表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
158/160

13ーⅠ話 26歳 ナニか忘れてませんか?

13ーⅠ話です。


おや、キャロル姉様に息子が誕生したのでお土産持って見に行きましょう。


エ、ナニを忘れてるって?

13ーⅠ話


3026年1月


新年早々忙しいフリートです。

ほんと、お付き合いも大変だよ。

〔ア、陛下、今年もよろしくお願いいたします 〕


王城の新年パーティーから始まって、パーティーのハシゴってなんだろうな?

もっとも今年はステップ大陸の交易絡みの件も有るからね。

〔けっこう皆さん必死ですよね(笑) 〕



1月5日


そして新年恒例の災害防衛隊の新年恒例防災訓練展示(消防出初め式?)を見学後、王城にて国防会議です。

王国軍関係者を集めての今年1年の国防上の話し合いですね。

〔王城の会議室には陸海空軍の司令官が集まってます 〕


今回の議題は例の聖国の謎の行動に付いて、海軍は6ヶ国海軍合同訓練の予定、空軍は防空網の構築に付いて、陸軍は統合作戦本部の創設等の議題が上がっていた。

基本、イングスランド王国は先守防衛が基本なので攻められなければ問題はなかった。

〔今の所、周辺各国とは仲良くしてるからね 〕



「所でブルー卿、陸軍向けの新型戦車はどうなった? 」


「アァ、あの新型ですか? 今は試作品のテスト中ですね。基本操作はルクスⅡと変わりませんから少しお待ちを 」


現在、ブルー島開発ラボでは、2種の新型戦車の最終試験をしていた。

イングスランド王国内向けのⅩⅠ号戦車と輸出用ⅩⅡ号戦車とⅡ号D型ルクスⅣだった。

〔勿論、輸出用はスペックダウンした物ですけどね 〕


国内向けの新型、ⅩⅠ号戦車は前世旧ドイツ軍のⅣ号戦車の75mm戦車砲搭載のF型をベースにした物で、鉄とミスリルの複合装甲仕様とした。

最大速度は一応60km/hは出るが、通常は最大30km/hで走行するようになっていた。

〔キャタピュラで飛ばすと道がネェ~ 〕


輸出用ⅩⅡ号戦車は、前世旧チェコスロベキア軍の38t戦車をベースにした無砲塔突撃砲型のヘッザー仕様の物で、やはり装甲等が鉄製仕様の物だった。

装甲が重いので、最高速度も25km/hに押さえた仕様です。

〔マァ、それでも馬車よりは少しは速いかな? 〕


ルクスⅣは元々王国内で配備中のルクスⅡの劣化版で、装甲等は鉄製、魔導エンジンの出力も押さえたタイプだった。

その分価格は安くなったが、ルクスⅡより重く、スピードが出ない仕様だった。

〔マァ、販売先で改良されたらサレタだけどね 〕


今回は、最初から有人タイプにしてゴーレム化させた物は作らなかった。

特に必要でもないしね。

〔ブルー辺境伯軍には配備する予定はないしね 〕


ⅩⅠ号、ⅩⅡ号戦車の名前どうしようかと思ったけど、お披露目で見せた時に陛下に決めてもらおうとした。

後に完成して、王城にてお披露目となった時に、陛下と一緒に見学しに来たアンドリュー王子が一言。


「まるで積み木(ブロック)だよね? アレ、こっちも? 」


と言ったので、ⅩⅠ号戦車はブロックⅠ、ⅩⅡ号戦車はブロックⅡ と名が、そのまま採用となっていた。

流石の陛下も孫には弱いですね。

〔しかし、名前の由来聞かれたらドウシヨウ? 〕




「アハハハ♪ そんな由来で良いのか(笑) 」


「マァ、そちらはそちらで名前は勝手に付けてくださいよ、ガイアス皇帝陛下 」


「ナニを言ってるフリート、プライベートではガイアスって言えと言っただろう? 」


「それではガイアス、勝手に好きな名前を付けてくださいね(笑) 」


「アァ、わかった。サテ、何て付けようかな? 」


2月某日、現在僕は先行生産したⅩⅡ号戦車5両とⅡ号戦車D型10両をブルー級ブルーに積んでアップシー国際港のブルー辺境伯専用バースに到着早々、ガイアス皇帝陛下の奇襲に合いました。

まさか、城からここにワイバーンのクインで飛んで来るとはね。

〔後から護衛のワイバーン騎士が慌てて飛んできてたよ! 〕


「ソウソウ、この度は皇子殿下誕生おめでとうございます。男の子だと? 」


「アァ、私に似て凛々しいぞ♪ 」


「早速親バカですか? マァ、判らなくもないですがね 」


「そうだろう♪ マァ、会ってやってくれよ♪ 」


今回の訪問は、ガイアス皇帝陛下とキャロル姉上の間に産まれた皇子殿下誕生したのでお祝いに来ていた。

先行生産したⅩⅡ号戦車達は次いで持って来ただけですけどね。

〔もちろん、ロイヤル乳幼児3点セット(メリー、足蹴りカート、乳母車)も持ってね♪ 〕


アップシー街にて、ナンギン帝国陸軍にⅩⅡ号戦車達の引渡しは海兵隊に任せて、僕は城に向かうことに。



「キャロル姉様、おめでとうございます 」


「フリートもワザワザ来てくれてありがとうね 」


「イエ、甥っ子を見に来た次いでに仕事してただけですから(笑) 」


「オイオイ、戦車は次いでかよ(笑) 」


「そうでしょうに。私は甥っ子にプレゼントを持って来ただけですよ。アッチは次いでですよ♪ 」


「陸軍の将軍が聞いたら憤慨しそうだな(笑) 」


「アラ、そんな事を将軍が言ったら貴方が怒るでしょう(笑) 」


「確かにな♪ 」


「所で皇子殿下のお名前は? 」


「ラインハルト・プリンス・ナンギンだ。良い名前だろ♪ 」


「良い名前ですね 」


「そうだ、あの戦車の名をラインハルトとしようか♪ 」


「ソレは止めましょう。流石に皇子様の名は……… 」


デ、結局は[ヘッザー]となっていた。

何でも昔活躍していたナンギン帝国陸軍の将軍で、陸戦で活躍した将軍の名前だそうです。

〔偶然って怖いな(笑) 〕


後にこのⅩⅡ号戦車の名はヘッザー型として6カ国同盟内で認知され、固定されることに?

マァ、最初にガイアス皇帝が決めたのをそのまま各国も使うそうです。

〔ヘッザー将軍が活躍していた当時、海外でも結構有名な将軍だったそうです 〕


「そう言えばフリート、あなた何か忘れてない? ぜんぜん話が聞こえて来ないわよ? 」


「エ、姉上? 何の話です? 」


「………本当に忘れてるのね。マァ良いわ(後で手紙を書かないと?) 」


「何の事だい? 」


「貴方には………後で教えますわ 」


「姉上、何の話です? 教えてください? 」


「ソレは自分で思い出しましょうね 」


結局、何の事だか教えてもらえなかった。

一体、何の事だか?




3月某日

イングスランド王国王城にて。


突然、陛下から呼び出されて来たが、通されたのは騎士団専用の練兵場だった。

ナゼここに?


「遅い、フリート! 」


「エ、何でメルがフル装備を着て居るの? 」


ソコには、イングスランド王国騎士団の全身フル装備(女性騎士型)で立っていたメモリさんが居た?

アレって最近納めたフリートラボ製の最新式の騎士鎧(女性用)だよね?

〔王妃様から依頼で、実戦/儀典用にと作ったヤツだったよね? 〕


騎士団の通常装備のデザインを基本に、女性騎士だと美しく引き立てる様にとの王妃様からのムチャ振りの結果できた装備なんだよね。

ほんと、防御力と機動性とデザインの両立が難しかったけどね。

〔もう、大変だったよ! 〕


「それで、何でここに連れてこられたのかな? 」


ジト目で陛下を見ます。

タジロク陛下?

〔ン、陛下はもしかしてナニも知らない? 〕


「ブルー卿、ご苦労様です 」


陛下の後ろから、エリザベス王妃様、アン母上、ミーヤエジンバラ夫人の3人が現れた?

何だろう、このデジャブ感は?


「それで陛下、ナゼこの状態なので? 」


「それは、エリザベス達に聞いてくれ 」


「アラ、貴方はそう言うところがダメなのよ。マァ良いわ、ブルー卿、これからメモリ護衛騎士との模擬戦をして頂きますね 」


「エ、これからですか? ナゼにです? 」


「………それはブルー卿が分かって………無いようね? 」


「ハァ~、フリート、貴方って人は! 昔からほんと鈍感なの? 誰に似たのやら? 」


「「旦那よ! 」」


「確かにその辺は昔のジョージと同じよね……… 」


ン、何だろう、スゴクデスラレタ様な?

テ、昔の父上はナニをしたのやら?

〔気になるけど……… 〕


「それで僕はメルと模擬戦をすれば良いと? 真剣で? 」


メルが持っている騎士剣って僕に強要したオリハルコン製のノース4型片手剣(ショートソード)とシールドを持っている。

その真剣装備のメルと模擬戦って?

〔普通に引くわ! 〕


「そうね、ブルー卿なら問題無いでしょう? 」


「もっともフリートには効かないでしょう? 」


「ブルー卿に効果有るの? 」


なんだろう、このデスラレ感は?

サテ、困ったな?

〔ドウシヨウ? 〕


「「「「「「「お姉様、ガンバッテェ~♪ 」」」」」」」


ン、同じ女性騎士?

同僚かな?

〔何故にお姉様なんだろう? 〕


良く見たら男性騎士も居るけど影が薄いなぁ~?


「貴方、本気でね 」


「父様、ガンバって♪ 」


ン、何でシャルロットとアレクまでが居るの?

しかもカリーナ王太妃とソフィア姫も一緒にいるなぁ。

〔何故に居るのやら? 〕


よく見たら、兄上達も居たよ。

父上もエジンバラ卿も居たよ。

〔目立って無いから気付かなかったよ(笑) 〕


「マァ、良いけど……… デ、僕はどの装備で対応したら良いのかな? 」


「モチロン、魔竜騎士でよ! 」


流石に魔竜騎士は………


「それだと僕がハンデを貰った様だぞ! マァ、勝手に装備するわ! 」


ウ~ン、次いでだからここはアレで良いかな?

では、初披露の新装備で(笑)


「では、暫しお待ちを。武装コンテナNo.5セット♪ 」


そして何時もの演出(ア空間収納庫から出てくる風に)をして、お着替えボックスを出す♪

メルは身構えたが、このボックスは基本ただのクローゼットなんだけどね(笑)

〔サテ、中でお着替え×2〕


武装コンテナは整理してNo.1からNo.5まで有ってNo.1から[通常装備コンテナ][魔竜騎士コンテナ][魔竜騎士オプション装備コンテナ][機密装備コンテナ][試作装備品コンテナ]って入ってるんだよね(笑)

〔趣味に走りました(笑) 〕


そしてNo.5コンテナ(クローゼット?)から出てきた姿は!


「「「「「「「オォ~! 」」」」」」」


「カッコイイ♪ 」


「母様、アレクもアレ着たい♪ 」


「大丈夫よ、父様なら用意してくれるわよ(笑) 」


「スゴいな、アノ鎧? 」


「アレってスケイルアーマーか? 」


"ザワザワ………… "


何だかギャラリーが騒いでると思ったら、いつの間にか訓練場の見学席が埋まってるぞ?

タブン文官連中も居るような、ナニこの見世物感は?

〔もう、晒し者だな(笑) 〕


もっともこの鎧?は、大きくなったサファイヤちゃんに乗るために作った鎧で、ドラゴンライダーらしく見えるようにと作ったんだよね。

見た目は前世の戦国武将風にしてみたんだよね。

〔実はスケイルアーマーの一種だけどね(笑) 〕


頭はドラゴンの頭っぽく作った防弾ヘルメット風♪

体は鱗が沢山付いていて、その上に最低限の防弾板が付いてる風になってます。

〔見た目を戦国武将甲冑風にしたんだよね♪ 〕


籠手もガントレットをドラゴンヘッド風に♪

脚甲もドラゴンの足風にしてみたんだよね♪

〔まさにミニドラゴン(笑) 〕


マァ、基本この装備は儀展用なんだが、一応実戦でも使用可能なんだよね。

サファイヤちゃんに乗っても負担が無いようにしたしね。

〔流石に魔竜騎士で乗ると重たそうだしね(笑)〕


一応、武器はサウス11を使います。

なれてるし、メルの持ってるノース4の攻防に対応できるしね。

〔オリハルコン製の武器にはオリハルコン製の武器だよね? 〕


「それじゃ始めるか? 」


「随分と余裕ね、フリート? 」


「マァ、普段もそれなりには鍛えてるからね。最近もバスター大佐達と実戦訓練した(遊んだ)しね(笑) 」


ほんと、ちょっと前に訓練でバスター大佐とやりあったばかりだしね。

マ、魔竜騎士(陸竜装備)と空挺団員での集団模擬戦してたんだけどね♪

〔ほんと、本気でヤルから現在装備のメンテナス中なんだよね(笑)〕


「それじゃ始めるか? 」


「来い、フリート! 」


「それでは、始め♪ 」


こうして始まった模擬戦だった。




13ー1

輸出用の戦車を持って、甥っ子を見に行きましょう。


果たしてフリートはメルに勝てるのか?

そして、ナニを忘れているのか(笑)





遅くなってすみません。

久し振りの投稿になりました。

チョットネタ切れをオコシテマス(笑)

後はどう持っていこうか悩んだりしていたりして?


次の投稿予定は不明です(笑)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ