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2ーⅨ話 8歳 文武祭の準備①

2ーⅨ話です。


文武祭編始まりました。


その前に校長! ナニヤッテンノ?


先ずは準備を………何で?

2ーⅨ話


夏休みも終わり2学期が始まった。


早速1ーSの教室に仕掛けられていたトラップの解除を………

ウ~ン、その前に教官室に行ってガイア教官に教室の現状を説明すると、頭を抱えて取り合えず校長を捕獲しに出て行った。

〔ガイア教官ご苦労様です! 〕


教官が校長の捕獲しに行っている間に、できるだけトラップの解除をすることに。

まさかとは思ったが夏休み中、教室にこれでもかってトラップの数々を仕掛けるか普通?

〔教室中にトラップ(15種類、20ヵ所)を仕掛けたって暇なのかな? 〕


クラスのみんなが登校してきたので、説明して安全地帯として最初に解除しておいた教壇前のスペースに待ってもらい黙々と解除していった。

まさかと言ったマックは、解除前の自分の机の椅子に座って堕ちていた。

〔マックの犠牲で皆さんわかってくれた。まぁ、何とか授業時間までには解除できたよ 〕


もっとも、この後にガイア教官が校長を捕まえて白状させた内容にもう笑うしかなかった。

まさかの全学年の全教室にトラップを仕掛けたってどうするの?

〔この時既に、全学年の教室で阿鼻叫喚の騒ぎになっていた 〕


結局この日は校長のイタズラデイとして学校は出席扱いにはなるが開店休業状態になった。

校長は校内引き回しの刑になっていた。

〔校長がヤラカシタ場合の恒例行事だそうです………マジで? 〕


校長は簀巻きにされて代表で学園総代と学園次席が各校舎内を引きずって練り歩くそうです。

兄さまとエドワード先輩が引きずって行く。

〔兄さま方、お勤めご苦労様です! 〕


僕達1ーSクラスでは、自習状態になってたが、クラスでの話題は文武祭の話になっていった。

ぶっちゃけこの文武祭は地球でいう文化祭と武道大会が合わさったもので毎年11月の頭に開催されている。

〔まぁお祭りですね♪ 〕


文武祭中は、中等部からは各クラスで何かをしないといけないらしいのだが、初等部は基本ガヤで良いらしいが、問題は武闘大会の方だった。

武闘大会は武術部門と魔法部門に別れて1vs1の対決で、学年別でクラス代表を選抜して出ることになっていた。

〔ウ~ン、出たくは無いが………… 〕


クラスの皆さんで誰が出たほうが良いのかと話になってのだが、何故か僕がどっちに出たほうが良いのかの話になっていた。


「問題はフリート君は武術も魔法もすごいので両方出れば良いのですが、基本1人1種目なのでどちらかですね? 」


「じゃ、魔法戦の方に出して武術戦の方はマックが出れば問題ない? 」


「それなら武術戦の方に出して魔法戦の方はシャルロット様が出たほうが良いと思うよ? 」


「イヤ、それだとシャルロット様の相手になる人はやりづらいから他のクラスからクレームが来そうよ。なら武術戦の方にメモリさんを出すのは? 」


「え、私よりマックかカイルを出すのが王道? 」


「まてまて、それならフリート君はどちらに出たいのか聞いておこうよ。フリート君はどっちがいいの? 」


一応聞いてくれますか………


「面倒なので、出たくないです……… 」


「………ねぇ、このクラスで出たい人はいる? 」


華麗にスルーされてしまった!

………誰も出たくないらしい。

〔どうするんだ、これ? 〕


「………ガイア教官はどう思いますか? 」


「………みんなが出たくないのはわかるが、フリートは出ないと不味いだろう。総代は出ないと色々と言われるぞ。もっともフリートに敵うヤツはいないだろうし………どうするフリート君 」


出るのが決定って酷くないか?


「わかりました、どちらかには出ますよ。で、どっちに出ます? 教官殿 」


「………俺が決めるのか! ………ウ~ン、困ったな……… 」


結局、ガイア教官の一存で、僕が魔法部門、マックが武術部門に出ることになった。

ま、シャルロット様を出すわけにもいかないって事になったのだが。

〔シャルロット様は出たかったらしいがクラスの皆さんに止められて渋々だった 〕






とある貴族の屋敷にて………


「何だと、塩が売れないとは何だ! 」


「ハ、現在、我が商会で売っていた塩ですが、王都では全く売れてません! 」


「どうしてこうなったのだ! 」


「それは………例のポーツマツ塩のせいではないでしょうか。価格も我々の半額、塩の品質も最高級の塩となれば誰でも買います。我々の塩は品質も悪く、しかも5%ほど砂が混ざってますし……… 」


「それはお前達がやったことだろう! で、どうするんだ。このままだと塩はポーツマツ塩となって我々は在庫の山を作る事になるぞ! 」


「(なに言ってるんだ、この馬鹿は! お前の指示だろう! ) ………今の所、ポーツマツ塩が出回っているのは南部諸侯と王都周辺に限定されてますが………例の輸送船が完全に就航しますと恐らくは……… 」


「ク、その為の輸送船だったか。あの報告は本物だったとは 」


「報告とは 」


「バーミンガムの連中が画期的な船を作ってるとの報告でな、何でも海峡を通過できる性能があると報告があったが……… 誰も信じなかった。イヤ、ロジャーはあり得ると言っていたがダニエルはあり得ないと言い切ってたが……… さてどうしたものか……… 」


「(ほう、流石ロジャー様ですね )そのダニエル様ですが、領都では余り良い噂が……… 」


「何だ、はっきり申せ! 」


「は、どうも領内で暴れている、やりたい放題にしてると……… 各町村の者達から陳情がありまして……… このままだと領内の生産力が………(ほんと邪魔してくれるわ!) 」


「ダニエルがそんな事をするわけなかろう。大方取り巻きがダニエルの名を語っておこなっているのであろう。おい、騎士団長に申し付けよ。いつものように処理せよと 」


「ハ、仰せの通りに (馬鹿な親にバカ息子! 名門マンチェスター家も落ちる所まで落ちたな……… ) 」


「後、ダニエルには、王都の屋敷まで来るように申し付けろ。話が有るとな 」


「ハ、仰せの通りに 」


「塩の件は、今の在庫を領内で売り切れ。そして新規に作る塩は品質を上げて混ぜ物も無しで価格もあのポーツマツ塩より安く売れ! 」


「侯爵様、それでは大赤字になります………(なに言ってるんだ! 今さら無理だろう! ) 」


この時、既に塩の生産地ではベテラン塩師達は侯爵の命令で既に首にされて離れていて残っているのは腕に問題有りのバカしか残っていない為、ポーツマツ塩以上の品質の塩は事実上製造不可能の状態だった。

もっともその現実に侯爵自体が理解できていなかったが。


「それを何とかするのがお前達の仕事だろう。バーミンガムの奴等ができて我がマンチェスター侯爵家ができない訳が無かろう。すぐにかからんか! 」


家臣達が慌てて出て行った後………


「全く使えん家臣どもめ。しかし何故急にあの忌々しいバーミンガムで何が有ったんだ? 」


「それで我々に調査をしろと? 」


後ろの物陰から黒装束のいかにもの人が出て来た。


「聴いていたのならわかっているのだろう。で、実際はどうだったんだ 」


「は、先程の報告通りでした。奴等がチョウカ海峡を逆進したのは間違いないですね。堂々と我々の"目"の前を通ったと報告してきましたし。間違いないですね 」


「一体どうやっているのかわかったか! 」


「今の所調査中としか……… ただポーツマツ村に潜入しようとした"目"が軒並失敗又は捕まってます 」


「おい、私の事がばれてないだろうな? 」


「侯爵閣下、バレていたら王家からなにかしら言われますよ。問題無いですよ。調査に行く連中は我がギルドの名前しか出ませんよ。まさか海賊ギルド"スペクター"がマンチェスター侯爵家と昵懇で裏で色々とやってるなんて誰も思わないでしょう。ク、ク、ク、…… 」


「おい、黙れ! 聞いてる奴が居たらどうするんだ! 」


「それは何時ものようにですよ、侯爵閣下 」


「では、塩と船の件を調べて報告せよ 」


「御意 」


「一体、バーミンガムで何が…………… 」


海賊スペクターのスパイがポーツマツの調査をしている?

バーミンガム辺境伯爵軍では把握していたが、バックに大物がいるようでなかなか尻尾がつかなかった。

〔その為、ポーツマツの警備が更に強固になっていくことになった 〕






10月中旬のある日


「で、カリーナ姉様、何を企んでいるんですか? 」


「だから、ちょっとフリート君にお手伝いをしてほしーなと? 」


「私からもお願い。ただ、服を着るだけだから………ね♪ 」


協力しても良いんですが………


「だからって何で僕が女性の格好を、しかもドレスを着ないといけないんですか? 僕は男ですよ! 」


「「だから良いのよ♪ 」」


今、カリーナ姉様とステファニー第1王女様から何故かモデルの依頼をされているフリートです。

二人の後ろには高等部1年生と中等部のお姉様達もいて恐いです。

〔皆さん、目が血走ってるし……… ってソフィー先輩もですか!? 〕


「フリート君は小さいしぃ、可愛いしぃ、今回のモデルにピッタリなのよ。お願い! 」


「「「「「「「「フリート君お願い♪ 」」」」」」」


でもね………


「無理ですよ、その日僕は武闘会魔法部門に出場予定でその日は闘技会場に居るので……… 」


「え、そうなの。聞いてませんよそんな事! 」


「あら、それならシャルロットに代わりに出るように言わないと♪ 」


「だから試合にシャルロット様を出すわけにはいかないでしょう。何か有ったらマズイでしょう? 」


「まぁそうね。1年生同士だと手加減が難しくて大変なのよね 」


「まぁフリートなら余裕でしょうけど。 ………あ、それじゃどうしましょう。日程はどうなってたかしら? 」


姉様達高等部1年S組は、衣服の製造販売見たいな事をするのにモデルとして僕を確保しに来ていたらしい。

何でも小さい子供服を販売するらしいって、ほぼカリーナ姉様とステファニー様の趣味らしいけど反対は無かったのか?

〔無さそうですね? 〕


「仕方ないわね。そうだ! 私たちの作った衣裳を着て出なさい! 魔法部門に♪ 」


凄い無茶振りしてきたよ!


「姉様、それこそ無理でしょう。しかも知っているでしょう、僕の戦闘スタイルを! あんなヒラヒラの衣装では勝てる試合も負けてしまいます 」


「そうかしら? フリート君なら縛っても勝てそうだけど? その辺はどうかしら、カリーナさん? 」


「ウ~ン、その辺はどうなのかしら。審判でもある教官に聞きに行きましょう 」


「イヤ、僕は着ませんよ。って聞いてます? 」


結局、姉様達1年S組のお姉様達は主任審判の所に聞きに行ってしまった。

なお、お姉様達は、通りすがりに僕の様な男の子に片っ端に声をかけてスカウトしていた。

〔マジにガイア教官に相談しておこう 〕



結論としては文武祭は2日あって武術、魔法部門は初日に初等部と中等部の試合、2日目に高等部の試合があるそうなので、2日目に着せ替え人形になることが決定してしまった。

僕は逃げるために母上に相談したが、たまにはカリーナ姉様に協力しなさいと言われ、キャロル姉様に相談すると、"その手が有ったか! "と、何故か悔しがっていたり、ウイリアム兄様には、"諦めろ "と言われてしまう。

〔試合に衣装は流石にダメで姉様達はガッカリしていた。ほ、良かった♪ 〕


さて、魔法部門で出るのだから………例の杖でも使ってみようかな。

もっともあれは反則になるかな?

〔まさか杖? に刃が付いてる物が無いのが不思議だけどね? 〕


ま、教官に聞いてみましょう。

反則なら長杖っぽいのを使えば良いかな。






ハリー校長の学内引き回しの刑について。


校長がイタズラをして学園内に迷惑をかけたさいに行われるOSIOKIの事。

校長をロープでグルグル巻き(簀巻き)にしてそのまま引きずって構内を1周(ひどい場合は3周)して引き回す刑です。

理事長でもある国王様公認しています。

〔因みに、今回は校内3周していました(笑) 〕

因みに引きずる役は学園総代と次席で行うのが習わしになっていた。

今回も学園総代と次席が仲良く全校舎を1階から屋上まで丹念に引きずっていました。

〔アンシンシテクダサイ、コレグライデ校長ハシニマセン! (ヒント:校長の属性は? ) 〕




2ーⅨ

校長は簀巻きにされて引きずられています。


クラスの代表で魔法部門でエントリーです。


塩を高値で売ってた貴族様は、焦ってますね。


後にフリート君のトラウマに成るかもね!

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