門? ボス部屋前の扉? を発見していた。
「この洞窟、かなり不自然だよね、フリート君 」
「マック、いかにもって言うか、ダンジョンの入口ってこんな感じなのかな。トク爺どう思う? 」
「ワシもいろんな所のダンジョンには入ったが、こんな入口は初めてじゃのう 」
「トク爺、あの文字読めます? 」
「………恐らくは古代魔法文字だと思うのだが………ウ~ン、解らんのう 」
そう、このダンジョン、入口はいかにもって言う門が有った。
有ったのは良いのだが、何故かトンネルの上に看板が在って看板には【すでここは口入のンョジンダ】と日本語で書いて有った。
〔何故か右からの読み方って? 〕
「しかし、何故前回の探索した時に気が付いていなかったのかのう? 」
「最近、できたとか? 」
「確かに綺麗すぎるのものう。冒険ギルドのライルにダンジョンの専門家を呼んでからの方が良いかのう? 」
「ウ~ン、取り敢えず第1層を調査してからですかね。それとここまでの通路も作る必要が有りますね 」
「フリートはどうしたいの? 」
ソリャ~調ベタイサ~♪
「エ、マック、そりゃ探検したいよね。どうだろう……… 」
「それなら中の確認と言うかダンジョンの確認作業をしてからですね。まぁ、ダンジョンでしょうけどね? 」
「それじゃ早速入口をってあれ、入口が開いてきてませんか? 」
「え、ア……… 」
「「「「「「「「「「ア! 」」」」」」」」」」
ダンジョン? の門が開き初めていた。
そして中からは、何故かスケルトンがワラワラ出てきた?
「え~とダンジョンってスケルトン? が定番なの? 」
「ワシもいろんなダンジョンに行ってるがいきなりスケルトンは初めてじゃな 」
「このダンジョンはアンデット系のダンジョンなのかな? 」
「………にしてはいきなりスケルトンは無いぞ。普通はゾンビとかグールとか臭いのが先なんだが……… 」
「スケルトンは物理攻撃が弱点だから総員兎に角殴ってスケルトンを攻撃! 」
「「「「「「「「「「は! 」」」」」」」」」」
出てきたスケルトンは日の光を浴びた途端弱体化したように動きが鈍くなっていた。
お陰で出てきたスケルトン約120体はなんとか全て倒せた。
「昼間で良かったよ。これが夜なら不味いよね 」
「そうだね。しかもスケルトンしか出て来ないから楽だけど 」
「若、どうしますか? 」
「ウ~ン、取り敢えずここまでの道を切り開いてこのダンジョンの本格的に攻略ついでに海兵隊員の訓練に使おうか(笑) 」
小隊長に応援を呼ぶために信号弾を打ち上げさせた。
「………若、確かに良いですが………それで若が先頭で行こうとしないでください! 」
「取り敢えずここの防衛陣地を作らないとね。さてと、[アースコントロール]! 」
取り敢えず門を中心に回りを半円形の壁を築いておく。
一ヶ所門の部分を残して。
「あい変わらず若の魔法は………ま、良いか。門の部分を作るぞ! 」
「「「「「おぉ! 」」」」」
「フリートはあい変わらずすごいね(笑) 」
「マック、誉められた気がしなくて全く嬉しくないぞ! 」
こうしてダンジョンの入口付近の開発が始まった?
夕方………
「さて、しつこく出てくるけどなんとか間に合ったかな? 」
何故か定期的にスケルトンが出てくる(何故か12体づつ? )けどその都度皆でボコっていた。
お陰でスケルトンの魔石がガッポリです。
〔ただ闇属性なのでそのままでは使えないのですが、一応対策済 〕
現在、ダンジョン入口には海兵隊1個中隊が張り付いて出てくるスケルトンを交代でボコっていた。
増援の海兵隊員5個小隊も到着して交代でレベリングをしていた。
〔勿論、脳筋王子も参加してます(笑) 〕
「さて、これからが本番ですね。どうしますか、若………イヤ、副司令 」
「アラン総司令、勿論、このまま朝まで交代でレベリングといきましょう。恐らくは今まで発見されてない分、たっぷりとスケルトンがいるはずですからね。取り敢えず交代で休憩しながらの訓練をしましょう 」
「そうですね。せっかくだから新兵中心に訓練をしますか。おい、新兵中心に小隊を編成、交代で出てくるスケルトンを叩くぞ! 後、必ず小隊にはベテランを入れておけよ。なお、成績が悪い小隊は後で私が直々に訓練をするからな。ベテランも関係なくな! 」
ここで僕からやる気が出る話をする。
「それともう1つ、僕からトップの成績を残した小隊にはポーツマツ街に帰ってから酒代を出しましょう。50,000ポンドもあれば足りるかな? アラン総司令 」
「そうですね。私からも50,000ポンド出しましょう。さて、野郎共、飲み代合計100,000ポンドだ。 文句は無いな! 」
「皆さん、頑張りましょう! 」
「「「「「「「「「「おぉ! 」」」」」」」」」」
こうして新人海兵隊員の地獄の訓練が始まった?
4日目の朝………ダンジョン探索1日目………
「皆さん、お早うございます。そしてご苦労様です……… 」
そこには疲れきって転がっている新人海兵隊員と優雅にお茶しているベテラン小隊長達がいた。
「結果は、顔を見たらわかるよ(笑) 」
小隊長達の中でにこにこしている者とガッカリしている者がいた。
「で、スケルトンしか出なかった? 」
「スケルトンだけでしたね。上位種が出てくるかと思ったんですが……… 」
「ウ~ン、中の様子も見たいし、どうするか? 」
せっかくだから(ニヤリ)♪
「………トップの小隊は? 」
「第3小隊で有ります! 」
「休息は充分ですか? 」
「は、問題有りません 」
隊長さん、睨まれてますよ。
「では、………2時間後にダンジョン探索を行いますのでそれまでに準備をお願いします 」
「「「「「「「「「「は! 」」」」」」」」」」
………2時間後………
「では、出発します………で、何でリチャード殿下が混ざろうとしてるんですか? 」
何故かリチャード殿下が混ざろうとしていた。
「フリート君、君たちだけでお楽しみは無いだろう。折角のお宝チャンスなのに(笑) 」
「バスター先輩的には? 」
「そりゃぁ、不味いよね。殿下は留守番ですよね、普通は? 」
「バスター、お前も本当は行きたいくせに。武器のお宝が在るかも知れないしな♪ 」
「ウグ、それを言われると………ハ! イヤ、殿下は駄目です! 」
「ハァ~お兄様、後でお母様に報告しときますね。皆を困らせていたと! 」
「マ、待てシャルロット。それは勘弁してください 」
え~と、脳筋王子も母上様には弱いらしい?
「では、大人しく待ちましょうね。フリート君も、無理は駄目ですよ! 」
「そうよ、イザとなったらマックを囮に逃げてきなさいね 」
メルは何気にひどい事を言っていた。
「おい、メル。お前なぁ………あ、そうか(笑) なるほどね 」
「おい、マック、何がなるほどねなの 」
「ああ、武道派メルの勉強以外の唯一苦手なものさ 」
ヘェ~、怖いもの知らずのメルにねぇ~?
「え、勉強以外で………あ、察した。メル、無理をしないで海岸陣地まで戻っていてもいいよ 」
「もう、フリートにまで知られたんじゃない! マック、覚えておきなさいよ! 」
「そう言えばシャルロット様はアンデット系の魔物は大丈夫ですか? 」
「………エェ、大丈夫ヨ。私、コウミエテ光魔法使エマスカラネ。来タラ即浄化シマスヨ! 」
かなり無理してるね………
「え~と、無理の無い範囲でここにて支援して下さいね。無理をしないでね 」
「フリート副司令、王女様の警護は私達第9小隊にお任せを 」
第9小隊は女性だけの小隊で主に王女殿下の専属護衛部隊の特別小隊だった。
因みにシード島にいる姉様ズ達にも第10小隊が付いています。
〔今の所、2個小隊分しか揃って無いけどね。因みにボスはララさんだったりして(笑) 〕
「では探索に出発しましょう! 」
「「「「「「「「「「オウ! 」」」」」」」」」」
突入してまず、中に入ってビックリ。
中は結構明るかった。
〔トンネルの上部は光り苔で一杯だった 〕
「松明も光魔法のライトも要らないな 」
「そうですな。この光り苔だけでもよい資源になりますぞい 」
光り苔は夜間照明などに利用されているファンタジー素材でもある。
ただ、回収して直ぐに特殊な容器に入れないと光らない只の苔になってしまうらしい?
〔その為、採取専門の人がいるらしい? 〕
僕、マック、トク爺は、第3小隊の後ろから付いていく形で進んでいた。
「トク爺、ダンジョン経験者の目で見てこのダンジョン、どう思う? 」
「正直、雲を掴むようじゃな。何せ第1層からスケルトンなんて初めてじゃないかのう 」
「そんなもんなの? 」
「マック、授業中寝てたろ! アンデット系のダンジョンは普通はゾンビやグールといった死体系のアンデット系の魔物が………そうか、そういうことか! 」
「え、何か分かったの? 」
僕はある仮説を話した。
「授業で言ってたろ。ダンジョンの魔物は基本、取り込まれた魔物がベースって習ったろ。つまり、スケルトンは元々この島に漂着した人間が魔物………ここの場合は蟹だろな、に襲われて倒され、食われて骨だけになって放置されてアンデット化………スケルトンになったときにダンジョンに吸収されて元になったと思えばスケルトンしかいないって理由にもなるのでは? 」
「ほう、中々の仮説ですな。もしゾンビ系のアンデットがいないならばあり得ますのう 」
「その証拠に武器は持ってないか錆びたナイフ(漁師ナイフ)位しか持ってないよね 」
「………確かに 」
「………そうするとこの先には、蟹とか蛇の魔物がいるって事だよね 」
「マック、恐らくはいるだろうね。ただ、この層にはいないかもね 」
「若、何でじゃ? 」
「ン、取り込んだ中でスケルトンが一番最弱の魔物? だからじゃ無いの 」
今の所この島の魔物系だとスケルトンが最弱に見えるよね。
蟹の方が強そうに見えるよね?
「副司令、前方よりスケルトン1個小隊確認。向かって来ます 」
「直ちに迎撃を! 」
この後、2個小隊分のスケルトンがいたけど難なく撃退したフリート君達第3小隊の面々だった。
「さて、目の前に階段みたいなものが有りますけどあれが第2層に行く階段かな? 」
「恐らくはそうじゃないかと 」
「途中の部屋には何も無かったしトラップも無いし、一旦戻りますか 」
「そうじゃな。無理は禁物だからな 」
そして一旦戻ることに。帰りにはスケルトン小隊は1回しか出なかった。
3ーⅢ
折角なので訓練しないとね(朝まで)。
取り敢えずは第1層はこんな物かな?
意外だったメルとシャルロット様の弱点?